月刊短波2010年8月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎今年のハムフェアはJSWCで更に加熱!〜恒例の講演会も開催 4 版新規
 
今年のハムフェアは例年通り8月21日(土)と22日(日)の2日間東京お台場の国際展示場で行われるが、日本短波クラブ(JSWC)は 今年もJ-34にクラブブースを出して展示を行う。例年人気の放送局グッズとしては米国RFA、韓国KBS、台湾RTI、ベトナムVOV、NHK国際放送 局のものが配布される。またゲストとして21日はHCJBの尾崎師、ベトナムの声東京支局のソン氏が21・22日の両日参加される。尾崎師は元ラジオカナ ダ日本語放送の視力低下で困っている元ラジオカナダ日本語放送の重松氏を励ますためにブースで来場者の声の便りを集める予定にしている。昨年まで参加され ていたAWR日本語放送は秋以降継続の目処が立たないため今回は参加しない。
 21日午後にはJSWCとして初めてのクラブ会員総会がユリカモメ国際展示場正門駅前のTFTビル9F902研修室で行われる。こちらはハムフェアの入 場券がなくても入場可能である。13:30-14:30に会員総会が行われた後には同じ場所で引き続き恒例の講演会が開催される。講演会には会員以外の一 般参加も可能だが会場の広さの関係で聴講は会員優先となる。講演会は以下の内容を予定している。
 14:30-15:20   ループアンテナの一考察 影山敦久氏
 15:20-16:00   BCL界 最近の傾向と対策 赤林隆仁
 16:00-16:30   ブラジル日系社会向ラジオ番組 A HORA JAPONESE  平原哲也氏
(JSWC  大武逞伯氏)
 
◎St.Helena Day 2009のQSLカード日本への発送終了 〜最初の便は36通のみ 2 版追加  3版追加
 米国のJoe Bush氏がRadio St.HelenaのGary Walter局長から受け取ったE-mailによると、同氏は家族とともに2ヶ月間Capetownに滞在していたが、このほど帰還し、船が同島を離れる 1週間の間に日本向のSt.Helena Day 2009のQSLカードをCherry夫人とともに記入して一部を船便に積んだ。現在は米国から届いた報告に返信を書いているところである。 (DXLDyg 7/25)
  JSWCの大武逞伯氏によると、2009年St.Helena Day QSLの初回返信分が7月15日に船積みされた、船は2日でAscension島に到着しそこから英国の郵便局に航空郵便で送られ、更に世界中に 送付される。初回返信分は36通のみで、残り266通は以後の船便を待つことになる。(DX Listening Digest 1031)
 Gary Walter局長によると、2009 St.Helana Dayの残っていたQSL266通分が8月5日出港のAscension行きのRoyal Mailの郵便船「セントヘレナ丸」に船積された。(DX Listening Digest 1032) 37番目以降のQSLも日本に続々と到着中です!QSLカードはJSWCの協賛でイタリアで印刷された多色刷です。また封筒もJSWCから提供していま す。

◎「2010年版海賊局年鑑」発行 2版変更
 
欧米では短波放送の衰退が顕著であるが、逆に「趣味」としての短波放送は命脈を保っている。その一分野として趣味で無免許 で放送する海 賊局(領海外の船から放送すれば規制を受けないので、欧州では本当に船から放送していたのでこの名前がある)が古くから雨後の筍の如く生まれては消えてい る。特に米国では一方的に「海賊局バンド」(6.9MHz帯)が宣言されるほどになっている。米国のAndrew Yoder氏は古くは「Pirate Radio Stations](TAB Books 1990等の著書があり、短波海賊局の大御所である。氏が2009年現在での欧米を中心とする海賊局状況についてまとめたのが「2010年海賊局年鑑 (2010 Pirate Radio Annual)」で、短波海賊局の概要、受信方法、情報入手方法、QSLカード獲得方法、海賊局の分類、2009年に活動した北米海賊局の詳細、北米で聞 こえた欧州海賊局の詳細が記述されている、付録として76局分の録音を収めたCDがついている。A5版126ページ。価格は$15.00、日本向航空送料 は$9.00。発行元はCabinet Communications社(P.O.Box 109, Blue Ridge Summit, PA 17214, U.S.A.)。著者のAndrew Yoder氏(info @ hobbybroadcasting.com)からPaypal支払で直接購入可能である。(赤林)

