Rádio Trans Mundial (ブラジル)


 São Pauloに本拠地のあるRádio Trans Mundial(RTM)は一見ブラジルの随所にあるキリスト教系放送局であるが、これを英語に訳すとTrans World Radio(TWR)となり、米国に本拠地を置くTWRの南米拠点局、言うなればTWR-Brazilとも言える局なのである。ブラジルはカトリック国だ が、TWRは宗派に偏らないキリスト教の伝道を目指している。

 この局の開局は1970年2月5日なので、今年(2012年)で開局42周年となる。当初この局はドイツのバプティスト教会によりブラジル南部に多いド イ ツ系移民向に創設された。そのため経営陣にはドイツ系ブラジル人が現在でも多く加わっている。放送開始から数年後に同局はTWRの配下でブラジル全土向に ポルトガル語番組 を放送する完全なブラジル局となった。

 現在はブラジル全土向に短波3波(11735kHz 50kW São Paulo時間07:00-17:00、9530kHz 10kW 同07:00-18:00、5965kHz 7.5kW 同00:00-07:00)のみで放送している。FMやAMを併用せず短波のみで出ている局としても特異な存在である。但し地元São PauloでNova Difusora Osascoの放送時間を借りて1540kHzにて06:30-17:30に放送しているのも含めてブラジル全土で25のFM局と15のAM 局が同局の番組を中継している。またTWR-Bonaire局(800kHz 50kW)より04:00-06:00と20:00-21:00にブラジル北西部向に放送を行っている。更にHCJBや米国のFM局2局、ウルグアイの FM局3局が番組中継を行っている。なおSão Paulo時間は2011年10月16日〜2012年2月25日が夏時間でJST-11時間、それ以降は通常時間でJST-12時間、2012年10月 21日〜2013年2月13日が夏時間である点に注意しなければならない。短波の送信時間は限定されているが、番組自体は他局でも中継されているため全体 としては24 時間放送である。放送は殆どがポルトガル語だがブラジル奥地の現地語の放送も一部行われている。

 スタジオ等の本拠地はSão Pauloにあるが、短波送信所はSão Pauloから1000km近く南西のRio Grande do Sul州Santa Maria(ウルグアイとの国境に近い)にあり、各周波数別に3基のアンテナが建てられている。これは北向ビームでブラジル全土をカバーする目的である (下記カバーエリア参照)。

 短波、AM/FMの他、インターネット放送も行っており、最近はiPhone/iPodtough/iPad用のアプリを提供してモバイル放送も開始 し、正 に「マルチキャスト」を実践している。新しいメディアだけに切り替えると聴取者を失うリスクがあるため、このように全部の媒体を活用している訳である。

 日本では出力の高い11735kHzが朝方及び夕刻に受信できる確率が高い。TWR系の局であるため返信率は比較的良好でQSLカードが発行される。ま たQSLカードのデザインもしばしば変更されている。昨年(2012年)3月に11735kHzで同局を受信しIRC1枚を同封してポルトガル語の受信報 告を送付したところ、6ヵ月半後にQSLカードと雑 誌類、同局の通販カタログ等が送られてきた。QSLカードはポルトガル語と英語で記載されているため英語の受信報告でも大丈夫そうである。中南米局の常と し て受信報告は私書箱(Caixa Postal)に出した方が安全である。


 受信報告の宛先: Caixa Postal 18.113, São Paulo - SP,  CEP 04626-970, Brasil
                            または Rua Épiro 110 - São Paulo, SP - CEP 04635-030, Brasil

  電話/FAX:    +591 11 5031 3533

 E-mail: rtm @ transmundial.com.br

 URL: http://www.transmundial.com.br


(左)送られてきたQSLカードの表面 開局40周年記念カード(2010年)である。Santa Maria送信所の鉄塔、短波送信機、スタジオ設備の写真と配している。右上は同局のロゴ。大きさ148×103mm
(右)QSLカードの裏面 上半分はポルトガル語、下半分は英語、発行者はRufolf Grimm氏とドイツ系の名前だ
  



(左)Santa Maria送信所 QSLカードの図柄にも採用されたことがある
(右)周波数別カバーマップ 出力の大きい11735kHzでほぼブラジル全土をカバーし、カバーし切れない北西部をBonaire局800kHzがカ バーしている 送信所が南端に近いSanta Mariaに設置された理由もこのカバーマップを見ると判然とする
   
(左)スタジオ内風景 音楽番組を放送中のCláudio Ronqueアナウンサー
(中)現在の社長 José Carlos dos Santos氏
(右)最近はiOSアプリを提供してモバイル放送にも進出
     



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