月刊短波2011年1月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

謹賀新年
 

 短波放送の廃止基調は今年も続くものと思われ、「次はどこの国か?」と言った憶測が乱れ飛ぶ一年になりそうです。国家財政の苦しさはどこの国も同じです ので、この傾向に歯止めをかけるこ とは難しいのが現状です。更に追い打ちをかけるように太陽黒点数の低い状況が今後も続く見込みで高い周波数で安定したDXも望み薄です。それでも放送開始 する 局は結構あり、また国内向短波放送を強化するところも出てきています。太陽黒点数が低い状況が続くのであればトロピカルバンド、中波(欧州では中波も無く なって来ていますが)、長波等低い周波数でマニアックに珍局を釣り上げるチャンスが増して来ますので悪いことばかりではありません。実際毎月こんなに沢山 の話題があるではありませんか!局の盛衰に一喜一憂せず地道に情報を追って行く姿勢で臨みたいと思います。「月刊短波」をご利用のすべての BCL/DXerの皆様が今年も楽しく実のあるDXingが出来ることを。


◎欧米海賊局9局が日本向特別試験送信   3版新規 4版修正

 フィンランドのHarri Kujala氏によると、欧州の海賊局は日本での受信実績が非常に乏しいので、来る1月29-31日に欧米海賊局9局が連合して日本向特別試験送信を行 う。 これは日本のDXer(radiosiesta等)が当日に予定している北海道へのDXペディションに合わせて企画されたものである。
  放送予定時間は1月29日の17:00-18:00、1月30日の06:00-07:00 17:00-18:00、1月31日の06:00-07:00。
 最終的にどの局がどの周波数で放送するかは実施の2-3日前に確定するが、現在判明している局は以下の通り。
 1)Baltic Sea Radio(スカンジナビア): 1/29 17:00-18:00 1/30 17:00-18:00 14350kHzUSB 1/30 06:00-07:00 1/31 06:00-07:00 7200kHzUSB
  2)Mike Radio (オランダ): 1/30 17:00-18:00 13900KHzAM 250W
 3)Free Radio Nova(オランダ): 1/30 16:00-18:00 15070kHzAM 50W
  4)Radio Scotland(オランダ): 1/30 06:00-07:00 15090(+/-5kHz)kHzAM 250W  1/30 17:00-18:00 15052kHzAM
  5)Old Time Radio(スカンジナビア): 1/30 17:00-18:00 15009kHz(+/- 6〜5kHz)AM 300W
  6)Wrekin's Radio International(英国): 1/30 16:30-22:05 12257.2kHz AM 35W
  7)Radio Spaceshuttle(スカンジナビア): 1/29 15:30-18:30 9290kHzUSB 25W 12265kHzAM 50W  15:00-17:00 48mbAM 200W  1/30 15:30-18:30 9290kHzAM 50W 12265kHzUSB 25W
     15:00-17:00 48mbAM 200W
     1/30(北米向) 20:00-23:30 9290USB 25W 12265AM 50W
  8)Bluestar Radio(オランダ): 時間・出力未定 11485kHzまたは14500kHz
  9)Channez Z Radio(米国): 1/30 06:30-08:30  1/31 06:30-08:30 11.428.3kHzAM  16W
(Pirate Radio DXing in SW Finland 1/6 ) 
  今までにも単独で何局かが日本向放送を行ったが残念ながら日本では受信できなかった。今回は複数局が色々な周波数で参加してくれるので日本で受信で きないか楽しみである。詳細は以下のblogに発表される。http://hkdx2.blogspot.com/。(NDXC 長谷川清一氏) 相次ぐ 国営局の短波廃止で欧米は海賊局時代に突入ですね?
  
◎茂名海洋気象広播電台開局 2版新規 3版追加
 
中国広東省の茂名海洋気象広播電台が12月30日に正式開局し、同日午後に開局式が行われた。南シナ海を航行する中国船舶に気象情報及び 海路情報を短波で送信する業務を行う。対象人数は100万人。周波数は3360kHz(USB)で出力は1kW。12月14日14時より行われた電波発射 試験では 2000km程度先まで信号が届いた。定時放送は1日4回行われるが、警報・注意報発令時には随時放送を行う。茂名気象広播電台の完成で山東石島、浙江舟 山に既 にある海洋気象広播電台と合わせて中国沿海をすべて短波でカバーできるようになった。所在地は広東省茂名市茂港区海浜路である。(茂名日報他  12/31)  定時送信時間については調査中です。アナウンスは「 欢迎收听茂名市海洋广播电台为您提供的未来48小时南海海洋天气预报: 汕头附近海面,今天下午到明天下午,多云转阴,东北风4−5级,阵风5−6级,视程10到20公里,浪高1米,明天下午到后天……」のように出るとのこと です。 18:43-18:45に気象通報が出ましたが、他の時刻は不明です。

(左)12月30日に行われた開局式(茂名広視網より) (右)新局舎と短波アンテナ(広東気象より)
  