(左)表紙 なつかしいST管やGT管 FT-243型・FT-6/U型水晶発振子 (中)裏表紙 QSLカードがぎっしり (右)付録CD

    


◎海峡之声広播電台が新QSLカードを発行 2版新規
 中国福建の海峡之声広播電台のwebページ(http://www.vos.com.cn)によれば、同局は7月26日より新しい2010年版QSL カードを発行している。そのため多くのDXerからの受信報告を歓迎する。受信報告には日付、時間、周波数、放送内容を記入すること。また同局の番組に対 する意見等を記入してもらえるとなお良い。受信報告は私書箱宛でもE-mailでも良いが必ず「QSLカード希望」と記述することが必要で ある。(中国 張世峰氏)

◎「希望之声」に対する「火龍ジャミング」が止まる 2版新規
 NDXCの長谷川清一氏が同メンバーからの情報として伝えたところによると、7月31日で「希望之声広播電台」に対する中国の「火龍ジャミング」が停止 された。17660/17640、15970、15140、14960、14900/14700、13800、13680、13100、8400kHzで はクリアに受信できている。中国で何か起きたのであろうか?(DXLDyg 8/2) 普通のジャミングは相変わらず出ているようです。

◎アジア放送研究会第32回近隣諸国放送研究フォーラム開催 2版新規
 アジア放送研究会は第32回近隣諸国放送研究フォーラムを以下の要領で開催する。このフォーラムは、近隣諸国の放送を調査研究するために必要な知識を共 有することを目的に、日本を含めた東アジア地域の放送事情に関する研究発表やパネルディスカッションを中心に構成しているもので、1998年からは一般人 にも公開している。
 日時: 8月29日(日) 10:00-17:00
 会場: 東京都内(文京区千石駅近く)
 内容: (予定、順不同、変更されることがある)
  韓国のインターネット放送の現状
  北朝鮮からの衛星伝送〜過去と現在〜
  台湾FM放送の現状〜地下電台を中心に〜
  アジア放送研究会30周年記念特別放送について
  再開された朝鮮半島電波戦
  地デジ化とFM−DX
  番組編成から見るコミュニティFM放送
  ブラジルの日本語放送について
 参加費: 2,000円 (予稿集、「アジア放送研究月報」、「アジア放送研究会30周年記念特別放送CD」等の資料代および昼食代)
 参加希望者は以下のホームページを参照の上申し込む。http://www.abiweb.jp/act/forum2010.htm または  http://www.abiweb.jp/。
(アジア放送研究会)

◎アルインコ社から通信型受信機DX-R8発売
 アルインコ社から通信型受信機DX-R8が発売される。第一中間周波数71.75MHz、第二中間周波数455kHzのダブルスーパーで、受 信帯域は150kHz〜35MHz(周波数表示は30kHzから)。SSB/CW/AM/FMモードが受信可能でAMの選択度は2.4kHz/6dB  4.7kHz/60dB、FMの選択度は8kHz/6dB 30kHz/50dB。2系統のVFOと600チャンネルのメモリーを装備、SSB用の狭帯域 (1.0kHz/6dB)フィルター、CW用の500Hzオーディオフィルターも標準装備している。スピーカーは内蔵している。大きさ240×94× 255mm、重量4.1kgと小型軽量である。電源は13.8V±15%で別売。最大の特徴は背面にIQ信号及びIF信号の出力端子があり、PCや他の付 属機器に接続して受信機内蔵の機能を上回る機能・性能を発揮させられる点にある。例えばWINRADと組み合わせれば同期検波、周波数帯域録音(20kH 幅)、受信オーディオフィルターの可変等が可能となり、DREAMと組み合わせればDRM放送の受信が可能となる。価格は\59,800。(赤林)
  Apex Radio社(http://www.apexradio.co.jp/)で\47,800で予約を受け付けています。ソフトウェア受信機とハードウェア 受信機の特性を持ち合わせたハイブリッド受信機とでも言えましょうか、面白そうです!実際のリリースは8月になるとのことです。

