日本から近いカムチャッカ半島にあるこの地域を代表する放送局である。国内向放送は原則長
波、中
波、FMだけだが、空港のあるYelizovoに大規模な短波送信施設があり、ここから外国の放送の中継を行っている。この短波送信機を
使用して1日1時 間だけ「Kamchatka Rybatskaya」(Камчатка Рыбацкая:「漁
民のカムチャッカ」という意味)という海外で操業する漁船員向の特別放送があり、これが受信の狙い目である。現在は毎日
09:00-10:00に
11975kHzで放送されているが、シーズンによって時間、周波数ともに変更されるので注意が必要である。番組内容はローカルニュー
ス、電話での「声の
お便り」、地元で流行している音楽等である。郵便事情が悪いので有名なロシアであるが、地方に行くほど中央の悪弊に染まっていない(これ
はソ連時代から言
えることだ)ので、極東の僻地には比較的郵便は良く届く。従ってロシア語で受信報告を送れば返信の確率は大きい。この放送を受信したのは
一昨年の12月
で、ロシア語で受信報告を書き、ロシア語のPFCと返信料1ドルを同封して送った。10ヶ月後に局長のアレキサンドル・ボロジン(Александр Бородин)氏よりE-
mailによる返信があり、その中でQSLカードを後日送付することが予告されていた。そ してその3ヶ月後
PFCに記入したQSLカードが絵葉書とともに届いた。ボロジン氏流の返信方法らしく欧米のDXerもこの方法で返信を受けたとのこと
だ。忙しい業務の中 でDXerからの報告に興味を持ってくれたボロジン氏には心から感謝したい。同局にはURLもあった筈で
http://gtrk.iks.ru/とされて
いるが、現在「新しいアドレスはこちら」と表示されているだけで「こちら」をクリックしても同じアドレスに戻ってしまい行方不明である!
発見した方がい らしたら教えていただきたい。
2つの「カムチャッカ富士」を背後に控えた市街地は絶景で、是非訪れて見たいものである。放送局は古めか
しい名前の 「ソビエト通り」にある。
受信報告の宛先: GTRK "Kamchatka", ul. Sovetskaya 62,
683000 Petropavlovsk-Kamchatskiy, Kamchatskaya Oblast, Russia
ロシア語では: Руссия 683000, Петропавловск-Камчатский,
ул.Советская, д.62 ГТРК "Камчатка"
E-mailは: gtrkotk@mail.iks.ru
FAX: +7 4152 11-26-61
参考までにPetropavlovskにある国内向放送局を紹介する。
180kHz Radio Rossi/GTRK Kamchatka( Радио России / ГТРК Камчатка)
(150kW)
576kHz Mayak( Маяк) (150kW)
1008kHz Yunosti( Юность) (50kW)
1233kHz Radio3( Радио 3) (20kW)
69.68MHz Radio Rossi/GTRK
Kamchatka( Радио России /
ГТРК Камчатка) (4kW)
71.90MHz Mayak( Маяк) (4kW)
103.5MHz FM Kamchatka( FM Камчатка)(1kW)
104.5MHz Radio3( Радио 3)((1kW)
105.5MHz Radio SV( Радио СВ)
E-mailによるボロジン氏からの受信確認の手紙
左:PFC利用のQSLカード 右:2つの「カムチャッカ富士」をあしらったロゴマーク
Petropavlovskの市街 背後の大きな火山は高い方の「カムチャッカ富士」コリャーツカヤ山(3456m)
Petropavlovskにある2つの「富士」 左がコリャーツカヤ山、右が低い方の「カムチャッカ富士」アパチャ山(2741m)で活
火山