月刊短波2010年9月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


 

◎VOR「シベリア銀河ステーション」9月25日で終了 4版新規
 共同電によると、Voice of RussiaがRadio Moscowの時代の1946年以来継続してきたハバロフスク支局からの番組が9月25日放送の第222回「シベリア銀河ステーション」で打ち切られるこ とになり、その最後の録音が9月20日に行われた。打ち切りの理由は同局の財政難とそれに伴う合理化である。ロシア文化やリスナーの声の紹介を中心とした この番組は月に150通の手紙やメールが届く人気番組であった。最後の録音を終えて岡田氏は「リスナーの皆さんのおかげでここまで来られた。達成感、充実 感がある。」と語った。この時間の日本語番組は今後モスクワ本局制作で継続される。同氏はエカテリーナ夫人とともに1996年4月より同番組を自主制作し て来た。(Media Network 9/21)
 ロシアの声(旧モスクワ放送)のハバロフスク支局は1946年に開設された が、財政難からロシアの声は支局を縮小する方針で2003年には4人いた日本人職員を1 名に削減、最後に残った日本人アナウンサー岡田和也氏も9月1日付で解雇された。岡田和也氏は49歳、さいたま市の浦和生まれで早大露文卒、1989 年より同局に勤務、1996年より妻のエカテリーナさんとともに看板番組「シベリア銀河ステーション」を制作していた。同番組も8月末で廃止される予定で あっ たがリスナーからの手紙が殺到したため、同局では9月以降岡田氏を契約社員として年内は番組制作を継続することにしていた。(北海道新聞 8/26 via JSWC 大武逞伯氏) 年末終了の予定が早まったようです。

◎St.Helena Day 2010は中止! 3版新規

 Radio St.HelanaからのE-mailによると、短波用のアンテナタワーに深刻な技術的問題が生じたために、10月10日早朝に予定されていた 「St.Helana Day 2010」は中止されることになった。リスナーは来年の「St.Helana Day 2011」に期待して欲しいとのことである。(JSWC 大武逞伯氏)
  ドイツのRobert Kipp氏発の情報では、送信用の3素子八木アンテナ用のマストに問題が生じており、10月10日までに立て直す目処が立たないためである。来年までには 復旧できると確信している。当面の対応策としてワイヤーアンテナを臨時に張ることも考えたが、必要な部品を英国からSt.Helenaに送るのに数ヶ月を 要するため断念せざるを得ない状況である。(DXLDyg 9/11) 空港がなく月に1回程度の船便だけの本当に「絶海の孤島」ですので不都合も多いようです。でもだからこそナポレオンも流され、「七夕局」として有名になる のですが!


◎「冷戦期東アジアの『電波戦争』と沖縄返還」の講演会開催 3版新規
 早稲田大学20世紀メディア研究所が主催する第56回特別研究会で、9月20日の15:25-16:00に小林聡明氏が「冷戦期東アジアの『電波戦争』 と沖縄返還」と題して講演を行う。多分氏が研究しているVUNCの話が中心となるものと思われる。講演についてはhttp: //www.waseda.jp/prj-intelligence/index.html#info  を、VUNCに関する論文についてはhttp://ci.nii.ac.jp/naid/110007528431を参照のこと。(平原哲也) 小林聡明 (こばやしそうめい)氏は1974年生まれの南北朝鮮メディア史研究家。

◎Polskie Radio85周年記念展示始まる 2版新規

 Polskie RadioはWarsawのRoyal Castleから初めての放送が行われてから85周年になるのを記念して、「1925-2010 Polish Radio展」を開催している。展覧会では技術、放送パーソナリティ、番組の三面から見たポーランドにおける公共放送の歴史について390枚以上の写真、 ポスター、番組アーカイブで紹介している。期日は9月3日から10月17日まで。詳細は展覧会のHP(http://www.zamek- krolewski.pl/?page=Tu_polskie_radio)を参照のこと。(Media Network 9/4) この期間にWarsawを訪れる方は必見です。

同展のポスター



◎IRIB-Tabrizがラマダン期間中特別放送 
2版 新規
 ドイツの Eike Bierwirth氏によると、IRIBのTabriz局はラマダン期間中「Voice of East Azerbaijan」(Avbashdanlyq)と言う名称で特別放送を実施している。言語はアゼリ語。スケジュールは以下の通り。なおFMの 90.4、100.9、1005.5MHz及びIntel902衛星でも行われている。
 08:30-10:30 702 1323 3985
  10:30-13:30 702 1323
 同国のラマダン期間は9月9日または10日まで。同局のweb上でも告知(http://tabriz.irib.ir/index.php? option=com_content&task=view&id=1646&Itemid=247)と実際の受信結果から判明 した。3985kHzは国外向。702KHzはカスピ海沿岸のKiashar送信所、3985kHzは Kamalabad送信所(廃止されたMashhad送信所から移設)と推測されている。同局のweb(mms://77.36.254.170: 1756 )ではストリーミング放送も行われている。(DXLDyg 8/29)

特別放送実施を伝えるweb画面(ペルシャ語)




