
塩飽本島〜晴れに耕す。そしてアート 2011展
−Wish You are Here −
あなたがここにいて欲しい
会期 2011.10(土)−11.27(日)まで
時間 11:00−16:30
会場 本島笠島地区内 3棟 まき邸・さなぎ邸・galleryARTE
参加作家8名
まき邸・・・中野良寿・澤登恭子 、斉藤清光
さなぎ邸・・・平野裕一 、 千葉尚実
gallery ARTE・・・中屋敷智生 、 HANNNA 、大木裕之

澤登恭子 ’回転する風景-Study for Honjima 2011’
制作年:
201
.素材:硝子・写真

中野良寿
Feei Orkney - Honjima
制作年:2011
素材:石、木、針金


斉藤清光
Foolish Drawing installation
さなぎ邸・・・平野裕一 、 千葉尚実
平野祐一 ’ひかるそうめん、かがやくフランスパン’




gallery ARTE・・・中屋敷智生 、 HANNNA 、大木裕之

中屋敷 智生
□ 本島とギャラリーアルテと瀬戸内アートウェーブの経緯
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丸亀市にある塩飽本島町笠島は、瀬戸内の海文化の象徴的な場所です。残念ながら、県民にとって認識に隔たりがあるようですが、香川県で唯一の国の重要伝統的建造物群保存地区(じゅうようでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく)です。この制度は、文化財としての建造物を「点」(単体)ではなく「面」(群)で保存しようとするもので、社寺・民家・蔵などの建築物はむろん、門・土塀・石垣・水路・墓などの「工作物」、庭園・生垣・樹木などの「環境物件」を特定し保存措置が図られています。
重伝建に選定される伝統的建造物群は、インフラ整備などによる開発から取り残されたり、元々交通の不便な島嶼や山間部にある集落で産業が衰退したことなどにより、結果的に伝統的な建造物が残ったところが多くあります。
ギャラリーアルテ+SAW(瀬戸内アートウェーブ)は、2006年より、文化庁伝統的建造物活用モデル事業「アーティスト・イン笠島〜記憶の集積を創造の海へ〜」を実施し、この地区の住民との交流が始まりました。現在、NPO笠島町並み保存協力会により歴史的な町並みの保存及び公開が行われています。しかし、住民の高齢化が進み、お年寄りだけでは、活動が収縮し、旧小栗邸で運営されていた食堂は閉鎖しています。地区のお年寄りは、笠島地区を訪れる観光客へのもてなしのため、さらに住民のための飲食の場を熱望していました。 そこで、2009年 地区住民の協力によって、保存地区内の一棟=屋号「あたらしや」をアート活動及び食堂として使用できるように提供されたことを契機に、あらたな活動が始まりました。
笠島の現在の課題は、住民の高齢化、すすむ過疎化。そして、先祖が出身であっても島外に育ち、島外で暮らす現在の後継者の建造物への保存の意欲の薄れにより、すすむ住宅の荒廃などです。さらには、重伝建選定時の伝統的建造物と都市計画決定済みの道路との関係や観光客の増加に伴う自動車交通への対応などです。重伝建の選定は建造物の増改築などに制約が掛かったり、増加した観光客のマナー問題(騒音、ごみ、交通渋滞など)などによって、そこで生活する住民にとってマイナス要素となることがあります。
私は、伝建地区では、観光の質がとても重要なポイントだと感じています。
そのためには、多くの観光客を誘致して、地域の活性化を図るのではなく、AIR(アーティスト・イン・レジデンス)活動のように、数名が地域の住民と暮らしをともにし、地域に根ざしたアクションを通して、地域の住民に改めて歴史的な環境を保存し次世代へつなごうとする意欲を喚起することで、初めて地域の活性化を図ることになるのだと考えます。
『住民への飲食の場づくり』『土産物づくり』『本島への滞在者の誘致』などの熱い要望に応えることとで、瀬戸内の海文化の歴史を次世代につなぐ意欲を喚起したいと、本年2010年7月より、招聘アーティスト3名+インターン1名 計4名によるアーティスト・イン・レジデンスを実施。
2011年 竹紙づくりさらにAIR活動を中心として実施します。