延辺人民広播電台
Yanbian People's Broadcasting Station (China)
 

 中波とFMでしか放送していない中国の地方局の中で、何 時でも受信できるのが吉林省にある延辺人民広播電台である。延辺朝鮮族自治州の局であるため、中国語の放送は 20kW(1053kHz)であるのに対し、朝鮮語は150kWの1206kHzが使用されている。1206kHzは出力の大きさと 他に混信局がないことから夜間は日本全国で受信可能である。またEスポ出現時にはFMの103.0MHzでも受信できることがある。 この局の所在地である延吉市は豆満江を挟んで北朝鮮と通じているため、飢餓の北朝鮮を逃れて越境してくる難民が後を絶たず、日本の報 道機関でも度々紹介される地域である。また直接北朝鮮が対岸に眺められるため最近は韓国からの観光客の激増している。従って朝鮮語の 放送にも当然力が入ることとなる。最近の朝鮮語放送はコマーシャルや軽音楽、流行歌が多く、聴いていて韓国の放送の方に類似してい る。「延辺」は中国語では「yanbian」と発音するが、朝鮮語では「yonbyon」と発音する。また延吉には別に市の放送局と して延吉人民広播電台がある。
 中国国内各局には文化大革命が終了して改革解放が叫ばれた 1970年代後半に統一規格の中国語による受信証明書(広播収聴証)が配布され非常に返信率が良くなった時期があった。しかしこれが 切れてしまうと返信率は低下してしまった。そこで当時の文言そのままを使用して中国語によるPFCを作成し同封することが一般的と なってきた。中国は中央集権国家であるため一度「お上」が認めた文章での返信(「前例がある」)ならば後で非難される恐れがないため 比較的たやすく受信証明書を発行してくれる。
 延辺人民広播電台もこの例に漏れず、10元紙幣同封の中国 語の受信報告に対して、同封したPFCに社長である許龍錫氏のサインと局名印を押して返信してくれた。局名印は普通中国語のみだがこ の局は下半分はハングル文字で時計回りに「延辺人民放送局」となっている。また韓国方面から来る手紙が多いためか、封筒に記載された 宛先は簡体字なのに、自局の住所には繁体字が使用されている(韓国では漢字は繁体字)。中国では社長のことを「総経理」ということが 多いが、こちらではそのまま「社長」と言っている。勿論、中国語でも正しい言い方だが、韓国でも「社長」という影響もあるかも知れな い! 航空便は6.4元の筈だが封筒には5.4元分しか切手が張られていない、政府機関の場合は大目に見られるのであろう!更に良く 見ると消印の上半分は時計回りに中国語で「吉林延吉」とあるが、下半分は反時計回りにハングル文字で「延吉」(Yonkir)とあ る。消印にまでハングル文字が使われている点もこの地区の特殊性を物語っている。
  中国に旅行したら小銭を使い切ってしまわないで10元紙幣は大切に日本に持ち帰ろう、中国局にレポートするときの返信料として最適である。

 宛先: 中華人民共和国吉林省延吉市局子街166号
 
 
 

PFC利用のQSL

 

封筒の表面

 
 

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