Estación de Señal Horaria HD2IOA (エクアドル)

 短波の時報局も世界では少なくなって来たが、南米で健在なのがエクアドルのHD2IOAである。エクアドル海軍の付属施設であるInstituto Oceanográfico de la Armada(海軍海洋学研究所、INOCAR)の運営によるもので、太平洋に面した港湾都市であるGuayaquilにある。設立されたのは1976年 12月で、原子時計 とドイツの Rohde Schwarz社製1kW送信機を使用して10秒おきの報時信号と自動音声によるスペイン語の時刻アナウンスを行っている。HD2IOAとアマチュア局の ようなコールサインである。
 公式スケジュールでは短波は2-30MHz間で周波数可変の送信機により09:00-21:00 3810  21:00-22:00 5000   22:00-09:00  7600kHzで出ており、更に別の1kW送信機より中波の1510kHzでも24時間出ていることになっている(アンテナも短波用、中波用を別々に設 置)。現在確認されているのは09:00-21:00の3810kHzのみであり、しかもモードはSSB(LSB)である。目的は太平洋を航行す る時刻船舶や、エクアドル国民一般に正しい時刻を知らしめるためである。中波については2007年頃までは受信実績がある(下記参照)。
 SSBであるため、小出力ながら日本でもルートが開けると夕方から夜の早い時間を中心に受信可能な場合がある。 今年4月に当地でも良好に受信できた日があったため、IRC同封の上スペイン語で受信報告を送ったところ、28日後に航空書留便でレターとQSLカードが 送られてきた。発行者は研究所長(director)で指揮官のPatricio Goyes Arroyo氏である。
 Guayaquilは首都Quitoから250km離れている外港だが、赤道直下の太平洋岸の都市ということで熱帯気候であり、Quitoとはだいぶ様 相が異なる。人口は首都Quitoより多く、エクアドル海軍の拠点も当然この都市にある。HCJBもある時期には送信拠点をGuayaquilに移す計画 を持っていたこともあり、送信所用地も確保してあったがこれは実現しなかった。
  なお渡辺秀貴氏からの情報によると、中波の1510kHzは実は日本でも受信されており、長野のDXerが岩手県にて1997年10月12日16:30に て初受信、同氏も 2007年11月24日14:35に同じ岩手県で受信されたそうである。翌年2008年に同氏が受け取った中波の受信証も掲載する。凄いことである、日本 のDXerの底力が感じられる。


 受信報告の宛先:  Estación de Señal Horaria HD2IOA, Instituto Oceanográfic de la Armada, Casilla 5940, Guayaquil, Ecuador
           または Av. 25 de Julio Base Naval Sur, Guayaquil, Ecuador

 FAX::  +593 4 248 5166

  E-mail:  dirección  @ inocar.mil.ec


(左)QSLカード表面 (右)裏面 受信日付のみ記入してある  大きさ 158×104mm

    

Patricio Goyes Arroyo氏よりのお礼状  左上のマークはエクアドルの国章


(左)Rohde Schwarz社製送信機等の機器 (右)エクアドル海軍の徽章

          

Instituto Oceanográfic de la Armada(INOCAR)のロゴと建物




渡辺秀貴氏が中波の1510kHzで受信した際の受信証(同氏提供)




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