DX-R8の正面と背面(Apex社HPより)
    


◎ポルトガル語DXマガジン オンラインで提供
 ブラジルのJorge Freitas氏によると、同氏制作のポルトガル語のDXマガジン「DX NEWS!」が無料で提供されている。 http://www.ipernity.com/home/75006からバックナンバーも含めてダウンロード可能。最新の7月号はhttp: //sharex.xpg.com.br/files/5101496574/DX_NEWS_03__2_.pdf.html からpdf形式でダウンロード可能である。(DXLDyg 7/1) 結構高度な内容です。44ページ。

◎ギリシアRadio Filia継続
 Voice of GreeceはA-10スケジュールでもRadio Filia666の短波中継を継続中である。スケジュールは14:00-19:00 11645kHz(Avila送信所100kW、355度)で、14:00-15:00に仏・西語、15:00-16:00に独・露語、16:00- 18:00に希(ギリシア)語、18:00-19:00に英・土(トルコ)語となる。(DX MIX NEWS 7/1)




◎AIRはラジオ放送のデジタル化推進
 AIRはDRM方式でラジオ放送のデジタル化を推進する方針で、今後DRM対応のラジオ放送用送信機を大量に発注する予定である。既に34台の新規設置 用中波DRM送信機、36台の更新用中波DRM送信機、5台の短波用DRM送信機及び付帯設備の入札に入っている。また研究部門では26MHz帯でのロー カル用DRM短波放送の試験用に500W短波送信機1台を購入する計画が進んでいる。AIRは最終的にはインド全土のラジオ放送をデジタル化してリスナー に高品位の放送を届けることにしており、今年初めには2台の1000kWDRM対応中波送信機をThomson社に発注しており、これらの送信機は間もな く到着して受入検査が行われる予定である。また災害時対応用にクロアチアのRiz社から10KW移動用DRM中波送信機6台も購入した、これらの送信機は 組立可能な60mの鉄塔とともに車・列車・航空機で目的地域に移動して運用できるようになっている。(Media Network 7/1) 携帯電話に内蔵などの廉価なDRM対応受信機の発売が待たれるところです。

◎VORのKhabarovsk支局廃止か  3版追加
  JSWCの松本卓也氏によると、6月26日のVOR日本語放送で、ハバロフスク支局に長年勤務した岡田和也アナウンサーとエカチェリーナ・メシチェラコー ヴァさんが8月いっぱいで退職するとの告知がなされた。旧抑留者が中心となり築いてきた同局63年の歴史に終止符が打たれそうである。VORの方針転換で 人気番組が廃止されるなどVOR日本語放送の将来に対する懸念が表面化している。(JSWC 大武逞伯氏)
 JSWCの大武逞伯氏によると、Voice of RussiaのKhabarovsk支局の日本語部門が8月いっぱいで廃止されることが明らかになった。Khabarovsk支局からの日本語番組は日本 のリスナーには人気があった。VORでは2008年にBistristky会長が就任して以来局の番組編成をニュース中心にする方針となり、音楽や娯楽的 な番組は削減されることになった。また日本向短波放送の周波数もA10シーズンではわずか1波(従来は3〜4波)使用となった。(WWDXC Topnews 970)
  7月31日の日本語放送ではハバロフスク放送局について「今年いっぱい」とのアナウンスがあった。(JSWC 伊藤甲一郎氏) 日本語放送の短波は7月に 1波増波されました。同支局は終戦直後の1946年より番組制作を行ってきました。2003年に廃止方針が出されましたが延期さ れていました。同支局の連絡先はVoice of Russia, Japanese section Dom Radio, Room No.407, Lenina4, Khabarovsk  RUSSIA 680620、岡田和也アナウンサーのメールはokada @ mail.redcom.ruです。

