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3.宗教組織による洗脳と、棄教・改宗の難しさ

(8)死後にも続く宗教組織による洗脳の悲劇

霊界で明らかになる、地上時代の“盲信・狂信”の間違い

地上の宗教組織による洗脳は、純朴な信者を盲信・狂信に駆り立て、魂を牢獄に閉じ込めてしまいます。宗教組織による“洗脳”の間違いと、それによる“盲信”の間違いは、死後の世界である霊界では誰の目にも明らかになります。

多くの信者にとって、教団に洗脳され、言われるままに従っていれば良しとされる生き方は、とても気楽です。自分たちだけに特別に与えられた幸運と導きを神に感謝する生活は、心地よいものです。しかしそうしたあり方は、すべて間違った教義に基づく洗脳によってつくり上げられた偽りの信仰です。洗脳によって一時的に高められた宗教的情熱は、やがて冷めるようになります。それは摂理に反したことへの必然的な結果です。もし自分がしている信仰の間違いにいつまでも気がつかなければ、死後、霊界に行ってから否応なくその間違いを見せ付けられることになります。

地上の宗教組織による洗脳によって、「自分たちの教団こそが世界で最も神に近い立場にある。自分たちだけが正しくて他の宗教は間違っている。教祖は神の代理者として特別な霊的権威を持っている」と信じ込んだまま霊界に入った人間は、そこで自分がこれまで信じてきたことが、すべて“ウソ”であったことを目に見える形で示されるようになります。霊界に入ってしばらくすると、誰もが地上でしてきた宗教活動(信仰)が、霊界では全く通用しないことを知るようになります。霊界では、自分が信じてきた宗教(教団)を評価する人間はいません。それどころか皆が、教団の教えの間違い・信仰の間違いを指摘するのです。

時には、地上時代の信仰の間違いを自覚させるために、指導霊によって霊界にいる教祖や指導者の姿を見せられることもあります。そして地上時代に神のような権威を持った存在として尊敬崇拝してきた人物が、霊界では哀れな醜い姿になっていることを知るようになります。洗脳から脱け出せないまま霊界に入った人間に対して真実を悟らせるために、しばしばこうした方法が取られます。地上時代に最も尊敬してきた人間、神と同格と見なしてきた人間の実態を目の当たりにして、地上時代の考えの間違いに気がつくようになります。地上では生き神様、イエスや釈迦の再誕者と言われてきた人物が、霊界では一般の人々にも劣る醜い姿になっている事実を通して、「地上の宗教組織(教団)の中には、部分的な真理を説いているものはあっても、真理のすべてを説いているものはないこと」「教団で説いている教義の大半は、霊的事実からかけ離れた偽りの教えであること」、その意味で「地上の宗教は、霊的に見るとことごとく失格であること」を悟るようになるのです。

地上時代に真剣に行ってきた信仰がすべて無意味であったことを実感すると同時に、地上人生を間違った宗教によって無駄に過ごしてきたことを知った人間は、強い後悔の念を抱くようになります。そしてゼロからもう一度、霊的真理を学び直さなければならないことをはっきりと自覚するようになるのです。

宗教的情熱の喪失と、教団に対する絶望

以上は、一般的な信仰者の死後のケースですが、中には地上時代の考え“洗脳”によって染み付いてしまった考え)をいつまでも正しいものと信じ込み、それをなかなか拭い去ることができない“狂信者”もいます。そうした人間は、地上時代の間違った信仰を霊界でも続けようとして“地縛霊”になり、幽界下層に留まることになります。

そうした“地縛霊”が集まっている幽界下層の状況を、シルバーバーチは次のように述べています。

「宗教的信仰における頑迷さにおいて程度が同じであることから同じ界層に集まっている人たちもいます。その界層へ行けば、そういう人たちばかりがいるわけです。」

『シルバーバーチの霊訓 霊的新時代の到来』(スピリチュアリズム普及会)  p.245

「地上時代の宗派の教えを死後もなお後生大事に信じて、それを地上の人間に広めようとして働きかける狂信家がいます。」

『シルバーバーチの霊訓 地上人類への最高の福音』(スピリチュアリズム普及会)  p.240

地上時代に「自分たちの教団こそが唯一の正義であり、最も優れている」と思い込んできた盲信者・狂信者は、“盲信”という共通要素によって惹きつけ合い、幽界下層に集合し、地上時代の延長のような信仰を続けることになります。死後も“洗脳”が解けないまま、霊的な目覚めがもたらされるまで“地縛霊”として歩むことになるのです。

そこには、かつて地上で神の出現者・シャカの再生者・イエスの再臨者と称えられていた教祖や宗教組織のリーダーもいます。そして地上時代と同じように“地縛霊”となった信者たちに囲まれて、狂信的な信仰を続けています。教祖やリーダーは、自分に追従する盲信者・狂信者たちに命令を下し、地上世界に働きかけるのです。

“カルト”と呼ばれる狂信的な宗教活動をしている教団の教祖やリーダーには、こうした地縛霊の世界が待ち受けています。

「キリストの再臨」を待ち望む地縛霊

地上時代に間違った教義によって洗脳され、長い間「キリストの再臨」を持ち望んできた盲信者たちも死後、同じような信仰を持った仲間とグループを形成し、キリストの再臨を待ち続けることになります。しかし、いつまでたってもキリストの再臨が起こらないため、何百年もの間“地縛霊”として幽界下層に留まり続けることになるのです。

霊界では、彼らの行為の愚かさは誰の目にも明らかですが、“霊的牢獄”という盲信的な世界に住んでいる本人(地縛霊)には、それが分かりません。自分を眺め同情している外部の人々(霊たち)の様子は全く見えないのです。そうした盲信者の集団は、霊界の他の人間の目には、一つの“暗黒スポット”として映ります。

地上の宗教組織による“洗脳”は、このような形で死後にまで持ち越されることになります。地縛霊になってしまった者たちに「霊的覚醒」がもたらされるまでには長い時が必要とされ、霊的成長の歩みが大幅に遅れることになるのです。