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1.スピリチュアリズムと地上の宗教

(3)スピリチュアリズムは、霊界の宗教を地上にもたらす大プロジェクト

宗教の観点から見た“スピリチュアリズムの定義”――スピリチュアリズムとは、霊界の宗教を地上にもたらそうとする霊界主導の大プロジェクト

スピリチュアリズムとは、霊界における唯一の宗教を地上にもたらそうとする運動です。イエスを中心とする霊界の高級霊団は、霊界の宗教を地上世界にもたらして、地球人類を救済しようとする大計画を立てました。こうしてスピリチュアリズム運動が始まりました。したがって“スピリチュアリズム”を宗教の観点から定義するなら――「霊界における唯一・共通の宗教を地上世界にもたらして、地球人類を救おうとする霊界主導の大プロジェクト」ということになります。

スピリチュアリズムは「超宗教」

「スピリチュアリズムは宗教か否か?」――この問いに対して、皆さんはどのように答えるでしょうか。これまで(スピリチュアリストも含めて)多くの人々は、スピリチュアリズムについて、19世紀半ばに始まった心霊研究であるとか、霊界からもたらされた心霊知識・心霊思想であると考えてきました。大半の人間は、スピリチュアリズムは宗教(信仰)ではないと思ってきました。

しかし、そうした考え方は間違っています。心霊知識・心霊思想は確かにスピリチュアリズムの一部分を占めていますが、それらは真実の宗教・信仰に至るための道しるべにすぎません。スピリチュアリズムの本質はどこまでも、宗教であり信仰です。スピリチュアリズムとは、すべての霊界人が信じている宗教のことであって、正真正銘の信仰なのです。それは、シルバーバーチなどの高級霊がしばしば神に祈りを捧げていることからも明らかです。

ただし、スピリチュアリズムが宗教・信仰であると言っても、それは一般的な地上の宗教とは根本的に違っています。スピリチュアリズムは間違いなく宗教であり信仰ですが、地上のいずれの宗教とも異なっており、見方によっては全くの別ものです。スピリチュアリズムは、あらゆる点で地球上の宗教の範疇を超越しているという意味で「超宗教」と言うべきものです。「超宗教」という言葉は、スピリチュアリズムの実態を最も適切に表わしています。

こうした観点から言えば、地球上の宗教は、スピリチュアリズムという一つの超宗教と、それ以外の多くの宗教に分けられます。地球上の宗教は、ただ一つのスピリチュアリズムと、他のすべての宗教という形に二分されます。これが霊的観点から見たときの地上の宗教の区分です。したがってスピリチュアリズムという超宗教は、地球上のあらゆる宗教との対立的構図のもとで理解されなければなりません。

スピリチュアリズム運動は、人類史上“最大の宗教革命”

地上の宗教は、人類にとって最も重要な霊的成長を妨げてきました。人類に幸福をもたらすのではなく、悲劇と不幸の中に追いやってきました。そのためイエスを中心とする高級霊は、地上の宗教を追放することを決定したのです。こうして人類史上“最大の宗教革命”が、スピリチュアリズムによって展開することになりました。

かつて地球上には、さまざまな宗教革命や宗教刷新運動が起こりました。そしてそれまで主流とされてきた古い宗教組織と激しく対立し、武力闘争を引き起こしてきました。こうした出来事の代表が、近世ヨーロッパで発生した“宗教改革”だったのです。ローマ・カトリック教会に反対して、プロテスタント(新教)が改革運動を起こし、やがて宗教戦争にまで発展し、多くの人命が犠牲になりました。

しかし、スピリチュアリズムによる宗教革命は「人類に霊的真理を普及する」という形で進められ、武力とは無縁です。本物の霊的知識を地球上に広め、それを大多数の地上人の常識とすることによって、地球上の宗教は根本から変革していくことになります。その過程で、これまでの宗教は自動的に消滅していくことになります。