◎オーストラリアでミニ短波局開局 2版新規
 オーストラリアのJohn Wright氏によると、同氏はHCJBの旧Pifo局で使用されていた送信機を使ってSydney西部のScholfieldsより1月1日より16: 10-20時過ぎまで3210kHzで宗教番組 を試験送信した。番組は2時間おきに繰り返されている。出力はわずか50-70W。試験放送なので何時まで行うか決まっていない。受信報告は dx1234 @ gmail.comへ、またはIRC2枚またはUS$2を同封の上John Wright, 29 Milford Rd, Peakhurst 2210, NSW, Australiaまで。(ドイツ Wolfgang Bueshcel氏)

◎RAEの短波放送は継続 〜新送信機購入の予算つく 2版追加
 米国のDavid Zantow氏によると、12月29日のRAE英語放送の中で、RAEは結局短波放送を継続することになった事が伝えられた。これはその前の週に決定され たとしているが、詳細は明らかにされていない。(MN 12/30)
 1月2日アルゼンチン国営放送局(RAE)のMarcello Carvajal氏から電話があり、アルゼンチン政府が新しい送信機を購入する予算を準備中であることが知らされた。これはRAE局長から連絡の連絡によ るもので、政府が新送信機を購入する予算を承認することになったとのことで、1月2日からの週の官報によって正式告知される。日本やドイツ、ポルトガルの リスナーから多くのメッセージが届き、政府もこれだけのリスナーからのメールが来るのであれば、無視はできないと判断したもの。(JSWC 岩沙一彦氏)

◎Gunaz TVが短波放送開始に 〜ウクライナから送信   2版追加

 インドのAlokesh Gupta氏によると、アゼルバイジャン向の放送局「Gunaz Radio」が12月29日より放送を開始する。放送時間は毎日23:30-04:30で周波数は7510kHz。TDPの仲介によるものである。同局の URLはhttp:// www.gunaz.tv。(DXLDyg 12/24)
  予定通り12月29日の23:30より弱いながら受信できた。内容は23:30-04:30の全時間、Gunaz-TVの音声をそのまま流していた。 Gunaz TVのストリーミングはhttp://www.webcasting.com/gunaz.asxで聴視可能。(NDXC 長谷川清一氏)
 フィンランドのJari Savolainen氏によると、Gunaz-TVのスクリーンの下側に「Gunaz Radio 7510 kHz SW Band 41 Metr」のテロップが入っていた。また音声はTVよりも15秒早く出ていた。ドイツのKai Ludwig氏によれば15秒の差はビデオのwebstreamの伝送・復調に伴うものである。送信所は旧ソ連のどこかで、Eurosat W3A衛星ま たはAmos 3衛星を受信して送信しているものと推測される。(DXLDyg 12/29)
  米国のDan Ferguson氏によると、HFCC周波数表が新年に更新され7510kHzはウクライナのSimferopol(Mykolaiev)送信所から 250kWで130度の方向に送信されていることが判明した。(DXLDyg 1/2) 連絡先は2833 North Broadway, Chicago, IL 60657, U.S.A. 、E-mailはobali @ gunaz.tv。

Radioと同時放送の時間にGunaz TVに入るテロップ



◎Radio Slovakia InternationalがWRMIから短波継続
 Radio Slovakia International(RSI)はRadio Miami International(WRMI)との間でカリブ海・ラテンアメリカ向英語・スペイン語放送を短波で継続することになった。RSIがスロバキア国内 からの短波放送を12月31日に廃止した後もWRMIより以下のスケジュールで短波放送を継続する。
 火〜土曜 10:30-11:00 英語
 毎日 12:30-13:00 スペイン語
 周波数は9955kHz、50kW、送信方向は160度。受信報告に対してWRMIからもRSI中継記念特別QSLカードを発行する。(MN 12/30)

◎Radio Slovakia Internationalは今後WRN中継衛星放送かインターネットで
 Radio Slovakia International(RSI)によると、同局は2011年1月1日以降短波放送を中止する。これはRSIの全組織を温存し、近代的な方法で効率的 に運用する目的で政府とSlovak Radioによって決定されたものである。短波放送が中止されても番組は制作されるので、WRN衛星放送(http://www.wrn.org参照)ま たはインターネット放送(http://www.rsi.sk)で聴くことはできる。そのためwebページは放送にアクセスし易いデザインに変更される。 短波聴取者には長年の聴取に感謝するとと もに新年も引き続き(別の手段で)ご愛聴いただきたい。(MN 12/25) 短波で聞くことが出来るのは中南米だけとなってしまいました。WRMIがロシアの中継所を使ってくれると日本でも受信可能となるのですが。

◎RNWの予算は外務省予算から支出に
 2013年予算より、Radio Netherlands Worldwide(RNW)の費用は放送省ではなく、外務省の予算から支出されることになった。この方針は以前から決まっていたが今回期日が決められ た。同時に国内で放送している公共放送の数を現在の21局から8局に大幅縮小することも決まったが、同時に提案されていた公共放送楽団センター(MCO) の廃止・取り壊しは中止し、楽団員の削減のみに留めることになった。(MN 12/5)

