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観 劇 2024 06 30 旧暦五月二十五日
舞台劇を観た。
八百年生存している女性は
化学者に血液を提供することで現世と結縁している。
なぜ空前絶後の長寿なのか、研究が続く。
女性はまるで現代人だ。
振舞いも言葉も今風である。
喫茶店を経営し、新しいメニュー作りでは研究者の手を借りながら苦心する。
それだけの表現に終始した感がある。
小生は不満である。
女性が八百歳であることの神秘は観客に伝わらない。
いにしえの言霊でもよい、一瞬の表情でもよい、遠い音でもよし…。
しかし、神秘は微塵も演出されず、八百歳への畏敬が起こらない。
くどくどと過去を引っ張りだすのでもない。
ほんの一瞬でも、観客が見逃すかもしれない隙間に、
八百年の時間を感得したかった。
かくも長寿の彼女なら観客に恩寵を与えただろう。
鈴木理子写真展
『川は流れる』
ニコンサロン
2024年8月6日から21日まで
10:30から18:30
日曜と8月10日から15日は休館
最終日は15時まで
幼少期を川のほとりで暮らした鈴木が
いま、はじめて川と対峙する自己ドキュメンタリー。
塾生として三回目のニコンサロン。
Sence 2000