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これは岸本冑山先生の作品です。
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東日本大震災 地震行 其三 仮寓篇 |
市街呑尽逼奔濤 母子相呼携手逃 小児無力竟分手 阿母免死苦心労 泣哭如狂憫吾幼 却恨児死我獨救 難忍壊屋遺老親 傍人呑声空俯首 災餘百日仮寓身 空懐旧時多傷神 毎問安否無消息 如是天殃是何因 仮寓譁然無安息 暑気難耐慣少食 児童得友遊嬉多 今日災禍未知得 災人劬労忍天殃 何日復興得安康 陳情不解仮寓苦 政策疎漏政争忙 |
市街呑み尽して奔濤逼り 母子相呼びて 手を携えて逃げん 小児力無く 竟に手を分かち 阿母死を免がれて 心労に苦しむ 泣哭狂うが如く 吾幼を憫む 却って恨む 児死して 我獨り救わる 忍び難きは 壊屋老親を遺すを 傍人声を呑みて 空く首を俯る 災餘百日 仮寓の身 空しく旧時を懐えば 神を傷めること多し 毎に安否を問うも 消息無く 是の如き天殃は 是れ何んの因ぞ 仮寓譁然として 安息無く 暑気耐え難し 少食に慣れ 児童友を得ては 遊嬉多きも 今日の災禍 未だ知るを得ず 災人劬労して天殃忍び 何日か復興して 安康を得ん 陳情するも解せず 仮寓の苦 政策は疎漏しても政争忙し ********* |
2011年7月3日 |
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