RAI International (イタリア)
イタリアの国際放送としてその名も高いRAI
International (Radio
Roma)は1964年6月までは「大和魂を誇る日本の皆様こんばんは」というたどたどしい日本語のアナウンスで始まる日本語放
送を行っ
ていた。日本語放送の廃止後も「日本向」英語放送を現在に至るまで朝7時台に放送している。
最初に示したカードは1966年に日本向英語放送を受信した時のものである。さすがにイタリアらしい飽きのこないデザインのカー
ドだと感心したものだが、
その通りで40年を経た現在でも使用されているデザインである。ローマは2000年来の都で、パンテオンなどは2000年前の建
物がいまだに使用されてい
るであるから当たり前かも知れないが。
最近は返信が来ない国際放送局としても有名であったが、昨年新しいQSLカードシリーズを印刷し、その内のNo.3が昨年末に
送られてきた。無線通信を
発明したマルコーニを描いたものでこれまたイタリア的で良いデザイン(デザイナーはChiappini)である。しかし裏面を見
ると1966年のものはき
ちんとタイプしてあり、担当者のサインもあるが、2005年の方はゴム印にボールペン書き、サインも受信時間の記入もない不完全
ベリである。この辺は他の
欧州局と同じでPCによってタイプライタが席捲されてしまった影響である!
最近のQSLカードシリーズは全部で8種類あり、それぞれ味のあるものだが、連続的に受信報告を送ると順番にもらえるという訳
ではなさそうであ
る。この内No.6のカード(実際は縦)は紛れもなく40年間以上使われている定評あるデザインである。
RAI放送界会館はローマ中心部のMazzini通にあるが、庁舎は市内各所に分散しており、組織変更等でアドレスが変わるこ
とがある。RAI
Internationalの連絡先も過去しばしば変更されており、返信が来ない原因になっている。現在RAI
Internationalは連絡先として私書箱を公開しており、受信報告はそこに出すのが確実であろう。現在のRAI
Internationalはローマの北の郊外Saxa
Rubraにある。テルミニ駅から地下鉄のA線に乗車、ポポロ広場駅で下車し、郊外電車のViterbo線に乗り換えて8つ目の
駅である。また送信所は更
に郊外のPrato Smeraldoにある。
ローマに行ったらRAI放送会館を見ておこう、建物は有名な建築家Berarducci
Fioroniによるもので、ローマには珍しいガラス張りの近代建築である。前庭にはこれまた有名な現代彫刻家
Francesco
Messina作の馬の銅像「Cavallo
Morente」があるのでこれも見物だ。地下鉄A線でチベリ川を渡ってすぐのLepanto駅(ポポロ広場駅の次)で下車、駅
前のLapanto通を北に行きMazzini広場に出たらMazzini通をチベリ川方向に右折、左側のSt.Cuore
di
Cristo教会の隣だ。バチカンやサンアンジェロ城からも比較的近い。
受信報告書の宛先: Radio Roma - RAI International, Casella
Postale 320,
00100 Roma, Italia
E-mail: raiinternational@rai.it
URL: http://www.international.rai.it/
1966年発行のQSLカード(この頃のRAI InternationalはBabuino通にあった)
大きさ 150×116mm
2005年発行のQSLカード (裏は40年前の方がずっと立派だ) 大きさ 115×150mm
最近発行のQSLカードシリーズ 左からNo.1 No.2 No.4
No.2は映画「刑事」(ピエトロ・ジェミニ監督、1959年)の最終場面、女優はクラウディア・カルディナーレ
最近発行のQSLカードシリーズ 左からNo.5 No.6
No.7
最近発行のQSLカードシリーズ No.8
(左)Prato Smeraldo送信所(Freewaves the Italian HF Archiveより)
(右)RAI Internationalのロゴ
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