槍口對外,齊歩前進! 不傷老百姓, 我們是鐵的隊伍, 我們是鐵的心, 維護中華民族, 永做自由人! |
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救國軍歌
銃口は外へ向けよ, 足並みをそろえて 前進しよう!
庶民を 傷つけるな,
我々は 鉄のように固い隊伍で,
我々は 鉄のように固い心で,
中華民族を 擁護して,
永遠に 自由な人となるのだ!
◎ 私感註釈 *****************
※救國軍歌:この作品は「九年義務教育三年制初級中学教科書『中國歴史』第四冊の43ページから採った。今、テレビニュース等で、話題騒然の中国教科書である。この歌に関聯して、上掲中国の歴史教科書では次のようになっている。「“一二・九”運動 爲了挽救華北危急局勢,北平學生在中国共産黨領導下,首先開展抗日救亡鬪爭。1935年12月9日,北平學生幾千人擧行大規模游行示威,高呼口號:“打倒日本帝國主義!”“停止内戰、一致對外!”“反對華北自治!”游行隊伍遭到國民黨軍警的鎮壓。這就是著名的“一二・ 九”運動。」(「“12・9”運動 華北の危機的な局勢を救援するために、北平(現・北京)の学生は、中国共産党の指導の下、先ず抗日救亡闘争を展開した。1935年12月9日、北平の学生数千人は、大規模なデモ行進を挙行し、高らかに『日本帝国主義を打倒せよ!』『内戦を停止し・一致して外国に当たれ!』『華北の自治に反対する!』のスローガンを叫んだ。デモの隊伍は、国民党の軍隊や警察の鎮圧に出逢った。これが有名な『12・9運動』である。」 )
※槍口對外:銃口は外へ向けよ。 ・槍口:銃口。 ・對外:外へ向ける。国外へ向ける。外国に対処する。当時は、国共内戦の時期で、中国国民党と中国共産党とが闘いあっていた。国共が合作をして、国内勢力が一致して、日本帝国主義に当たろうということ。
※齊歩前進:足並みをそろえて前進しよう。 ・齊歩:足並みをそろえて。歩調をとって。 ・前進:前進する。
※不傷老百姓:庶民を傷つけるな。 ・不傷:いためつけない。 ・老百姓:平民。庶民。普通の人。
※我們是鐵的隊伍:我々は鉄のように固い隊伍で。 ・我們:われわれ。 ・-們:…たち。人称代詞などに附いて、複数を表す。 ・是:…は…である。これ。主語と述語の間にあって、述語を明示する。〔A是B:AはBである〕。 ・鐵:鉄。堅固、鞏固なことの譬喩。 ・的:…の。 ・隊伍:部隊。隊伍。隊列。
※我們是鐵的心:我々は鉄のように固い心で。
※維護中華民族:中華民族を擁護して。 ・維護:まもる。擁護する。確保する。 ・中華民族:中華人民共和国を構成する漢民族を始めとする全ての民族を含めた、比較的新しく公認された呼称と概念。“中国民族”が民族学な概念であるのに対して、政治・文化上の概念。なお、この場合、漢民族”、満州民族等は、その下位になり、それぞれ、“漢族”、“満族”等と呼ぶ。この呼称は孫文が言い始めたようで、中華人民共和國の国歌にもこの語があるが、あまり使われてこなかった。二十数年前までは、これと似た用法として使われていたのは、“中国人民”。公文では、“中国公民”で概括していた。国歌の歌詞に拘わらず、当時(六十、七十年代)は、民族については、あまり触れていない。その頃は、「民族」よりも「階級」による区分が全面に出されていた。毛沢東も『指示美國K人…』の中で「民族闘爭,説到底,是一個階級闘爭問題。」といっている。もっとも、彼は一九三七年に『論反對日本帝国主義的策略』で「我們中華民族有同自己的敵人血戰到底的氣概,…」や『代表中共中央…』では、「們是中華民族的模範人物,…」という用法がある。しかし、毛沢東の著作では、ただ単に“民族”というのが多い。
※永做自由人:永遠に自由な人となるのだ。 ・永做:永遠に…となる。 ・做:…となる。
◎ 構成について
韻式は「aAA」。韻脚は「進心人」。現代語韻〔-(i)n韻〕。平と仄にまたがり、古韻の〔-(i)n韻〕と〔-(i)m韻〕とにもまたがり、平水韻ではいえない。次の平仄はこの作品のもの。
○●●●,○●○●,(韻)
●○●●●,
●○●●●●●,
●○●●●○,(韻)
○●○○○●,
●●●○○。(韻)
2005.4.22 4.23 4.24 5. 1 |
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