Defense Forces Broadcasting Unit
(Taunggyi, Myanmar)

   ミャンマー(ビルマ)は、国営のMBS(Myanmar Broadcasting Service)でさえ滅多に返信がこないという難しい国であった。戦後は社会主義政権下で鎖国が続き、また1988年以降は中国に支援された軍事政権(SLORC)の独裁が続いているという事情があるため外からの情報には門戸を閉ざして来たので当然かも知れない。しかし最近は観光客を受け入れたり、国営放送がインターネットで外部に発信するようになり外部との交流も徐々には進みつつあるようだ。この国には西部のシャン州やチン州に多数の民族が生活し、各民族の独立運動も盛んであり秘密放送が出たこともあった。西部の平定のためシャン州西部の町であるTaunggyi(タウンジー)には軍の施設が設置されており、放送通信隊が行っているのがこの放送である。Defense Forces Broadcasting Unitの放送は1962年に当時のBBS(Burma Broadcasting Service)を補完する地方民族向地方語放送局として開始され、同じ目的の放送が現在も続いている。現在の短波放送は1990年代初めに5770kHzで開始され、一時中断したが2003年末に6570kHzで復活し、現在は元の5770kHzに戻っている。放送時間は10:30-13:30、15:30-18:30、22:30-01:30と1日9時間、出力は10kWと言われており、軍の送信機だけにメンテナンスが良く、日本でも深夜の放送が受信できる。少数民族向に色々な言語でその民族の音楽を放送しているので非常にエスニックな感じがする。返信が来ないので有名な局であり、「ミャンマー語での受信報告が必要」と言われたほどであった。昨年5770kHzに戻った放送を受信し、1ドル紙幣とPFCを同封して英語で受信報告を送ったところ、75日後に何とE-mailで返信があり、送ったPFCカードに記入したものをスキャナーで撮ったものをjpegファイルで送ってきた!こんな形での返信は初めてであるが、郵便事情の悪いところでもこんな方法があるのかと感心してしまった。送って来たのは軍の放送担当Chief Commanderらしく識別番号は「mdl104100043」(mdlはMandalayのことか?)であった。PFCにはサインがしてあったが名前は判読できない。日付が送付日になっているなどQSLとしては間違いがあるが、ミャンマー語を連想させる丸い感じの文字で心温まるメッセージが記載されていた。インターネット(州都のMandalayにプロバイダーがあるらしい)がこのような奥地にも浸透し外国との通信が解禁されつつあることを感じさせる。
 なお同通信隊は1995年にはBBCやVOAのミャンマー語放送(国民の多数はこちらを信用して聞いていると言われる)を1kW送信機を用いてたジャミングで妨害したこともある。
 シャン州の大半の地域は治安の関係から外国人が入れないが、Taunggyiには鉄道や航空機で行くことができる。Taunggyiは海抜1400m、人口15万人の都市でシャン族が町の人口の多数を占める。町にはパゴダの他、回教寺院、大学等もある。郊外には有名なリゾートであるインレー湖がある。なおミャンマーでもタイと同じく新年は4月である。
  このページを見たフィンランドのJari Savolainen氏から「SONY HCD-VX90AV 11740kHz 17:00-17:30hr」と記載された部分についてご質問をいただいた。「SONY HCD-VX90AV」はソニー製の海外向オーディオシステム(短波付?)で記入者のセットらしい。また「11740kHz 17:00-17:30hr」は現地のこの時刻に行われているRadio Japanのビルマ語放送を聞いたという意味らしい!
 

 受信報告の宛先; Chief Commander
             Defense Forces Broadcasting Unit
             Taunggyi
             Shan State
             Myanmar

 E-mail; sny@mandalay.net.mm
 
 

jpegファイルとして送られてきたPFC 日付は送った日付が記入されていて間違い、自分の持っているSONYのラジオを紹介している!
サインは判読できない ビルマっぽいアルファベットである! スキャンした時に髪の毛がついてしまっている!

 

Taunggyiの町の仏教寺院(左)と市場(右)
 
 
 

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