Radio Nacional de Venezuela (ベネズエラ)

  ある日突然UPSの航空小包が届いた。中を開けて見たら何と1年前の受信報告に対するRadio Nacional de VenezuelaのQSLカードに、ベネズエラ音楽のCD、それにスペイン語の政治パンフレットが多数同封されていた。何となく20世紀の社会主義国の 局からの返信を思い出した。まあベネズエラは1999年のChávez大統領登場以来「21世紀の社会主義」を標榜して一貫して反米路線をとっているから 当然かも知れないが。同大統領は国章(QSLカードの裏面に二カ所ある)の馬の向きまで左向けに変えてしまった位である。国の正式名称も República Bolivariana de Venezuelaに変えてしまい、南米独立の父Simón Bolívarの名前を入れてしまった。Boliviaの国名もこの人の名前からきている。
 国営局であるRadio Nacional de Venezuelaは今年(2007年)で創立71周年と古い局である。昔は短波の6170kHzで放送しており、1960年代後半には他の周波数も併用 して国際放送も行っていたが、これはすぐinactiveになってしまい、1980年代初めに6170kHzが消えてしまってからは国内向放送が主で、短 波には長い間登場していなかった。ベネズエラの短波局といえば Ecos del Torbes等民間放送局が主流であった。しかし同国の民間放送はFM化が進み短波で聞こえる局は殆どなくなってしまっていた。社会主義国ではプロパ ガンダ(20世紀終わりの社会主義国の消滅と短波放送の衰退は期を同じくしている)が重要な位置を占める。Chávez政権もプロパガンダには力を入れ、 Radio Nacional de VenezuelaにCanal Internacional(国際放送)部門を作り短波放送を再開した。しかも送信は社会主義の同盟国キューバに依頼した。ベネズエラはこのところ石油収 入で20%近い成長を遂げているため、自前で送信機を持てない訳ではないだろうが、経済的に苦しいキューバに対する支援の意味もあるものと思われる。最近 は反米の国際TV局も創設するなどメディア操作に力を入れているが、政権に批判的な民間メディアには弾圧を加えている。反米国の局からの郵便物がUPSと いうのも若干皮肉だが、QSLカードは14枚の写真でベネズエラを多面的に伝えている。豊富な石油資金で列車や高速道路等の近代化が進んでいることを印象 づけている。
 同局への受信報告はスペイン語が望ましい。

 受信報告の宛先:  Final Calle Las Marías, entre Chapellín y Country Club,  La Florida, Caracas, Distrito Capital,  1050 Venezuela
  電話: +58 212 730 6666 及び +58 212 730 6022
 FAX:  +58 212 731 1457
  E-mail:     rnv @ rnv.gov.ve
  URL:   http://www.rnv.gov.ve


QSLカードの表面 14枚の風景写真からなる  大きさ 141×116mm
左上から順に Coro砂丘 Coromotoの聖バージン教会 エンジェル瀑布 Los Roquesの島々 Apure平原
蘭(国花) Juan Griego湾 オオハシ鳥 Caracasの地下鉄 Joropo踊り オリノコ川にかかる橋 Morrocoy国立公園
ボリーバー山山頂 Meridaのロープウェイ


QSLカードの裏面 印(中の馬の向きが左向けになっている)とサインはあるが周波数と日付(1年間違っている)のみで時刻の記入がない
管轄の役所は「人民権力通信情報省」である! 発行者はFreddy R. Santos氏




(左)同封されていたカラカス市民オーケストラのカード (右)キューバ中心に描かれたCanal Internacionalの送信地図(周波数は古くなっている)
   

(左)局の建物 (中)スタジオ (右)中継用パラボラアンテナ
  

放送開始71周年記念ロゴ



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