◎Radio Netherlands Worldwideは2013年に縮小再編か?
 オランダ下院は社会自由党の提案でオランダ国際放送Radio Netherlands Worldwide(RNW)の縮小再編論議に入った。提案内容は技術進歩の結果RNWは不要になったというもので、議会は賛成多数で政府に対して同局の どの機能を廃止することが出来るか、他の機関に代替できる機能は何かの報告を求めた。これに対してオランダ外務省は現在教育文化科学省の予算で運営されて いるRNWを2013年までに外務省の外郭である開発公社の予算で運営したいと回答し、内閣から2011年中にRNWの業務をどれだけ縮小できるか報告す ると回答した。現在の連立政権内ではRNWはコアな業務のみに集中すべきであるとの意見が強い。現在のRNWの機能は放送法に定められており、海外のオラ ンダ人に情報を伝えること、言論の自由が制限された地域への情報提供、外国に対するオランダの紹介の3点である。これについてRNW編成局長のRik Rensen氏は、「当局の番組は外国向中心だが、オランダ経済が外国との関係で成立している以上当たり前だ。」としている。またRNW局長のJan Hoek氏は「税金がどのように役立っているかを知る事は良いことだ」として議論の中で同局の役割を強調して行くつもりとしている。同氏はインターネット によりRNWが不要になったという単純な結論には反対で「オランダではみんなインターネットに繋がっているが、世界では28%しか繋がっていないのだ」と している。(DXLDyg 12/16)

◎グリーンランドからの短波送信2月に終焉
 デンマークのStig Hartvig Nielsen氏によると、2011年2月11日にRadio Greenland(KNR:Kalaallit Nunaata Radio )のすべての中波局(Upernavik  810 kHz、Uummannaq  900 kHz、Qeqertarsuaq 650 kHz、Nuuk  570 kHz、Simiutaq 720 kHz) は送信を中止し送信所は解体されることになった。これに伴いTasiilaq海岸局の送信機で3815kHzにて中継されていたKNRのニュース放送も廃 止される。2月11日以降はKNRの放送は小電力のFM放送で実施されるが、受信できるのはグリーンランドでも人の住んでいる少数の地区のみで、それ以外 の 地区や近海・海外(漁船やカナダのイヌイット族は受信していた)では全く受信できなくなる。中波放送廃止の決定は送信設備の老朽化で修理費がかさむこと と、中波放送を受信している人が多くないこと、漁業者はVHF無線で気象通報等を得ることが出来るからである。一時Nuukの中波送信機を2台の短波送信 機で置き換える案も検討されたが、費用が400万デンマーククローネ(約6,000万円)かかることと、短波受信機持っている人が少ないこと、受信状態が 不安定で受信品質が保てないことで断念された。(WWDXC TP 993) これでグリーンランドからの「放送」は受信の見込が永久になくなります。KNRの短波放送(3815kHz)のスケジュールは00:00-01:15、 06:00-07:15となっています。デンマーク語の他グリーンランド語も使用されているとのことです。




◎Radio Prague短波廃止の影響 3版追加
 政府の前年比30-40%にのぼる予算削減で1月末に短波放送を廃止せざるを得なくなったRadio Pragueでは、これに伴い独語・仏語・露語・英語・西語・チェコ語各部門のエディター各1名、オンラインエディター1名、秘書1名、オーディオエンジ ニア2名の計10名が解雇される。Radio Pragueは一応は存続するが、国営放送Český Rozhlasでは短波廃止でリスナーの数が大幅に減少すると見ている。そのため毎年の予算折衝で更にこの点を突かれれば苦しい状況になる。(DXLD 1049)
 ドイツのKai Ludwig氏によると、外国向放送の予算については今後も毎年協議対象となるため、短 波送信所を閉鎖するかどうかは決まっていない。(WWDXC TP 997) こ のまま推移すると、短波廃止→リスナー減少→残ったインターネット・衛星放送も廃止の典型的パターンとなるでしょう。

1月31日で短波廃止を伝えるRadio Pragueのwebページ 背景もブルーとなった
   


◎Radio Pragueインターネット放送にもQSL発行

 12月19日放送のRadio Pragueお便りの時間で、「短波放送廃止後の受信報告はどうなるのか?」という質問に対して、2月1日以降はインターネット放送にもQSLを発行す るという回答があった。ボヘミア地方やモラビア地方の風景を扱った新しいシリーズのQSLカードを発行するとしている。(MN 12/20) 短波廃止によるリスナー数減少に歯止めをかけたいのでしょうが。

