Radio Sweden

 1950年代からDXerに圧倒的な人気が あったのがRadio Swedenである。人気の理由は毎週放送されるArne Skoog氏制作の「Sweden Calling DXers」(SCDX)で、世界中からの受信報告が集中していた。そして報告を送ると謄写版刷りのbulletinが航空便で送られて きた。日本を含む世界中のDXerがニュースソースとして利用していた。インターネットのない時代、SCDXによる情報が一番早く世界を 駆け回っていた。さすがに社会保障の国、国外の人にも親切だと感じたものだ。スウェーデンは国際放送だけでなくSCDXでも世界中に良い イメージを形成したと言える。高齢化が進むと社会保障にも資金がかさむようになる、最初の内は消費税の値上げで対処したが、20%を越え るとそれ以上は難しい。そこでやむなく公共部門のリストラを断行、Radio Swedenも例外ではなく、SCDXは廃止、代わりに衛星とインターネット(サイバースペース)中心の「Mediascan」に代わら ざるを得なくなったが、全くつまらない(私も含めて通常DXerはよほどマニアでない限り衛星受信などしていない)内容でDXerからは 見放されてしまった。晩年のArne Skoog氏もこの点について怒っていたという。放送制作費用も大幅に削減されたため少ないスタッフでやりくりせざるを得なくなり現在は 30分単位のニュース中心の番組編成となっている。但し他の国のように短波放送の廃止という愚な策はとらず8カ国語による短波放送、20 カ国語によるインターネット放送を行っている。アジア向には夜に放送が何回かあるが21:30からのもの(現在17505、 13580kHz)が昔から好まれている。またインターネットと併用するとニュース解説の意味なども更に良く理解できる。
 スウェーデンは文化と福祉の国であるため国の顔であるQSLカードのデザインにも昔は凝っていた、歴史的 芸術品を扱ったものや、時代の風潮であったサイケ調のものなど流石と思われるデザインが多かった。しかし最近はこれまたリストラの影響で 絵葉書の裏にゴム印+手書きというかなりプリミティブな姿になってしまった。
 QSLカードの例として1966年、1973年と、最近のものを掲げる。1966年、1973年のものは 表裏ともにQSLカード用に印刷したもの。特に1966年のものは記入部分がすべて故Arne Skoog氏の手書きであることが今となっては嬉しいし懐かしい。最近のものはその37年後の同じ時刻に受信した報告に対する返信。予算 は無くなったが日本語で心温まる文章が添えてある点はいかにもヒューマニズムの国らしい。

 受信報告の宛先; SE-105 10  Stockholm, Sweden
  URL;  http://www.radiosweden.nu
 

左:1966年のカード表面(19世紀の画家による当時のスウェーデン国王の絵に「Radio Sweden」の名称入り、大きさ149×109mm)
右:裏面の記入はすべて故Arne Skoog氏 丁寧な文字に世界中から親しまれた氏の性格が現れている

1973年発行のサイケ調のQSL 大きさ111×150mm

左:2003年発行の絵葉書(騎士の島Riddarholmenの風景)利用のQSL 大きさ149×107mm
右:裏面ゴム印に手書き サインはKris Boswell氏

左:Boswell氏の日本語の手紙 今年のストックホルムは東京より暑い!
右:Horby送信所

 
 
 

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