月刊短波2010年5月号(第5版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎「日本時間〜日系社会のラジオ番組 ブラジル編」発行    5版追加
 ブラジルの日系人向放送についての調査結果を集大成した「日本時間〜日系社会のラジオ番組」が平原哲也氏によってまとめられ、出版される。「海外」から の 日本向日本語放送に加えて「もう一つの日本語放送」とい言われて日本でも時折受信されていたブラジルの日系人向放送について取りまとめた出版物である。文 献調査、関係者へのインタビューおよび番組聴取を通じて、1930年代より2010年までブラジルのラジオ放送局から放送された番組を紹介している。章立 ては第1章 戦前の日本時間、第2章 サンパウロ市における日本時間、第3章 奥地における日本時間、第4章 外国語放送に関する制限、第5章 現代の日本時間の5章である。なお「日本時間」(A Hora Japonesa)とはブラジルで出身地別に数多く行われている移民コミュニティー向放送の内日系人向の放送のことで、1970年代初めにはサンパウロか らの短波放送で「桜の国日本の時間」が日本でもよく受信されていた。参考資料付でB5版290ページ。価格は\3,500。詳細な内容及び注文方法等につ いては http://radiophj.web.fc2.com/で確認すること。(東京 平原哲也氏) 
   平原氏は日本が世界に誇る中南米DXerで、「Radio Nuevo Mundo」の主催者。5月中旬に完成し出 版された。ブラジルのラジオ放送開始から始まり、サンパウロ、奥地での日本語放送の詳細について当時の新聞や広告等を豊富に入れて詳細に調査、説明してい る。またこれらの局は日本でも1950〜60年代に受信されたが、JSWC会員であった故田淵哲夫氏による受信状態の報告や、局からの返信も掲載されてい る。日本語放送は数が少なくなったものの現在も継続されており、「現代の日本時間」として筆者が現地調査した結果も記されている。放送史家は勿論中南米に 興味を持つDXerも是非一冊備えておくべき資料である。価格の\3,500は一見高いが、コストダウンには大変な努力をされたとのことで、中に掲載され た資料の量、文章(ページを少しでも少なくするために若干小さな活字が使用されている)、調査に要した手間、掲載資料類を勘案すると実に微々たるものと思 われてしまう。平原氏の努力には感服してしまう。ブラジル編に続いてペルー編等も出ると面白いのだが。(赤林)




◎AWR日本語放送でJSWC紹介番組 5版新規
 
AWR日本語放送の毎月第4日曜日には「川越勝のちょっと一言」の番組があり、ハムでもある川越氏がラジオの世界の話題を取り上げて放送 している。5月第4週の日曜日である5月23日には、「素晴らしいBCL その2」で、JSWCや会員の紹介が行なわれる予定である。但しこの番組の受信 に対してJSWCから特別QSLは発行されない。放送される時間帯は以下の通り。
 06:00-06:30 11850 11980
  22:00-22:30 9805 11975
(JSWC 大武逞伯氏)

◎日本初の非同調型ループアンテナΔLoop8ついに完成か 2 版新規
 
信頼できるBCL筋からの情報によると、影山敦久氏は5月1日にΔLoop7の後継機に当たる「非同調磁界型スモールループアンテナ」 ΔLoop8の開発に成功した模様である。最も苦労したのは強力な中波放送等からの混変調対策であったとのこと、GW中のフィールドテストの結果は中波帯 でも飽和することなく好調であったとのこと。ALA1530との正確な比較は行われていないが、同様のパーフォーマンスが得られている模様である。特徴と してはΔLoop7にあった同調用二芯同軸ケーブルが不要で、同軸ケーブルの接続で中波〜FMまでの広い範囲を同調操作なしで受信可能である点と、従 来のΔLoop7の(三角)エレメントをそのまま差し替えて使用できる点がある。
 ΔLoop7はHP上での無償情報公開+書籍付録のプリント基板による、各自の自主製作方式をとっていたが、ΔLoop8については無償情報公開ではな く、別の方式を模索中であるとのことである。(赤林) 日本の将来が明るくなるような気がする良い話ですね。完成品またはキットの形で売り出して貰えると 有り難いですね。

◎英国海賊局
UKRocksTheWorldが5月17日に放送 4版新規
 
英国のMike Barraclough氏によると、英国拠点の海賊局 UKRocksTheWorldが、5月17日の00:00より15760kHzにて北米向放送を実施する。北米向だが世界中からの受信報告を受け付け る。番組をmp3形式で録音して送って欲しいと言っている。(DXLDyg 5/13) メールはukrockstheworld@googlemail.com。

◎WRTHから夏スケジュール追補 4版新規
 WRTHは各局の夏スケジュールを掲載した追補を発行した。pdf形式でhttp://www.wrth.comより無料でダウンロード可能である。 (DX Listening Digest 1019)

◎TV-FM受信ガイド2010pdf版先行提供 2版新規
 
JVUDXCでは毎年、前年の、Eスポ等によるTV-FM受信結果をまとめた「TV-FM 受信ガイド」シリーズを発行しているが、編集・印刷などの都合で発行時期がEスポシーズン中盤の6月以降になってしまう問題点があった。これを解決するた め昨年はpdf版(受信編)を先行無償配布したが、これが大変好評であったため、今年も2010年版の先行無償配布を実施する。希望者はご希望の方は、 「VHF-DX blog 〜海外FMを聞く〜」 http://fmdx.blog81.fc2.com/にアクセスして案内に沿って申し込む。冊子版「TV-FM受信ガイド2010」は5月末発行予定 で、進捗は「TV-FM受信ガイドBlog」http://tvfmjusinguide.at.webry.info/に順次告知される予定である。 (JVUDXC代表 福永光洋氏)

◎Ginbot 7 Dimts Radioが7MHz HAMバンドで放送 2版新規   3版追加
 
エチオピア秘密局Ginbot 7のHP(http://www.ginbot7. org/ )によるとGinbot 7 Dimts Radioは7MHz HAMバンド内で放送を行っていることになっている。スケジュールは15:00-15:30(火、木、土)、02:00-02:30 (水、金、日) 6100, 7140, 7175, 7185kHz アムハラ語である。6100kHz以外の周波数では00:00頃からエリトリアのVOBM Eritreaが受信できており、エチオピアからのジャミングが時間によってかけられている。特に02:00からは確実に強烈なノイズジャミングが出てお りGinbot 7は確認できない状況である。02:30を過ぎるとジャミングが止まりVOBM Eritreaが受信できるところから、VOBM EritreaがGinbot 7を中継している可能性が大きい。このところVOBM Eritreaは動きまわっており、4700/4710, 7090/7110, 7140, 7165/7175, 7185kHzなどで最大同時に4波受信できることが有り、確実に送信機が増えているようである。(NDXC 長谷川清一氏)
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、同局のHP上の電話番号は英国で+44 203 286 9661である。同局はEPRDF主体の現エチオピア政府に反対する立場であり、送信所はエリトレアのAsmara Selai Dairo(北緯15度13分、東経52度32分)にあると推測される。ここには3基の短波用ログペリアンテナ、2基の中波用アンテナがある。 (DXLDyg 5/6)

