紀州・雑賀(さいか)の地にある紀州東照宮の中で、偶然に沙也可(さやか)の碑を見付けた。まだ新しい碑だ。「沙也可顕彰碑」とあった。正直のところ、驚いた……。何の顕彰なのかはさておくとして、魂が故郷へ帰ってきたいのなら、歓迎しよう。おかえりなさい。
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沙也可(さやか)とは、文禄・慶長の役で加藤清正の配下として朝鮮に渡ったが、投降して朝鮮軍に加わり、火縄銃の技術を伝えて日本軍と戦い、その功績を称えられ、朝鮮王から金海金氏の姓を賜り、金忠善と名乗って彼の地の帰化人となった人物のこと(『wikipedia』より要旨抜粋)。
その碑を見付けての詩の其の二。其の一はこちら。
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・無論:…にかかわりなく。…を問わず。また、言うまでもなく。もちろん。
・無論如何:どっちみち。また、ぜひとも。どうしても。なにがなんでも。
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伊勢丘人先生に『沙也可』詩がある。
沙也可
伊勢丘人
出如鬼兮入似~
攜鳥銃兮助韓人
沙也可兮沙也可
遠離ク兮超人倫
イズるは鬼の如く 入るは神に似たり
鳥銃を携え 韓人をたすく
サヤカよ サヤカ
遠く郷を離れ 人倫を超えたり
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