◎Kulingenfuss Publicationsより2011年版の5出版物発行
 Kulingenfuss Publicationsより2011年版の次の出版物が新たに発行された。
 2011 Super Frequency List on CD:  秘密放送・国内向放送・海外向放送を含む短波帯の全放送局8,669波及び業務局8,282波、更に過去に使用されていた業務局22,091波を収録した CD版の周波数リスト。930項目の略語表も掲載。 Windows専用検索ソフト付で、周波数、国、局名、言語、コールサイン、放送時間をキーに検索が行える。 2011年版では従来の検索機能に加えてテ キストサーチ機能が付加され、条件検索やある条件に合う周波数の件数も表示可能となった。付録として数百枚のFAX放送等のデジタルスクリーンショットも 収録。船便送料 とも€30.0。
  2011/2012 Guide to Utility Radio Stations: 2年おきに発行される、業務局モニタリングに必要な最新情報すべてを納めた業務局のWRTHといえる資 料。8,282波の周波数 別、国別リスト(205ヵ国、1600局分、URL等の情報も収録)、コールサインリスト、各種コード表、各種業務内容の解説、FAX放送等のデジタルス クリーンショットも収録。来年にはサプリメントを発行予定。588ページ。船便 送料とも€50.0。
 2011 Shortwave Frequency Guide : 2011 Super Frequency List on CDに収録された秘密放送・国内向放送・海外向放送を含む短波帯の全放送局8,669波、業務局8,282波を周波数別、国別リストとして掲載。428 ページ。船便送料とも€40.0。
 2011 Frequency Database for the PERSEUS Software-Defined Receiver : 2011 Super Frequency List on CDに収録された放送局・業務局計16,351波についてPERSEUS受信機専用のデーターベースにしたもので、CDとして提供される。船便送料 €50.0。
 1997-2010 Digital Data Decoder Screenshots on CD: 1997年〜2010年までの13年間に受信されたデジタル信号の画面7,600 枚を収録したCD。航空・海上保安・企業・軍事・外交・固定局・海岸局・警察・報道・電話・ テロリストなどの通信画面が追録されている。収録形式はjpg 及びgifで、Windowsマシン上でスライドショーとして見ることができる。船便送料とも€90.0。
  他の出版物、組合せ購入の場合の割引価格についてはHP(http://www.klingenfuss.org)を参照のこと。HP上からクレジット カー ドで購入可能。連絡先はKlingenfuss Publications, Klingenfuss Radio Monitoring, Hagenloher Str. 14, 72070 Tuebingen, Germany、E-mailはinfo @ klingenfuss.org である。(Klingenfuss Publications)

左より2011 Super Frequency List on CD、2011/2012 Guide to Utility Radio Stations2011 Shortwave Frequency Guide、2011 Frequency Database for the PERSEUS Software-Defined Receiver
               


◎ビルマに短波ラジオ配布
 英国のMike Barraclough氏によると、アムネスティインターナショナルはビルマ東部の農村地域に人手で1万台以上の短波ラジオを配布している。配布されてい るのは中国Tecsun社製R808受信機等で、FM/AM/SWが受信可能である。軍事政権側から分からないように意図的に異なった種類のラジオが配布 されている。目的はBBC、VOA、RFA、Democratic Voice of Burma等外部の放送を受信可能とすることである。11月13日に解放されたアウンサン・スーチー女史も自宅軟禁中には1日6時間以上短波放送を聴いて いたといわれる。(DXLDyg 12/2) このような地域が存在する限り短波放送はライフラインとして必須なのです。

Tecsun R808



◎BBC World Serviceで「海賊局」特集番組放送
 英国のMike Terry氏によると、BBC World Serviceは11月28日に海賊放送Radio Calorineを扱った番組「From Pirate Radio to Podcast」(10分)を放送した。番組はYouTube上の他、 http://www.southgatearc.org/news/december2010/pirate_to_podcast.htmで最聴取可 能である。(DXLDyg 12/2)

◎MiracleアンテナからSWL用短縮ダイポール
 米国Miracle Antenna社はSWL用の短縮ダイポールアンテナ「MMD Dipoles」3種を発売した。これらのアンテナはすべてのバンドに同調し、しかもバランなしで完全に整合されているため、無調整ですべての短波周波数 帯を受信可能。小型であるため通常の水平ダイポールの他、バーチカル、傾斜型等色々な形式で架設可能。小型のMMDs18(5.48m、$105)中型の MMDs31(9.45m、$110)大型のMMDs65(19.8m、$130)の3種類が発売されている。(Universal Radio) 「MMD」とは「Mixed-ModeDipole」の略、一本で多数の周波数に同調するように、中央部にCMD(Current Mode Discrminator)が入っている。詳細、注文はhttp://www.miracleantenna.comを参照のこと。




◎Radio Verdad情報
  米国のGlenn Hauser氏によると、グアテマラのRadio Verdad(4052.5kHz)は修理したばかりのOmnitronics社製500W送信機にトラブルを生じ、一時予備の50W送信機に切り替えて いたが、12月に入り予備の増幅器を投入して復活した。しかし出力は210Wに抑えている(DXLDyg 12/1)。
 Radio Verdadの復活に加わった英国のWayne Borthwick氏によると、グアテマラのRadio Verdadが使用しているアンテナは89m長のものの中央部に11m長の整合用スタブが垂れ下がった形式のもので、北東(メキシコ、北米西部)及び南西 (中米・南米)にビームがあり、最大で7.5dBのゲインがある。打ち上げ角を低くすることで米国東部や欧州もカバーできるように考慮されている。深さ 25mの渓谷をまたいで架設されている。フィーダ線は10mで、マッチングボックス内には直径30cmの銅線38回巻大型コイルが設置されており、途中か らタップを出し、一方はアンテナへつながり、一方はアースされている。地表はコンクリートの建物だらけで乾燥しているため良いアースがとれず、コンクリー トに穴を開けてアースを取り直す等苦労した。電力供給線のアースも正しくとっていなかったので修正を行った。これにより電力損失が少なくなり Omnitronix社製500W送信機の性能を十分に発揮させられそうである。米国のGlen Hauser氏によると、同局は周波数を4052.5kHzから4055kHzに変更する予定である。現在水晶を発注中で届き次第実施する。これで 4050kHzのキルギスタンや米国局を回避可能となる。(WWDXC TP 992)