◎RFE でスポーツ中継
 米国西部での大学スポーツ団体Pac-10(今後コロラド州とユタ州の団体が加盟するためPac-12になる)はRadio Free Europeと短波放送で米国大学フットボールの試合を中継する交渉中であると発表した。実現すれば東欧や中東でアメフトの短波実況中継が流れることにな る。(Media Network 7/31) 

◎AWRに新社長
 Adventist World Radio(AWR)では財務担当重役であったDowell Chow氏が新社長となった。これは前社長Benjamin Schoun氏が上部団体のSeventh-day Adventist World Churchの副代表に転出したための措置である。但しSchoun氏はAWRの経営委員会のメンバーとしては残留する。AWRは107言語、 AM/FM/短波/インターネット/ポドキャストで1日数千時間の放送を実施しており。本拠地のメリーランド州Silver Springには本部スタッフとして31名が働いている。世界各地の放送局のスタッフは数百人いるが、それぞれ地元の教会組織が雇用している。新社長の Chou氏は新政策の柱としてFM放送網の充実、地元パートナーとの連携強化、既に80言語で行っているポドキャスティングの強化をあげている。 (Media Network 7/31)

新社長のDowell Chow氏




◎Swissinfoで創立75周年記念「番組」
 Swiss Broadcasting Corporation(SBC)が75年前に短波放送を開始したのを記念して、同局の後身であるswissinfoは「voice of Switzerland abroad」と題した歴史特別番組を制作しインターネット上(http://www.swissinfo.ch)で公開している。SBCの短波放送は 2004年に廃止され、現在はインターネット上でしか「放送」していない。75年前の1935年8月1日に当時のスイス大統領Rudolf Mingerは短波放送で「南米のスイス人男女諸君」と初めて呼びかけた。この録音や1946年のWinston ChurchillによるBernでの終戦演説、1955年収録のLouis Armstrongとのインタビュー等スイス短波放送の貴重な歴史を物語る録音がhttp: //www.swissinfo.ch/eng/Specials/75_Years_Anniversary.html?cid=18385490上で 公開されている。(Media Network 7/31) 展示室形式になっており適当なオブジェクトをクリックします。なおswissinfoには「日本語」もあります。

◎Madagascarキリスト教局進展状況
 オーストリアのPatrick Robic氏らによると、マガカスカルで進められているキリスト教局「World Voice」の建設現場には、昨年(2009年)秋に遅れていた2台のディーゼル発電機が搬入された。1号と2号のアンテナは既にアンテナタワーに架設さ れている。今年9月に3号アンテナも完成する予定である。送信機棟内の配線用ワイヤーは既にマダガスカルの港に到着しており現場搬送を待つばかりの状態で ある。局では現在建設費用と、既にテキサス州Houstonの港の倉庫にある3台の100kW送信機の輸送費用の捻出に全力をあげている。テネシー州 Franlinでは番組を送出する設備の準備も進んでいる。(WWDXC Topnews 974)

◎Radio AustraliaパラオでFM放送開始
 Arnald Slaen市がSaipan Tribuneの報道として伝えたところによると、オーストラリアのRadio Australiaは8月1日よりパラオの首都Kororで91.5MHzにて24時間のFM中継を開始した。開局式は7月30日に局長のMurray Green氏らが主席してPacific Resortで行われた。開局にはパラオ政府も協力した。カバーエリアはKoror市とその近郊で、今までは短波放送に頼っていた。これで同局の太平洋各 国のFM中継局は12となった。それらはKoror  91.5、 Port Moresby 101.9、Lae  102.1、Honiara 107、Port Vila 及びSanto 103、Suva及びNadi  92.6、 Apia 102、Nuku'alofa 103、Rarotonga 93、Tarawa 90である。(DXLDyg 7/31)

◎台湾中央廣播電台82周年
 台湾の中央廣播電台は8月2日に放送開始82周年を迎えた。これに当たり馬英九総統および蕭萬長副総統から祝電が寄せられ、また2日午前に中央廣播電台 で行われた祝賀式典には呉敦義行政院長と行政院新聞局の江啓臣局長が出席し、82周年を機に新たに開始されたマルチメディア放送の発足も同時に行われた。 馬総統は祝電で、「中央放送局の歩みは台湾の民主を体現しており、国際社会における台湾の存在感を高める事に貢献してきた」と称えた。呉行政院長は式典で 挨拶に立ち、中央廣播電台の中国大陸向け放送は、中国大陸の住民らが台湾の民主を知るための重要な手立てであると意義を強調、このほど立ち上げられたマル チメディア放送を通じて、今後は更に多くの人々にサービスを提供できるよう希望した。
中央廣播電台では、より広範な放送を可能とし、また情報の保存に貢献するため、映像放送による番組とデジタル情報管理システムを組み合わせたプラット フォームを開発。この新たな技術によって、今後はパソコンや携帯電話などのインターネットを通じて番組を世界中で聴取する事ができるようになるほか、過去 82年の間に放送されてきた貴重な音声や映像を楽しむ事も可能になる。(台湾国際放送)
 
