狹山池邊綠化
聖皇仁德憫鋤禾,
陵谷開池萬頃波。
爾後一千四百載,
翠嵐更重今熊河。
写真は平成十七年(2005年)のもの
狹山
(
さやま
)
池
邊の綠化
聖皇
(
せいくゎう
)
の
仁德
(
じんとく
)
鋤禾
(
じょくゎ
)
を
憫
(
あはれ
)
み,
陵谷
(
りょうこく
)
に 池を開く
萬頃
(
ばんけい
)
の
波
(
なみ
)
。
爾後
(
じご
)
一千四百
(
いっせんしひゃく
)
載
(
さい
)
,
翠嵐
(
すゐらん
)
更
(
さら
)
に
重
(
ふか
)
し
今熊
(
いまくま
)
河
(
がは
)
。
*****
今日、狭山池博物館で(狭山池に注ぎ込む)三津屋川(=今熊川)の緑化運動の講演会があり、行って勉強して来た。その詩。
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・狭山池:
大阪府の狭山市にある(『古事記』『日本書紀』にも記載されている)日本最古のため池。今年は、造られてからちょうど千四百年めになる。
・聖皇:
崇神天皇(or垂仁天皇の御代)。『日本書紀・崇神天皇六十二年』に「崇神天皇六十二年秋…『詔曰:農天下之大本也。民所恃以生也。
今
河内狹山
埴田水少。是以,其國百姓怠於農事。其多開池溝。以寛民業。
』…冬十月,造
依網池
。十一月,作
苅坂池
、
反折池
。」とある。
・萬頃:
果てしなく広い(面積)。
・翠嵐:
みどりの山の気。ここでは、取り組まれていた緑化運動も指している。
・今熊河:
三津屋川の別名。狭山池に注ぎ込む。
平成二十八年二月六日
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