◎RFIがスワヒリ語放送開始
 Radio France Internationalは7月1日よりスワヒリ語放送を開始した。スケジュールは次の通り。
 13:30-13:58 7360(Meyerton 500kW 5度)
 14:30-14:58 9835(Meyerton 100kW 15度)
 00:00-00:58 12015(Meyerton 250kW 7度)
(DX MIX NEWS 7/1)
  RFIによればこの放送はアフリカの10ヵ国を対象としており、タンザニアのDar-es-Salaamにいる10人のチームにより番組が制作される。番 組の目的はアフリカ及び世界のニュースを的確に伝えることで、この地域にメディア的な影響を拡大している米国に対抗する意味合いもある。また現地でのFM 中継も考慮されており、ケニアではMombasa (105.5MHz)とNairobi (89.9MHz)、タンザニアではDar-es-Salaam(94.6MHz)、ウガンダではKampala(93.7MHz)、ブルンジでは Manga(103.7MHz)で放送される他、ルワンダ南部(92.1MHz)、コンゴ民主共和国、ザンビア、スーダン南部、マダガスカル、コモロでも 中継される。またスワヒリ語webサイト(http://www.rfikiswahili.com)も近日中に開設される予定である。(Media Network 7/5) 東アフリカにおけるフランスのプレゼンス拡大を狙ったものと思われます。

◎Radio Cultural Coatánが短波放送を中止?
 スペインのManuel Méndez氏がグアテマラRadio Cultural Coatánの局長Doming Hernandez氏に聞いたところでは、同局の4870kHzの送信機が故障し信号が出ない状態となっている。短波放送の聴取者は皆無なので修理するつ もりはないとのことである。(DX Listening Digest 1025) それでも同周波数で何か聞こえているとの報告があります。

◎BBCより2009/10年次報告書 〜短波放送聴取者激減
 BBCより2009/10年次報告書(2009/10 Annual Review)が7月5日に発表された。それによるとBBC World Serviceは短波聴取者激減の中、新しいプラットフォームでのサービスに集中した結果全世界で900万人の新しい聴取者を獲得した。新しい聴取手段は TV(非英語放送では前年比72%増)、インターネット(利用者数前年比39%増の730万人)、モバイル(新たに18サイト開設、利用者数前年比70% 増)、現地FM・AM中継である。しかしこの期間に減少した短波聴取者数は2000万人であったため、この影響で週1回以上BBCの聴取者数はすべてのメ ディア合計で前年次よりも800万人減少の1億8000万人となった。
 中東ではアラビア語とペルシャ語のTV放送に注力した結果、アラビア語TV放送の聴取者は350万人(メディア全体では2200万人)、ペルシャ語TV 放送の聴取者は310万人となった。特にイランの総選挙の時のペルシャ語オンラインサイトへのアクセスは通常時より55%も増加した。
 他の指標としては以下の事項が述べられている。 
 ・ビルマ語放送の聴取者は前年より130万人増の840万人となった。
 ・アフガニスタンでは1000万人、タンザニアでは140万人の聴取者がいる。
 ・米国では地元ラジオ局の中継でBBCを聞いているラジオ聴取者が60万人にのぼる。
 ・BBC World TV・BBC Global News等関連のサービスを含めた週間平均聴取者数は全世界で2億4100万人であった。
 ・BBC World Serviceに対する政府の補助金は年間268万ポンドであった。
(Media Network 7/6)(DXLDyg 7/6) 米国のKim Andrew Elliott氏は米国のBBGはVOA等の各局全体でBBC(420万ドル)の倍近い575万ドルを年間使っているが週間聴取者数はBBCの1億 8000万人を1000万人も下回っているとし、これらの局は「Radio Free of Bureaucracy」(官僚の自由放送)だと批判しています。

◎ドバイではBBC中継が聞こえなくなる
 DubaiではBBC World Serviceのアラビア語放送が89.7MHzで行われていたが、7月1日より中止され、クラシック音楽が流されている。BBCによれば放送免許が停止 された影響であるという。現在Dubai地域で放送を聴くことができる他の手段を探索中とのことである。(Media Network 7/7) FM中継は一見良いようですが政治情勢に大きく左右される不安定な手段とも言えます。

