月刊短波2009年2月号(第6版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎インドでDRMワークショップ開催 〜DWが記念DRM放送実施    6版新規
 2月23日にインドNew DelhiのPragati Maidanで開催される「BES Expo Inteerntional」にDRMコンソーシアムではワークショップを設け、DRM放送を計画しているAIR各局から30-40名の技術者が参加す る。また翌24日にはDRMセッションが開催され、BBC、Thomson、DW、Analoge Devices、DRM consortium、ABUなどが参加する。これを記念してDWでは2月22-26日の14:00-16:59 にSri LankaのTrincomalee送信所からインド向に12055kHzで特別DRM放送を実施する。(Media Network) 

◎ブラジルは2月15日から冬時間に  4版新規
 ブラジルのEduardo Heinrich氏によると、2008年9月の法律改正で、ブラジルでは夏時間が10月19日-2月14日(現地時間)と定められたため、今年は2月15 日より冬時間(通常時間)となる。(DX Listening Digest 9012) 

◎WRTH2009の第1回Updateリリース 2版新規
 WRTH09のUpdate版(9ページ)がWRTHのHPにリリースされた。Al Aqsa TVの短波中継やVOA朝鮮語のHLKX-1188kHz中継なども掲載されている。http: //www.wrth.com/files/WRTHB08UpdateFEB2009.pdf より無料でダウンロード可能である。A09の Update版は6月中旬に予定されている。また国内放送スケジュールのUpdateは随時行うのでWRTHのHPを注意していてほしいとのことである。 (NDXC 長谷川清一氏)

◎ロシアでDXer調査 2版新規
 Voice of RussiaのDX番組のエディターであるVadim Alexeev氏によると、同局とロシアの「DX portal」サイトは「国際放送をどのように聞いているか」の調査をインターネットで行っている。協力してもらえるDXerは2月20日までに http://dxing.ruにアクセスして該当ページを探すか、直接http: //www.dxing.ru/content/view/930/52/のページから英語かロシア語で質問に答えて欲しいとしている。(WWDXC Wolfgang Bueshel氏)

◎米国の古い無線本閲覧サイト
 ニュージーランドのJames Niven氏によると、米国の古い無線本や資料の閲覧サイトが公開された。すべてpdf形式で閲覧できる。http: //www.americanradiohistory.com/。「White & Stevenson's Logs」や「RADEX」は1926年版より揃っているし、「Broadcasting Yearbook」も1940年代から揃っている。(ODXA Target Listening Jan/09 via DX Listening Digest 9001)

◎アフガニスタン送信機の高調波短波に出現
 アフガニスタンのAlbert Muick氏によればRadio Afghanistanの中波放送(1107kHz 400kW)の3倍波3321kHz及び7倍波7749kHzが受信されている。米国のBen Dawson氏によれば中波送信機はPol-el-Charkhi送信所にあり、2台の送信機(Harris社製DX400)でそれぞれロシア製アンテナ から送信しているが、何らかの理由でアンテナ同士が結合し影響し合うようになったらしい。Albert Muick氏によれば送信所の守衛がアンテナケーブルを失敬して自動車への給電用に転用し、放送が一時中断したことがあり、ケーブルを復旧後トラブルが発 生しているようである。(DX Listening Digest 9001)

◎ノルウェイの高出力長波局建設計画
 12月8日にノルウェイのBergenでNorthern Star International Broadcasters社の総会が開催され、同社が有している216kHz 1200kWのAM放送免許について具体的な計画を明らかにすることを決定 した。(Media Network)
  同局のQTHはP.O.Box 100, N5331 Rong, Norway、E-mailは1000@northnstar.noである。DRM放送を計画しているらしい。(DX Listening Digest 9005)

◎コスタリカのTIRWR送信所の現状
 米国のGlenn Hauser氏によると、コスタリカのCahuitaにあるTIRWRの短波送信施設は老朽化が進み、送信管をすべて交換する必要がある。交換だけでも8 万ドルの費用が必要で、他にも修理が必要である。この局を利用して送信を行っていたUniversity Networkは送信再開のための費用を負担するかどうか態度を明らかにしていない。(DX Listening Digest 9002)

