Miraya FM (Sudan)


  Miraya FMは国連スーダン派遣団(UNMIS: United Nations Mission to Sudan)がスイスのメディアNGOであるHiorondelle財団の支援で運営する放送局である。スーダンでは北部のアラブ系イスラム教徒と南部の アフリカ系キリスト教徒との間で紛争や内戦が絶えなかったため、2005年国連が介入して南北包括平和合意が成立、その維持と監視のためにUNMISが派 遣され、日本からも自衛隊が派遣されている。スーダン南部地域に正しい情報を伝えるためにコンゴ国境に近いスーダン南部の中心地Jubaに2006年6月 30日に設立されたのがMiraya FMである。「miraya」(مرآة )とはアラビア語で「鏡」のことである。当初はFM放送だけであったが、広い地域をカバーするため2007年10月25日よ りはイタリアIRRS(Italian Radio Relay Service)の仲介でスロバキアのRimavska Sobota送信所の150kW送信機から1日2回の短波放送も実施するようになり、世界中で受信可能となった。

 現在も局舎はJubaの仮設建物内にあるが、スタッフ100名を要し首都Khartoumも含むスーダン国内15ヵ所(周波数は101.0MHzに統 一)で24時間のFM放送を行っている 他、インターネットでも放送している。言語にはアラビア語、簡易アラビア語、英語、スーダン南部方言が使用されているが、短波放送の部分はアラビア語、英 語の場合が多い。
 2010年8月現在短波放送は、12:00-15:00 9740kHz、23:00-02:00 15710kHzの1日2回7時間放送されており、日本では深夜の15710kHzが受信し易い。

 局本来の連絡先は首都Khartoumにある私書箱だが、スーダン政府から見て煙たい存在であるためか、郵便が届いているか定かでなく郵便による直接の 返信は得られない状況である。代わりに支援団体のHiorondele財団からQSLカードが発行されている。

 なお同財団は同局を含むアフリカ5局を支援しており、他の局のQSLカードも同様に発行している。
 同局の番組では虐殺など悲惨なニュースが伝えられているが、こういう情報が正しく伝えられていることで現地のライフラインの役割を果たしているといえ る。また短波、FM放送、インターネットとバランス良くメディアを活用してターゲットエリアをくまなくカバーしている点は非常に評価できる。
 来年(2011年)には南部の独立の是非を問う住民投票が実施される予定になっている。その時には当放送局の役割も終わるが、その日が早く来ることを望 みたい。

 
 受信報告の宛先: c/o Foundation Hirondelle,  Avenue du Temple 19C
                            CH-1012 Lausanne, Switzerland

  Khartoumの私書箱: P.O.Box 69, Khartoum, Sudan

 URL: http://www.mirayafm.org (E-mailはこのURL上から出す、Internet放送もある)



2010年受領のHiorondelle財団からのQSLカード 大きさ177×105mm
Star Radioのものを基に制作したらしく中央に「STAR Radio, Liberia」の文言が残ってしまっている!
新しいProgram OfficerはOmerovic Wihara氏の発行である





(左)Jubaにある仮設局舎 (中)局舎に掲げられたマーク (右)短波中継用パラボラアンテナ (何れも2008年6月12日 Al Jazeela TVより)

    



(左)Miraya FMのロゴマーク アラビア語のمرآة 」をうま く図案化している 中央の目玉は中東共通の「ウジャト」(邪悪を排除する真実の眼)
  純粋に真実の情報を鏡に投影するように伝えるという同局の目的が反映されている
(右)番組制作中のスタッフ(2008年版Hirondelle財団の資料より)

  


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