Bangladesh Betar (Radio Bangladesh)

 
 Bangladesh Betar(ベンガル語でbetarはradioのこと)はバングラデッシュの国営放送局である。ラジオ放送では国内向短波・中波・FM放送の他海外向放 送も行っている。この局の歴史は古く1939年12月16日に当時の英国領インドにおけるAll India RadioのDacca(現在の表記はDhaka)放送局としてNazimuddin通りにある現在Seikh Borhanuddin大学にっている旧局舎で開局した。送信機はKalyanpurに設置された5kW中波送信機で、この施設は現在放送博物館となって いる。パキスタンが英領インドから独立した1947年4月14日以降は当時の東パキスタンにおける Pakistan Broadcasting Service(後にRadio Pakistanと改名)のDacca局となった。独立直後の1948年にはMirpurに7.5kW短波送信機(コールサインAPD-2)を設置して全 土をカバーし、1959年には更に10kW短波送信機(コールサインAPD-3)が追加された。1960年1月6日にはShahbaghに6つのスタジオ を持つ放送会館を建設、1963年にはShavar(Savarとも表記する)に国内向100kW 中波送信機、1968年には100kW短波送信機が設置された。1960年代以前のRadio PakistanのQSLカードには「Dacca局」としてこれらが記載されていた。東パキスタンは民族の違いから更に独立戦争を起こし1971年3月 26日にパキスタンからの 独 立戦争を経てバングラデッシュとなった。新生バングラデッシュの政府がDhakaに入った1971年12月19日より旧Radio Pakistanの設備を接収してRadio Bangladeshとして放送を開始した。局名はその後1972年にBangladesh Betarに変わり、1975年にはRadio Bangladeshに戻り、更に1996年Bangladesh Betarに再び戻って現在に至っている。
 1976年にはDahmrai送信所の全国カバー用の1000kW中波送信機を導入、690kHz(現在は693kHzに変更)であったこの波は同一周 波数で あったNHK東京第二放送終了後普通のラジオでも良好に受信できた。
  短波放送は独立後しばらくはパキスタン時代にShavar送信所に設置された国内向100kW送信機からのみであったが、1983年には新たに Khabirpur送信所が開設され仏国Thomson-CFS社製の250kW送信機TRE2320が2基導入され、本格的なExternal Serviceが開始された。同年には新局舎も完成し番組制作部門はすべて新局舎に移った。

 バングラデシュは人口が多い割に資源や産業は少なく、またサイクロンによる水害等の自然災害も多発して長い間アジアの最貧国(1人当たりGDPは北朝鮮 より若干低い約1,400ドル)の地位 に甘んじて来たが、最近はイスラム金融の考え方に基づくマイクロフィアナンス等が成功し、また全土にインターネット回線が引かれるなど今後の発展の素地が 形成されて来ている。

 一時短波放送が殆ど聞こえなくなってしまった時期もあったが、老朽化した送信機の入れ替えにも着手し始め、2005年には国内向Shavar送信所の 100kW短波送信機を仏国Thales社製のTSW2100に入れ替え、4750kHzで送信を開始した。この波は中国局の混信の下でも元気に聞こえて い ることが多い。Dahmrai送信所の1000kW中波送信機も老朽化して出力が出ない状態であるが、現在更新作業中で今年夏(当初計画では6月中)には 新送信機に よる1000kW 送信が復活する見込である。
 External Service用の送信機はこのところ元気がなく1基は故障中、残る1基は7250kHzで出てはいるが、出力が低く、変調が浅い上に時々送信が途切れる ような状況である。今年(2009年)初めに新たな250kW短波送信機1基の入札が実施されたためこの状況も近年中に改善されるものと考えられる。

 独立後暫くはレター形式のQSLが発行されていたが、このところは絵葉書利用のものが発行されている。局の機能が分散されているこ と、郵便事情が悪いこと等から返信率はあまり良くない状況である。現在の発行者はResearch and Receiving CentreのSenior EngineerであるMahesh Chandra Roy氏であるので、氏宛に受信報告(書留便がベター)を 出すか、氏に直接E-mailを送った方が良い。
 掲載のQSLカードもRoy氏にE-mailで連絡して再度過去の受信報告を送付した結果得られたものである。
 なお同国では今年(2009年)6月20日より標準時間が1時間進められ、UTC+7時間となり国内向放送時間等に変更があった筈なので注意が必要であ る。

 受信報告の宛先; Research and Receiving Centre, Bangladesh Betar, 121 Kazi Nazrul Islam Avenue, Dhaka-1000,  Bangladesh
  
   E-mail; rrc @  dhaka.net

   URL;  http://www.betar.org.bd/


QSLカードの表面 バングラデッシュ特産のジュート麻づくり ジュートの茎から採取した線維を水に浸している 大きさ 148×97mm


QSLカードの裏面 達筆だがMahesh Chandra Roy氏のサインがある


同時に送られてきたレター 文書番号が採取されている



(左)新局舎  (中)放送開始時の旧局舎   (右)局のロゴ
   



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