◎韓国極東放送がVOAを中継
 ソウルの極東放送(1188kHz)が1月1日からVOA韓国語放送の中継を開始した。中継をするのは夜の放送の後半である22:30〜00:00であ る。周波数アナウンスには1188kHzも含まれているが、モンゴルからの1350kHzと同様に送信地についての言及はない。これに伴って極東放送の外 国語番組は英語20:00〜21:30、中国語21:30〜22:30となった。中継開始時の極東放送側のアナウンスはなく、VOAの"Welcome to the Voice of America in Korean"のアナウンスで始まった。極東放送の標準FM(106.9MHz)は、元々この時間帯は国内向け韓国語番組を流しているため、標準FMでの 中継はない。極東放送のインターネット放送の「AM生放送」でもVOAがそのまま流れている。これについて、基督教放送(CBS)のノーカットニュースは 放送法違反であると伝えている。極東放送は標準FMを開始した際にも、夜間の外国語番組の時間帯に中波と別内容の国内向け韓国語番組を送出し、許可事項違 反となったが、後に追認となった経緯もあり、今回の外国放送再送信問題の行方も注目される。(アジア放送研究会 山下透氏) 
 米国のBill Harms氏によると、放送はVOAのアナウンスも含めてそのまま中継されている。韓国の放送法では第61条第2-3項においてケーブルTVや衛星放送で の中継に関する規定があるが、現行の地上波放送に関する規定はない。北東亜細亜放送研究会の朴氏に電話で確認したところによれば現在の放送法ではVOAを そのまま中継しても明白な違反とは言えないとの見解であった。VOAが1日1時間以上の番組を委託放送してもらっていると解釈すれば単なる中継ではないの で、放送法の規制を受けるとの反対意見もある。現に民間団体が北朝鮮向に韓国国内から委託放送を行うことは認められていない。(DX Listening Digest 9004)

VOAの韓国語HPには1188kHzが1350kHzとともに普通に掲載されている



◎IRCAのreprintsがすべて1枚のCDに
 International Radio Club of Americaは過去の会誌に掲載された記事をreprintという形でコピーして希望者に有料で提供して来たが、このほど提供している648本の記事 (ジャンルはアンテナ、米国内局、海外局、放送史、DXリスト、受信機、受信機改造、技術記事)をすべてまとめた「IRCA REPRINTS ON CD」を発行した。内容の詳細はhttp://geocities.com/amlogbook/newmembers/reprint.htm参照のこ と。価格は非会員の場合送料共で1枚$15.00。申込・問い合わせ先はIRCA Reprints, c/o Mr. Lee Freshwater, 414 S.E. 3 RD ST, Ocala, FL 34471, U.S.A.へ。(DX Listening Digest 9002)




◎VOAウクライナ語中止

 2008年8月より中止が延期されてきたVOAウクライナ語放送(06:00-06:30 LAM 5895 100kW/07deg UDO 9715 250kW/316deg)はついに12月31日に中止され、TV放送とインターネット画面のみが残ることになっ た。 (kimandrewelliott.com) これと期を同じくしてロシアはウクライナに対する天然ガス供給をカット。米国には「ダブルカット」との批判もあります。

HPのみ残ったウクライナ語放送 1日3回計1時間だけインターネット放送がある



◎VOAウルドー語放送短波送信を一時中止
 VOAは12月31日限りでウルドー語放送(Radio Aap ki Dunyaa)も短波による送信(10:00-11:00 9520 9820 23:00-00:00 7440 9390)を中止し、中波放送(23:00-11:00 972 1539kHz)のみとした。しかし1月9日より従来の時刻・周波数で短波放送を復活した。インドやバングラデッシュには短波でしか同放送を聞くことがで きないリスナーが沢山存在する。  (kimandrewelliott.com

