第30回

発熱、全身倦怠感、体重減少、動悸、

イラツキで発症した53歳男性

00.7.11

診療日記
00.7.11

バセドウ病

53才の男性が、先日入院されました。
3週間前から、38.5℃くらいの発熱が続き、激しい全身倦怠感
体重減少、振戦、動悸、イラツキ、発汗、眼球突出を認めました。
近くの医院で点滴の治療を受けていましたが、症状改善せず、入院となりました。
体重減少があり悪性疾患の可能性も考えましたが、
発症が急である事や症状の特徴からバセドウ病を疑いました。
血液検査にて、甲状腺機能は著明に上昇しており、
バセドウ病であることが判明しました。
さっそく抗甲状腺剤(甲状腺ホルモンがつくられるのを防ぐ薬)の投与を開始しました。
2週間もすればホルモンが正常化してくると思われます。

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