◎Guyanaの90mb復活  2版追加

 米国のBrian Alexander氏によると、16:30頃3290kHzでVoice of Guyanaが復活しているのが確認された。BBCの英語WSを中継しており、16:00と16:32にIDが出た。(DXLDyg 4/25)
 技術を担当したJamie Labaia氏によると、3290kHzの送信は完全に復活した。5950kHzは試験中だが、ポルトガル語の局が混信するので、周波数を現地時間の昼間 は60mbに出来ないか検討中である。送信上の問題点としては音量レベルが不安定であることと、録音を流すとハム音が出てしかも音量が小さくなってしまう ことである。これはオーディオプロセッサーの性質によるもので、まだ解決していない。BBCからの中継フィードは安定している。送信出力は10kWまで出 るが、局の要請でピーク電力節減のため8kWに抑えてある。周波数を設定する測定器の基準発振器の電源が不安定なため、正確な周波数になっていない可能性 があり、これは昼間の周波数を決めた時点で解決する予定である。中波560kHzの方は従来2.5kWだったものが、現在は7.5kWで出ている。 (DXLDyg 5/1)

◎FRSが5月30日に放送 2版新規
 インドのAlokesh Gupta氏によると、FRS-Hollandは2月28日以来放送を休止しているが、来る5月30日(日)に30周年記念特別放送を行う。スケジュール は以下の予定である。
 16:52-21:45 6400
  22:52-03:45 7600
 周波数はあと一波がパラレルで使用される予定である。もう一波は9300kHzが予定されており、5月2日に試験送信が行われた。
 QTHは FRS-Holland, P.O.Box 2702, 6049 ZG Herten, The Netherlandsである。(DXLDyg 5/2)

◎スリランカ在韓スリランカ人向放送 DW送信所から出る
 Sri Lanka Broadcasting Corportation(SLBC)は韓国に7万5千人いるスリランカ人向の放送を開始した。放送はシンハリ語で、国内の 「City FM」の番組を韓国内のFM局から16:00-17:00に放送する。聴取者数は1万6千人と期待されている。Victor Goonetilleke 氏によれば、この放送はTrincomalee送信所より19:30-20:30に15120kHzでも放送されている。(Media Network)
   HFCCにはSLBCのEkalaから35kW、ビーム80度で19:30-20:30の申請があったようだが、実際にはDWのTricomalee送信 所より300kWで出てきた。HFCCのPublic Data A10には記載されていない。同時間、同周波数でKSDAのモンゴル語が記載されているが、こちらは15320kHzに変更されている。 SLBCの番組だが韓国在住のスリランカからの出稼ぎ労働者向け放送で、国内のCity FMもこの時間に同じ番組が流れているのがストリーミングで確認されている。内容は音楽と韓国在住者との電話インタビューが多い。CMもそのまま短波で 出ている。(NDXC 長谷川清一氏)



◎ルーマニアが英語のpodcastを再開
  Radio Romania InternationalはRSSfeedを使用した英語のpodcast放送を再開した。WRNのサーバーから毎週月曜日の02:00の放送を聞くこ とができる。またiTunesやJiucerを通じても提供する。(Media Network)

◎DWが2010-2013年の計画を発表 〜ラジオ聴取率は減少の一途
 ドイツのKai Ludwig氏によると、DWはこのほど2010-2013年の中期計画を発表した。それによれば年間予算は現在の3億400万ユーロから2013年には 3億2500万ユーロ必要となるが、更なる無駄の排除が必要としている。また放送ターゲットから海外のドイツ人(母国のメディアに一切アクセスできない国 を除く)は今後除外する。短波によるアラビア語放送を廃止したのに続いて、アジア向短波放送は、まだ少数の聴取者がいる中国とイラン向を除いて廃止する。 この2ヵ国以外アジアでは短波が使われていないからである。DRM放送は実用性なしなので検討対象としない。短波・中波放送にかかる費用は年間1510万 ユーロで、内訳はSines、Kigali 、Trincomalee中継局の免許費用が100万ユーロ、運用費用が710万ユーロ、他機関の送信所借用費用が700万ユーロ。他のメディアとして衛 星に490万ユーロ、FM放送に90万ユーロ、ストリーミング放送に40万ユーロ、中継回線費用に 100万ユーロがかかっている。ラジオの週間聴取率(%)はオーストラリアでは英語1.9 独語0.8、カナダでは英語1.4 独語0.7、米国1.1、チリ 3.2、レバノン 0.8、アラブ諸国 0.1〜0.2、イラン 0.1〜0.2、アフガニスタン 7(内1/4は短波)、ブルガリア 2.4、スウェーデン 0.5、英国 0.2、スペイン 0.04、モルドバ 1.2、ウクライナ 0.9、ロシア 0.5、でアラブ地域での落ちこみが著しい、また中東、アジア、欧州でも低水準である。毎日短波を聞いている人の率(%)はアラブ諸国 2以下、インド 2.3、パキスタン 2.4、バングラデッシュ 2.5(FMは3.8 中波は8.8)、アフガニスタン 14、中国 0.5(AM/FMを含めても10、ラジオを持っていない家庭が1/4以上)、インドネシア 0.6、モルドバ 3.2、ウクライナ 1.8、ロシア 1.0。中波放送を毎日聴く率(%)はモルドバ 5.1、ウクライナ 3.1、ロシア 1.6。(DXLDyg 2/29)

◎A10での北朝鮮向放送実測結果
 NDXCの長谷川清一氏によると、3月28日確認したところでは北朝鮮向短波放送は以下のようにモニターされた。日本語以外は韓国語。地名は送信地。
   6240 殉教の声 01:00-02:00 Tashkent
 7470 自由朝鮮放送 00:00-00:30Dushanbe-Yangiyul
 7490 自由朝鮮放送 05:00-06:00 Tashkent
 7490 自由北韓放送 22:00-23:00 Dushanbe-Yangiyul
 7490 自由北韓放送 23:00-24:00 Dushanbe-Yangiyul
 7510 開かれた北韓放送 06:00-07:00 Yerevan-Gavar
  7530 自由北韓放送 04:00-05:00 Yerevan-Gavar
  7530 自由北韓放送 05:00-06:00 Yerevan-Gavar
  7590 北韓改革放送 00:00-01:00 Tashkent
  9780 ふるさとの風 01:00-01:30 日本語 台南
 9880 日本の風 22:00-22:30 台北
 9950 ふるさとの風 22:33-22:57 日本語 台北
 9960 ふるさとの風 23:30-24:00 日本語 Koror
 9965 日本の風 00:30-01:00 Koror
  9975 日本の風 00:00-00:30 Koror
 11560 自由朝鮮放送 21:00-22:00 Yerevan-Gavar
 11570 開かれた北韓放送 23:00-24:00 Tashkent
 11680 荒野の声 22:00-23:00 Yerevan-Gavar
 12085 自由朝鮮放送 21:30-22:00 Tashkent
 12155 自由北韓放送 20:00-21:00 Dushanbe-Yangiyul
(DXLDyg 3/29)