◎SLBCが1125kHzで試験放送
 スリランカのVictor Goonetilleke氏によると、SLBCは11月30日より00:30-01:30に1125kHz(20kW)で試験放送を開始した。受信報告は 同局のV.Kuganesan氏に送付して欲しい。同氏のE-mailはkuganesan @ yahoo.com。(WWDXC TP 992)

◎"The Disco Palace "DRM送信所を変更
 TDPから行われている”The Disco Palace”のDRM送信(05:00-07:00 15755kHz)は技術的な問題が生じたため、RNW Bonaire送信所からの送信を中止し、12月7日からは仏領ギアナのTDF Montsinery送信所から行われることになった。(MN 12/4)
  インドのAlokesh Gupta氏によれば、12月7日からの送信は100kWでToucan 4/4回転アンテナを使用して311度の方向で北米向に行われる。時間は05:00-06:57で、05:00-06:00が"The Disco Palace"、06:00-06:57が”TDP Radio"となる。(DXLDyg 12/6)

◎VORインドChennaiでもFM中継
 Voice of Russiaはインドでのロシアの存在感を増すためにChennaiでFM中継を開始する。更にインド各地でFM中継を拡大して行く予定である。同局は既 にFever 104 FMよりDelhi、Mumbai、Kolkataで1日2時間ヒンズー語放送を中継しているし、Bangaloreでも104FMから中継を行ってい る。ソ連で崩壊で失われたインドでのロシアの影響力を取り戻すのが最大の目的である。12月8-9日にはNew Delhiにあるロシア科学文化センターが中心になり全インドからVORリスナーを集めたる第5回のインドVORファンクラブの集いが開催される予定であ る。スイスの調査期間が170ヵ国1億人のリスナーについて調査した結果では、VORの世界的人気度はBBC、VOAに次いで第3位である。ロシア政府は 西側メディアに対抗して影響力を高めることに躍起で5年前には海外向TV放送「Russia Today」の立ち上げも行った。(MN 12/5) そんな中で予算カットなどしてBBCは大丈夫なのか?

◎Radio Continentalが13363kHzに
 米国のGlenn Hauser氏によると、アルゼンチンBuenos AiresのRadio Continentalが最近は08:30頃13363kHzUSBで中継されている。この周波数は2008年にも使用されたことがあり、その時はLSB だった。(DXLD 1048)

◎Malagasy Lutheran Churchが短波で放送開始
 マダガスカルで3つ目に大きなキリスト教会で300万人の信者を持つ Malagasy Lutheran Church( Fiangonana Loterana Malagasy、略称FLM)はRNWのマダガスカル中継局より01:30-01:55に3215kHz(50kW)で短波放送を開始した。(DXLD 1048)




◎Radio Pakistan-Rawalpindi短波復活
 デンマークのAnker Petersen氏によると、Radio Pakistan-Rawalpindiの国内向短波放送が21ヶ月振りに4790kHzで復活した。ウルドー語/英語プロで、11:30-12:00頃 確認できた。12:00に英語ニュースがある。(DXLD 1048)

◎Radio Buryatiyaのモニター結果
 ロシアのVladimir Kovalenko氏がUlan UdeのRadio Buryatiya(6195kHz)を11月3日モニターした結果次のようにローカル番組を放送していた。
 10:57-11:00 アナウンス、11:59-12:00 ローカル天気予報、12:10-13:00 交通情報、13:59-14:00 天気予報、14:10-15:00 交通情報、15:59-16:00 天気予報、16:52-17:00 アナウンス、17:59-18:00 天気予報、18:52-19:00 アナウンス。(DXLD 1048)

◎WRMIがドイツの送信所からナイジェリア向放送
 WRMIがB10シーズンより、ドイツのWertachal送信所よりナイジェリアに向けて「Hamada Radio International」の中継放送を開始した。スケジュールは次の通り。
 7350kHz 月−土 14:30-15:00 100kW 180度
 9840kHz 火−日 04:30-05:00 100kW 180度
 17485kHz 月・木・土 23:00-23:30 100kW 180度
 社長のJeff White氏によると、12月6日より開始したもので、ハウサ語による「商業放送」で「秘密放送」ではないとしている。(DXLDyg 12/6)
 ナイジェリアのJames MacDonell氏によれば初日の放送は7350kHzで14:30より受信できた。30分すべてハウサ語番組で局名は「Hamada Radio International」または「Radio Hamada」と言っていた。ナイジェリア国内の電話番号やE-mailアドレスが紹介されていた。内容は世界のニュースを扱った報道番組。以前に短波 で放送していたAso Radio Internationalと同様の性格を持つ局であると推測される。ちなみに"hamada"とはハウサ語で「砂漠」の意味である。(DXLDyg 12/6) 

