ZLM Taupo Maritime Radio (ニュージーランド)

 世界的に先進国の海洋短波無線局は全滅状態であるが、その中でニュージーランドのZLM Taupo Maritime Radioはしぶとく生き残っている。海洋国家であるニュージーランドにはVHFの海洋無線局がかなりの数存在するが、Taupo Radioはその中でただ一局短波を使って通信を行っている。Taupoは海岸ではなく、ニュージーランド北島の中央部にある湖水Taupo湖畔の観光地 で、同じく湖畔にある日本の神奈川県箱根町とは姉妹都市の関係にある。但しTaupoには送信アンテナがあるだけで、実際のOperation Centreは北島の最南端の海岸に位置するLower Huttにある。

 この無線局はかっては国のMaritime Safety Authorityの直営局で、運営は「BCL」(BCLはBroadcast Communications Limitedの略)という嬉しい名前の会社が行っていたが、今は民営化されてオーストラリアの通信会社Kordia社の一部門となった。短波部門が生き 残っているのは、 オーストラリアやニュージランドの海域には小規模のヨットも多く、それらの船舶に気象通報を放送したり、緊急通信を行うのに短波の需要が残っているためと 思われる。例えば2003年8月には外海で遭難したオーストラリアのヨットからの緊急無線を傍受して無事救助するという実績を挙げており、地元新聞に記事 が掲載されて高い評価を得た。

 同局の信号の内 受信しやすいのは気象通報の放送で、以下のスケジュールで行われている。周波数はkHz、モードはSSB。ニュージーランドは南半球であるため北半球では 冬の時期が夏時間となる。

  2207 4146 6224kHz: 22:33 02:33 10:33 14:33
 沿岸航行警 報、海上概況、沿岸予報・警報、海上通報
     (9月最終日曜日から4月第1週目の日曜日の夏時間期間では1時間早く放送)
  6224 12356kHz: 00:03* 06:03 12:03* 18:03  海洋航行・気象警報、太平洋海域概況及び予報
  (*:夏時間でも放送時間不変、他は夏時間では1時間早く放送)
  8297 16351kHz: 00:33* 07:33 12:33* 19:33   上記の再放送
  (*:夏時間でも放送時間不変、他は夏時間では1時間早く放送)
 
 昨年同局の6224kHz(USB)の放送を受信し、受信報告を送付したところ277日後に通信士のPeter Baird氏からE-mailと郵便による返信を受け取った。QSLはword形式でE-mailで送付された。郵便では2007年版の通信ハンドブック が送付された。同氏によれば送信機はRedifon社製のSPT HF-1000型(1kW)、送信アンテナは南緯38度52分、東経176度26分の地 点(goole mapによるとTaupoの町の北方の山中)に設置された、スパイラルコーン型であるとのこと。

 受信報告の宛先: 
Maritime Operations Centre, Kordia Ltd., Avalon Office, 6th Floor, Avalon Business Centre, Percy Cameron Street, Lower Hutt 5011, New Zealand
 
 E-mail: maritime @ kordia.co.nz

 FAX: +64 4 914 8334  

 URL: 
http://www.kordiamaritime.com/services_maritime_operations_centre_moc_42.aspx  


同局のQSL(受信したのは夏時間)





Maritime Operation Centreの内部(コンピュータ化されている)
 


(左)BCL時代のMaritime Operation Centre (現在はKordia社)  (右)送られてきたRadio Handbook 2007年版(A5版50ページ)
  



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