◎VORがインドでFM放送
 Voice of RussiaはインドのFM放送メディアである「HT Media Fever 104 FM」と「Radio High 92.7 FM」と提携関係を結び、同FM放送メディア配下の放送局からインド標準時間00:00-02:00に「With Love from Russia」という番組を創設し、「Voice of Russia」であることを言わないで中継を行うことになった。(Media Network)

◎ロシアがDRMを採用
 ロシア政府は欧州規格のデジタルラジオシステムDRMを採用することを内定し、2年以内に国内規格として制定することになった。既にVoice of Russiaは2003年4月より欧州向にはDRM放送を行っている。(Media Network) 日本は独自規格、独自周波数です。

◎カタールに600kWのDRM送信機
 インドのAlokesh Gupta氏によると、ドイツのTransradio社は3月15日に、カタールのAl-Arishに600kW中波DRM送信機を設置した。設備は同社 製TRAM300AM送信機2台、DRMエキサイタ(DM0D2)2台、675kHz用アンテナからなり、アンテナの設置はThomson社が行った。こ れによりDoha近郊のQatariにある既存の中波送信施設を置き換える。(DXLDyg 4/1)

設置されたDRM用送信機(Transradio社HPより)



◎A-10のDX PartyLine

 インドのAlokesh Gupta氏によると、HCJB-AustraliaのDX番組DX PartyLineのスケジュールは次の通りである。放送は土曜日。
 22:15-22:30 東アジア向 15400
  24:15-24:30  南アジア向 15340
  17:00-17:15  南太平洋向 11750
(HCDX)

◎Radio Rossiは短波放送継続
 ロシアのMikhail Timofeyev氏によれば、4月1日からRadio Rossiは予算削減の一環として短波の周波数を大幅削減する予定であったが、この方針は撤回され、削減予定であった以下の放送は引き続き行われることに なった。
  5930 Murmansk 10:00-06:00 50kW RV-790
   5940 Magadan 02:00-22:00 100kW RV-1001
   6075 Petropavlovsk-Kamchatsky 02:00-22:00 100kW RV-658
   6085 Krasnoyarsk 06:00-02:00 50kW RV-98
   6100 Kyzyl 06:00-02:00 5kW
   6160 Arkhangelsk 10:00-06:00 20kW2基 RV-300 RV-297
   6195 Ulan Ude 06:00-02:00 50kW RV-44
   7320 Magadan 02:00-22:00 100kW RV-647
 (DX Listening Digest 1013)
  Moscowからの直接短波放送も引き続き次のスケジュールで行われる。何れも欧州西部向。出力は250kW。
 13:00-17:00 12070
 17:25-22:00 13665  (3/28-4/1には13655kHzを使用)
 22:25-02:00 9470  (未登録だが9480kHzより変更)
 02:25-06:00 7220  (未登録だが7215kHzより変更)
(DX MIX NEWS 4/5)

◎英国でアナログ放送保存運動
 英国のMike Terry氏によると、英国では2015年迄にAM(長波・中波)及びFMの放送はすべてデジタル化され、現行のアナログ放送は廃止される。受信機はすべ て買換が必要になるため、既にアナログしか受信できないラジオは非常に少なくなってきている。但しラジオで時報が送れない問題、簡単なアンテナしかついて ないポータブルラジオでは満足にデジタル放送が受信できない問題が残っている。そのため一部の英国アマチュア無線家は英国政府に対してアナログ放送の保存 運動を開始した。(DXLDyg 4/3)

◎台湾国際放送が受信コンテスト
 バングラデッシュの Ashik Eqbal Tokon氏によると、台湾国際放送(RTI)は「RTIを聞いてTシャツを当てよう」コンテストを開始した。希望者4月1日〜8月15日の間にはRTI に受信報告を送りコンテンスト参加希望カードを要求する。局からは特別QSLカードとコンテスト参加希望カードが送られて来るので、後者に自分の住所氏名 を記入して9月1日までに届くように局に返送する。一人何口応募しても構わない。400名にRTIの特製Tシャツが贈られる。当選者は放送とweb上で発 表される。(DXLDyg 4/2) 50年前の「トリスを飲んでハワイに行こう」を想い出しますね。

◎BBCアセンション中継局用風力発電施設稼働
 アセンション島の「BBC English Bay」風力発電所が3月18日より稼働を開始した。風力タービンはドイツ製で5基あり、現在は1基のみの稼働だが、近い内にフル稼働となる。アセンショ ン島は風が強く風力発電には最適であり、風速30mの状態ではタービン1基当たり330kW発電できる。風の弱い日でも合計で900kWは確保できるの で、BBCアセンション中継局を中心とするアセンション島の電力需要(1000-3000kW)のかなりの部分を賄うことができる。これでディーゼル発電 を減らすことが出来るので、環境に優しいだけでなくランニングコスト削減にも寄与することが期待される。(Media Network)
 
◎11月以降のRadio Swedenはこうなる
 Radio Swedenは10月31日で短波・中波放送を全廃するが、その後の放送のあり方について、国際局長のIngemar Löfgren氏は、「スウェーデンにやって来る外国人の間で話されるアラビア語、ソマリ語放送の強化、ジプシーの言語であるロマ語放送の継続を重点とし たい」と語った。番組ディレクターのBjörn Löfdahl氏は「短波・中波は既に聴取者がおらず、放送を継続するのはカネを無駄に捨てることになり、廃止に未練はない」と語った。
 11月以降の各言語放送の運命は次の通り。
 FM放送+インターネット放送で継続: 英語 フィンランド語 メンキエリ語 サミ語 ロマ語 アラビア語 ソマリ語 ペルシャ語 クルド語
 インターネット放送のみで継続: ドイツ語 ロシア語
 廃止: アルバニア語 アッシリア語 セルボクロート語
(Media Network) FM放送はストックホルム中心部カバーの89.1MHz(1kW)だけですが?

