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(2)常に高い目標に向かって努力することが大切

優しさと慰めを真っ先に求める地上人

高級霊の霊界通信によってもたらされた「霊的真理」を、自分なりに解釈したり、歪曲(わいきょく)して都合のいいところだけを取り上げるというようなことをしてはなりません。地球人類の「霊的成長」を促すために与えられた霊的真理には、実行することが困難に思われたり、耳に痛い内容があるのは当然です。

大半の地上人は、他人から優しくされることを何よりも願います。厳しさよりも、優しさと安らぎを望みます。注意されることよりも、今の自分をそのままで良しとしてほしいと思うのです。あるがままの自分を受け入れ、優しく労(いたわ)ってくれるのは確かに心地よいことですが、そうした優しさや慰めだけを求めるあり方は、霊的成長を促すことにはなりません。優しさや慰めは、心が傷つき正常さを失ってしまった人に対しては第一に与えるべきものですが、真理を知った私たちにあっては、それを優先的に求めてはならないのです。

厳しい内容を受け止めてこそ、霊的成長が可能となる

霊的成長をなすためには、自分に厳しいことであっても、正面からしっかりと受け止めていくことが必要です。たとえ自分には克服しがたいことのように思われても、全力で立ち向かうための目標として、いつも意識していなければなりません。シルバーバーチが言うように、「常に高い目標に向かって努力すること」が大切なのです。

現状に満足したり、世間で流行している“心の癒し”を真っ先に求めるようなあり方からは、霊的進歩は得られません。癒しブームには、大きな落とし穴があることを知っておかなければなりません。

自分自身に対する厳しさの必要性

今の自分に満足することなく、さらに高い世界を求めようとすれば、当然、内面的な苦しみや葛藤が生じることになります。「霊的成長」をなすためには、苦しみや葛藤は不可欠なのです。「自分自身に厳しくなければ、霊的成長は望めない」ということです。自分に対する厳しさがなければ、本当の愛(利他愛)の持ち主になることなど到底できるものではありません。自分の思いどおりにならない相手に出会えば、たちまち吹っ飛んでしまうような薄っぺらな愛しか持てません。

「霊的真理」という霊的成長のための明確な基準を知った者には、自分に対する甘さを克服していく努力が必要とされるのです。

まっすぐ高い目標を目指して進む

霊的真理を知ったスピリチュアリストは、常に可能なかぎり高い目標に向けて努力すべきです。そうでなければ、高級霊が苦労して地上にもたらしてくれた真理を地に落とすことになってしまいます。霊界の人々の犠牲と苦労を無駄にすることになってしまいます。

真理を知った以上、たかだか30〜50年にすぎない余生は、一途にまっすぐに高い目標を目指して歩むことです。いまだ霊的真理を知らない人々に対しては、私たちは寛容でなければなりませんが、自分自身に対しては厳しく臨むべきです。それが地上人として、最も賢明なあり方なのです。

自分なりの精いっぱいは、自己正当化の言い訳にすぎない

「霊的真理を知った者には、それ相応の責任がともないます」と、シルバーバーチは繰り返し述べています。霊的真理という明確な道しるべを手にした私たちは、それを知らない世間の人々と同じような歩みをしていては良しとされません。

「自分なりに精いっぱいやればいい」というのは確かにその通りですが、この言葉を、自分自身の努力不足や勇気の欠如の言い訳にしてはなりません。「自分はあまりにも足りない人間で、とても立派なことはできないから自分なりに努力する」と言う人もいます。この言葉も上辺は謙虚そうに聞こえますが、実は自分を甘やかしているのと同じことなのです。