連休の雰囲気を楽しむため、街に出かけた。
道を犬がやってきた。白い犬で、大きな中型犬の雑種のようだ。嬉しそうに歩調に合わせて尻尾を左右に振って歩いてきた。犬の表情も嬉しそうで、活き活きとしており、胸を張って、得意満面といった風情である。犬の「楽しいな!」といった感情が、直に伝わってくる。
犬の飼い主は、大きな荷のリヤカーを引っ張っていた。犬はリードで繋がれてはいない。主人の歩みに合わせて斜め前について歩いているのだ。実に明るい顔だ。体の白い毛が汚れているのをも打ち消す明るさだった。
その表情を詠いたかったが、難しかった。
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・賣炭叟: |
白居易の『賣炭翁』「賣炭翁,伐薪燒炭南山中。滿面塵灰煙火色,兩鬢蒼蒼十指K。賣炭得錢何所營,身上衣裳口中食。可憐身上衣正單,心憂炭賤願天寒。夜來城外一尺雪,曉駕炭車輾氷轍。牛困人飢日已高,市南門外泥中歇。翩翩兩騎來是誰,黄衣使者白衫兒。手把文書口稱敕,迴車叱牛牽向北。一車炭重千餘斤,宮使驅將惜不得。半匹紅綃一丈綾,繋向牛頭充炭直。」をいう。 |
・匹儔: |
つれあい。配偶。仲間。 |
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