◎Radio Mada InternationalのA10スケジュール
 マダガスカルの前大統領派による秘密局Radio Mada InternationalはA10スケジュールでは日・月の00:30-01:00 15630kHz(Moldova 300kW)で放送されている。放送はフランス語。同一周波数にVoice of Greeceのギリシア語放送が出ている。(DX MIX NEWS 4/7)

◎ソマリア秘密局Radio Xoriyo OgadeniaのA10スケジュール
 ソマリア秘密局Radio Xoriyo OgadeniaのA10スケジュールは当初、  火・土曜のみ 03:15-03:45 7425kHz(ERV 300kW) 東アフリカ向であったが、4月16日より23:30-00:00 15540(KCH 300kW)東アフリカ向 に変更となった。(DX MIX NEWS 4/17) 米国のGlenn Hauser氏によればWRNの仲介で、webサイトはhttp://www.ogaden.com/だそうです。

◎CVC Darwin送信所の施設の一部をRAが引継
 米国のGlenn Hauser氏によると、廃止されたCVC Darwin送信所の施設の内、まだ使用可能な100kW送信機2基Radio AustraliaのShepperton送信所に移送されることになった。
移送コストも膨大な値となる。Radio Australiaは更に300kW送信機、DRM放送用ケーブル、アフリカ・西南アジア向ビームアンテナを取得している。その他の設備はHCJBの Kununura送信所に無償譲渡されることが決まっている。(DXLDyg 4/8)
 このニュースに対してドイツのKai Ludwig氏は、Radio Australiaのターゲットアリアはアジアに絞られており、同局が再びアフリカ向放送を再開強化するとは考えずらいとしている。Shepparton 送信所はBroadcast Australiaの所有でRadio Australiaは施設を借りているだけなので、Shepparton送信所に移した送信機を他の放送機関に貸す契約が成立したのかも知れない。(DX Listening Digest 1015)

◎La Voix de DjiboutiのA10スケジュール更に変更 3版追加
 秘密局La Voix de DjiboutiのA10スケジュールは4月に発表されたものから変更されている。新スケジュールは以下の通り。TDM仲介である。送信所は Wolfgang Bueschel氏によればロシアのSamaraである。ソマリ語の他、仏語、アファール語も使用されているらしい。
 木曜 21:00-22:00 17880
(DX Listening Digest 1018)

◎Scandinavian Weekend Radio放送再開
 米国のGlenn Hauser氏によると、フィンランドのScandinavian Weekend Radioは水害でスタジオが被害を受け、数ヶ月間電波が止まっていたが、4月2日に24時間放送を再開した。デンマークのAnker Petersen氏によると、周波数は5980、6170、11720kHzで同時に放送しているのが確認された。(DX Listening Digest 1014)

◎AIR Gorakhpur局周波数フラフラ

 インドのJose Jacob氏によると、3945kHzのAIR Gorakhpurはネパール語・ウルドー語による夜間の放送を22:30-02:35に行っているが、周波数が大幅に変動しており3920kHzまで下 がることもある。(DX Listening Digest 1014)

◎DOMESTIC BROADCASTING SURVEY第12版発行
 DSWCI会長のAnker Petersen氏によると、毎年発行されているDSWCIのDOMESTIC BROADCASTING SURVEY の第12版 (DBS-12)が今年も発行された。全体は3部分からなり、第1部は2300-5700kHz間で2009年5月〜2010年3月に実際に聞こえた局の リスト(いつも聞こえる局、時々しか聞こない局、滅多に聞こえない局、出ていないらしい局に分類)、第2部は5700kHz以上の国内向放送のリスト、第 3部は2-30MHz間で過去使用されており今後使用される可能性がある周波数のリストである。A4版28ページ。pdf形式による電子版はUS $7.00または€5.00またはIRC4枚、冊子版は航空送料共でUS$12.00または€9.00またはIRC7枚である。申込先はDSWCI, c/o Bent Nielsen, Egekrogen 14, DK 3500 Vaerloese, DENMARKである。サプリメント版無料提供の特典つき。(DX Listening Digest 1014) 電子版はJSWCからも提供されます。

DBS-12の表紙


◎Kiwa Electronics社URLを変更
 米国のJoe Hanlon氏によると、BCL受信機改造、周辺機器のKiwa Electronics社のURLが変更された。新URLはhttp://www.kiwa.us。(DX Listening Digest 1014)

◎Radio Vanuatu送信機の現状
 バヌアツにいるJamie Labaia氏によると、3945kHz及び5055kHzで放送しているRadio Vanuatuの実際の出力は1500W程度に過ぎない。送信機はソリッドステート式でPDM変調、E級動作のものである。同氏は現在交換用のインダク ターを制作中であり、これが完成すれば出力を定格の5kWにアップ出来そうである。同氏はこの修理経験を持って今後GuyanaとLiberiaに飛び、 現地の短波放送再開を行う予定。(DXLDyg 4/10) 

◎Guyana短波放送再開作業状況
 現在バヌアツにいるJamie Labaia氏は4月18日には南米Guyanaに飛び、3290及び5950kHzでの短波放送再開作業を行う予定である。5950kHzは誤って 5290kHzに調整されているため、インダクタンスを700kHz分減らさなければならない。送信機はバヌアツにあるものと同一規格で定格出力は 10kWである。早ければ4月22日には電波が出るかも知れない。(DXLDyg 4/10) 

◎Liberia短波再開作業状況
 LiberiaにはStar Radio用の送信機(バヌアツ、グヤナと同一形式)が既に3月に発送されている。定格出力は2.5kWで、周波数は4025kHzになる予定であるが、 現地での伝搬状態によって、昼間のD層による吸収を防ぐために5-6MHz帯が使用される可能性もある。(DXLDyg 4/10)  

◎ソマリア暫定政府がBBC・VOAと協定締結中 〜首都は混乱
 ソマリア暫定政府の情報省はBBC及びVOAの番組をRadio Mogadishu上で流すための協定を締結する予定である。これは4月9日に南部地域でイスラム組織Al-ShababがBBC・VOAの放送は「キリ スト教的」として聴取・再送信を禁止し、再送信を行っている放送局の器材を没収したことに対抗する措置である。既にケニアで協定に調印が行われまずVOA のソマリ語放送が中継されることになっている。ソマリアではイスラム組織「Hisb al-Islam」がMogadishu市内のすべての放送局に対して音楽や歌の放送を禁止するなど混迷が続いている。(Media Network)
 Mogadishu市内にある放送局の内14局は4月13日より音楽を停止し、代わりに鉄砲の音や馬の鳴き声を流している。命令を拒否しているのは暫定 政府直営のRadio Mogadishuと国連のRadio Bar-Kulanの2局である。暫定政府はHisb al-Islamの命令に従った局は反乱軍側についたとみなし閉局を命ずる警告している。別のイスラム組織「Al-Shabab」は各地でBBCやVOA を中継 した局の送信機を破壊している。(Media Network) 暫定政府といえども首都も支配できておらず、ソマリア南部は半永久的な混乱状態が続いているようです。