◎SARLが40mb違法放送局追放キャンペーン
 South African Radio League(SARL)のIARU Monitoring System委員会のFred Scheepers氏はアマチュア無線家及び短波愛好家に対してアマチュア40mb内で違法に送信している無線局の追放を呼びかけた。これは7000- 7200kHz間のアマチュアバンド内で送信しているアマチュア以外の無線局の詳細を調べてIARU(Internationa Amateur Radio Union)に報告して周波数移動を行わせるようするもので、この周波数範囲できこえている非アマチュア局の名称、周波数、時間をintruder @ sarl.org.zaに報告して欲しいというものである。言語等が分からない放送の場合はmp3またはwav形式の録音を沿えてもらっても構わない。 (Media Network 8/2) intruderとは「侵入者」のこと。

◎違法局Napoli Radioが停止
  英国のMike Terry氏がInternational Amateur Radio Union(IARU)の情報として伝えたところによると、イタリア電波監理局は同国のNapoliで14000kHzで不法に大電力放送を行っていた違 法局「Napoli Radio」の電波を停止させた。地元アマチュア無線家、ドイツ電波監理局の協力で摘発にこぎつけた。(DXLDyg 8/2)

◎Polskie Radio EuroはPolskie Radio第4放送に
 8月2日よりポーランドの若者向放送Polskie Radio Euro(2008年5月開局)は国営Polskie Radioの第4放送として生まれ変わった。Polskie Radio Euroはポーランド国内のわずか11%しかカバーでいないのが第4放送化する時の問題点であったが、同局ではインターネットサイトトとインターネット放 送の充実でこれを補うことになった。放送ターゲットは20-40歳の若者層であり不変である。(DXLDyg 8/2)





◎米国上院がGreenville送信所の廃止に反対
 米国上院の外交委員会は2011会計年度の国際放送予算概算額7.55億ドルを7.44億ドルに修正して承認した。その中でGreenville送信所 の廃止計画、これ以上のFM放送増設・デジタル放送化・ニューメディア化には反対の意見が示された。特にGreenville送信所の廃止については 「BBG(Broadcasting Board of Governors)が新技術の採用に熱心なのは結構である。しかし現実にアフリカ向短波放送は今後も継続が必要であるし、ハイチ向緊急放送を含むキュー バ及びラテンアメリカ諸国向にも短波放送需要がある。Greenville送信所はBBGの世界放送網において緊急用、バックアップ用の用途に適した規模 を有しており、廃止は時期尚早である。」として明確に反対の姿勢を示した。(DXLDyg 8/3) 廃止費用が認められない見込で、廃止は当面回避される可能性があります。

◎中国の「情報万里長城」を打ち破るVOAの新戦略
 Foreign Policy 8月4日号によれば、中国では政府が好ましくないとした情報へのアクセスは困難である。VOAもその筆頭だが、中国向には空気を放送しているが如きであ り、 米国国務省の発表では中国人の内VOAのラジオ放送やTV放送を聴取しているのは0.1%にすぎない。それでも中国政府はVOAのすべての周波数にジャミ ングを発射し、インターネット上ではVOAの中国語サイトへのアクセスをブロックしている。中国ではこんな事は当たり前だが、それに対して VOAも手をこまねいているだけではない。中国のインターネットブロック「情報万里長城」(Great Fairewall)をくぐり抜けられるプロキシーサーバーを用いて「不滅の メールキャンペーン」を実施している。既に2000万人分のメールアドレスを収集しており、当初1日30万通だったものが、現在は1日800万通のメール による情 報提供を行っている。また2008年からは某携帯電話会社の電話機より直接VOAの携帯電話放送にアクセスできるようにした。この携帯電話は中国国内で 同年に650万台販売されている。ユーザーはVOA放送受信用の専用ソフトを入れれば番組リストが表示されてVOA放送が聞こえる仕組みだ。2008年末 までにこの方法でVOAを聞いた人は20万人を越え、中国語放送用のソフトウェアだけでダウンロード数は36万回に達した。 (kimadnrewelliott.com) 中国のCIBN設立に対抗した措置でしょう。ただし中国の人口は13億なので0.1%の聴取率でも130万人が短波でVOAを聞いていることになります。 これは日本の短波人口をはるかに上回る数字なのです が!

◎米国「Economist」誌 西側諸国の短波軽視を批判
  米国のJohn Figliozzi氏によると、米国の「Economist」誌は以下のような記事(http: //www.economist.com/node/16791638?story_id=16791638)を掲載し、西側諸国の短波軽視を批判した。 西側世界はコスト・ストック の削減競争に陥ったために優位を失いつつある。大きな送信所はカネがかかるから悪で、podcast、webcast、FM放送、CATVはカネがかから ないから善だという思想だ。西側世界からの信号は弱くなり、ライバル国からの信号が主流を占めつつある。イランやロシアは24時間の英語TV放送を開始、 中国に至っては昨月に2つ目の英語放送を立ち上げた。当初は無表情でまるで木製人形のようなプレゼンターが偏った報道を流していたが、Al Jazeeraのように西側に匹敵するほどに改善されたところも出てきた。中国の宣伝予算は2010年には米国を凌駕するまでになってきている。これに対 して西側の予算は横這いか減少傾向で、BBCに至っては25%カットである。他の国外援助や軍事予算に比べて放送の費用など微々たるものなのだが。こんな 状況で西側諸国は今まで築いてきた領分だけでなく人材もライバル諸国に奪われつつある。例えばVOAは2000年以来短波放送の周波数を24%削減して現 在は200周波数となっている。BBCは南北アメリカ向及び欧州向短波放送を廃止してしまい、少数ながら熱心なリスナーを失ってしまった。この期間に中国 のCRIは短波放送の規模を2倍に拡大し、ついには米国内のTexasからも放送を行っている。それにも関わらずVOAを統括しているBBG (Broadcasting Board of Governors)は合衆国内の最後の短波送信所さえ廃止しようとしているのだ。(DXLDyg 8/14)

