GTRK "Buryatiya" (ロシア)
ГТРК «Бурятия»

  モンゴル民族の国というとモンゴル共和国が連想されるが、モンゴル民族はその南北にも分布している。南方にあるのが中国の内モンゴル自治区、そして北方に あるのがロシアのブリヤート共和国である。ブリヤート共和国はロシアで「ブリヤート人」と呼ばれるモンゴル民族の多い(人口の約3割)地区で、ソ連時代は 「ブリヤートモンゴル自治共和国」と呼ばれていた。有名なバイカル湖の東南部を占め、南はモンゴル共和国に接している。
 
GTRK "Buryatiya"(ГТРК «Бурятия») はブリヤート共和国をサービス範囲とする国営放送で、首都Ulan-UdeУлан-Удэにある。Ulan-Udeとはブリヤート語(こ の地域で話されるモンゴル語方言)で「赤いウデ川」と いう意味である。ウデ川は市内を流れてバイカル湖に注ぐ。シベリア鉄道の駅があり、ウランバートルから北京に至る「ソ蒙中鉄道」はここで分岐する。ロシア 革命 に対するシベリア出兵の時に一時日本が占領したこともあるが、1922年にはソ連が支配を回復した。

 極東の僻地ではあるが、交通の要所であるため放送の開始は比較的早く、1929年に地元のアマチュアが小さな送信機を設置して、モスクワの放送を中継し たのが最初である。1931年にはレーニン通りのロシア劇場の向かいに放送局の建物が整備され、当時の地名を冠して
Verkhneudinsk(Верхнеудинск)放送局と称した。 当時の聴取者数は700人であった。翌1932年には全土をカバーするために放送に長波(多分281kHz 10KW、現在は279kHz 150kW)を採用したところ聴取者数が飛躍的に増加した。以降は長波、中波、 短波、FMを使用して全土を完全にカバーしている。短波放送は1968年に4975kHz (50kW)で開始され、現在は6195kHzに変更されている。ラジオの送信はバイカル湖南岸のSelenginsk送信所から行われている。また放送 は当時よりロシア語、ブリヤート語、エベンキ語で行われていたため、ローカル番組があった。1960年には市内に162mの TV塔とTV放送センターを建設してTV放送も開始された。現在は国家TVラジオ会社GTRKの支局となった。Selenginsk送信所の他、FM送信 所がUlan-Ude市内他各地に設置されており、旧ソ連のFMバンド(60MHz帯)を使用している。

 4795kHzを使用していた時代には日本で比較的良く受信された局であったが、6195kHzにQSYした後は同一周波数にBBC(シンガポール中 継)が出 ているため、冬期等にBBCがスキップした時しか受信チャンスがなくなってしまった。また279kHzの方も同一周波数に強力なYuzhno- Sakhalinsk(500kW)がいるのでなかなか難しい。通常はRadio Rossiiの西シベリア向番組を06:00-02:00に放送しているが、以下の時間に「Radio Buryatia」(Радио Б
урятия)という名称のローカル番組がロシア 語・ブリヤート語で行われるためそれを狙うと良い。なお番組名の「ビラカン川」は共和国東部から日本 海に流れる川の名前である。

 月−金曜 06:10-07:00 07:10-08:00 ニュース番組「お早うブリヤート」(Утро Бурятии)、インタビュー番組「ラジオスタジオ ビラカン川」(Радиостудия «Биракан»)
        11:10-11:30  ニュース
                      13:10-13:25  昼のニュース
        13:25-14:00  文芸番組
        19:10-19:25  夜のニュース
        19:25-20:00  ロシア正教の時間「あるがままの世界」(Земля родная)
 土・日曜  09:10-10:00  週刊ニュース

   平日夕方の19:10-20:00のローカル番組が狙い目である。同一周波数のBBCがスキップするのを待ちかまえていたところ今年2月に漸く機会を得 た。早速ロシア語で、IRC及びPFCを同封して受信報告を送ったところ、ラジオ放送局長(Начальник службы радиовещания)のリュドミラ・モイセイエフ(Людмила Моисеева)女史よりE-mailでQSLを送るとの連絡があり、何回かメールをやりとりし、2ヵ月後に書留便でPFC利用のQSLが届いた。貴重 な時間を割いてQSLを発行してくれた同女史に感謝したいと思う。
 ロシアの冬時間廃止により、ブリヤート共和国では一年中時間がUTC+9時間(ロシアではイルクーツク時間という)となり、日本との時差が無くなってい る点も特筆できる。シベリア鉄道に乗る 機会があればUlan-Udeで途中下車して見たいものである。

 受信報告の宛先: 
ul. Erbanova 7A, Ulan Ude, Buryat Republic, Russia 670000
             
Руссия  670000, Республика Бурятия, г. Улан-Удэ, ул. Ербанова 7А
  TEL/FAX:   
+7 8 3012 21 23 10
  URL:     
http://www.bgtrk.ru/
 E-mail:   bgtrk @
bgtrk.ru
 


(左)PFC利用のQSL 左上は同局のロゴ(GTRK各局共通のデザイン)、右上はブリヤート共和国の紋章 同局の公印とモイセイエフ女 史 のサインがある
(右)ラジオ放送局長のモイセイエフ女史
    


封筒に貼ってあった切手 0.1ループルはシベリアウサギ(食用にする)、0.3ルーブルはキタキツネ、6ルーブルと0.25ルーブルはヒグマ



(左)エルバノフ通(20世紀初めにブリヤートの言語政策を決定した人物にちなんでつけられた)にあるGTRK Buryatiaの
旧 ソ連風建物(同局HPより)
(右)シベリア鉄道のウラン・ウデ駅  ウラジオストック・モスクワ間の特急「ロシア号」も停車する(Wikipediaより)
  



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