Hope Radio (パラオ/米国)

 World Harvest Radioが撤退した後のパラオのT8WH送信所を引き継いで、2020年11月1日より放送を開始したのが同じくキリスト教布教を目的としたHope Radioである。T8WH送信所の所有権はWorld Harvest Radioと同じLeSEA Broadcastingであるためか、コールサインはそのままである。T8WH送信所は現在LeaSEA Broadcasting Palauが管理しており、送信機は3基ある100kW送信機の内Angle4(東南アジア向)、Angel5(北東アジア向)が使用されている。 T8WHの現在までの変遷についてはStation T8WHの項を参照されたい。

 Hope RadioはRestoration Church Internationalという1997年に設立されたバプテスト系キリスト教団配下のMFC Ministriesが経営しており、本部は米国West Virginia州Morgantownにある。局の本部、スタジオも同所に置かれており、T8WHは送信を担っているだけである。 Restoration Church Internationalは放送としては現地のMorgantownとKingwoodのTV局から番組を週2回放送していただけであったが、今回初めて自営短波局を持って世界への展開に乗り出した。現在の局長はMFC Ministriesの創設者であるJoe Perozich氏である。


 放送時間は当初よりも短くなっており、A21公称スケジュールでは以下の通りである。但し出ていない場合もある。番組は英語による聖書の解説などである。

 北東アジア向 月~金 17:12-17:27 土曜 17:15-18:00 日曜 17:15-17:30 18:30-19:00 9965kHz 100kW 345度
    東南アジア向 日曜 10:15-10:30  土曜 17:15-17:30 17:45-18:00 15680kHz 100KW 270度

 放送開始時はコロナ過のまっただ中で、米国に受信報告を郵送することさえ困難であった、そのためHP内の「Reception Report」フォームより受信報告を送ってみた。約半年後米国から面白い郵便が届いた。封筒には金額表示のない丸い切手が貼ってあるだけで、消印も押されていない(これは多分押し忘れ?)。これは何だと思って調べたところ、丸い切手は「Global Forever Stamp」というもので、28gまでの海外郵便専用、その時の価格で購入するとその後郵便料金が値上がりしても「永久に」海外郵便送付用に追加料金なしで利用出来るというものであ る。現在の販売価格は$1.30で、米国からは世界中どの地域にもこれ1枚貼れば出すことができる。米国ではIRCが使用できないが、この切手を入手しておけば米国局へ返信料として同封することができる訳である。

 受信報告の宛先; 300 Highland Ave., Morgantown, WV 26505, USA  (HP内の「Reception Report」フォームからの送付を推奨)
 E-mail: contact @ hoperadio.net
   電話: +1 304 241 4211
   URL:   http://www.hoperadio.net  (受信報告、メールはここから送れる、podcastもある)



(左)QSLカード表面 パラオの風景 「17ヵ国3,700万人に放送する」というビジョンが記述されている 大きさ152×101mm
(右)同裏面 送信機のニックネーム(Angle5)が記述されている 左上はロゴ 発行者は技術部のBruma Y. Yash氏

 

送られてきた封筒の上部 左にロゴ、右に丸いGlobal Forever Stamp


(左)T8WHの短波送信鉄塔群(中)Angles5用Harris社製SW100送信機(1997年設置)(右)Morgantownの局本部(MFC Ministriesの建物)
(左)・(中):同局のHPより、(右):MFC MinistriesのHPより

     

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