加工のポイント 印刷  製本

より良い製品にするために、工程上のポイントを並べてみます。

ハリとクワエ・・・
原稿が数種に及ぶ場合でも、全て統一するのが、原則です。
表紙など、多色刷り・用紙違いの場合は、ハリ・クワエからの余白を統一します。

製本では、最終工程まで、ハリ・クワエを基準にします。

紙の目・・・冊子の場合、仕上がりに大きく影響します。 刷り易さの問題もありますが、
厚めの冊子など、開き易い製品を作る場合は重要です。

紙を折る場合など、工程上の問題と仕上がりの美しさに大きな差が生じます。

紙の目は、非常に大きなポイントです。

紙の反り と 乾き・・・
紙面に対して、偏った刷りがある場合は、紙に反りが生じます。
インクの乾きが完全でない場合は、反りだけでなく、写り・汚れが生じます。
また、刷ったばかりの紙は
「静電気」
生じています。 時間を置くことが必要です。

刷り上りの後は、必ず、数時間放置してください。

予備・・・現在。多くの製品は、専用の機械で加工します。機械はセットが必要なため、
精度の高い機械ほど、
現物紙の予備が必要となります。予備を御用意ください。



裁断・断截・・・製本の基本は裁断にあります。その技術・ノウハウは、深いものです。
0.1ミリ単位を追求する。プロの技を御提供します。
但し、これは直線断ちの場合で、曲線断ちは
「全く別な特殊加工」となります。

裁断刃の切れ具合、紙を押さえる圧力によって精度が変化します

折る・・・これは、上記の紙の目に大きく影響されます。縦目・横目を混入させないでください。
数回折の場合。原則として、最後の折に目を合わせます。
仕上がりが同形でも、数種類の折り方があります。 現物の見本を添付してください。

紙の端が、完璧に重なるまで、精度を追求します。

綴じ・糊固め・・・現在、針金・ホットメルト・糊 が、基本です。 数種類の材料を保有し、
紙質や用途によって使い分けております。
糸を使用する場合は、その工程を他社に委託しております。

基本は、紙を揃えて積み上げる工程で、精度が決まります。

仕上げる・・・数回の仕様確認の後、最後の仕様検査を行います。通例やJIS規格とは
違う規格外の場合は、仕様書に
「文面による指示」をお願いします。

バランス・見た目など「?」と感じた場合は、必ず再確認いたします。
@仕様書 AJIS規格 B慣習的形態

製品管理・・・委託物は、大切な商品であり、情報物であると認識しております。
加工上の予備・ヤレ・残紙を含めて厳重に管理いたしております。
専門業者への処理委託の場合も、細かく裁断処理を施しています。


個人情報保護法に準拠した体制を採っています。
名簿・準金券(割引券・福引券・他)も、安心して御委託ください。

業界・情報・・・当社は、大正6年・1917年創業です。また永く、東京都製本工業組合に加入し
同業者との情報交換や、技術の切磋琢磨をしております。

これが、製本のスタンダードという自負を持っております。
製本・紙加工についての御相談もお受けします。