◎IRIBが一時Al Aqsa・ Al Qudsを中継 6版追加
  スペインのJosé Miguel Romero氏は1月8日に5815kHzと5835kHzにアラビア語の新局が出ていることを発見したが、エジプトのTarek Zeidan氏は詳しく受信した結果「Al Aqsa」とアナウンスしていることが判明した。同名の局はFM局としてガザ地区に存在する(URLはhttp: //www.alaqsavoice.ps/)が短波への言及はされていない。そこで今度は衛星受信機で放送内容を聞き比べたところ同じくパレスチナから 放送している「Al Aqsa TV」(URLはhttp://www.aqsatv.ps/)の内容と完全に一致した。この放送はNileSat衛星で中継されているが、何者かがこの チャンネルの音声を短波で送信しているものと見られる。短波放送は02:40にパレスチナの愛国歌で開始し、06:30過ぎに終了する。ドイツの Wolfgang Bueschel氏によればこういう送信が出る可能性のある唯一の地域はイラン(西側各社の送信機を沢山保有している)だが、イランから出ている他の電波 と比べるとかなり弱い状態である。(DX Listening Digest 9004)
 1月31日からは6220kHzで別のアラビア語局が聞こえていたが、これはベイルートにあるAl QudsTV のTV音声中継であることがCairo在住のTarek Zeidan氏によって確認された。Al Aqsa TVの5815kHzが聞こえないことからこれに代わって出てきたものと思われる。またベイルートのAl QudsTV のサイト(http://www.qudstv.com/)でライブストリーミングが流れているので、パラチェックができる。なおパレスチナのAl Aqsa TVサイト(http://www.aqsatv.ps/)のライブストリーミングは切れたままである。(NDXC 長谷川清一氏) 
 2月中旬現在中継は両局ともに行われていない。英国のDavid Kernick氏によれば、これらパレスチナ系のTV放送の短波中継は、イスラエルのガザ攻撃に対するパレスチナ側の反撃が最高潮に達した時期にIRIB の海外向放送の一環として実施されたものである。(DX Listening Digest 9015) 「Al Aqsa」とはエルサレムにある有名な「岩のドーム」と呼ばれるイスラム教寺院で、聖地となっています。また「Al Quds]とはアラビア語でエルサレムのことです。
 

岩のドームが描かれたAl Aqsa TVのHP



◎短波にさらなる追い打ち 〜回復しない短波伝搬〜
 サイクルの最小期が過ぎたにも拘わらず、電離層(F層)のイオン密度は一向に上向いておらず、短波の長距離伝搬に向けていない事がNASAの衛星観測で 分かった。電離層は通常昼間は600マイル、夜間は400マイル上空に存在するが、現在は昼間は500マイル、夜間は260マイル上空に存在しており、そ の分だけ伝搬距離が短くなっている。(kimandrewelliott.com)

◎バングラデッシュ国内向短波が停止
 インドのSupratik Sanatani氏によると、Radio Bangladeshの国内向短波放送4750kHzがこのところ出ていない。これに関して同局のSenior Engineerに確認したところ、トラブルが発生しているとのことであった。(DX LIstening Digest 9003)

◎新たなエリトレア秘密局
 TDP仲介の新たなエリトレア秘密局Voice of Meselna-Delinaが放送を開始した。02:30-03:00にSamara送信所よりTigrina語で9610kHz(東アフリカ向  188度 250kW)で放送。(DX MIX NEWS 1/5)




◎Ginbot 7 Radio周波数変更

 エチオピア秘密局Ginbot 7 RadioはSamara送信所(188度 250kW)からの周波数を以下のように変更した。放送はアムハリ語。
 水・金・日曜 02:00-02:30 7485 9610 (変更前は9880 11530)
(DX MIX NEWS 1/5)

◎AIRがDRM試験送信の受信報告募集
 インドのAlokesh Gupta氏によると、AIRは欧州向DRM試験送信の受信報告を募集している。時間は02:45-07:30 9950kHz 50kW で行われている。受信報告の宛先はspectrum-manager @ air.org.inである。(WWDXC Topnews 894)

◎エチオピア地方局が短波で試験送信
 英国のChris Greenway氏によると、Amhara Regional State Radio が短波の6090kHzで12:00-15:00、18:00-20:00、23:00-02:00に試験放送を行っている。801kHzで行われている 同局の通常番組とは別内容であった。(DX Listening Digest 9004)

◎アフリカ3ヵ国で短波消滅
 
英国のChris Greenway氏は最近アフリカを訪問して、各国の多派事情を調査した。その結果短波がほぼなくなってしまった地域や国は次のようになった。
 ケニア: KBCは短波送信をすべて止めてしまっている。ナイロビ郊外のLangata送信所はまだそのままの状態で残ってい るが、いつ宅地化されてもおかしくない状況である。4915kHzで行われていた英語の東部地域向放送は639、1305kHzのみになってしまった。最 新の情報によるとKBCは破産状態で、税金も建物の賃貸料も長期間支払不能な状況である。そのため私営FM局の設立が盛んで、ナイロビ市内だけで40局に 及んでおり、KBCを凌駕している。
 ソマリア: Radio Hargeysaの旧7120kHzも含め、現時点で短波を出している局は存在しない。
 タンザニア本土: Radio Tanzaniaは現在「TBC」、「TBC Taifa」と称しているが、短波では放送していない。中波の603、621、648、657、711、720、1215kHzのみである。 Zanzibarの短波放送(6015、11735kHz)は健在。 (WWDXC Topnews 895)

