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 この詩は瑛子女士の作品です。
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四面楚歌
       




荒蕪戰場殘月傾
周縁響徹楚歌聲
將疲矢盡喪魂魄
悲劇英雄寄此生



                                                                 

    四面楚歌

荒蕪(こう ぶ )なる戦場残月傾き
周縁に響き(とお)る楚歌の声
(しょう)(つか)れ矢尽き 魂魄(こんぱく)(うしな)
悲劇の英雄 (  )の生に寄す




○荒蕪=荒れ果てて雑草のおいしげるさま  ○寄此生=人生をまかせる
庚韻


  漢軍の兵による楚歌を聞く項羽の軍兵、無念の涙をのんだことだろう。 河を渡って捲土重来していたら・・・と勝手にいにしえの歴史を塗り替えて想いに浸る。
  「天の我を亡ぼさんとするに、我なんぞ(烏江)渡らんか」烏江のほとりに立って故郷に別れを告げる常勝将軍項羽、劉邦の策の前に敗れた。
                 (劉邦と項羽の垓下古戦場に立って)


 

2014.10.20




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