IBB Thailand Transmitting Station (タイ)

 IBBのThailand Transmitting Stationはバンコクから560km北方(飛行機で1時間15分、バス・列車で10時間)のUdon Thaniに1994年7月1日に正式開設され、東南アジアにおける重要な送信拠点となっている。中継局はUdon市街から更に北西50kmのBang Dungにある。この地域には現在7つのタイ空軍の大規模な基地があるが、ベトナム戦争中は米軍の重要な戦略拠点であった。現在も米国の退役軍人でここに 暮らしている人が多い。現在はCEC社製の500kW送信機7基で、VOA、RFAの中継及びRadio Thailandの送信を行っている。
 Udon Thaniのあるイーサン地方は独特の酸味と辛みのあるイーサン料理で有名である。タイで最も古い考古遺物が出た地点で世界遺産になっているバーンチェン 遺跡もこの近くである。   余談だが日本の「うどん」はUdonとは関係ないらしく、カンボジアのOudongという地名といわれている。
   現在の局長はBCLに理解があるらしく独自のQSLカードを発行している。正式開設前の1993年には試験送信を開始し、その時には期間限定の特別QSL カードがWashingtonのVOA本局より発行された。
 なおIBB Thailand Transmitting Stationの中にはアジア唯一のCIA秘密刑務所(Black Site)があると言われており、アルカイダメンバーの尋問や収容が行われているとのことである。

 実は米国がタイにVOAの中継局を設置したのは1969年に遡る。場所はアユタヤの北にあるBan Phachi(チェンマイに行く国鉄の北本線とUdon Thani方面に行く東北本線が分岐する地点)で、Continental社の1000kWの中波送信機により1580kHz(現在は1575kHz)で 放送を開始した。この中継 局の名称は当時「Voice of Free Asia」(1998年4月まで)と称していた。しかし1996年にRadio Free Asiaが組織されて名称が紛らわしいことと、北朝鮮がこの名称に反発してタイに敵意を抱くようになったため、1998年にタイ政府(外務省)に移管して Radio Saranromという名称に変更した。但し現在でもRadio Saranromの放送の他、VOA英語放送等の中継を継続している。高出力のため当時から日本でも受信可能で、開局当時にはBangkokの米国大使館 よりQSLレターが発行された。 WRTHには現在の連絡先が記述されているがQSLが発行されるのかは不明である。

 受信報告の宛先:

 Udon Thani中継局
  P.O.Box 99, Amphur Muang, Udon Thani, 41000 Thailand
  
  E-mail: thai @ voa.gov

 Ban Pachi中継局
  Rangsit-Bangpoon Road, Bangkok, Thailand


2008年に取得のUdon Thani独自QSL 下部にIBBの管轄するRFE/RL VOA RFA Radio Sawa Radio Fardaのロゴが入っているがRadio Martiは入っていない
大きさ148×98mm
 


1993年送信試験の特別QSL 1993年に期間限定で発行された  Udon Thaniは当時はUdornと呼ばれていた 
カバー範囲は送信所の北部だけで日本・中国から中東・ロシアまで 大きさ154×102mm



現在のVOA送信所シリーズQSLに描かれたUdon Thani中継局
ジャングルの中に林立するアンテナの保守作業風景




1969年Ban Pachi中波中継局開設時のQSLレター  当時の周波数は1580kHz(現在は1575kHz)
名称はBangkok Relay Stationと称していた 連絡先はBangkokの米国大使館




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