◎台湾のアンカバ政治放送
 examinar.comによると、台湾の台中には無許可の放送局「海洋之聲廣播電台」がある。台湾独立を目指す民主派の放送局で、無許可ながら過去 15年間95.9MHzで放送を継続している。人口の多い台湾北部に向けて6台の送信機で放送しており、台湾全土でもリスナーの数が多いと言われている。 他の秘密放送局と違い、下町にスタジオを構えて堂々と放送している。放送局は免許申請を行ったが台湾独立色が強いとして中華民国政府は免許を与えなかった ため、15年間無許可で放送を継続せざるを得なくなったという。2004年からはインターネット放送も開始した。この間当局の手入れが日常的にあり、2月 にも手入れを受けた。局のメンバー10人は無許可放送の罪で懲役10ヶ月の判決を受けており逮捕収監される恐れがあるという。この種の政治的無許可放送は 台湾全土に他に6局あるという。(Media Network)
  上記の記事が掲載された後の4月14日、同局は警察の捜索を受け、24時間以内に放送を停止するように命じられた。(Media Network)



◎台湾で無免許放送局の一斉摘発
 台湾の国家通信局は無許可放送の一斉摘発を行い、数百あった無許可局を29局に削減した。野党民進党は、中国との経済関係強化に反対する反対勢力に対す る弾圧だと反発している。この摘発は呉敦義行政院長の命令によるもので、「健康に害のある違法 な薬品の広告を流した」というのがその表向きの理由であるが摘発された局の大半は政府に批判的な論調を行っている局であったという。台湾は6月に中国と 「両岸経済挙力枠組協定」を締結する予定で、それを前に国内の引き締めを図る目的であると反対派は批判しているが、政府は単なる不法行為の取り締まりであ るとしている。(Media Network)
 4月17日には台北と嘉義にある5局の無許可局を急襲して放送を停止させた。放送を停止させられたのはFM 95.7、FM 96.9、 FM 100.0 、FM 102.1などである。その時の理由は住民に害を与える詐欺的商品を宣伝したとうものであった。国家通信局は今後は一局も無許可局は存続させないとしてい る。(Media Network) 今までどうして数百もあったのでしょうか?

◎台湾で残った無免許放送局は8局
 英国のMike Terry氏によると、台湾政府による「違法な薬品の広告を行った」事に対する無許可放送局の一斉摘発で、主として野党民進党系の無許可放送局の内4月 29日現在残ったのはわずか8局であることが台湾政府の発表で分かった。政府によると、2008年第三四半期に違法局の数が8から190に急増した、その 結果2009年第一四半期には違法な薬品による事故が150件起き、国民の健康に甚大な被害を与えたという。台湾でが言論統制が厳しかった蒋介石時代から 違法局が存在していた。(DXLDyg 4/29)  以前からある筋金入りの8局が残ったということでしょうか?

 ◎CNR-11中継の「Holy Tibet」時間変更
 NDXCの長谷川清一氏によると、中央人民広播電台(CNR-11)で中継されている西蔵PBSの英語番組「Holy Tibet」の放送時間が4月11日より変更された。新しい放送時間・周波数は以下の通り。
 23:00-23:30 6010 7350 9480
  14:00-14:30 9530 11685 15570
  なお西蔵PBS直接の分は以下の通りで変更はない。
 07:30-08:00  4905 4920 5240 6110 6130 6200 7255 7385
  15:00-15:30  4905 4920 5240 6110 6130 6200 9490 9580
  00:30-01:00  4905 4920 5240 6110 6130 6200 7255 7385 
(DXLDyg 4/13)

◎SABCはワールドカップ期間中民族音楽のみを放送
 South African Broadcasting Corporation(SABC)は2010サッカーワールドカップの期間中は15あるすべての放送局でアフリカ民族音楽のみを放送すると発表した。そ の内訳は85%はミナミアフリカ民族音楽、残り15%が他のアフリカ諸国の民族音楽である。適用期間は5月〜7月。この機会にアフリカ音楽についての理解 を深めてもらい、拡販につなげたいという。SABC以外の3つの民間放送局通常通りの番組構成で放送する。(Media Network)

◎ザンビア短波停波で地方に深刻な影響
 ザンビアのZNBCは短波送信機の故障で2月1日よりRadio Oneの短波放送を全面休止している。この事態についてザンビア議会情報通信委員会のWansa Kapeya議長は、地方では情報手段が途絶してしまっており影響は深刻であるとしている。送信機の故障でラジオ放送が停止したのは同国では初めてであ り、同議長は政府は放送停止の影響を把握しておらず、米国より修理部品を調達する努力を行っていないと批判している。(Media Network) そのまま短波が廃止されてしまうと、都市ではFMで受信できるが、地方には一切放送が届かないという一種の文明の後退状況が多くのアフリカ諸国で起きてい ます。

◎イラン ジャミング非難を否定
 イランのIRIBは、イランが外国の放送にジャミングをかけているというITUの非難に対して、ITUの規則に従っているとして否定した。そしてイラン こそ混信の被害を受けていると反論した。IRIBの衛星放送はいつも妨害を受けているがITUはこれに対して何も手を打っていないと逆に非難した。更に BBCなどは「数知れない悪事」を行ってイランの権利を侵害し続けており、これは1936年のジュネーブ会議の合意に反すると非難した。(ABU via Media Network)

◎拉薩人民広播電台放送開始 3版追加
 地元新聞「拉薩晩報」によると、中国の省・自治区の首都で唯一市レベルの第三級放送局がなかったチベットで5月1日拉薩人民広播電台 が放送を開始する。放送はチベット語と中国語で行われる。周波数は91.4MHzのFM(新聞総合頻率)で、拉薩市内の7つの県と1つの区をカバーエリア とする。今まではTV局の拉薩広播電視台からFM放送で中央人民広播電台と西蔵広播電台の放送を中継し、若干の自局番組が放送されているだけであった。放 送時間は08:50-23:10で、自局番組も多く放送される。(Media Network) 放送局はポタラ宮近くに新設され、従業員の募集も行われているそうです。

拉薩人民広播電台の説明図(中国西蔵信息網より)



◎エリトレアがエチオピアのジャミングに対抗策 〜VOAも

 フィンランドのJari Savolainen氏によると、Voice of the Broad Messes of Eritreaは4月14日より7185kHzを使用開始した。現在3基の送信機が併行して使用されており、1基目が7185kHz、2基目は 7175kHzだがジャミングが出ると7165kHzに逃げる、3基目は7210kHzだげこれも7140kHzに逃げることがある。(DXLDyg 4/14)
 BBCMは02:00から開始する同局の7210kHzに4月21日現在まだジャミングがかけられていることを確認した。02:00-02:15にはノ イズ、02:15-02:45には「火龍」型の音楽番組(ティグリナ語)がかけられており、02:45でジャミングは止んだ。この影響で02:00- 02:15のニュース放送は受信不可能であった。(Media Network 4/21)
  NDXCの長谷川清一氏によると、4月24日には4700kHzに現れて03:58の終了まで聞こえたが、その後ジャミングがかけられている。   (DXLDyg 4/26)
  英国のChris Greenway氏によると、4月22日には同局はジャミングから逃げるために7220kHzにQSYしていた。またVOAのアムハリ語放送はジャミング に対抗するために同時に9つの周波数で放送している。現地時間の夕方の放送は03:00-04:00 9620 11520 11905 11925 11975 12140 13835 13870 15730。(DXLDyg 4/21)

