Radiodiffusion du Burkina  (ブルキナファソ)


   ブルキナファソ(Burkina Faso)はサハラ砂漠南部のサヘル地帯にある内陸国家で、独立当時はオートボルタ(Haute-Volta、「ボルタ川の上流」の意味)という国名で あった。元々フランス領西アフリカに一部であったが、1958年に自治共和国となったのを機に翌年の1959年10月25日、Radio Haute-Voltaが開局し、フランスから供与されたTRT社(当時)製の短波送信機2基(4kW、20kW)、中波送信機1基(1kW)で放送を開 始した。その翌年の1960年に同国は「オートボルタ」として正式に独立したため、以降は同国唯一の国営放送局となった。独立の翌年には首都 Ougadougouのシャルルドゴール通り(Avenue Charles de Gaulle)に局舎を新設、現在までラジオ局として使用されている。

 独立後は他のアフリカ諸国と同様内乱が続き、国内は混乱状態であったが、1983年に左派のThomas Sankora政権が樹立され、国名をBurkina Faso(「高潔な人々が棲む土地」という意味、「倭国」から「日の本の国」に変えた考え方と似ている!)と改め国旗もフランス風の横三色旗から、アフリ カカラーに星を配 した社会主義風のデザインに変更してしまってからは一応混乱状態は収まった。この時局名もRadiodiffusion du Burkinaに改名した。モザンビーク等のアフリカ諸国と異なり短波一局で国内全体をカバーする政策が とられ、近隣諸国向国際放送(実現しなかった)を目指して1985年にはシーメンス社の50kW短波送信機を導入、更に1989年にはクロアチアRIZ社 から20kW短波送信機を導入するなど強化が続けら れた。そして今世紀に入った2001年12月には同じRIZ社より100kW短波送信機を導入、更に2004年には台湾の援助で送信所の施設を一新して 5030kHzで行われている短波放送の受信状況が世界中で飛躍的に向上した。この間2002年には日本も放送機材を無償援助している。現在はTV (1990年開始)、FM(1974年開始)にも力を入れているが、TVやFMの電波の届かない農村部にも一家に一台はラジオがあり短波や中波で放送を聴 いており、全国的にラジオが最も重要 な情報提供手段(日本でも1950年代まではそうであった、1958年の「かあさんの歌」に「せめてラジオ聞かせたい」と歌われている」)となっている。 その成果か農 業国であるにも拘わらず一人当たりGDPは1,100ドルと隣国で産油国のナイジェリア(800ドル)を上回っ ている。

  以前は4815kHzで放送していたが、春の時期の早朝しか受信チャンスがない難局であった。しかし送信所の整備が終了した2004年以降は 5030kHzが朝のアフリカ常連局に なっている。昔のようにアフリカ局が聞こえなくなっているのは独立時に旧宗主国から与えられた送信施設が老朽化したためである理由が大半で、この局のよう に適切にリ ニューアルすれば十分に受信できるのである。
 独立当初はフランスから供与(当時のフランスは旧植民地だったアフリカ諸国にQSLカードまで供与していた!)された共通デザインの茶色と黄色の QSL カードを発行していたが、前述のように当時は出力が小さく受信が困難でありQSLカード獲得は至難の業であった。このカードが切れてしまった後1980 年代はアフリカの地図に自国の位置を示す図柄のレターヘッド、下半分に送信スケジュールが印刷されたレター形式のQSLが発行された。しかし1990年代 以降は局の財政難と郵便事情の悪化で殆ど返信のない局になってしまった。

 2004年の送信施設改善以降何回か受信報告を送ったがすべて「なしのつぶて」であった。しかし最近はHPも開設し、E-mailでは連絡がとれるよう になったので、今年になって同局のChef des Programmes(番組編成局長)であるPascal Goba氏にメールで過去に送った受信報告が届いているかを尋ねて見た。同氏からの返信では「Non」であった。そこで 改めて昨年7月に送った受信報告(フランス語)の写しをE-mailで送り、word形式で作成したPFC(フランス語)も添付して見た。当初送ったファ イルが wordの バージョンの違いで読み取れな い等のトラブルがあったが、最終的には解決し、同氏からデータを記入し、サインを貼り付けた電子QSLカードが送られて来た。同氏に感謝のメールを送った 事は言うまでもない。21世紀に入りメールが発達した結果、世界のほぼどこでも連絡できるようになったが、それに伴い従来の郵便システムが劣化し、一部の 国では 手紙が届かない(こちらからも、向こうからも届かない)事が常態化しつつある。この状況は今後も改善する見込は少ないため、地域によってはE-mailに よる受 信報告や返信システムを標準的に活用して行くことが必要になると思われる。なお同局への通信は通常フランス語で行う。
 忙しい中対応していただき、BCLに理解を示していただいたGoba氏には改めて感謝の意を表したいと思う。


 郵便アドレス:  Boite Postale 7029, Ougadougou 03, Burkina Faso

 E-mail: 局      radio @ rtb.bf
       Goba氏  nadowo2003 @ yahoo.fr 

 URL:  http://www.radio.bf




E-mailで送付されたPFC Goba氏のサインが貼り付けてある



(左)局のロゴ (右)シャルルドゴール通にある局舎の入口
    



2002年に日本の無償援助により整備されたスタジオ副調整室(外務省ODA HPより)
   



(左)1960年代フランス供与のQSLカード 旧仏領アフリカ諸国共通デザインで局名のみ異なる (右)1980年代のレターヘッドに使用された地図
    

 

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