◎スーダンがBBCのFM中継を停止
 スーダン政府はスーダン北部4都市(Khartoum、Port Sudan、Madani、Al-Ubayad)で行われているBBCアラビア語放送のFM中継を今後3ヶ月以内に停止すると通告した。停止範囲には南部 スーダンは含まれない。スーダン政府はFM中継局で使用されている中継機器がスーダンの法律に違反しているとしてこれらを没収するためとしている。 (Media Netowrk 7/19)

◎英国ラジオのデジタル化延期
 英国政府は2015年としていたラジオ放送の全面デジタル化の期日を延期した。現在デジタル対応ラジオ受信機の普及率は15%であり、これが50%を越 えた時点で新たな期日を設定するとしている。ラジオ放送のデジタル化には音質向上や自動車の中で聞きやすくなるなどのメリットがあるが、国民の大半は現在 のアナログ放送充分だと感じているのが理由である。ラジオの全面デジタル化では5000万台〜1億台のラジオ受信機がは買換、2000万台の車にはコン バータを搭載する必要(2013年まではデジタルラジオ車載は許可されないため)が出てくる。反対論の中にはコストだけでなく、音質も局数が増えれば妥協 せざるえい得なくなりメリットはないとする意見もある。(Media Network 7/8) ここでいうデジタルとはDAB方式のことです。

◎ドミニカ向Radio Amancer閉局か?
 米国のRon Howard氏によると、ドミニカ向秘密放送Radio Amancer(6025kHz)がこのところ受信されていない。同局は昨年9月24日に復活してからは良く聞こえていたのだが。現在は同周波数でボリビ ア局が聞こえている。(DXLDyg 7/8)

◎BBC Monitoring消滅か?
 BBC Monitoring(BBCM)は新しい英国政府の見直しで大幅に予算を削減され、社長のChris Westcott氏によれば存続が許されない事態に至っている。BBCMはロンドンのCaversham Parkを本拠地に海外も含めて450人の職員がおり、150ヵ国100言語の放送等をチェック・翻訳している。防衛・安全上の理由から国家予算が配分さ れていたが、21世紀に入ってからは予算の大幅削減に直面したが、2011/12会計年度の予算で更に180万ポンド削減されることになり存続困難となっ た。(Media Network 7/10)

Caversham ParkにあるBBCM本部の建物



◎AIRがDRM送信機を大量に調達
 英国のMike Terry氏によると、インドのAll India Radio(AIR)はDRM放送用送信機多数の入札手続きをとった。それによると中波用40台(100kW11台、200kW10台、1kW1台、 20kW11台、50kW1台、300kW6台)、短波用5台(100kW2台、250kW2台、500kW1台)が新規に発注される。既存の中波送信施 設(Thales社S7HP 300/200kW8台、Thales社M2W 100/200kW9台、Harris社DX-20 20kW19台)を DRM対応にする更新工事、26MHz帯での試験送信用500W短波送信機も別に発注される。他に171台(100W100台、1kW13台、5kW12 台、6kW27台、10kW19台)のDRM対応可能既存送信機からのDRM放送試験業務、AM局用オーディオプロセッサー34台、FM局用オーディオプ ロセッサー140台、8m中波アンテナも同時発注される。AIRはすでに今年初めにThomson社に100kWDRM対応可能中波送信機2台(広域放送 用)、RIZ社に移動用10kWDRM送信機6台(災害時用)を発注済である。入札は8月と9月に行われる。(DXLDyg 7/13)

◎Grimeton Radio/SAQ送信結果
 スウェーデンのLars Kalland氏によると、7月4日に行われたGrimeton Radio/SAQの超長波(17.2kHz)特別送信に対して米国から3通の受信報告が寄せられたのが特筆される。今回新たに受信報告が寄せられた国は ベラルシ、ハンガリーであった。受信報告の内の1/3はドイツからのものでこれは例年通りであった。(DXLDyg 7/13) 今年の年末には日本からも狙いたいですね。

