To Heart

 

アンソロジーの大御所と呼んでも、最早過言では無いだろう。

スタジオDNA・エニックス・その他から発行されていて、冊数も最早トップクラスである。

最初発売された時は「18禁作品でパロディなんか出来るのかな?」と思っていたのだが、

各作家さんの発想で面白い作品ばかりになっています。

全体として、来栖川チーム(芹香・綾香・マルチ・セリオ・セバスチャン)の出番が多い。

コミックアンソロジー(DNA)

発行日

1999年8月1日発行

作家陣(敬称略)

(イラスト)鬼魔あずさ・御形屋はるか・西月力・ほっけうるふ・巻田佳春

(コミック)かかしあさひろ・TAGRO・みずきひとし・御形屋はるか・小菅勇太郎・田中としひさ・ハザママサシ・奥谷かひろ・氷川へきる・ひのき・都波みなと・チャーリーにしなか・七瀬壬稀・むねきち・西木史郎・天丸

一作目の本だけに、各作家さんに手探りの様な印象があります。

この本では、志保の暴走度が高い様ですね。2作品で主役を張ってます。

私のお勧めは、ハザママサシさんの「CURSE of KUMA」と言う作品。芹香先輩の薬を飲んだ浩之が、クマのぬいぐるみに

なってしまいます。氏の作品には、このクマのぬいぐるみが良く出てきます。

名言

なんじゃこりゃああ〜〜っ                        クマになった浩之の魂の叫び(ハザママサシさん、P70)

 

4コマKINGS(DNA)

発行日

1999年10月1日

作家陣(敬称略)

(イラスト)御形屋はるか・はせがわりゅう・まじめたかこ・奥谷かひろ

(4コマ)ハザママサシ・都波みなと・むねきち・千種裕子・刻田門大・ストライク平助・柊 誠亜・牧原ひさと・天丸・野日ちぢむ・猫間ことみ・まじめたかこ・待村たかきゅ・内村かなめ・藤井あお・奥谷かひろ

4コマだけあって、ネタがバラエティに富んでます。

コミックとは違い、内容が爆走してます。メーカーがチェックし難いのか。

お勧めなのは、野日ちぢむさんのネタ。CIAに追われる志保。

「志保ちゃん情報」を手に入れる為に、アメリカまで敵に回すとは…流石は志保。

名言

いや…もう…インパクトが強くて…。

柊 誠亜さん作品より(P54)

 

コミックアンソロジー Vol.2(DNA)

発行日

1999年12月1日

作家陣(敬称略)

(イラスト)近藤敏信・ハザママサシ・ほっけうるふ・御形屋はるか・邪瑯 明・はせがわりゅう

(コミック)ハザママサシ・結城心一・御形屋はるか・二階堂みつき・むつきつとむ・内村かなめ・七瀬壬稀・へっぽこくん・ひのき・刻田門大・小菅勇太郎・都波みなと・藤井あお・奥谷かひろ・猫間ことみ

この本も暴走度はやや弱し(今のが元気過ぎるだけかな)。

来栖川姉妹が人気が高かった様で、半分以上に出演しています。

お勧めは、ハザママサシさん「25December」。風邪を惹いた綾香が、クリスマスプレゼントの為に屋敷を抜け出そうとする話。

途方に暮れたセバスチャンが浩之に援軍を求めるのだが、無理矢理拉致して来たらしく縄でぐるぐる巻きにされている。

名言

まるで天使が空から降ってきた…                            落下してきたマルチを見た時の浩之の印象(小菅勇太郎さん、P121)

 

4コママンガ劇場(エニックス)

発行日

1999年12月22日

作家陣(敬称略)

(イラスト)ごとP・田村ちい・まつやま登・あずまきよひこ・ひな。・霧賀ユキ・榛名まお・佐々木亮・結城勇魚・よしむらなつき

(4コマ)佐々木亮・榛名まお・田村ちい・霧賀ユキ・岬下部せすな・ひな。・白鳥ハト・梶原あや・藤田佳子・ストライク平助・浦地小夏・まつやま登・ちるみる・はりぶきしきみ・藤沢香宮・結城勇魚

エニックス発行の為か、ドラクエ等で執筆してる人が大半を占めている。

また4コマ劇場と言う割には、半分は読み切りになっており、よく解らない構成だったりする。

お勧めは、岬下部せすなさんの4コマかな?

あかりと入れ替わるあかり母や、結構ダークなネタも有るものの何か惹きつけられます。

名言

やっぱし俺は委員長がええなぁ。                          後書きでの、あずまきよひこさんの一言(P121)

 

コミックアンソロジー Vol.3(DNA)

発行日

2000年2月1日

作家陣(敬称略)

(イラスト)むっちりむうにい・結城心一・山形伊佐衛門・刻田門大・黒星紅白・御形屋はるか・藤井あお・ハザママサシ

(コミック)七瀬壬稀・結城心一・むねきち・ストライク平助・拓人・柊 誠亜・おーたみのる・吉田 創・ハザママサシ・宇佐美 渉・ますやまけい・御形屋はるか・藤井あお・はせがわりゅう

この辺りに来ると、作品の暴走度が高くなってくる。私はこの時期を「第二次暴走期」と読んでいたりする(笑)。

メーカーチェックが、甘くなってきたのか。それとも、メーカーチェックを作家の情熱が上回ったのか。

この本まで来ると、お勧めの作品は絞りにくい。インパクトの高いのは、柊誠亜さんの作品であろうか。

新型メイドロボから逃げ回る、浩之・セリオ・マルチのお笑いトリオのネタ。何しろ、セバスチャン型なのだから(汗)。

名場面

一見のんびりムードだが、事態は逼迫している。

この表情でも、セリオは混乱しまくっているのだ。

柊 誠亜さん作品より(P61)