◎Hamada Radio Internationalの受信報告にWRMIからQSL

 米国のGlenn Hauser氏によると、最近放送を開始したHamada Radio Internationalに対するE-mail(info @ wrmi.net)での受信報告に対してWRMIより社長Jeff White氏のサインした同局のQSLカードが送られてきた。QSLカードにはHamada Radio Internationalに関する記述はなかった。(DXLD 1050)

◎マルディブ政府放送予算をつけず
 マルディブ政府が国会に提出した2011年の予算に国営Maldives National Broadcasting Corporation (MNBC)の費用が一切含まれていないことが分かった。局では国会に対して予算案を修正するように求めている。同国では放送法によって国営放送の運営費 を国が負担することになっているが、予算がつかないと新年から放送を行うことが出来なくなる。既に11月分の給与も支払われていない状況である。同国の財 務大臣はコメントを拒否している。(MN 12/6) 同局は昔は短波でも放送しており、日本でも受信できました。こういう事態は各国で増加する恐れがあります。

◎韓国人権団体・北朝鮮向放送局が政府に北朝鮮向放送の周波数割当要求
 韓国国家人権委員会(NHRCK:
National Human Rights Commission of Korea)は国会に対して北朝鮮人権保護法を制定し北朝鮮国民の外部情報へのアクセス権を保証する事を勧告した。その中で具体的な方策として、北朝鮮へ のビラ配布と、北朝鮮向人権NGOに対して国の保有している中波・短波の周波数割当を要求した。この勧告案は8月にまとめられていたが、北朝鮮の反発を恐 れて国会に提出されていなかったが、北朝鮮の挑発行動勃発に伴い急遽12月6日提出された。(MN 12/8)
  Daily NKによると、北朝鮮向に情報を届けている韓国の非営利放送局はコストを削減するために、韓国政府に対して国内送信所からの送信可能な周波数の割当をずっ と要求してきた。現在韓国政府は北朝鮮市民向のこれらの放送に対しては、軍が行っている「自由の声」放送以外には援助を行っていない。KBSは国外の韓国 人向放送を行っているが韓国で普通に使用されている韓国語が使われているため、北朝鮮のリスナーが聴いた時に韓国特異の言い回し等理解できない部分があっ てうまく情報を伝達できていない。従って北朝鮮向放送は民間局が行わざるを得ない状況となっている。韓国政府が周波数を提供しないため、これら北朝鮮向放 送局は1日数時間の放送を行うだけでも外国の送信所を使わざるを得なく、そのために膨大なコストがかかっている。北韓改革放送の金スンチョル(김승철) 代表は、今各局は周波数割当を欲している、現行の短波放送の電波は弱くても北朝鮮のリスナーは喜んで聴いており、周波数が割り当てられて強くて明瞭な放送 が韓国から直接届けられれば更に北朝鮮での聴取者を増やすことができるとしている。(MN 12/15)
  韓国から北朝鮮向に放送している自由北韓放送、北韓改革放送、開かれた北韓放送、自由朝鮮放送の4局は2010年12月15日にソウルの清渓広場(청계광 장)で共同のイベントを開催して、韓国政府からの支援を連携して要請して行くことになった。会場で4局の代表者は北朝鮮による延坪島砲撃を非難し今後も北 朝鮮向放送を継続することで合意した。イベント会場からの電話に直接答えた北朝鮮咸鏡北道の崔氏は、米の値段は倍に値上がりし電力の供給が絶たれていると 訴えた。また参加した脱北者は「北朝鮮にいた時は韓国からの放送を何回も聴いていた」、「聴いているのを見つかるのが怖かったが、どうしても外の世界の情 報を知りたかった。他の人々も同じだ。」と語った。開かれた北韓放送の河泰慶(하태경)代表は韓国政府からの周波数割当を訴えた。(MN 12/16)

◎米国ではラジオ聴取者が若年層で増加
 英国のMike Terry氏が12月7日付Radio World誌の報道として伝えたところによると、米国の週間ラジオ聴取者数は昨年よりも330万人増加した。12歳以上で毎週ラジオを聴く人は2億 3980万人で12歳以上人口の93.2%となり、昨年の92.5%よりも率でも伸びた。特に18-34歳の若年成人層でラジオ聴取者が年々増加してい る。同年代の週間ラジオ聴取者数は昨年より96万人増加した。これを18-49歳で見ると80万人増(中年層で減っている)となり、25-54歳では75 万人増と更に中高年層で減っていることが分かる。一方12-17歳の未成人若年層では36.5万人増加しており、若年層で増加し、中高年層で減少している 傾向が顕著である。(DXLDyg12/8)

◎Radio Republica資金切れで一時休止
 WRMIのJeff White氏によると、キューバ向秘密放送Radio RepublicaはWRMI及びカナダからの短波送信を12月6日より一時休止する。これは運用資金が尽きた事による措置で、資金の目処が立ち次第 2011年初頭には送信を再開すると思われる。(DXLD 1049)

