悔恨 | |
少時養狗四周前, 未識春園碧草芊。 今得轉生似舊犬, 落花舞處欲相憐。 |
少時 狗を養ふ 四周の前, 未だ識らざりき 春園 碧草の芊たるを。 今 轉生 舊に似たる犬を 得たれば, 落花 舞ふ處に 相ひ憐まんと欲す。 ***************************** |
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わたしが六歳になる前から二十一歳の時までの十六年間、一匹の犬を飼っていた。心残りなのは、充分なことをしてやれなかったことだ。春の野の美しさを知っていただろうか。 もはや、取り戻せないこと…。何故か、悔やむ心が湧き上がってくる。 その分、今の犬を愛(いつく)しんで、大切にしてやろう。そういえば、どこか似通った顔立ちだ。 詩題は『悔恨』としたが、『追憶』や『懷憶』がいいのか、現代風に『忘不了情』とでもすればいいのか…。それらが混ざった感情を言いたい。 ----------------------------- ・…周:一周星=十二年。 |
平成二十一年三月二十五日 |
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