番外篇：豆柴清は小学生！　碇豊長の物語　拙作紹介

huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye

番外篇：

豆柴・清(キヨ)は、小学生！

　　　　　　　　　　　　　　（平成２７年１０月２４日）

　これは、本当にあったお話です。

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　豆柴・清(キヨ)は、池の畔を歩いていました。
すると、向こうの方から保育所の子が、五、六人やって来ました。

保育所の子は、口々に
「かわいい～！」
「かわいい～！」
「かわいい～！」
と言いながら、清ちゃんの頭を撫で始めました。
清ちゃんは、嬉しいのと、ドキドキするのとで、目をまぶしいような感じに細めていました。

小さい子の一人が、
「この子、誰～？」（この子の名前は何と言うの？）
と聞いてきました。

「清ちゃんって言うんだよ。」と、わたしが言いました。
すると、みんなは
「キヨちゃ～ん！」
「キヨちゃ～ん！」
「キヨちゃ～ん！」
と言って、またひとしきり、頭を撫でてきました。
清は、頭を撫でられるのに慣れてきたのでしょう、嬉しそうにじっとしています。

小さい子の一人が、
「この子、何歳？」
と尋ねました。
わたしは、
「十歳だよ。」と言いました。

「十歳って、小学生？！」と小さい子が、驚いたように言いました。
「小学生！」
「小学生！」
清ちゃんを撫で撫でしていた手が、さっと引っ込みました。

ちょっと、し～んとなりました。
清ちゃんの前の道が開けました。

清ちゃんは、嬉しい気持ちと、ちょっぴり寂しい気持ちで、池の畔から離れていきました。