◎Shortwave Log公開
 短波ログをスケジュール表や受信機制御ソフトと連動して行える「Shortwave Log」(WindowsXP以上用)が公開されている。http://www.shortwavelog.com/より無料でダウンロード可能。(DX Listening Digest 9002)

◎Al Jazeeraを中波中継  4版追加
 エジプトのTarek Zeidan氏によると、カタールのAl Jazeera TVは1月9日より、954kHzでの音声中継を開始した。デンマークのAnker Petersen氏によると、これはGaza情勢に対応するものと思われ、国営Qatar Broadcasting Serviceの954kHz(通常放送時間は11:45-06:30)の放送終了後の時間に出ているものと推測される。(Media Network)
   日本ではまだ確認できていないが、Anker Petersenの予測とは異なり、日本時間の04:00以前から中継されているのがNorwayの著名なMWDXer  Bjarne MjeldeのPERSEUS 録音データーを解析して確認できた。04:00にAl Jazeeraのニューステーマ曲が明瞭に記録されていた。日本では平日はTBSの混信でほとんど絶望的だが、月曜早朝の放送休止時間帯に受信のチャンス が有るかも知れない。(NDXC 長谷川清一氏)

◎中央人民広播電台が老人向け第10放送開始
 中央人民広播電台は1月1日より第10放送に当る老人向の「老年之声」を正式に開始した。北京からは河北省全般向に1053kHzで出ているが、実際に 電波が届いているのは北京周辺だけで天津でもうまく聞こえない。(中国天津 王 立氏)

◎Voice of Mongliaはwebサイトを一新
 
1月2日よりVoice of Mongoliaのwebサイトが更新された。新サイトはhttp://www.vom.mnであり、英語(http: //www.vom.mn/en/)、モンゴル語(http://www.vom.mn/mn/)、中国語(http: //www.vom.mn/cn/)、日本語(http://www.vom.mn/jp/)、ロシア語(http://www.vom.mn/ru/) で閲覧できる。(中国天津 王 立氏)
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、ローディング速度が極めて遅い場合があり、英語サイトの表示に最速17秒、最遅52秒かかった。(WWDXC Topnews 894)

webサイトの初期画面 左側より5つの言語が選択できる

 

◎モン族秘密局がUAEから

 日本の橋本公二氏によると、ラオスのモン族秘密局Suab Xaa Moo Zooが送信所をUAEのAl Dhabbayya送信所に切り替えた。モン語放送を08:30に7115kHz(250kW/90deg)で開始するのが受信されている。(DX Listening Digest 9005)

◎WRTH2009のパプアニューギニア局記述に誤り
 米国のRon Howard氏によると、2009年版WRTHはパプアニューギニア局についてNBCのwebサイト(http://www.nbc.com.pg)に記 述された誤った周波数をそのままリストアップしているようだ。オーストリアのChristoph Ratzer氏によると、3905kHzのRadio New Irelandと3235kHzのRadio West New Britainが逆に掲載されているので間違えないように注意する必要がある。(DX Listening Digest 9005)

◎Radio Libertyアゼルバイジャン語短波復活
 アゼルバイジャンでの国内中継禁止措置に対応してRadio Libertyはアゼルバイジャン語の短波放送を復活させた。01:00-02:00 9485 NAU 250kW(1月中旬より125kWから増力)/103deg 7480 LAM 100kW/75deg(1月中旬より追加)である。(DX MIX NEWS 1/20)

◎ナイジェリアの教育放送は短波を利用
 ナイジェリアの文部大臣Haja Aishatu Dukku氏は、Kadunaに建設中の全国教員組合(National Teachers' Instutute:NTI)のラジオ放送局について、FM放送ではカバー地域が限られるとしている。そのために、装置を担当するNBC (National Broadcasting Commission)に対して、全国の教員に電波が届くように当初FMで行われる放送を将来短波放送で行うように指示した。(Media Network) 国全体を低コストでカバー可能という短波の優位性に気がついた訳です。

