短波電離層ドップラ観測用実験局(JG2XA)
HF Experimental Station JG2XA (Japan)
 

 今回も日本の局である。JG2XAはJJYの短波送信廃 止の「落とし子」とも言える局である。JJYの5MHzと8MHzの電波を長野県の菅平でモニターして短波電波のドップラシフト(短 波の電離層反射時の反射高度の時間変化によって起こるドップラ効果の観測により、電離層中の電子密度の時間変化に関する情報を得る) の研究を行っていた電気通信大学の冨澤研究室が短波JJYの廃止で、やむなく送信免許を取得し、自前で5MHzと8MHzの電波を出 し始めたものである。本送信は今年の7月から5006、8006kHzで行われている。基本的には無変調キャリアが出ているだけだ が、時々CWでモ−ルス符号によるIDを打つので確認できる。送信所は東京都調布市の同大学構内で八重洲製のアマチュア用機を改造し た送信機から200Wの出力で、大学の屋上に設置された半波長ダイポールアンテナから出ている。当地は調布市の近くなので当然良好に 受信できるが、既に太平洋を越えた米国でも受信が確認されている。
 大学短波局というのは世界にはイズミル工科大学 (7101.5kHz、イズミル市内まで聞きに行ったが聞こえなかった!)やノルウェーの Ukesendengen(7215kHz、今年も11月3日まで放送)など幾つかあるが、日本では珍しい。記憶に残っているもので は唯一東海大学のFM実験局「FM東海」(コールJS2H/JS2AO、84.5MHz 1kWで1970年まで放送)位だがこれも短波ではなくFMである。アマチュア以外で大学から短波が定時送信されるのは初めてではな いかと思われる。大学の無線局といえば近くのICU(国際基督教大学、三鷹市)で学園祭期間中の11月3日と4日の両日 10:00-17:00に87.5MHzで「ICU FM」が出ていたが、これは微弱電波を使った放送で正式の無線局ではない。Ukesendengenも学園祭中限定の放送なので似た ようなものだが。21世紀最初の年のQSLコーナーは東京都西部のローカルな話題で締めくるることになってしまった。
 QSLードは11月にできあがり、責任者である冨澤一郎助 教授のサイン入りである。受信報告は80円切手を貼ったカードが入る大きさの封筒付きのSASEで;
 〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1−5−1 電 気通信大学 菅平宇宙電波観測所 短波電離層ドップラ観測用実験局 まで。
 URLは http://ssro.ee.uec.ac.jp/lab_tomi/HFD/HFD.html
 

QSLカードの大きさは100×148mm

    
 

参考資料: 1964年発行の東海大学超短波放送実用化試験局JS2H、実験局 JS2AO(FM東海)のQSL

 

参考資料: 2001年学園祭ICU-FMのパンフレット

 
 

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