Rádio Renascença (ポルトガル)
ポルトガルにはかってRDP-International以外にもう一局短波放送局があった。カトリック教会が運営するRádio
Renascença(ルネッサンス放送局)である。同局は1933年の創立で、1996年12月に送信機の不調で中止するまでは短波放送も行っ
ていた。
最後に使用されていた周波数は
9680kHz一波であったが、混信等でなかなか聞きづらい局であった。この局はついに聞き逃してしまい、もう受信することは出来ないと諦めてい
た。しか
し今年春にLisboa(今年のLisboaは「ポルトガルの4月」どころか4月末でも夏のようであった!)を訪れた時同局の事を思いだし、現地
でFM放送(103.4MHz)を受信して受信報告を送って見た。受信報告に「短波時代に放送を受信できなくて大変残念」と書いておいたところ、
昔の短波時代の古いQSLカードで証明してくれた。表面の時間欄が「GMT」になっている点、周波数が「Kc」になっている点から1960年代の
QSLカードと思われる。
裏面は黄色く変色している!また記載されているアドレスも現在のものとは異なる。こういう「時代物」が思いがけなく出てくるのもBCLの醍醐味で
あろう。
Rádio Renascençaは現在「Grupo Renascença」という放送集団で運営されており、Rádio
Renascença
FM、Rádio Renascença OM(中波)、RFM、Mega
FMの4系統の局を配下に治めて全国放送を行うポルトガル最大の民間放送である。放送局として民主主義の普及にも熱心で、1974年の「4月25
日革命」
(テージョ川Rio Tejoにはこの名前の橋がかかっている)でも重要な役割を果たし、また最近ではアンゴラの民主派カトリック局Radio
Ecclesiaを直接支援するなどしている。
LisboaではFM放送は103.4MHz(アンテナは市の西部のMonsantoの山上にある)、中波放送は594kHzで聞こえる。勿論
インター
ネット放送やpodcastingでも聞くことができる。Lisboaは気候も治安も良く、食べ物は魚類が多くて日本人の口に良く合うし、ワイン
もうま
い。Brazil局で培ったポルトガル語も大いに役立つ(こちらの方が本拠だから当たり前だが!)。日本からは直行便がなく少々遠いが、BCLな
らずとも是非訪れて見たい所である。
局舎はLisboa旧市街の中心地下鉄Baixa-Chiado駅の丁度真上にある。Lisboaで最も賑やかなところで、海のようなテージョ
川にも
近い。
局の宛先: Rádio Renascença, Rua Ivens, 14 1249-108 Lisboa, Portugal
電話: +351
21
323 9281
FAX: +351 21 323 9299
E-mail: mail@rr.pt
URL: http://www.rr.pt
2006年4月27日の受信に対して発行された短波時代のQSLカード 住所は当時のもので現在の住所と同じChiado地区にある
が少し南になる サイ
ンは達筆で判読でき
ない ロゴも現在のものと異なる
大きさ 148×105mm
(左)Rádio
Renascençaのアナウンサー (中)Grupo
Renascençaのロゴ (右)Rádio Renascençaのロゴ
(左)同局の壁紙 (右)Ivens通りの局舎
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