◎ウクライナ中波・短波放送を急遽中止 〜スタッフは廃止知らされず? 3版追加
 ウクライナのAlexander Yegorov氏によると、Radio Ukraine InterntionalのKharikov及びLviv両送信所は4月12日で運用が中止された。同時に中波の国内向第一放送の大半も中止された。中波 で残っているのはChernivtsiから行われているルーマニア語放送(夜間は国内向第三放送)657kHzだけである。KievのBrovary送信 所から行われている長波放送207kHz(11:30-06:00)は残っている。(DXLDyg 4/14)
 デンマークのAndy Sennit氏他がRadio Ukraine InternationalのDana Smolyak氏より受け取った書簡によれば、同局の短波放送は「技術的諸課題」に遭遇しているが、早期に復活したいとのことである。当面はhttp: //www.nrcu.gov.ua上でインターネット放送を聴いて欲しいとのこと。(DXLDyg 4/20)
  ロシアのSergei S氏によると、同局のスタッフは廃止を知らされておらず、まだ放送が行われていると信じている。少なくとも番組を制作しているらしい。リスナーから苦情が 来て分かる筈ではないか?(DX Listening Digest 1018) 同局のHP上には10月までの短波周波数が表示されたまま です。多分職員は当面リストラせず送信のみを勝手に止めてしまったのでしょう!



◎DTK Juelich送信所解体始まる

 ドイツのDouglas Kaehler氏によると、DTKのJuelich送信所の短波送信施設T-Systemsの解体が開始された。http://www.bilder- hochladen.net/files/cyjx-4-jpg-rc.html等でその状況が確認できる。(WWDXC Topnews 960)

◎Radio Dabanga A-10スケジュール
 スーダンのDarfur地区向の放送Radio DabangaのA-10スケジュールは以下の通りである。言語はアラビア語のスーダン方言。SMG: Santa Maria di Galeria、MDC: Madagasacar、DHA: Dhabbayya、WER: Wertachal。
 12:00-12:55 5915 SMG 125kW (新送信)
  13:30-14:25(土・日14:55) 13600 MDC 250kW  13730 DHA 250kW(土・日 500kW)
  00:30-02:25 11500 MDC 250kW 13730 WER 500kW
(DX MIX NEWS)

◎中国ITUの国境地域の中波送信所情報を公開
 スウェーデンのOlle Alm氏によると、中国は4月6日発表のITU GE75追加リスト上にの大量の中波送信所の情報を公開した。http://www.itu.int/ITU- R/publications/brific-ter/files/ge75/2010/GE75_124.pdfで確認できる。
 インドネシアのAlan Davis氏によると、黒竜江省双鴨山は1323kHz(200kW)と登録されているが、元1476kHzで出ていたCRIの送信所が双鴨山であること が公式に明らかになった。
(WWDXC Topnews 960)
  インドネシアのAland Davis氏によると、秘密主義の中国も他のITU諸国(香港も含む)と国境を接する地域の送信所情報を公開せざるを得なくなったという訳である。公開 された周波数や出力は信用のおけるもので、過去のモニタリングの結果や中国内部からの非公式情報とも合致する。(DX Listening Digest 1015)

◎ナゴルノ・カラバフからの短波放送
 ブルガリアのRuman Pankov氏によると、アゼルバイジャンとアルメニアとの係争地ナゴルノ・カラバフ地区のStepanarketからの短波放送Golos Spravedlivostiは以下のスケジュールで放送されている。
 火・金 22:00-22:30  木・日 00:00-00:30 9678kHz
(DX Listening Digest 1015)

◎ブルガリア国内向中波放送を大幅削減
 3月24日ブルガリア国営放送局長のValery Todorov氏は国会の文化メディア委員会で、予算削減の一環としてFM放送が受信可能な地域では中波放送を停止すると発言した。この措置で700万 ユーロが節減できるという。この発言に従ってブルガリア国営放送は4月6日より国内の中波送信の大半を停止した。この措置で中波のみの3放送局 (Suvorovo、Haskovo、Dobrich)が閉局された。他の廃止された中波送信所は将来デジタル放送用に使用することも考えられている。 (DX Listening Digest 1015)
 
◎Radio Pragueが第10回リスナーコンテンスト開催
 インドのAlokesh Gupta氏によると、Radio Pragueが第10回リスナーコンテンストを開催する。詳細は http://www.radio.cz/en/static/competition-2010/を参照のこと。(DX Listening Digest 1015) 今年の課題は「最も好きなチェコの文学作品や文学者とその理由」の作文で締切は6月15日。

◎タクシン派がバンコク中心部に新たな反政府放送局
 4月17日、タクシン派の反政府放送局がBangkokのラジャプラソン地区から放送を開始した。ルンビニ公園内に新たに建設された放送鉄塔から 106.8MHzで放送されている。局名はRajaprasong Community Radioで、同派によるTaxi Radioが前日に政府によるジャミングで受信不能になったことへの対応措置であるとされている。タイ政府はタクシン派のメディアにタイする規制を強化し ており、多くの無許可放送やインターネットサイトを閉鎖している。(Media Network)

◎パキスタンの放送は経済危機に
 Pakistan Broadcasting Corporationは同国の建国以来最大の経済危機に直面している。3月末には予算不足で発電機用のディーゼル油を調達できなくなり、4月16日より 60の放送設備が放送時間の短縮を余儀なくされている。また国内に60局ある放送局の職員の給料を支払うこともできなくなっている。放送時間の短縮は全面 中止に近いものであり、Gilgit、Skardu、 Muzaffarabad、Mirpur、Sargodha、Mianwali、Faisalabad、Bannu、Kohat、Abbottabad、 Chitral、Dera Ismail Khan、Zhob, Loralai、Khuzdar、Turbat、Multan、Bahawalpur、Khairpur、Larkana、Mithi 、Gwadarの各局では一日中放送が出ない状況である。(Media Network) 軍事費を削減したら?

◎AIRはDRM一色 〜予算は削減 3版追加
 All India Radioは放送網のデジタル化を中心とする近代化5カ年計画を発表した。それによると現在設置済のThomson社製送信機はすべてDRM対応に改造す る上、新たにBroadcast Engineering Consultants India Limited (BECIL)と共同でThomson社製1000kW中波DRM送信機を2基を2010年中に新設する。(Media Network) 
 インドのAlokesh Gupta氏によると、インド政府はAIRを独法化する方針で、今年の予算を昨年に対して半減の60億ルピーとし、不足分は自己事業で稼ぐように求めた。 (DX Listening Digest 1018) ラジオのDRM化などやっている余裕があるのでしょうか?

