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これは風散士雅兄の作品で、読みも風散士雅兄ものです。
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題二都六十三回原爆忌 |
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廣島長崎落原爆、 獸心逸及無辜。 雙キ倏忽化焦土、 傷庶漸増分爛軀。 專念繁榮悲事忘、 追懷慘禍往時蘇。 怪光殘害今猶續、 未悟人間最大愚。 |
広島長崎に 原爆を落とし、 獣心横逸 無辜に及ぶ。 双都 倏忽 焦土と化し、 傷庶 漸増 爛躯を分かつ。 繁栄に専念して 悲事は忘るるも、 惨禍を追懐すれば 往時 蘇へる。 怪光の残害は 今猶ほ続く、 未だ悟らず 人間最大の愚を。 ********* |
・無辜: 罪の無い人。ここでは兵士ではなく一般人。 ・爛躯: 原爆の被害でただれた体。 ・分: 不幸にも亡くなった庶民と、傷つきながら命を永らえた人々。 ・残害: 放射能の被害が今猶続くこと。 ・未悟: 原爆を落とした米国。 「起句」 先賢は広島を「広陵」・長崎を「崎陽」と表現しているが、本詩ではそのままの地名を使用し、なお「原爆」として詩意を強めるため起句を踏み落としとした。 <解説>昨夜8月7日NHKテレビ “長崎・原爆の記憶” の番組で原爆投下の被害調査のため、軍令により軍の一写真家が撮影し、その余りにも惨たらしい現実に愕然として、米国の原爆投下は非人間的であると只一人で主張している米国人を主人公とした番組を見て、この詩を作る。 |
2008.8.8 |
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