◎中国国際放送網設立 〜61カ国語に対応
 中国国際広播電台(CRI)はこのほど中国国際広播網(CIBN)を設立し、ネットワーク経由で61カ国語に対応することになった。メディアとしてはイ ンターネットと携帯電話を中心とし、音声・映像を含めた多言語マルチメディア放送を全世界向に展開して中国の影響力を強めるのが目的。モットーは「中国を 世界に紹介し、世界を中国に紹介する」である。(Media Netwrok 8/25) 

◎パキスタンの洪水に対応してBBCが緊急ライフライン放送
 パキスタンは未曾有の洪水に見舞われて大きな被害が出ているが、特に被害の大きかった地域で援助の手から取り残された人々に向けてBBCは緊急ライフラ イン番組を特別に制作して放送している。パキスタン向のウルドー語とパシュトン語放送で、安全な避難方法、食糧確保の方法、病気の防止方法、援助を求める 方法などを具体的各1日3回(ウルドー語で現地時間12:30 15:30 18:30、パシュトン語で12:45 15:45 18:45)15分づつ行われている。被災地への通信方法はすべて途絶しているため、残っているのはラジオ放送によるだけである。パキスタン全土からの反 響は大きく、短波の他、国内34のパートナ局を通じても番組が流され、聴取者は6,000万人にのぼっている。このようなライフライン放送の機能もBBC World Serviceの持つ大きなポテンシャルの一つであると同局では言っている。(Media Network 8/4)

◎昔のSwiss Radio Internationalの人気番組アーカイブ公開
 旧Swiis Radio International(SRI)の人気キャスターBob Zanotti氏によると、同氏は20本のSBC/SRI時代の番組をアーカイブとして公開した。 公開先は http://www.switzerlandinsound.comで、ここにアクセスして左側のジャンル「The Two Bobs」または「Vintage Feature」をクリックすると個々のアイテムをmp3形式でダウンロードできる。(Media Network 8/4) 

◎Radio BahrainからQSL
 米国のJim Evans氏はE-mailによる受信報告に対してRadio Bahrain(9745kHzUSB)から書留便でQSLを受け取った。発行者はDirector of Technical AffairsのAbdulla Ahmed Al Balooshi氏であった。(DX Listening Digest 1031)

◎5055kHzにブラジル局
 チェコのKarel Honzik氏によると、8月3日の12:23-14:30に5055kHzで「A Crítica FM」の中継を行っている局が受信された。これは Rádio Jornal A Críticaが復活したのものではないかと推測される。これに対して米国のBrandon Jordan氏は、確かにブラジル局だが、CáceresにあるRádio Difusoraではないかと言っている。(DX Listening Digest 1031)

◎Radio Monacoの短波中継
 Radio BulgariaのDX番組によると、Radio Monacoは海岸局Monaco Radioから中継されているが、最近のスケジュールでは14:30、20:00、01:30に海上天気予報を英語、フランス語で4363LSB、 8728USB、13146USB、17620USB kHzにて行われている。(DX Listening Digest 1031)

◎Sangean社から新型短波ラジオ
 短波ラジオからの撤退を表明していたSangean社から何と新型の高級短波ラジオATS-909Xが発売される。同社の他バンドラジオの最高級機種に 位置づけられるもので、もっと価格の高いテーブルトップ型受信機の機能を大幅に取り入れてコンパクトにまとめたのが特徴。IF段以降はデジタル化されてい る。AMはWide/Narrowの2段階切換で40Hzまで音調が調節できるSSB受信機能付き。ただしDRM受信機能は搭載さいていない。米国内だけ の発売らしく米国Sangean社のHP(http://www.sangean.com)上のみに情報が掲載されている。Universal Radio社によると発売開始は今年11月の予定。定価は$449.95だが、実売価格は$259.95になる見込。(Media Network 8/6)

ATS-909X デザインも洗練されている



◎カシミール地方の洪水でAIR-Leh局が浸水
 8月6日インド北部カシミール地方の各都市は未曾有の洪水に襲われた。Lehでは132名が死亡し、500名以上が行方不明になっているが、AIR- Leh局のビルにも洪水が押し寄せ、屋上のパラボラアンテナが確認できなくなるほどの水没で機器や設備に大きな被害が出た。(Media Network 8/8)
 インドのAlokesh Gupta氏によると、AIRの局員に被害はなかったが、洪水は送信機室にまで押し寄せ、停電したため放送は一時中断したが、短波の4760kHzの放送 は8月10日に復旧した。結果的には浸水しただけで基本的な送信機、スタジオ、アンテナに大きな被害はなかった。Lehの局舎は2002年に木造局舎が焼 失して建てられたコンクリート造りである。またこの事態に際しSrinagarのRadio KashmirはLehのあるラダック地域向の特別ニュースを朝と夕方に放送して支援することになった。(DX Listening Digest 1032)