(左)NTI Radioのスタジオ設備 (右)NTI Radio局のアンテナ NTIの説明スライドより
 

◎RFI 200人以上をリストラ・6カ国語の放送を廃止

 Radio France Internationaleは、現在進行している「近代化計画」の一貫として1040人いる職員の内206人をリストラする予定である。206人の内創 造的な仕事についていて配転可能なのは34人、全く不要で解雇するしかない者が172人としている。これが実行されると同局は67ある番組制作部門に合計 100人以下のジャーナリストしかいなくなる。主力のフランス語部でも30人が解雇される予定で、影響は免れない。社内に4つある組合は「大量失業計画」 として反発し闘争態勢を強めている。2008会計年度でRFIは900万ユーロの赤字(予算合計は1億3700万ユーロ)を計上し、フランス政府は運転資 金も含めてとして1720万ユーロを緊急支出した。RFIの収入の95%は国際放送TVの聴取料だが、旧仏領アフリカ諸国を中心に年々聴取者が1.5%づ つ減少しているし、国内の大パリ地区では1年間で何と25%も減少した。これに対処するため同局は英語、ポルトガル語、スワヒリ語の外国向放送は強化する が、他は廃止する方向で考えており昨年10月にはまず6カ国語(ドイツ語、アルバニア語、ポーランド語。セルボクロート語、トルコ語、ラオス語)の放送廃 止の方針を打ち出し、またペルシャ語、ロシア語、中国語もその後の検討対象に入っていると言われている。現在RFIはテレビ・ラジオを含めて19カ国語、 74ヵ国向に放送しており、聴取者数は450万人とされている。(Media Network)
 RFIは上記の人員リストラ(内106人はジャーナリスト)とドイツ語、アルバニア語、ポーランド語、セルボクロート語、トルコ語、ラオス語の廃止を6 カ国語放送を1月31日に実施することを決定した。また聴取者からの強い要望やサルコジ大統領の要請で2011年までは継続が決まっていたロシア語放送も 短波放送を廃止し、インターネットのみで放送することになった。イランや中国でのインターネット普及率が25-45%になった事を考慮してペルシャ語、中 国語放送も再検討する。また2011年以降RFIの空中波(短波及び中波)施設への投資は一切行わない事になった。 (kimandrewwelliott.com)

◎AIR初の短波用デジタル化送信機が起動
 All India Radioでは同局として最初のダジタル化短波送信機が1月16日より稼働を開始した。送信機はNew DelhiのKhamburに設置され、政府首脳も出席し盛大な火入れ式が行われた。この送信機は、エネルギー効率が良く、高品質の放送を今までより広範 囲に届けることができる。インドにはまだ放送が十分に届かず情報不足の地域も多いため、これを機に情報に接する聴取者が増える事を政府は期待している。 (Media Network)  デジタル化した送信機という意味で、すべてDRM放送を実施するという意味ではないようですが、Andy Sennit氏によれば18:00-21:00に6100kHzでDRMの試験放送を以前から行っていた送信機の正式発表らしいです。

◎Radio Tupiが改名
 DX Clube do Paranaによると、ブラジルのCuritibaにあるRadio Tupiは局名を「Super Radio Deus é Amor」と改名した。周波数は1210、6060、9565、11765kHzである。(HCDX) 単なる改名か経営者が変わったのかは不明です。URLもhttp://www.superradiodeuseamor.com.br/に変更されまし た。ここでストリーミング放送は聞こえますが、他の機能はすべて「建設中」となっています。Radio Tupi(http://www.radiotupicuritiba.com.br/)の方も全く同じ画面が表示されます!

(左)Super Radio Deus é Amor (右)Radio TupiのHP 名称以外は全く同一ですべて「建設中」
  


◎Radio Vilnius短波撤退

 リトアニアのBernd Trutenau氏によると、同国のRadio Vilniusは短波放送を2009年1月1日で廃止した。最近の経済危機を反映して Lithuanian Public Radio(LRT)が年間50万ユーロの予算削減を決定したことがその理由である。今のところ英語放送は04:00-04:30のみ全国向FM放送とイ ンターネットで継続されている。(WWDXC Topnews 895)

