Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye



        蘇軾 

   江城子
               乙卯正月二十日夜記夢
十年生死兩茫茫,
不思量。
自難忘。
千里孤墳,
無處話淒涼。
縱使相逢應不識,
塵滿面,
鬢如霜。


夜來幽夢忽還鄕。
小軒窗,
正梳妝。
相顧無言,
惟有涙千行。
料得年年腸斷處,
明月夜,
短松岡。

******

江城子
                 乙卯正月二十日夜記夢
十年 生死  兩つながら 茫茫,
思量せざるも,
自ら 忘れ難し。
千里の 孤墳,
無處話淒涼たるを 話す處 無し。
縱使
(たと)ひ 相ひ逢ふも  應(まさ)に 識るべからず,
塵 面に滿ち,
鬢 霜の如し。


夜來の 幽夢  忽
(たちま)ち 鄕に還る。
小き軒の 窗,
正に梳り 妝ふ。
相ひ顧て 言 無く,
惟だ有るは  涙 千行。
(はか)り得たり  年年 腸 斷つの處,
明月の 夜,
短き松の 岡。


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◎ 私感註釈

※江城子:詞牌の一。江神子とするのもある。詳しくは下記の「構成について」を参照。

※乙卯正月二十日夜記夢:乙卯:きのとう。ここでは1075年、煕寧八年を指す。十年前、蘇軾は若い妻、王弗を喪った。十年後のこの日、神宗煕寧八年正月、夢に妻を見た。その折の詞である。記夢:見た夢を詩作にすること。
※十年生死:この十年、生き残った者と、死んだ者は。
※兩茫茫:(生き残った者と、死んだ者)双方は広々として果てしないさま。
※十年生死兩茫茫:この十年、生き残った者と、死んだ者、双方は、遥かに離れてしまった。白居易の「長恨歌」に死別した夫婦の情愛を詠った「悠悠
生死別經年,魂魄不曾來入夢。臨道士鴻都客,能以精誠致魂魄。爲感君王輾轉思,遂敎方士殷勤覓。排空馭氣奔如電,升天入地求之遍。上窮碧落下黄泉,兩處茫茫皆不見。」 というくだりがある。もっとも、兩字の指す意味は異なっているが。
※思量:思いはかる。考える。考えをめぐらす。ここは、思い起こそうと、頭をひねらなくても。あれこれと思いをめぐらすまでもなく、という意味。南唐後主・李煜『謝新恩』「秦樓不見吹簫女,空餘上苑風光。粉英金蕊自低昂。東風惱我,纔發一襟香。   瓊窗□夢 留殘日,當年得恨何長。碧欄干外映垂楊。暫時相見,如夢懶
思量。」
※自難忘:自ずと忘れがたいものである。
※千里孤墳:遥かに離れたところにあるぽつんとある(妻の)墓。
※無處話:…の話をする所がない。
※淒涼:物寂しい。
※無處話淒涼:(わたしの)心の寂しさを訴える処がない。
※縱使:もしも。かりに。たとえ…でも。
※相逢:(行きずりに)出会う。
※應不識:きっと分からないだろう。應:おそらく、きっと。 ・不識:見分けが付かない。
※縱使相逢應不識:たとえ、出会っても、きっと、見分けが付かないだろう。
※塵滿面:顔中、塵で汚れている。顔中、浮き世の(俗)塵で汚れている、世俗での苦労を重ねた風貌になっているということ。垢面という意味ではない。
※鬢如霜:鬢が霜のように白くなっている。
※夜來:夜になって。また、昨夜から。夜間。昨日。ここは、最前者の意味。孟浩然の「春曉」「春眠不覺曉,處處聞啼鳥。
夜來風雨聲,花落知多少。」の場合は後者の意味。
※幽夢:ひそやかな夢。作者の見た夢を指す。もし、ここが「幽魂」だとすれば、亡き妻の王氏のこととなる。後世、南宋・陸游は『春游』で「沈家園裏花如錦,半是當年識放翁。也信美人終作土,不堪
幽夢太怱怱。」と使う。
※忽:たちまち。
※還鄕:故郷へかえる。故郷へもどる。帰郷。
※夜來幽夢忽還鄕:作者の夢は、たちまちのうちに故郷へ還った。
※小軒窗:小さな家の窓辺。
※正梳妝:ちょうど、くしけずったり、身繕いをしている。
※相顧無言:お互いに見あっても言葉が出ない。顧:見る。
※惟有涙千行:ただ、涙がとてもたくさん流れるだけであった。
※料:推測する。料得:…と推測する。
※年年:毎年。
※腸斷處:断腸の思いをする処。腸断:非常な苦痛。はらわたがちぎれるほどの、こらえきれないかなしみのこと。
※料得年年腸斷處:毎年断腸の思いをする処と推測する。(それは、あの短い松の生えている墳丘であろう。)
※明月夜:月の明るい夜。
※短松岡:短い松の生えているあの(妻の)墳丘。
                  ***********




◎ 構成について

  
双調。七十字。平韻一韻到底。韻式は「AAAAA AAAAA」。韻脚は「茫量忘涼霜 郷窓妝行岡」で、第二部平声。

   ●○○。(韻)
   ●○○,(韻)
   ●○○。(韻)
   ●○○,
   ●●●○○。(韻)
   ○○●●,
   ○●●,
   ●○○。(韻)


   ●○○。(韻)

   ●○○,(韻)
   ●○○。(韻)
   ●○○,
   ●●●○○。(韻)
   ○○●●,
   ○●●,
   ●○○。(韻)

となる。
2001. 9.6
      9.7
      9.8完
     11.30
2006. 2. 4
2007. 3.17

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