◎スーダンBBCのFM中継を禁止
 スーダン政府は8月9日で、FM現地中継に関するBBCとの協定を破棄し同日以降首都KhartoumではBBCアラビア語放送のFM中継は全面的に聞 こえなくなった。理由は放送の内容ではなく、BBCが外交得権を利用して特殊な機器を持ち込んだからとされている。BBCアラビア語放送はスーダン国内に 4カ所のFM中継局を持つ他短波で放送しており、同国内でのニュースソースとしては大きな位置を占めている。(Media Network 8/9)

◎米国でCW送信が禁止に 〜保存団体が反対運動
 米国の保存無線局KSMの局長 Richard Dillman氏によると、米国FCCは2012年のWorld Radio Conferenceにおいて、海上無線サービスの完全デジタル化を提案する予定である。これが採択されると、海岸局はCW、SSBなどのアナログ信号を 送信することが一切禁止される。そのため保存無線局等からのCW(A1A)送信も違法となり出来なくなってしまう。そのためKSMなどの保存に当たってい るMaritime Radio Historical Society(MRHS)では保存局を例外にするようにFCCに働きかけている。(DXLDyg 8/9) 第2地域(南北アメリカ)が先に規制対象になる可能性はあります。

◎AOR社から新高級スキャナーAR5001D発売
 米国AOR社はAR5000の後継機種として更に機能をアップしたAR5001Dを発売する。カバー範囲は40kHz-3150MHzまで連続である が、800MHz台の携帯電話帯は除外されている。中間周波数は45MHzで、以降はDSP処理が行われている。モードはUSB/LSB/ISB/CW/ 広帯域FM(Stereo対応)/狭帯域FM/AIQ/AM/AM同期検波が標準で利用でき、オプ ションでAPCOP-25にも対応している。AGC、ゲイン、ノッチフィルターの度合い等すべての受信条件をそのまま記憶できるメモリーが2000個つい ている。帯域幅は200Hz/500Hz/3kHz/6kHz/15kHz/30kHz/100kHz/ 200kHz/300kHzの9つから選択でき る。2波同時受信機構が2系統ついているため3波同時受信等複雑な動作も可能。トーンデコーダー、オートノッチフィルター、ノイズブランカー、ノイズ軽減 装置、キーパッド周波数入力装置、大型Sメータは勿論のこと、スペクトラムディスプレイやSDカードポート、USB接続インターフェースも装備している。 45MHzの中間数は外に取り出せる。またDRM受信用に12kHzの出力端子も備えている。GPSに同期させて周波数を0.01ppmまで正確に較正す ることもできる。アンテナ入力はは2系統有しており、更に2系統増設可能。8月に米国で発売予定で、標準 価格は$4299(Universal Radio社での販売価格は$3899.95)である。(Universal Radio) 米国での型名は法律で一部の帯域が受信ブロックされているためAR5001DBとなります。日本国内向はAR5001Dです。Ham Fair 2010に先行展示されました。発売は秋とのことです。資料は日本AOR社よりダウンロードできます(http: //www.aorja.com/receivers/pdf/ar5001d_presentation.pdf)。




◎TWRがハイチ向クレオール語放送を中止
 Trans World Radioは昨年のハイチ大地震発生以来続けていたBonaireからの深夜のハイチ向クレオール語放送(800kHz)を8月1日に中止した。現地のキ リスト教ラジオ局が復活して放送の必要がなくなったと判断したためである。替わりに同周波数では系列局が制作したスペイン語による音楽番組を流している。 この番組はストリーミング放送としてインターネット上でも受信することができる。 (Media Network 8/11)

◎西サハラ秘密局復活 2版 追加
 スペイン領西サハラ独立派Polisario Front の秘密局として有名なRadio Nacional de la Republica Arabe Saharaui Democratica(アルジェリアTindoufからの送信)がこのほど数ヶ月振りに短波放送を復活させた。英国のMike Barraclough氏によると、8月7日の08:00に復活しているのが6297kHzで受信できた。この時間はスペイン語放送であった。最後に受信 されたのは3月であった。過去から毎年このようなことが繰り返されている。(WWDXC Topnews 975)
 ポルトガルのCarlos Goncalves氏によると、6297kHzは毎日出ているが、時々音声が途絶してキャリアだけになったり、信号自体が途切れる。また送信開始前には雑 音を伴ったキャリアが出ている。これは8月1日より使用されているパラの700kHzでも同様である。以前使用していた1550kHzでは出ていない。 (WWDXC Topnews 978)

◎コロンビアのRadio Caracol爆弾炸裂
 8月12日早朝コロンビアの首都Bogotaの北部にあるRadio Caracolの局舎に爆弾を積んだ自動車が突っ込み爆発、12階建ての局舎と周囲の建物も被害を受けた。この爆発で4人が軽い怪我をした。このビルには 前大統領 Cesar Gaviria 氏のオフィスもあった。Caracolは1948年創立でコロンビア全体にネットワークを持っている。(Media Network 8/12)