スピリチュアリズムの「霊的真理の普及」にともない、地上の宗教は徐々に消滅していくことになります。スピリチュアリズムは、他の宗教に対して激しい論争・闘争を仕かけ、力ずくで棄教・改宗を迫るようなことはしません。「霊的無知」ゆえに未熟な信仰・間違った信仰をしている人々に対しては、寛容な姿勢で臨みます。「大人になれば、子供のときに必要であったオモチャは要らなくなる、自ら捨て去るようになる」と考えるのです。霊性が高まれば自動的により高いものを求めるようになる以上、子供から無理やりオモチャを取り上げる必要はないのです。

以上が、スピリチュアリズムによる“宗教革命”の概要ですが、それは短期間に達成されるものではなく、今後、数百年〜千年という永い期間を経て徐々に実現していくことになります。そして遠い将来、「霊的真理」が地球上の隅々にまで普及したとき、霊界における唯一・共通の宗教が、地上においても確立されることになるのです。これがスピリチュアリズムによる、人類史上“最大の宗教革命”のプロセスです。

今はまだ、地上にスピリチュアリズムが展開するようになってから、170年そこそこしか経っていません。現在はまさに、人類史上最大の宗教革命が始まったばかりなのです。しかし、宗教革命のタネは蒔かれ、しっかりと地上に根づいています。スピリチュアリズムによる宗教革命は、時間とともに、徐々にではあっても確実に広まっていくことになります。

スピリチュアリズムは、地上の間違った宗教を、霊界での唯一の宗教に置き換える宗教革命

これまで地上の宗教は人々に対して、特定の人物(教祖・創始者)、特定の書物(聖書・聖典・教義書)、特定の宗教組織を盲信させてきました。スピリチュアリズムは、こうしたものを宗教から取り除き、「大霊の摂理」だけを絶対視し崇拝する宗教を打ち立てようとする霊界主導の宗教革命です。スピリチュアリズムは、「霊的無知」から発生した地上の間違った宗教・信仰を、霊界で行われている唯一の正しい宗教・信仰に置き換えようとする運動です。そしてそれは最終的に、地球上のすべての宗教を追放し、消滅させることになります。

シルバーバーチは、スピリチュアリズムという“宗教革命”の内容をさまざまな角度から論じています。その中から幾つかを紹介します。

「私たちは常に霊的真理の宗教的意義を示そうと努めています。なぜなら地上人類がその霊的な重要性を認識すれば、戦争や流血による革命よりも、はるかに大きな革命が生じるからです。それは“魂の革命”と呼ぶべきものです。(中略)そのときには何世紀にもわたって人々の魂の足かせとなってきたものが、すべて取り払われることでしょう。私たちが忠誠を尽くすのは、一つの教義ではなく、一冊の書物でもなく、一つの建造物でもなく、生命の大霊とその永遠なる摂理です。」

『シルバーバーチの教え(上)』(スピリチュアリズム普及会)  p.40〜41

「私たちが、地上へ舞い戻ってきた理由はそこにあります。すなわち、いかなる人物であろうと、いかなる書物であろうと、いかなる教会であろうと、いかなる指導者であろうと――それが地上の存在であっても霊界の存在であっても――たった一つのものに盲従してはいけないこと、それよりも大霊が定められた大自然の摂理に従いなさい――これだけは絶対に誤ることがなく、絶対に正しいから、ということを説くためです。(中略)それをスピリチュアリズムとお呼びになるのは結構です。」

『スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ』(スピリチュアリズム普及会)  p.237

「私たちは物質世界の子供たちがどのようにすれば霊的真理の光に浴し、伸び伸びと生きることができるか、どのようにすれば人間的産物である教義への隷属状態から抜け出せるかをお教えしようとしているところです。」