◎Vatican Radio送信所電波汚染問題再燃
 イタリアの裁判所は最近「Vatcan RadioのSanta Maria di Galeria送信所からの電波強度が周囲に住む子供の白血病や悪性リンパ腫の発病に有意な関連がある」との報告書を採択した。同送信所ではこの問題で周 囲の住民がVatican Radioを提訴したが、2001年イタリア政府は健康に有意な相関はなしと結論し、この問題には終止符が打たれた感があった。2005年にイタリアの裁 判所は「電波汚染」の罪でVarican Radioの元責任者2人に有罪判決を下したが、控訴裁判所では判決が覆っていた。この情勢にVatancan Radioは当惑している。(Media Network 7/14)  ローマ法王庁はこの件につき、「ベルルスコーニ政権の関係者が証拠もなしに古い話を蒸し返している」と反発している。(Media Network 7/15)
 
◎スウェーデンは30MHz以下をコミュニティ放送に開放
  Wave Wave Newsによると、スウェーデンでは7月に新しい放送法が国会承認され、8月1日より30MHz以下の短波、中波帯はコミュニティ放送や商業放送等に開放 されることになった。同時にL-band(1452-1490MHz)でのDAB放送も開放されることになった。今後新しい放送局が開業することが期待さ れる。.(DX Listening Digest 1028) 短波放送業者は出てこないですかね?

◎Zimbabweの放送に30分おきに「大統領をたたえる歌」放送義務づけ
 Zimbabweの公共情報省は、Zimbabwe Broadcasting Corporation配下のすべての放送局に対して、ムガベ大統領を讃える歌を1時間に2回以上放送するように命令を出した。この歌は8種類あり、CD で各局に配布された。局員がこれを怠った場合には懲戒免職処分となる。来年に大統領選挙が予定されており、その準備であるとされている。(Media Network 7/15)

◎モロッコの9MHzが送信中止?
 英国のNoel Greenway氏によると、7月になってからモロッコRadio Medit Internationlaからの9575kHzの変調が急に弱くなり、ついに聞こえなくなった。明らかに送信機の不調で修理に至ったものと思われる。ド イツのWolfgang Bueschel氏によると、Thomson Thales社が同じNador送信所に1600kWの長波送信機(171kHz)を設置する工事を2年前から請け負っており、長波用アンテナは短波用ア ンテナと同じ敷地内に新設されることになっており、その影響もあるのではないかと思われる。(WWDXC Topnews 972)

◎HCJB日本語放送に連続ベリ発行
 日本の加藤信哉氏によるとHCJB-Australiaから放送のHCJB日本語放送に対して番組を制作する淀橋教会は月替わりのQSLカードを発行す ることになった。7月のカードは「桂島DXペディション」(宮城県松島湾)である。受信報告はIRC同封の上、〒169-0073東京都新宿区百人町1- 17-8淀橋教会気付HCJBに送付する。(WWDXC Topnews 972)

7月のカード



◎RRI -Serui復活
 NDXCの長谷川清一氏によると、インドネシア局DXerの石田敦敬氏は5月以来QRTしていたRRI-Seruiが4605kHzで復活しているのを 7月20日の19:00に確認した。(DXLDyg 7/20) 非常に信号が強い日と停波しているのか入感しない日があります。

◎Croatian Radio国内向短波復活
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、7月20日の8:00頃Croatian Radio国内向放送(クロアチア語)が3985kHzで復活しているのが確認できた。16:00頃には7320kHz(10kW)でも受信できた。 (DXLDyg 7/20)

◎Radio ThailandがURLを変更
 Radio Thailandの国際放送はURLをhttp://www.hsk9.comからhttp://www.hsk9.orgに変更した。旧URLからもま だアクセスできるが、近々に旧URLの方は旅行情報専用のサイトに変更される見込。(Media Network 7/21)

◎Radio AustraliaがパラオでFM放送
 Radio Australiaはパラオ政府の協力を得て首都Kororで7月30日より24時間のFM放送サービスを91.5MHzにて開始する。これは同局が計画 している太平洋FM放送網の一環であり、Koror付近の住民は短波放送と同内容の太平洋向放送を何時でも聞くことができるようになる。現在同局は太平洋 に12のFM中継局を有している。(Media Network 7/22)

◎米国時報局が津波警報の試験放送
 米国のWWV及びWWVHは7月23日の03:00-04:00に短波による津波警報の試験放送を実施した。(DXLDyg 7/23)