◎エチオピア秘密局Radio Bilal情報
 米国のGlenn Hauser氏によると、エチオピア秘密局Radio Bilalは03:00-04:00にSamara送信所(250kW)より15350kHzでアムハリ語放送を行っている。同局のURLはhttp: //www.radio-bilal.com/radio/だが、掲載されているスケジュールは時間、周波数とも古いもので現在と異なっている。この局は エチオピアのイスラム教徒向の放送を行っている。放送を行っている団体の連絡先はURLではBilal Communication Inc., 4324 Georgia Avenue, NW Washington, DC 20011,U.S.A.で、電話は+1 202 239 1485である。WRTH2010にはP O Box 34264, Washington DC 20043、U.S.A.と掲載されている。(DX Listening Digest 1032) 「Bilal」はMeccaでモハメッドの教えに最初に従った人の一人で、1日5回の礼拝を始めた人の名。「癒し」という意味もあるそうです。




◎アイルランドのインターネット放送局が海賊化?
 アイルランドのインターネット放送局「Atlantic Radio」(http://www.atlanticradio.ie )は、1251kHz(250W)でAMステレオ放送の試験を行っている。また短波の6960kHz(100-300W)でも放送を行っている。(DX Listening Digest 1032)

◎SLBCがインド向放送を開始
 英国のDave Kenny氏によると、Sri Lanka Broadcasting Corporationは新たにインド向放送を開始した。00:30-01:30 11905kHzである。言語はヒンズー語と英語。英語では「Radio Ceylon」という昔の呼称を使用している。番組内ではFMの周波数も紹介されるので番組自体は国内向に制作されたものらしい。(DX Listening Digest 1032)

◎「PROCEEDING」のアンテナ関連記事無料ダウンロード可能
 IRCAのColin Newell氏によると、1990年代に発行されたDXer向専門書籍「PROCEEDINGS」に掲載されたアンテナ関連記事が期間限定でhttp: //DXer.ca上に掲載され、pdf形式でダウンロード可能である。(DX Listening Digest 1032)

◎NASWA古いLogをデーターベースとして公開
 NASWAのDan Fergason氏によると、NASWA(North American Shortwave Association)はhttp://www.naswa.net 上に1998年以降にNASWA Journalに掲載された受信結果のデーターベースを作成・公開した。(DX Listening Digest 1032)

◎米国のロランC局全廃
 米国下院は2010年会計年度でGPSシステムのバックアップとして存続してきたロランC局の継続を認めないことを決議し米国におけるロランC局の全廃 が決定した。この決定で2010年度予算で3600万ドル、今後5年間では1億9000万ドルが節約できる見込。既にアラスカでは「冷戦の象徴」だったロ ランC局の巨大な625フィートのアンテナ鉄塔が人工的に倒壊撤去された。(Media Network 8/15)

◎中国CRIニジェールでもFM中継
 人民日報の報道によると、中国国際放送(CRI)はニジェール国内3都市(Maradi、Zinder、Agadez)でFM中継を実施することにな り、8月9日に首都Niameyで政府関係者及び駐在中国関係者により祝賀式典が催された。(Media Network 8/14)


◎2010年のHFCC周波数調整会議スイスで開催
 インドの Alokesh Gupta氏によると、HFCCの会議が8月2-6日にスイスZurichのMovenpick Hotel Zurichで開催され、110の国際短波放送機関がB10シーズンの周波数調整を行っ た。会議はHFCCとASBU(アジア太平洋放送連合)との共催で、Thomson Broadcast & Multimedia社とNASB(北米短波放送事業者協会)がホスト役を務めた。8月3日はTDPのLudo Maes氏及びMireya Martinez氏がDRM放送や受信機の標準化について講演し、翌8月4日にはTurgiにあるThomson社の工場を見学しアンテナ、送信機、科 学・医療機器の製造現場を視察、夕刻には当社主催の晩餐会がBottstein城で行われた。(DXLDyg 8/14)

HFCC2010が開催されたMovenpick Hotel Zurich



◎ドイツの「東京ローズ」Axis Sallyの伝記初めて発行
 第二次大戦下のドイツ海外放送で米軍兵士向に放送を行っていた女性アナウンサー群を総称して「Axis Sally」(枢軸のサリー)というが、そのアナウンサーの中で米軍GIに最も人気が高かったのが元ブロードウェイ女優のMildred Gillars(1900-1988)である。彼女は非常に多彩な人生を送った女性だが今まですべてを記述した伝記は出版されていなかった。ニュージャー ジー州在住でBCLでもあるフリーライターRichard Lucas氏はこれを打破して今年10月19日、Casemate社から「Axis Sally: The American Voice of Nazi Germany」を初めて刊行し、メーン州で生まれオハイオで育った少女がナチのプロパガンダに利用されて行った経過を明らかにする。彼女は戦後国家反逆 罪で有罪となり12年間刑務所に入った後大学に復学して学位を取得するなどしオハイオ州で生活を再建した。(Media Network 8/16) 米国では定価\29.95、日本アマゾンで\3,231で予約可能です。