◎アルゼンチンの「Fantástico」1700kHzで放送 〜既に欧州で受 信!
 アルゼンチンBuenos AiresのFM局「Fantástico FM 91.9」(91.9MHz)が2010年10月頃より1700kHzで同時放送を始めた。この局はレコード会社Magentaの経営によるもの で、Buenos AiresのTigre区にある。既に10月21日にフィンランドのDXerにより直接受信が行われている。(DXing.info)
  アルゼンチンのMarcelo A. Cornachioni氏によると、住所は2種類あり、一つ目はPje. Gibson 3999, (C1255AAA) C.A., Buenos Aires、二つ目はBGM Industrias del Disco S.A., Montevideo 418, 12  Piso, (C1019ABJ) C.A., Buenos Airesである。(DXLD 1050)





◎swissinfoがiPad専用アプリ公開
 swissinfoはこのほどiPad専用アプリを公開した。このアプリを搭載すると、swissinfoの独語、仏語、伊語、英語、西語、葡語、日本 語、中国語、アラビア語の動画放送が高品質で視聴できる。インターネット上ではすでに提供されているが、これとは違った感覚で画面をタッチするだけで簡単 敏速にアクセス可能であるため、移動中・旅行中にもスイスの情報にアクセス可能である。また一度ダウンロードした記事は後で繰り返しオフラインで参照可能 である。毎日のニュースの他スイスの様々な話題を扱ったビデオが特別に提供される。(MN 12/13) 欧州局の戦陣を切って短波放送を廃止し、聴取者の激減で組織自体が廃止の危機にあるswissinfoの必死の回生策です。「iPadでBCL」?




◎NHK World タジキスタンから中波放送
  ロシアのAleksandr Diadischev氏によると、NHK Worldは2010年12月16日よりTajikistanの送信所より中波での中継を開始する。
   周波数は900kHz、出力は300kW(無指向性送信)。
 00:15-01:00 ウルドー語
 01:00-01:30 ロシア語
 ペルシャ語放送の中継も計画されている。
(DXLDyg 12/13) 世界でプレゼンスを増大させている中国に対抗するためには妥当な措置だと思います。
 
◎ジンバブエ向Voice of Peopleの冬スケジュール
 ジンバブエ向秘密放送Voice of Peopleの2010年12月10日からの冬スケジュールは以下の通りである。送信所はすべてMadagascar、出力は50kW、送信方向は265 度。放送言語は英語・ショナ語・デベル語である。
 13:00-14:00 11610  00:30-01:30 11695  03:00-04:00 9345
(DX MIX NEWS 12/13)

◎WINBの現状
 WINBの周波数責任者Hans Johnson氏によると、同局は現在「Radio 2:11 Network」の番組を中継している。同ネットワークのHPはhttp://www.thestreamtv.com/welcome_003.htm で ある。受信報告を求めておりP.O.Box 88, Red Lion, PA 17356,U.S.A.の同局に送って欲しい。Glenn Hauser氏によると同局は24時間放送のスケジュールを発表しているが、実際に確認できたのは以下の放送である。9355kHzは使用されておらず、 9265、13570kHzの2波である。
 毎日 19:00-24:00 9265
  月〜土曜 00:00-07:00 13570
  日曜 00:00-07:00 9265
  毎日 07:00-13:00 9265
(DXLDyg 12/13)

◎ノルウェイBear島の気象放送
 ノルウェイのGeir Stokkeland氏によると、同国Bear島にある気象局Bjørnøya Meteoは2182、1757kHzにおいて英語とノルウェイ語で気象通報を07:04等に流している。昔は「Bjørnøya Radio」と称して いたが、現在は「Meteo」となった。(DXLDyg 12/13)  短波放送も中波放送もなくなってしまうと、困難を克服して「こういう放送」を聴くしかなくなりますね。それも又興!

◎エチオピア政府はVOAアムハラ語放送の内容に不満 〜DWには満足
 WikiLeaksによると、2009年6月に在エチオピア米国大使はエチオピア国家機密保全機関(NISS: National Intelligence and Security Service)長官及び与党エチオピア人民革命民主戦線(EPRDF: Ethiopian People’s Revolutionary Democratic Front )の幹部会議長と会合を持った。その席でEPDRF議長は、VOAアムハラ語放送の内容は偏向していると非難した。それによればVOA英語放送は正しい内 容 を伝えているが、アムハラ語放送の場合、VOAインタビュアーの見解に反論できるエチオピア政府側の人間の取材なしに一方的に番組が制作されている。その 点DWはバランスのとれた報道を行っている。エチオピア政府が悪い事をしでかしたり、国民の支持を失えばマスコミはそれを伝えることは自由だが、VOAの アムハラ語放送は反対政党や反政府団体の意見のみを報道している。VOAは米国国営であるのだから、米国政府は中立的でなく、反対派を支持して両国関係を 悪化させていることになる。以上の非難に対して米国大使はVOAは米国政府から独立した機関であり米国政府が番組の内容に口出しすることはないと反論し た。(MN 12/14)

