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(1)高次元の霊的人生を歩むための3つの秘訣

4つの実践項目を強化する“3つの秘訣”

スピリチュアリズムによって示された霊的真理を忠実に実践することによって、私たちの霊的成長が促されるようになります。こうした霊的真理を実践する歩みが“霊的人生”です。言うまでもなくそれはスピリチュアリストとしての生き方のことであり、霊的真理に基づく信仰実践・信仰生活に他なりません。“霊的人生”は、具体的には「霊優位の努力」「利他愛の実践」「霊的真理の普及活動(伝道)」「苦しみへの正しい対処」という4つの実践内容から成り立っています。これまで、それぞれの実践内容について詳しく見てきました。

そうした霊的人生における実践を、より徹底してレベルアップさせるための秘訣があります。それがここで取り上げる「道具意識」「犠牲精神」「霊的視野」です。これらの3つの秘訣については、これまでの説明の中でも随時述べてきましたが、本章では復習をかねてその全体を整理します。

道具意識・犠牲精神・霊的視野という“3つの秘訣”は、まさに「スピリチュアリズム精神の真髄」と言えます。私たち地上人が高次元の霊的人生を目指すうえで意識的に取り入れ、自らに課さなければならない必須の精神的要素です。こうした3つの秘訣は霊的人生を徹底させ、心霊を引き上げ、霊的成長を力強く促します。ある意味で、その人間の「霊性レベルを示す指標」とも言えます。3つの秘訣は高級霊に共通する資質でもあり、彼らにとって当たり前の心の持ち方・姿勢となっています。

「道具意識」というスピリチュアリズム精神の真髄

道具意識とは、自らを神と高級霊の道具として捧げ、積極的な自己滅私によって奉仕に専念しようとする姿勢のことです。道具意識は「霊優位(霊主肉従)」の方向性を強化します。また「利他愛の実践」ならびに「霊的真理の普及活動(伝道)」を最高レベルにまで引き上げることになります。実際に道具意識は、自分一人では決して得られない伝道実績をもたらします。自らを霊界の道具とすることによって、霊界の人々の援助を最大限に引き出すことができるからです。

さらに道具意識は、本人の心を徹底して謙虚にします。そして地上人生において苦しみや困難と遭遇したときに、力強い心の支えとなります。取り越し苦労や不安から解放し、大船に乗ったような安心感と穏やかさをもたらします。自らを神と高級霊の道具とすることは、スピリチュアリストにとって最も賢明な生き方なのです。

しかし霊的真理を知らない世間の人々は、道具意識を嫌います。エゴ的な個人主義が横行する現代社会では、道具意識は前近代的な精神、時代遅れの道徳として敬遠されます。間違った自由主義思想の中で育った現代人の多くが、道具意識に異常な反発心を抱いています。

現代人には、自己顕示性やエゴ的な自己主張が共通して見られます。自分を自慢せずにはいられない、自分をよく見せなければ満足できない、人より上に立たないと気がすまないといった性向が見られます。スピリチュアリズムが教える「道具意識」は、こうした利己主義や自己顕示性とは正反対のものです。そのため人々は、道具意識を持つことは人間性を放棄する愚かなあり方であると考えるのです。

しかし実際には「霊的真理」に立脚した健全な「道具意識」は、人間の個性を奪い去るどころか、個々の人間の尊厳性を最も高めることになります。霊界の高級霊たちは、徹底した道具意識に立ちつつも、最高に個性を発揮しているのです。

「犠牲精神」というスピリチュアリズム精神の真髄

犠牲精神とは、人類の幸福のため、あるいは大義のために自分自身を喜んで犠牲にする姿勢のことです。「利他主義(利他愛)」を徹底すると、必然的に「犠牲精神」に至るようになります。利他愛と犠牲精神は“表裏一体”の関係にあるのです。犠牲精神は地上人の心に本物の愛(利他愛)を根付かせ、それを最大限にまで拡大させます。地上人の愛を徹底して純化し、神への信仰心と全人類への奉仕の情熱・信念を高めます。

霊的に見たとき「犠牲精神」を貫くことは、実に多くの霊的恩恵をもたらす賢明な生き方・賢者の道と言えますが、エゴ的個人主義が蔓延する現代の人間社会では忌み嫌われます。スピリチュアリストの中にも犠牲精神を毛嫌いし、狂信・盲信と非難する人がいますが、そうした人間はいつまでたってもエゴ的な愛(利己愛)しか持てません。宗教には一般に犠牲精神がともないます。しかし、その内容の多くが霊的真理から外れているため、狂信・盲信という最悪の結果を生み出すことになっています。

正しい「犠牲精神」は、利他愛の実践・霊的真理の普及活動を徹底して推し進める一方、道具意識を最高次元にまで高めることになります。犠牲精神は「霊界の道具」となるための必須条件であり、道具意識と一体不可分の関係にあります。

「霊的視野」という最高の霊的処世術

霊的視野とは、霊的真理に立った見方・考え方のことです。地上世界のすべてを、霊界からの視点・霊的価値観から判断するということです。霊的視野は、「霊優位(霊主肉従)の実践」と「利他愛の実践」を最高レベルにまで推し進めます。また、苦しみに正しく対処するための最も強力な“霊的武器”となります。霊的視野を身につけることによって、人間の心は広く・明るく・前向きに、そして楽天的になります。霊的視野は、霊的真理を手にしたスピリチュアリストだけが持つことのできる“最高の霊的処世術”と言えます。

以下では、3つの内容について詳しく見ていくことにします。