◎NOAAから気象FAX放送最新リスト
 米国NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)は8月13日最新版の世界気象FAX放送リストを発行した。A4版128ページで世界各国の短波による気象FAX放送の周 波数、スケジュール、連絡先等が大陸別、国別に記載されている。http://www.nws.noaa.gov/om/marine/rfax.pdf より無料でダウンロードできる。(赤林)

◎アマチュア無線がRNW Bonaire送信所からDXペディション
 米国・ドイツ・オランダのアマチュア無線家が来たる10月10日にオランダ領アンチルのBonaire島にDXペディションを実施し、同島にある Radio NederlandのBonaire送信所のアンテナを使用して送受信を行う。このアンテナは高出力国際放送用で21dBのゲインがある。Bonaire 中継局が通常送信していない時間を利用して、21:30-03:30に30/20/15/17mのハムバンドで送受信を行う。これに合わせてRadio Nederlandも同日特別番組を放送する予定である。詳細は専用webサイトhttp://www.bonaire2010.com参照のこと。この 後10月11-15日にはBonaireの子供達とオランダ本土の子供達との特別交信が同じくBonaire送信所の設備を利用して行われる。 (DXLDyg 8/17)

RNW Bonaire送信所のアンテナ群



◎RRI Jambi短波放送復活
 NDXCの長谷川清一氏が同クラブの石田敦教氏からの情報として伝えたところによると、4月1日からQRTしていたRRI Jambiの4925kHzが8月17日に復活しているのが確認された。00:56に終了、Jakartaからのニュースが21:00、ローカルニュース が22:00にある。(DXLDyg 8/17)

◎国連外交防衛大使が西側ラジオ放送の強化を要請
  John J Metzler国連外交防衛大使は、VOA、BBC、Radio Nedtherlands、DWなどの西側ラジオ放送は放送内容に磨きをかけてイランやアフガニスタン向等のサービスを拡張すべきであると語った。氏によ れは、世界では西側に対する(共産主義やイスラムからの)思想闘争が強まっており、特に中国やイランで顕著である。こういう状態ではもっと国際放送を強化 すべきで、特にラジオ放送は、TV等他のメディアと併用すると、非常に効率的にその地域のオピニオンリーダーに影響を与えることができるので、世界的な思 想闘争の中で有利な立場を維持するには重要な手段であるとしている。(Media Network 8/21)

◎RRI-Serui再び信号途絶
 NDXCに長谷川清一氏によると、8月10日以来RRI-Seruiの4605kHzの信号が途絶し一切受信できなくなった。再びQRTしたものと思わ れる。(DXLDyg 8/22) 技術者が工夫して最後のパワーを発揮させた結果、終段管が終末を迎えた可能性があります。

◎BBC World Service 40%カット 〜ロシア向放送廃止に
 英国のMartin Levene氏がSunday Reporterの報道として伝えるところによると、英国外務省はBBC World Serviceに対して年間2億8000万ポンドであった予算の40%を削減するように指示した。それによると、BBC World Serviceは緊急性のある地域−アフリカの貧困地域、中東やアジアの政情不安定地域への影響力行使に集中してそれらの地域の商業市場化を促進する放送 に徹すべきで、それ以外の放送は不要としている。BBC World Serviceは1932年に当時の植民地向放送を開始して以来現在では毎週の聴取者数は1億8000万人に達する。カットの対象はロシア向及び中南米向 (これはすでに実施済)放送となる予定だが、BBC首脳はこれについて、「冷戦時代にはソ連政府によって情報隔絶状態に置かれたロシア人にBush Houseを聞かせることで元気づけてきた。予算カットで世界の中で英国がどう見られるかに大きな悪影響があるだろう。」と語った。ロシア向放送廃止は 10月からのB10シーズンで実施される見込。BBCはこれに反対しているが政府はコメントを拒否している。(DXLDyg 8/23) 「ペニー(penny)を惜しんでポンド(pound)を失う」結果になりそうです。

◎白ロシア9月より仏・西語放送開始
 Radio Station Belarusは9月より、フランス語及びスペイン語の放送を開始する。週1回の「白ロシアのAからZまで」という番組で、同国の歴史や生活、文化、伝統 を紹介する。フランス語は月曜04:40、スペイン語は月曜05:00よりで、周波数は1170、7255、7360、7390kHzであり、http: //www.radiobelarus.tvr.by/rus/上でストリーミング放送も行われる見込。(Media Network Weblog)

◎Radio Free Asiaが放送開始14年記念QSLカード発行
 インドのAlokesh Gupta氏によると、Radio Free Asiaは放送開始14年を記念して特別QSLカードを発行する。14年前の1996年9月29日に中国語放送を開始したのが同局の始まりであった。デザ インは過去14年間を物語るRFAの写真類で14をかたどったものである。2010年9月1日〜12月31日までの受信報告に対して発行される。受信報告 は、手紙、E-mail、web経由の何れでも受け付ける。(DX Listening Digest 1034)




◎オーストラリアでの新たな短波放送計画まだ健在?
 オーストラリアのCraig Seager氏によると、2355kHz及び3210kHzの放送免許を取得しているシドニー在住のCraig Allen氏は放送開始を諦めてはいないと語っている。同氏は短波送信機を既に準備しており、DRM放送を出したいとの意向である。また3210kHzに 周波数を固定したGalcom社の太陽電池ラジオも発注しており、スイッチを入れればすぐに同氏の放送が受信できるかも知れないと語った。(DX Listening Digest 1034) 誰に向けて何を放送するのでしょうかね? 一人で資金続くのでしょうか? 将来こういう局が増えてくるのかも!?