◎ペルーに新局Radio Genesis
 ペルーに新しい宗教局が誕生した周波数は4850kHzだが、局名は明らかでない。6月30日にボリビアのDXerであるRogildo Fontenelle Aragão氏によって発見された。言語はケチュア語とスペイン語。(DXing.info 7/12)
  ペルーのDXerによると、この局の名称は「Genesis Radio」ないしは「Radio Genesis」(創世記放送)といい、所在地はペルー西部のMendoza地方に小都市Potrerillosである。放送は賛美歌などの宗教的なもの で、現地時間の 朝(19:00頃)と晩(07:30-10:30)に放送が行われている。現地では良好に聞こえている。(DXLDyg 7/27)

◎エチオピア秘密局閉局
 エチオピア正教会の秘密局Adera Dimtse Radioは8月初めで放送を停止する。最後の放送は8月1日の02:00-03:00 13820kHz(Nauen送信所500kW、140度、アムハリ語)となる。(DX MIX NEWS 7/23)

◎Greenland KNRからは2枚のQSL
 デンマークのAnker Petersen氏によると、GreenlandのTsailaqにある唯一の短波局KNR(3815kHz)に対する受信報告に対して、送信所を提供し ているTELE Greenland A/S (Teleservicecenter Aasiaat, Postboks 217,  DK-3950 Aasiaat, Greenland)からはQSLカード、放送局のKNR studio(Box 1007, DK-3900 Nuuk, Greenland)からはQSLレターが送られてきた。後者は160日かかったが、DXerには「待つ」という忍耐力が必要である。(WWDXC Topnews 973)

◎ジンバブエがVOA「Studio 7」を「違法局」と非難
 ジンバブエの元情報相Jonathan Moyo氏はVOAのStudio 7の放送がITUの法規に反してボツワナから違法に放送されていると非難した。それによると、ITUはジンバブエに中波の周波数を割り当てているがVOA はジンバブエ政府の許可なしでこの割り当てられた周波数を使い勝手に放送しているのでジンバブエの法律だけでなく国際法にも違反しているとしている。 (Media Network 7/27) 海外からの放送はどの国でも「違法」になってしまいますね。

◎米国議会Radio Free Asiaに永久免許
 米国議会は上下院ともに今年9月までと定めたRadio Free Asia(RFA)の免許期間を削除する法案を可決し、同局には非営利私設局としての永久放送免許を与えられることになった。1994年に2010年まで の放送を認めるInternational Broadcasting Actが成立し、同局は1996年より9カ国語で、外部からの正確な情報が必要とされる北朝鮮等のアジア諸国に向けて放送を開始し、。2010会計年度に は3,700万ドルが支出された。法案を提出したカリフォルニア州選出の共和党下院議員Edward Royce氏によると、RFAの効果は絶大で2006年以降の脱北者の50%以上が影響を受けたとしている。また年間予算にしてもB-52戦略爆撃機の燃 料タンクの蓋一つの価格と同じ位で費用効果も大きいとしている。(Chosun.com via HCDX)

◎イスラム過激派違法局の信号がスリランカ全土で聞こえる  2版追加
 スリランカのBeruwala(首都Colomboの南方)にあるFM違法局がスリランカ全土で受信される事態が発生し政府が対策に乗り出した。電波監 理局の命令で警察が7月28日に市内のモスクに踏み込み設備を押収し要員を逮捕した。電波監理局によれば違法局はMaradana市在住の個人によって運 営されていたが、放送タワーもないのに何故全土で受信できたのは不明であるという。(Media Network 7/29)
   スリランカ電波監理局はイスラム過激派とその信奉者がスリランカ全土で連携してBeruwalaからの放送を中継していたことを確認した。国 外のイスラム過激派が国内の既存イスラムグループと結びついて行った犯行であるとしている。(Media Network 8/1) スリランカでは仏教徒が70%、ヒンドゥー教徒が15%、キリスト教徒が8%、イスラム教徒はわずか7%の少数派です。シンハリ人とタミール人 の対 立は長く続きましたが、今までに宗教紛争はなかったように思います。



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