老犬散歩 |
近鄰老犬已聾盲, 晝夜不分睡得香。 驚見與人歩歩快, 只須愛念犬斯康。 |
老犬 散歩す 近鄰の老犬 晝夜 驚き見る 人と ***** |
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向こうから、飼い主に連れられて歩いてくるワンちゃん、おしりをぴょんぴょんさせて、嬉しそうに歩いてくる。清正とすれ違う時に、(清正は立ち止まって見ていたが)清正を気にせずに、そのまま嬉しそうにぴょんぴょんと歩いている。わたしには、今までの経験から「柴は警戒される」「呻りあう」等という先入観が出来上がっていたので、(「あれ?」というような表情で見とれている)清正に、「ね、清正。あのワンちゃん、気にしないで行ったね。」と言った。 それが聞こえた、そのワンちゃんの主は「このワンちゃんはね、もう見えないの。もう聞こえないの。もう十六歳。」と、立ち止まって教えて下さった。 その時、始めてその犬について思い出した。いつも寝ているワンちゃんだ。清正とその前を通り抜けるとき、いつも駈け足で通り抜けている、そこのワンちゃんなのだ、とやっと気付いた。 犬には、目や耳が不自由になっても、飼い主の優しさは十分に伝わっているのだ。この嬉しそうな歩き方!!寝ている時のワンちゃんの姿とは全然違う!見間違ってしまった。(平成28.10.15記) -------------------------- 〔後日記(平成29.11.4)〕ここの家の前を通った時、貼り紙がしてあった。そこには:「十一月三日に、犬の○○は十八歳で亡くなりました。今まで可愛がって下さって有り難うございました……」との旨が書かれてあった。(平成29.11.4記) |
平成二十八年十月十五日 |
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