『シルバーバーチの教え(上)』(スピリチュアリズム普及会)  p.40

「永いあいだ“宗教”の名をもって呼ばれてきた古代の神話・伝説にすぎないものを捨てて、その束縛から解放される方法を教え、代わって霊的真理の陽光を浴びる方法を教えてあげれば――宗教の名のもとに行われている欺瞞と誤謬を一掃することができれば、この地上を毒している問題の多くが解決されていきます。(中略)地上世界はこれまで“教条主義”によって呪われ続けてまいりました。」

『シルバーバーチの霊訓 地上人類への最高の福音』(スピリチュアリズム普及会)  p.66

「永いあいだ地上世界を束縛してきたものとの闘いにおいて、私たちは一歩も後へは退きません。宗教の名のもとに築かれてきた教義とドグマと戒律の組織に対して闘いを挑んでいます。間違っているものは廃棄しなければならないのです。真実のものだけが生き永らえるのです。永いあいだ人間が崇めてきた(中略)ドグマは、どうあっても許すわけにはまいりません。」

『スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ』(スピリチュアリズム普及会)  p.61

スピリチュアリズム運動の勝利は、すでに確定

スピリチュアリズムによる「霊的真理の普及」は、自動的に人類史上“最大の宗教革命”を引き起こします。スピリチュアリズム運動の進展とともに、地球上の宗教は徐々に社会の片隅に追いやられ、消滅していくことになります。その過程で危機感に駆られた宗教組織(教団)は、スピリチュアリズムを敵視し、激しい反対や攻撃を仕掛けてくるようになります。しかしそうした反発にもかかわらず、スピリチュアリズムによる宗教革命は地球上に拡大し、最終的にスピリチュアリズムの勝利に終わります。

スピリチュアリズムが人類にもたらした霊的知識は、従来のどの宗教にもない画期的なものばかりです。その霊的知識は、人々が理性に照らして真摯に学ぼうとするなら、人類を真の救いに導く真理であり、本物の知識であることが分かります。いかなる宗教の教義よりも、優れた霊的叡智であることが理解できるようになります。20世紀後半から始まったIT革命によってスピリチュアリズムの霊的真理は広く行き渡り、それを求める人は自由に学ぶことができるようになっています。今後、こうした状況の中で、霊的知識は加速度的に世界中に普及していくことになります。

スピリチュアリズム運動には、いずれの宗教組織にもない特殊性と特別な事情があります。それは「霊的真理の普及は、霊界の無数の霊たちの主導のもとで進められている」ということです。霊界からの導きや援助・協力を受ける中で、真理の普及は進められていきます。霊界から見れば、霊的真理を受け入れられる人間かどうかは一目瞭然です。霊性が一定のレベルにまで至ると、その人間の“魂”は、自動的に「霊的真理」を求めるようになります。こうした時期のきた地上人を、霊界の霊たちが真理のある所まで導いていくのです。スピリチュアリズム運動は、このような形で進められていきます。地上人は、偶然に、あるいは運よく霊的真理と出会ったと思うかもしれませんが、実際には霊界からの働きかけによってスピリチュアリズムと出会い、真理を知ることになったのです。

スピリチュアリズムによる霊的真理の普及運動は、霊界主導のもとで進展していきます。それは地上の宗教組織のような強引な布教活動を通して広まるものではなく、静かに着々と進行し、霊的真理を知る人が増えていくことになります。したがって遠い未来におけるスピリチュアリズム運動の勝利は、すでに確定しているのです。

「間違いなく言えることは、新しい世界の種子がすでに地上界に根付いているということです。既得権力の座に安住している者たちがいかなる策を弄しても、それは功を奏さないでしょう。」

『シルバーバーチの教え(上)』(スピリチュアリズム普及会)  p.66

「今こそ人類は、大霊とその摂理へ回帰しなくてはいけません。いや、すでに回帰しつつあります。私の目には、ゆっくりとではありますが、大霊の摂理が地上界に具現しつつあるのが見えます。」

『シルバーバーチの教え(上)』(スピリチュアリズム普及会)  p.68