◎リトアニアSitkunai送信所一時大幅削減     5版追加
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、Radio Vilniusの短波廃止を受けて、同国のSitkunai送信所からの送信が大幅に減少している。現在送信しているのは同国のZRC(Zilionis Radio TV Consultants)が仲介した放送(RFA 10:00-10:58 9480  100 kW / 079 deg 中央アジア向ウイグル語、Mighty KBC 日曜 11:00-11:58 6110 100 kW / 310 deg  北米向英語、Mighty KBC 月曜06:30-07:28 6055 100 kW / 259 deg 欧州向英語)及びRadio Racja(00:30-02:28 3960 100kW /079 deg 東欧向白ロシア語)のみである。(WWDXC Topnews 895)
 Sitkunai送信所より中継していたイランのIRIBはすべての中継を年頭よりキャンセルした。(DX MIX NEWS 1/11)
   リトアニアのSigitas Zilionis氏によるとIRIBは2月12日に元のA08スケジュールでの送信に戻った。従って同送信所の削減は一時的なものと見られる。 (WWDXC Topnews 899)

◎TDP仲介の新たなエチオピア秘密局
 TDPが仲介した新たなエチオピア秘密局Radio Bilalが1月12日より放送を開始する。月曜のみ02:00-03:00 9610 SAM 250kW / 188deg 東アフリカ向アムハリ語である。(DX MIX NEWS 1/11)

◎HCJB Pifo送信所より大型鉄塔撤去完了 〜送信は当面継続〜
 HCJBはQuito新空港公団との約束により、Pifo送信所の大型鉄塔を2008年12月31日までにすべて撤去することになっていたが、その作業 が12月30日の現地時間9:30に実施された。その結果Pifo送信所には小型鉄塔14基が残るのみとなったが、これらの施設を活用してHCJBでは1 日60時間の放送を米州向を中心に当面継続して行くことになった。内4時間はブラジル及び欧州向のDRM送信である。Pifo送信所からの最終撤退期限は 2010年4月1日である。(Media Network)

◎AFRTSが世界中で聴取調査実施
 American Forces Radio & TV Serviceは今年後半に全世界で聴取調査を行い、2010年代の計画に反映させる。調査対象は全世界で1万から1万5千人に上り、ラジオ、TV別に今 後のあり方を尋ねる。調査結果が出るまでに4-6ヶ月を予定している。なおAFN-Europeの本拠地は現在のドイツMannheim(2004年10 月以来同市のColeman Barracks基地から放送中)から2012-13年頃には移動する可能性が強いがどこになるのかもまだ決定されていない。(Media Network)

◎アジア放送連合短波周波数調整会議クアラルンプールで開催
 1月19日より5日間の予定でアジア放送連合短波周波数調整会議(ABU-HFC Shortwave Coordination Conference)が、クアラルンプールのHilton Petaling Jayaホテルを会場に開催される。15の放送機関から短波周波数管理者35名が参加する。周波数調整業務の大半は現在webベースで即座に行われている が、この会議では実際に顔を合わせることで混信除去のための技術やソフトウェアの情報を交換する。今回の会議にはアジア太平洋諸国の放送機関の他に Deutsche WelleとRadio Netherlands Worldwideからも周波数管理者が参加する。会議の他、RTMのKajang短波送信所の見学が予定されている。(Media Network)
 同会議では短波放送の利用促進を目指す雑誌の発行、周波数担当者が効率的に作業できるようなソフトツールの開発・提供が合意された。今後2年以内に運営 委員会を開催して、スリランカのSLBCとモンゴルのRTNDを新メンバーに加えることも承認された。(Media Network)

◎IRIN Radioが短波放送拡充
 
ソマリア向に人権に関するニュースや情報を提供している米国系のIRIN Radioは放送時間を拡充し、1日1時間、ソマリ語を話す全地域向に短波放送を実施している。短波の放送時間は17:30-18:30 17680kHzである。これと並行してソマリア国内の7放送局とケニア国内の1放送局がFMで再放送を実施することになっている。(Media Network)

◎「潮風」放送周波数変更
 NDXCの長谷川清一氏によると、北朝鮮拉致被害者向放送「潮風」は1月13日より周波数を変更した。23:00-23:30は 5910→5985kHz、05:30-06:00は6045→5965kHzとなっている。(DX Listeing Digest 9006)

