長堤遠雷
殷殷遠雷嚇狗魂,
烏雲壓水一時昏。
方銷三伏芙蓉熱,
獨有小黄縮竇門。
たいへんだ〜
たいへんだ〜
殷殷
(
いんいん
)
たる
遠雷
(
ゑんらい
)
は 狗魂を
嚇
(
おど
)
し,
烏雲 水を壓して 一時
昏
(
くら
)
し。
方
(
まさ
)
に
銷
(
け
)
す
三伏
(
さんぷく
)
芙蓉の熱,
獨
(
ひと
)
り 小黄の
竇門
(
とうもん
)
に
縮
(
ちぢ
)
む 有り。
*************************
土手の上で聞いた雷、遠かったが、犬の肝を冷やすには十分すぎた。飛んで帰った。
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・竇:
〔とう;dou4●〕孔(あな)。まるいあな。あなぐら。また、くぐりど。ここでは「狗竇」〔こうとう;gou3dou4●●〕の意で、飼い犬の出入り用の壁穴。犬がくぐって出入りするへいなどのあな。 南宋・范成大の『四時田園雜興』に「胡蝶雙雙入菜花,日長無客到田家。
鷄飛過籬犬吠
竇
,知有行商來賣茶。」
とある。
・小黄:
茶色の犬の呼び名。赤犬ちゃん。アカ。我が家の犬なので「小清」として、詩句を「獨有小C縮竇門」としてもよいのだが、第三者からは理解されがたくなる。
平成二十三年八月七日
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