Eternal Good News (米国)
米国の宗教番組制作団体で、現在各短波送信所より時間を借りて番組を放送している。”Good
News"は「良い知らせ」が原意だが、転じて「福音」(Gospel)という意味で使用されるので、「永遠の福音」という意味になる。
この放送は東欧向の宣教師であったGermaine Lookwood氏とソ連からの亡命者Ivan
Kolenikow氏が意気投合して1971年にロシア向短波放送を計画したことが発端である。1973年にはこれを実行に移し、アラスカKLNS局の建設に着手し、1983年にはKNLS局からロシア向放送が開始されるに到った。また1982年にはOklahoma
Cityにある聖書派の教会Wilshire Church of
ChristがLookwood氏のスポンサーになった。氏はKNLSとは別に新たな英語福音放送を計画し、1991年よりLookwood氏自らがスピーカーとなり英語放送を開始した。これが「Eternal Good News」である。
2004年にLookwood氏が死去すると後任のスピーカーにGeorge Bryan氏が就任し現在に至っている。Bryan氏は毎回の英語放送に自ら登場し、聖書の文言を平易に説明している。
短波放送に対しては世界中から手紙や受信報告が寄せられており、一番多いのが日本とナイジェリアであった、その他米国内からも含めてオーストラリア、ロシア、中国等アジア、欧州、豪州、アフリカの26ヵ国から便りが寄せられている。受信報告等に関してはGeorge
Bryan氏が個別に手紙で返信している、その際受信時に放送していた聖書解説のコピーも必ず同封するようにしている。
B15におけるスケジュールは以下の通りで、すべて英語放送である。なお他に地元オクラホマ州のKOKC局(1520kHz)からも放送している。
月 11:00-11:15 7385 米国Furman送信所 北米向
土 13:45-14:00 11635 米国Furman送信所 アフリカ向
日 20:15-20:30 21480 Madagascar送信所 東アジア向
金 20:30-20:45 15525 Dhabayya送信所 南アジア向
日 21:30-21:45 9930 Palau送信所 東アジア向
日 02:30-02:45 21600 米国Furman送信所 アフリカ向
日 03:00-03:15 9715 Moosbrunn送信所 中東向
月 03:15-03:30 7365 Nauen送信所 中東向
日 04:30-04:45 6030 Nauen送信所 欧州向
月 06:00-06:15 11705 米国Furman送信所 欧州向
月 08:45-09:00 7315 米国Furman送信所 中米向
2015年12月14日に9930kHzのPalau(WHR)送信の番組を受信し、$2同封で受信報告を送ったころ25日後にQSLレターが送られて
きた。それによるとGeorge Bryan氏は番組制作の他、大学で言語学を教え、更に地元オクラホマで114年続いている農場の農場主でもある。
オクラホマというと日本から遠く離れた内陸部と思われている、全くその通りだが、成田からHouston行きの飛行機に乗るとHouston着陸の
1.5時間位前にオクラホマ州の上空を通過する。砂漠のような土色の大地の中にUFOでも着陸したのかと思われる緑色の円形が多数見える。ここがオクラ
ホマである。緑の円形はすべて農場で、中心にスプリンクラーがあって散水しているので水が届く円形の範囲だけ作物が育ち緑色になっているのである。氏はそ
ういう農場の農場主でもある訳だ。また有名なDXer Glenn
Hauser氏も同じ州のEnidに住んでいる。日本で有名なフォークダンスの曲に「オクラホマミキサー」があるが、オクラホマ人に聞いてもメロディーは
知っているが「??」である。オクラホマは「インディアンの地」というような意味があり、明治時代の日本にこの曲(本当は「Turkey in the
Straw」という名前らしい)を伝えた米国人が「インディアン風の踊り」として「オクラホマ」と言ったので日本だけでこの名前になったのでははないかと言われている。
受信報告の宛先: P.O.Box 5333, Edmond, OK 73083, U.S.A.
URL: http://www.eternalgoodnews.info (2004年以来更新されていない模様)
George Bryan氏から来たQSLレター
(左)送られてきた絵葉書 映画「ウェストサイド物語」に出演した俳優でもあったTucker Smith(1936-1988)の絵画作品「夏の恵み」(オクラホマシティーにあるNational Cowboy & Heritage Museum蔵)
(右)オクラホマシティーにあるWilshire Church of Christのステンドグラス
TopPage