◎BBC-WS再びSLBCで放送
 4月15日よりBBCのシンハラ語のWorld Serviceが再びSLBCのFM放送で中継されることになった。昨年2月10日にBBCはSLBCが番組中継を妨害しているとして、SLBCでの番組 中継を停止し、短波とインターネットだけで提供していた。このほど両局が話し合った結果再び中継を行うことで合意した。
 BBCのシンハラ語放送(01:30-02:00 13630 7435)は短波より先に00:45-01:15にSLBCで流されることになる。(Media Network)

◎エチオピアArbegnoch Voice Radioの情報
 英国のTony Rogers氏が局から受け取った手紙によると、昨年4月9日にエチオピアで放送を開始したEthiopian People`s Patriotic Front (EPPF) の放送局Arbegnoch Voice Radioは現在火曜と土曜の15:00-15:30、水曜と日曜の01:00-01:30に5050及び1089kHzで出ている。これはChris Greenway氏が3月に報告した「01:30に5050kHzのエチオピアのジャミングが停止する」という情報と合致する。現在の放送はエリトレアか ら出ている。webはhttp://www.eppfonline.org。(DX Listening Digest 1015)



◎Radio Japanブラジル向放送をWRN仲介に

 WRNによればRadio Japanはブラジル向ポルトガル語放送にWRN仲介の送信サイトを使用開始した。米国のGlenn Hauser氏によれば同局のA-10スケジュールでは18:30-19:00及び11:30-12:00に9660(Bonaire) 9485(Santiago)とされているが、後者のSantiago中継がWRN仲介であると考えられる。(DX Listening Digest 1015)

◎キルギスでRFE/RLの国内中継復活
 キルギスでは2008年以来国営のUTRKによるRFE/RLの番組中継が停止されていたが、このほど政変でバキーエフ大統領が失脚したため、4月11 日の週よりRFE/RLのキルギス語放送Radio Azattykの国内中継が復活した。ラジオ放送は1日3時間、テレビ放送は週2時間放送される。(kimandrewelliott.com)

◎ニジェールの短波復活
 一時停止していたニジェールのLa Voix de Sahelの短波放送が9705kHzで4月8日より復活した。08:01に終了する。米国のBrian Alexander氏、日本の長谷川清一、ドイツのThorsten Hallmann各氏により確認されている。(DX Listening Digest 1015)

◎ギニアの短波復活
 米国のBrian Alexander氏によると、一時停止していたギニアのRadio Guineéの短波放送が7125kHzで4月中旬より復活した。08:00過ぎまで受信できている。(DXLDyg 4/17)

◎キルギス騒乱で放送局に損害

 キルギスのNational TV and Radio Corporation (KTR)は4月初めの政変に伴う騒乱でBishkek市内にある同局の5つのスタジオが襲撃され、回復不可能の損害を受けたと発表した。残っているのは KTR本部から離れた場所にあったZamanaスタジオだけであった。現在すべての放送はこのZamanaスタジオで制作されているが、老朽化している設 備を酷使したため、使用可能な機器が限られている。KTRは他のアジア諸国に資金的な救済を呼びかけており、アジア太平洋放送連合は技術的な支援を検討し ている。(Media Network)

◎Radio TeosのA-10スケジュール
 ロシアのDX KURJER誌によると、サイパンKFBSから送信されているロシアの宗教局Radio TeosのA-10スケジュールは次の通り。
 19:00-23:00 11650 (19:00 ロシア語 22:00 カザフ語 22:30 キルギス語)
 火 00:00-00:15 水 00:00-00:30 土 00:00-00:15 9645 ウクライナ語
(DX Listening Digest 1015)


◎Radio CentralがFM放送を中継
 米国のRon Howard氏によると、パプアニューギニアのRadio Centralが3290kHzでFM放送の「Radio Gadona」及び「Central 95.5FM」の番組を中継しているのが受信できた。23:01に終了するまで両局の番組であった。このうち「Radio Gadona」は最近放送を開始したFM局でCentral Provinceをカバーエリアとしている。終了時にFMと短波の周波数が両方アナウンスされている。(DXLDyg 4/19)

◎Greenville送信所廃止についてのBBGの公式見解
 米国のLarry Fields氏によると、同氏はBBG(Broadcasting Board of Governors)の Lesley Jackson氏より、Greenville送信所廃止についての公式見解を受け取った。それによると、Greenville送信所が歴史的に果たした役 割は評価するが、この5-6年間で短波利用者数は激減しており、BBGとしてはラテンアメリカやアフリカに残る短波利用者向には他局の送信所を借りて対処 することにした。予算が限られる中では聴取者数の多いFM、中波、衛星、インターネット放送に経営資源を集中せざるえを得ない。(DXLDyg 4/17)

◎北朝鮮での外国放送の影響
 スタンフォード大学太平洋研究センターのresearch fellowであるPeter Beck氏によると、北朝鮮では外国のラジオ放送を聴くと10年間の矯正労働収容所送りになるのも係わらず、政府配給の周波数固定ラジオを改造したり、中 国製の密輸ラジオを購入して放送を聴いている人が100万人程度いると推測される。人気があるのはVOAやRFAで、特にRFAは脱北者を含めた生活情報 を中心とした放送で人気がある。また韓国から放送されている自由北韓放送等3つの北朝鮮向放送も、携帯電話や中国経由で情報をもたらす特派員の活用で北朝 鮮で起きた事をすばやく報道するようになった。人気は北朝鮮の人々が体感している生活実態が報道されているかによって決まるようで、KBS韓民族放送は 「太陽政策」以来内容が大人しくなり人気が落ちている。北朝鮮は外国ラジオ放送専門の誹謗中傷屋を抱えており、たびたびこれらの放送を罵倒している事実 は、北朝鮮で外国の放送が聴かれて影響を与えている証拠である。RFAには中国在住の北朝鮮人からは賞賛のメッセージが寄せられている。韓国の研究者が中 国在住北朝鮮人に対して昨年行った調査では20%の人が北朝鮮にいた時禁止されていた放送を聴いており、またその内容を家族や友人に話していた。それ以前 の調査でも同じような数字が出ている。脱北の主要な動機が外国放送の聴取であり、北朝鮮の情報統制力や国民の忠誠心にも外国の放送が影響を与えている。 (ウォールストリートジャーナル 4/21)

◎クウェートがA10で40mbハムバンドを一時使用 〜抗議で使用中止
 米国のGlenn Hauser氏によると、Radio Kuwaitは40mbハムバンド内の2周波数をHFCCに登録しており、4月12日〜18日の間実際に使用していた。KBD: Kabd
 11:00-18:00 7150 KBD 250kW
  01:00-07:00 7190 KBD 500kW
  であった。
(DXLDyg 4/21)
  ハムバンド内の使用についてドイツのアマチュア無線家がクウェートのアマチュア無線家Faisal Al-Ajmi氏(9K2RR)を通じてRadio Kuwaitに問い合わせたところ、同局の技術責任者は直ちに周波数を変更すると答えた。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)
  オランダのMartin Groot氏によると、7150kHzは5960kHzにQSYされた。(DXLDyg 4/21)
 NDXCの長谷川清一氏によると、7190kHzは6050kHzにQSYされた。(DXLDyg 4/22)



