第144回

左顔面の痙攣が徐々に悪化した72歳男性

01.6.20

左顔面の痙攣が徐々に悪化した72歳男性

72歳のYさんは、以前より左顔面(目の下)のぴくつきがありました。
最近徐々に症状が悪化してきました。
原因についてMRIで精密検査をしました。
MRI上、左顔面神経の根元に動脈(後下小脳動脈)が接していることがわかりました。
動脈がドンドンと顔面神経をたたくので、顔がピクピクかってに動いてしまうのです。
この病気は手術をすることにより治療することができます。
圧迫されている神経と動脈の間にクッションを入れてやる手術です。
しかしまったく合併症がないわけではなく、また病気(顔面痙攣)も命に関わるものでもないので、手術をするかしないかは本人がどれくらい症状に困っているかによって決まります。
この患者さんは年齢的なこともあり手術はしないで様子を見ることになりました。

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