huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye

                                          


屯鶴峯

河州東嶽白皚皚,
犖确巖頭仙鶴來。
勝似鵯崖鹿馬健,
援吾愛犬攀銀臺。





河州 か しうの東嶽  はく 皚皚がいがいとして,
犖确らくかくたる巖頭がんとうに  仙鶴 きたる。
まさりて似たり  ひよどりがけ 鹿馬ろく ば の健に,
吾をたすけて 愛犬  銀臺ぎんだいづ。

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 屯鶴峯(どんづるぼう)に我が愛犬を連れて行った。清正(愛犬の名)は、能(よ)くわたしたちを先導して頑張って登っており、リードの手応えは頼りになった。
  屯鶴峯とは、奈良県(大和)と大阪府(の河内)の境にある天下の奇勝・凝灰岩の雪と見紛う真っ白な岩山のこと。名称の由来は、森の上に幾つもの白い岩の出ている様が恰(あたか)も鶴の屯(たむろ)してかのように見えることによると云う。
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・河州: 河内の国。頼山陽の『謁河州墳有作』や『南遊往反數望金剛山想河州之事慨然有作』にある。                  
・犖确: 山に大きい石が多くあるさま。「らっかく」。中唐・韓愈の『山石』に「山石犖确行徑微,黄昏到寺蝙蝠飛。升堂坐階新雨足,芭蕉葉大支子肥。僧言古壁佛畫好,以火來照所見稀。鋪床拂席置羹飯,疏糲亦足飽我飢。夜深靜臥百蟲絶,清月出嶺光入扉。天明獨去無道路,出入高下窮煙霏。山紅澗碧紛爛漫,時見松櫪皆十圍。當流赤足蹋澗石,水聲激激風吹衣。人生如此自可樂,豈必局束爲人鞿。嗟哉吾黨二三子,安得至老不更歸。」とある。
・鵯崖…: 鵯越(ひよどりごえ)…。源義経の鵯越(ひよどりごえ)の故事「鹿も四つ足、馬も四つ足。…」に基づく。ここでは、「鹿も四つ足、馬も四つ足、犬なほ四つ足。」ということ。我が愛犬は、しっかりと踏ん張って、岩肌を攀(よじのぼ)っていった。
・恰似: 南唐後主・李Uの『虞美人』「春花秋月何時了,往事知多少。小樓昨夜又東風,故國不堪回首月明中。   雕欄玉砌應猶在,只是朱顏改,問君能有幾多愁。恰似一江春水 向東流。」とある。    
・銀臺: 仙人のいる所。美しい高台。


平成二十一年一月二十九日




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