◎米国BBGがアフガニスタン設置の中波送信機を強化

 米国のBroadcasting Board of Governors (BBG)はアフガニスタンに既に設置されているHarris社製の200kW中波送信機を24時間連続送信可能にする改造を同社に発注した。デンマーク のAndy Sennit氏によるうと、これはパキスタン・アフガニスタンの国境地域向パシュトン語放送Deewa Radio(現在は短波放送のみ)用に使用されると見られる。(Media Netywork 4/25)

◎4月21日のみ中国の「火龍」停止
 オーストラリアのRobin Howard氏によると、中国は4月21日を「青海大地震追悼日」としたが、この日は短波帯での「火龍」ジャミングが停止された。NDXCの長谷川清一氏 によると、一部の「火龍」は普通の中央人民広播電台第一節目に置き換えられていた。また22日の08:05には通常の「火龍」ジャミングが再開された。米 国のGlenn Hauser氏は、中国政府が「火龍」で流されている祝楽がこの日にふさわしくないと感じたための措置ではないかとしている。(DX Listening Digest 1017)

◎Voice of Russia海外中波中継局を変更 〜新たに中国追加
 ロシアのVladimir Alexeev氏によると、Voice of RussiaはA-10スケジュールで英国Londonの558kHz(100kW)、モルドバGrigoripolの621kHz(150kW)及び 999kHz(500kW)、ブルガリアMogilevの1170kHz(800kW)の使用を中止した。新たに中国の東方(海南省)と宣威(雲南省曲靖 市)からの中波中継が開始された。そのスケジュールは次の通り。
 東方 21:00-22:00 603kHz(600kW) 東南アジア向ベトナム語
 宣威 02:00-03:00 1269kHz(600kW) 東南アジア・極東向英語
(WWDXC Topnews 961) CRIをロシアの送信機からも中継することの代替措置ですが、今後本格的に賃貸しを開始するかも知れません。

◎WRTHの国内向放送サプリメント発表
 ドイツのReinhold Schuttkowski氏によると、WRTHの国内向放送サプリメントの最新版が4月19日の公開された。http: //www.wrth.com/updates_national.html (WWDXC Topnews 961)

◎Lutheran World Federation Voice of Gospel がアジア向に新放送
 ドイツのLutheran World Federation Voice of GospelはMB社のNauen及びWertachal送信所からアジア向に新たな放送を開始した。
 月〜土曜 22:30-22:45 15160 Nauen 250kW
  日曜 22:30-22:45 15160 Wertachal 250kW
  言語はビルマ語またはタイ語。(DX Mix News 4/16)

◎ウガンダ 向放送送信所を変更
 ウガンダ向放送
Radiyo Y'Abadanga Ababakaは送信所をフランスのIssodunに変更し、次のように放送している。
 日曜 02:00-03:00 15410(250kW) 東アフリカ向スワヒリ語
(DX Mix News 4/16)

◎スイスSBC継続赤字に
 スイスの公共放送Swiss Broadcasting Corporation(SBC)は昨年度4,670万スイスフラン(約40億円)の赤字を計上した。SBCでは現在の財政状態は構造的なもので「危機 的」であるとしている。また2011-2014年に予定されている国家支出は全く不十分である、このままでは2010年度に7,500万スイスフラン、 2007年度から2011年度までの5年間累計では2億2千万スイスフランの赤字が出るとしている。今年の赤字の大きな理由は冬季五輪とサッカーワールド カップの放送権料である。2011年度以降は費用削減を行っても毎年5,400万スイスフランの赤字が必須で、費用削減を行わなければその倍になると予測 している。対策として政府が受信料の値上げ、広告放送の比率を上げることを認め、さらに補助金を増額することを要求している。(Media Network 4/27) その内に政府は支出に耐えきれなくなり、廃止か完全民営化になるのでしょう。短波放送を廃止しても継続されていたswissinfoの将来も危ないといえ ます。海外向短波放送の廃止は局自体の廃止の第一歩の事が多いようです。

◎雲南PBSが周波数変更
 NDXCの長谷川清一氏がHP(http: //www.ynradio.net/)上で確認したところによると、中国の雲南人 民広播電台は永年使用して生きた少数民族向短波放送(民族広播)の周波数6973kHzを5月1日より、7210kHzに変更する。また4月30日で中波 の 1242kHzは使用を停止する。(DXLDyg 4/27)

レトロ調の民族広播のロゴ


◎IRIN Radioソマリアで一定の評価
 国連のIntegrated Regional Information Networks (IRIN) が運営するソマリア向放送IRIN Radioについて同局が最近調査した結果によると、ソマリア国内及びケニアの難民キャンプにいるソマリア人の72%はIRIN Radioのソマリ語放送を定期的に聴いていることが分かった。同局はソマリ語による人道上の情報を毎日一時間短波で放送している他、ソマリア、ケニア北 東部、ナイロビのFM局からも中継している。この調査はソマリアのMogadishを本拠地とするOrganizational Development and Community Empowerment Firm (ODCEF)に委託して行われ781人より有効回答を得たものである。ソマリアでもFM放送が届かないMudugやGalgadug地区や、同じくFM 放送のないケニア国内の難民キャンプでは短波放送の聴取率が80%を越えていることが分かった。番組の中では討論番組とドラマに人気がある。ソマリアでは ラジオが重要な情報手段であるにも拘わらず、放送局に対する迫害が絶えず、2009年にはソマリアに9人しかいなかったラジオジャーナリストとの内7人が 殺害された。また4月13日からはイスラム集団の指令で一切の音楽が禁止されている。(Media Network 4/29)

◎Voice of Nigeriaが新webサイト
 Voice of Nigeriaは新しいwebサイト(http://www.voiceofnigeria.org/)を立ち上げた。新サイトで表示されたスケジュール では同時に使用されている短波周波数は(7255、9690、11770、15120kHzの内の)一波だけで、2009年10月1日から運用を開始する 筈であった新短波送信所(Abja、250kW Thomcast AG社製デジタル送信機、回転アンテナ)は未だ稼働していないことが分かる。(Media Network 4/28)

デザインも洗練された新サイト



◎インドネシア国内でCRIがFM中継

 インドネシアのBorneo Listeners' Clubによると、4月20日より、China Radio Internationalはインドネシア国内のElshinta社配下の以下のネットワークFM局を通じてインドネシア語放送の中継を開始した。
 Jakarta 90.0、Bandung 89.3、Tegal 99.9、Semarang 99.1、Surabaya 97.6、Medan 93.2、Lampung 88.5、Palembang 103.7
 放送時間は現地時間の20:30-21:00及び22:00-22:30である。(Media Network 4/28)





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