◎エリトリア局9710kHzに出現
 ロシアのMikhail Timofeyev氏はAsmaraにあるVoice of the Broad Masses of  Eritreaを新周波数の9710kHzで01:30過ぎに受信した。7140、7165kHzとパラ。米国のBrian Alexander氏も12:00の開始時に同周波数で確認した。スリランカのVictor Goonetilleke氏やドイツのWolfgang Büschel氏によると、中国が隣国エチオピアにジャミング用短波送信機4台を輸出・設置したことに対応した増波ではないかと考えられる。(DX Listening Digest 1034)

◎AIR-Kurseongの60mb復活
 デンマークのAnker Petersen氏によると、7月以来停波していたAIR-Kurseongが8月18日に4895kHzで復活しているのが確認できた。02:00にネ パール語の終了アナウンスが出て終了する。(DX Listening Digest 1034)

◎ウガンダが7195kHzにQSY
 ケニヤのアマチュア無線チーム、オランダのMartien Groot氏らによると、Radio Ugandaは8月中旬より周波数を4976kHzから7195kHzにQSYしている。受信されている時間は日本時間の早朝で06:17に終了してい る。英語プロ。(DX Listening Digest 1034)

◎CQ出版社からオールバンド受信本
 CQ出版社から久しぶりにオールバンド受信本「 ワイドバンド受信機+PCで広がる電波受信」が発行された。長波〜UHF帯すべての放送局、ユーティリティ局を対象とした受信の楽しさを広く紹介したもの で、初心者だけでなくBCL再開組をターゲットに最近の状況を解説している。またPCソフトとの連動にもページを割いている。序章、第1章 電波と周波 数、第2章 電波受信の設備、第3章 電波を受信してみよう 長波/中波編、第4章 短波の受信、第5章 短波業務局の受信、第6章 VHF/UHF編、 第7章 VHF/UHF帯データ通信をパソコン表示。中田勝己/みはる著、A5版208ページ、\1,890。(赤林)

表紙のオジさんはかなり中高年 下にはDX-R8受信機が!




◎ロシア「謎のブザー放送」フォーマット変更
 ロシアからの「謎のブザー放送」として親しまれてきたPavarovo近郊から発射されているUVB-76局(4625kHz搬送波抑圧LSB)は、毎 時21分と34分にブザーを鳴らすだけの単調な放送で、過去に3回(1997、2002、2006年)、ブザーの回数が1時間3回に変更された位の変化し かなかった。しかし8月初めからロシア語の歪んだ音声が受信されるようになったのに続き、8月23日の22:35には明瞭なロシア語で「УВБ
-76, УВБ-76 ― 93 882 Наимина 74 14 35 74 ― 9 3 8 8 2 Николаи, Анна, Иван, Михаил, Иван, Николаи, Анна, 7, 4, 1, 4, 3, 5, 7, 4」というアナウンスが出た。それ以降歪んだ音声がブザーの間に何回か出るようにない、更に室内のドアのノック音や足音まで聞こえるようになった。どうも 送信所の中に付けっぱなしのマイクロホンがあってそこで働いている人の音を拾ってそのまま送信しているようだ。(Media Network 8/25) 「Наимина」は「アステカ」の意味、他はロシアに多い人名です。諜報用の隠しマイクが誤っ て接続されている? この放送は1982年頃から24時間ブザーを鳴らし続けており欧州では有名です。詳細はhttp: //en.wikipedia.org/wiki/UVB-76を参照のこと。

◎アイルランドが特別短波放送
 アイルランドのRTÉは来る9月4日と18日に行われるサッカーの試合「All Ireland Finals」をアフリカの在留邦人向に短波で中継する。
 スケジュールは次の通り。
 21:00-01:00 7265 アフリカ南部向
 21:00-23:00 15400 23:00-01:00 11695 アフリカ東部向
 22:30-23:00 15445 23:00-24:30 11805 アフリカ西部向
 この他英国向には長波の252kHz、Freesat衛星の750ch、全世界向にはIntersat衛星のch10、インターネット (www.rte.ie/radio1)で21:00-01:00に放送する。
(Media Network 8/25)

◎白ロシアの国内向短波放送情報
 フィランドのMauno Ritola氏によると、白ロシア(ベラルシ)の国内向短波放送の内6040、6070kHzでは「Hrodnenskoye Oblastnoye Radio」と「Radio Brest」が中継されていた。また7235kHzでは6080、6115、279kHzとパラで「Radio Stolitsa」が中継されていた。(WWDXC Topnews 977)

◎イスラエルがQSY
 NDXCの長谷川清一氏が同クラブメンバーの受信結果として伝えたとこえによると、8月23日にKol Isrealのペルシャ語放送(22:35-23:00)が15760kHzにQSYしていることが発見された。旧周波数は11595kHz、パラに 13850kHz。15670kHzには希望之声広播電台が出ていて混信する。(DXLDyg 8/24)


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