◎FEBC-済州がVoice from the Wilderness中継
 NXDCの長谷川清一氏によると、米国(Bible Voice Broadcasting Network)から北朝鮮に向けた宗教局Voice from the WildernessがFEBC-済州のHLAZ局からの中継を開始した。日曜日05:00-06:00 1566kHzである。同時刻に短波の7265kHz(Wertachal)でも出ている。また22:00-23:00に9830kHz (Yerevan)でも出ている。米国のQTHはP. O. Box 4002, Tustin, CA 92781-4002, U.S.A.、韓国のQTHはCornerstone, Yeong Dong, P.O.Box 8, Seoul 135-660, Korea(〒135-660 大韓民國서울特別市永同郵便局私書箱8号 코너스톤教會)である。(DX Listening Digest 9006)

◎ポルトガルRDPもDRM試験放送開始
 ポルトガルのRDPはDRMの試験放送を1月31日より開始する。SinesにあるDW中継局の設備を利用して行われるもので、毎週土日の18:30- 20:00に9815kHzで欧州中部向に放送される。多分現在行われている17:00-21:00 12020kHzの欧州向ポルトガル語放送と同一内 容であろう。(WWDXC Topnews 896)

◎Radio Nationale Malgache が襲撃を受ける  3版追加
 マダガスカルの首都AntananarivoにあるRadio Nationale Malgacheの局舎が1月27日、反政府デモに襲われ、家具やコンピューター、ファイル等が略奪された上に放火された。反政府デモは Antananarivoの市長であるAndry Rajoelina氏が組織したもので、同氏の経営するTV局が、前大統領とのインタービューを放送したことを理由に現政府より閉局させられた事に抗議す るものであった。この混乱で1名が射殺された。(Media Network)
  英国のChris Greenway氏によると、黒煙を上げて同局が燃え上がっている様子がワシントンポスト紙のHPに掲載されている。http: //www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/01/26/AR2009012600499.html  を参照のこと。
  旧宗主国であるフランスは同局の建物を復旧する事を現政府に約束した。(Media Network)
  デンマークのAnker Petersen氏によると、Radio Nationale Malgacheの短波放送が1月30日の04:03に5010kHzで終了するのが受信できた。局舎は燃えてしまったが、送信所は無事であったらしい。 (DX Listening Digest 9011)

◎VOAがパキスタン北部国境地域向放送強化 2版追加
 1月最終週より、VOAはパキスタン北部国境地域向送信を強化し、同地域では1日6時間パシュトン語、ウルドー語、英語のVOA放送がFM、AM、短波 及びインターネットで受信できるようになった。3カ国語の放送はニュース、トークショー、米国及びパキスタンの時事解説を中心とし、現地時間の00-06 時(日本時間04:00-10:00)にパキスタンとアフガニスタンの国境地域向に放送される。今まで行われていた音楽番組はすべてこれらの新しい内容に 置き換えられた。パキスタンでウルドー語を話す人々は1億7200万人いるが、アフガニスタンとの国境地域では4千万人がパシュトン語を話す。 (Media Network)
  Kim Andrew Elliott氏によれば、現地時間の深夜に当たるこの時刻に、VOA英語放送、パシュトン語放送(Deewa Radio)が新しい放送時間を設定したという情報はない。ウルドー語放送(Radio Aap ki Dunyaa)はこの時間に972、1539kHzで放送しているが、FMや短波は使っていない。
 セルビアのDragan Lekic氏によると、この時間に放送しているRadio Aap ki Dunyaa(972 1539kHz)の番組内容変更ではないかと思われる。(DX Listening Digest 9008)
 Radio Aap ki Dunyaaの1539kHzをモニターしたところ、04:00-04:05にVOAの英語Newsを流していた。本来ウルドー語のサービス(日本で受信 できる他の時間帯はウルドー語であった)の筈なので、上記の動きとの関連に注意が必要である。(NDXC 長谷川清一氏) アフガニスタン重視のオ バマ新政権の意向が早くも表れた感もあります。

◎中波からも撤退するスロバキア
 チェコのKarel Honzik氏、ドイツのKaui Ludwig氏によると、スロバキアに最後まで残っていた中波放送(
Presov702 100kW、Rimavská Sobota 1017 50kW、 Nitra 1098 kHz 50kW) が2月1日に廃止される、スロバキア政府が2007年に打ち出したAM放送全廃の方針に沿うもので、これで全国レベルのAM放送はスロバキアにはなくな り、同国の中波放送としてはハンガリー国境付近の少数民族向放送のRadio Patriaが残るのみとなった。(DX Listening Digest 9008)

◎Latvia Radio国内向も存続の危機
   Latvian State Radioは政府に2009年度の運用費用として200万ドルを要求した。同局には140万ドルの負債があるが、運用費用の中に返済費用は含まれていな い。また返済期限の切れた短期債務が74万ドル分あり、実際には破産状態となっている。これを打破して生き延びるためには従業員の給与カットとリストラが 必須である。特に運用費用が議会で否決されると同局は放送中の4つのTVチャンネルの内2つを廃止し、残り2つも大幅に縮小せざるを得なくなる状況であ る。Godmains首相は同局を破産解散することは考えていないとしている、同首相によれば予算が認められなくても歳出の削減で少なくともラジオの第一 放送位は維持できるだろうとしている。(Media Network) たしかにTVは民放や衛星放送もありますし。

◎CRIの2008年海外聴取者状況
 中国広播総局の発表によると、中国国際広播電台は2008年に161ヵ国の聴取者から270万6千通の手紙を受け取った。これは前年比3.98%の増 加で、過去5年間連続して伸びている。2008年の特徴としては、重大な宣伝・報道が行われた時に手紙が殺到したこと、インターネット経由の来信が大幅に 増えた こと、聴取者層が若年層と高齢層に分化したことの三点である。(耳聴八方第146期)

◎2009年中国大陸中波周波数表発表
 中国大陸から出ている大半の中波局を網羅した周波数表である「2009年中国大陸中波頻率表」がネット上に公開された。http: //www.5bcl.com/Article/Class3/200901/3024.htmlで参照可能である。(広播発焼網)

◎北京人民広播電台第九放送開始
 北京人民広播電台は1月18日より第九放送「愛家広播」を開始した。中波の972kHzと有線FM放送の92.7MHzで放送される。これに伴い1月1 日より同局の「首都生活広播」は「故事広播」という名称に変わっている。(耳聴八方第144期)

◎英国中継のRadio Solhは終了 2版追加
 セルビアのDragan Lekic氏によると、Rampisham送信所中継で永年行われてきた米国心理作戦部隊(PsyOp)のアフガニスタン向放送Radio Solhが去る1月24日の03:00で終了した模様である。米国のGlenn Hauser氏によればVT社の送信リストからも1月27日で消去されている。また欧米のDXerにも以降モニターされていない。オバマ新政権の政策方 針によるものかも知れない。(DX Listening Digest 9008)
 フィンランドのJari Savolainen氏によれば、アフガニスタン本土から送信されている6700kHzの電波も1月以来受信されていない。ドイツのKai Ludwig氏によると、同局のURLはWRTH2009ではhttp://www.cjtv82.comと記載されているが、現在接続できない状態であ る。(DX Listening Digest 9010)
  1月26日付けでキャンセルされたのは11:00-12:00 5925 DHA、12:00-21:00 11675 DHA、21:00-00:00 13830 RMP、00:00-03:00 9875 RMP (DHA 250kW RMP 500kW)である。(WWDXC Topnews 897)

Melodias NiponicasはRadio Diario AMから
 
橋永パウロ担当の日本語番組 Melodias Niponicas は、1月より ブラジルMartinopolis のRadio Diario AM (1010kHz) から放送されている。放送時間は現地時間で08:00-09:00である。同番組は昨年12月までは Regente Feijo の Radio Paulista で放送され、インターネットを通じて日本でも番組を聞くことができた。なお、Regente Feijo も Martinopolis もPresidente Prudente の近くの町である。(平原哲也氏)

◎ベネズエラのDXer用blog 3版追加
 ベネズエラのDXerでHCJB Aventura Diexista、CDXA Internationalの会員でもあるLeonard Santiago氏によると、同国のDXerによるblog(スペイン語)が開設されている。http: //diexismovenezolano.blogspot.com 最新のDXニュースが掲載されるので、利用・参加して欲しいとのこと。
 またCDXA Internationalでは上記blogサイトに対する意見を募集している。意見はスペイン語、ポルトガル語、英語150語以内で、 3月10日までにcdxainternacional @ yahoo.comに送付する。DXerであるGuillermo Klapka、Jorge Medina、Freddy Gamboa、Jorge Garcia Rangel、Antonio Contin、Jose Elias Dias、Leonardo Santiago、Santiago San Gil Gonzalezの各氏が審査して一等にはてベネズエラ各局グッス、二等には世界各国の放送局グッズが贈られる。結果は3月18日にサイトで発表される。 (ベネズエラの月刊短波読者 CDXA Leonard Santiago氏)


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