◎台湾でRTI主催「百年のサウンドで歴史を辿る」展
 国立台湾博物館では台湾国際放送(RTI)の主催で、100年間の歴史を録音で振り返る展覧会「百年のサウンドで歴史を辿る」(百年鏗鏘―聲音紀事)展 が開催され、12月11日に馬英久総統も出席して開会式が行われた。この展覧会は中華民国建国100年を記念して行われるもので、台湾人が今でも記憶して いる歴史的録音やその機器(例えば1945年蒋介石による抗戦勝利演説に使用されたマイクロホンと音を納めた黒色ゴム製のレコード板)、過去の蓄音機・受 信機、過去から現在までの流行歌手の歌、台湾各地の現在の音の展示が行われ、中華民国の建国以来の歴史を音で振り返り、想い出の音を見つけ出すことができ る。台湾国立博物館での展示は3月13日までで、以降は台南、台中、嘉義、宜蘭を巡回する。(MN 12/12) 今年2011年は「民國100年」です。国立台湾博物館は国鉄台北駅から南に徒歩8分です。

◎RNZIもiPhoneアプリをリリース
 Radio New Zealand International(RNZI)は、iPhoneユーザーが何時でもどこでも同局の番組を聴取できるiPhoneアプリを公開した。このアプリは iPhoneの他にiPad、iPod touchにも使用できる。このアプリをインストールすると同局の最新番組(「Morning Report,」、「Nine to Noon 」、「Afternoons」、「Nights」など)が表示され、選択すれば聴取することができる。ユーザーは自分の好みの番組を選んで 「playlist」に登録しておくことも可能。2011年中には再生可能タイトルを1200番組に増やし、また現在放送中の番組のlive streamingにも対応する予定。また他メーカーのスマートフォン用アプリも提供する予定である。この措置について同局では、「放送を好きなときに聴 きたい」というリスナーの希望に応えたという。これで以前の方法(短波)では同局を聴取できなかったリスナーを世界的に大量に獲得できると同局では見てい る。(MN 12/15)

RZNIアプリを搭載したiPhone



◎Radio Damalに中国の影
 英国のChris Greenway氏によると、ケニアからBABCOCK社の送信時間を買って2010年11月4日よりソマリア向に放送を開始したRadio Damalについて、ケニアの友人に調べてもらったところ次のことが分かった。局名の「damal」は葉の広い樹(アカシア)の名称で、転じて「木陰」、 「安全」の意味だという。番組制作はNairobiの国営局KBCのスタジオで行われている。このことからケニア政府がバックアップしている局であること が分かる。BABCOCK社との間では1日6時間の送信時間を契約しており、Radio Damalの番組で埋められない部分はBBCの中継で補宇としているが、BBCの中継が行われているのかは不明である。更にソマリ語のwebサイトである 「Daynile」がWikiLeaksからの情報として報道したところによると、同局の費用は中国政府のケニアに対する軍事援助から支出されている。目 的はソマリアに対する軍事的影響力をケニアを介して発揮することである。また中国のCRIとCCTVはKBCとの間で長期の相互協力協定を締結しており、 Radio Damalの番組制作もその一環であるとしている。(DXLDyg 12/15) 国連等による中立的な放送ではないようです。

◎RNWも携帯放送に進出
 Radio Netherlands Worldwide(RNW)はweb上で連続放送している音楽番組チャンネル「RNW Classical」(英語、スペイン語、中国語)受信専用携帯アプリの提供を開始した。対象はインターネット接続可能なiPhoneと Androind携帯である。iPhoneユーザーはappストアで、AndoroidユーザーはAndroindマーケットで「rnw」のキーワード で検索すれば無料でダウンロード可能。このアプリで192kbsと64kbpsのストリーミング放送を最新のニュース項目とともに世界同時に聴くことがで きる。(MN 12/20) 短波廃止の前兆でなければ良いのですが。

◎CRIハンガリーでも国内中継
 China Radio International(CRI)はハンガリーの首都BudapestでFM中継を開始した。Klasszik Radioの周波数92.1MHzで 一日11時間中国で制作されたCRIのハンガリー語放送を中継する。カバーする聴取者数は首都圏在住の250万人。これで海外にあるCRIのFM中継局の 数は51となった。(MN 12/19)

◎パキスタンでは国営PBCからCRIが放送
 パキスタンと中国は経済・エネルギー・安保・技術に関して相互理解を深める協定を締結した。その一環としてChina Radio Interntional(CRI)はパキスタン国営放送PBCよりウルドー語及び英語の放送をパキスタン国内で放送できることになった。放送は Islamabad、Lahore、Multan、Kohatにある「FM93」で行われる。(MN 12/17)

◎アウンサン・スーチー女史がVOAにレギュラー出演
 ビルマの民主化運動指導者で20年間自宅軟禁されていたアウンサン・スーチー女史はVOAビルマ語放送で毎週水曜日、ビルマ時間の朝に行われる 「call-in show」に出演してリスナーからの質問に答えることになった。VOAのDanforth Austin局長「ビルマ国内で自由でオープンな議論が展開できるきっかけになることを期待している」と語った。番組では最初にE-mailでの質問に答 え、次にビルマ国内のリスナーからの電話質問に直接答える。番組は短波のVOAビルマ語放送の他、http: //www.voanews.com/burmeseでも聴くことができる。(MN 12/17)

◎ フィンランドからOld Time Radioが短波放送
 イタリアのRoberto Scaglione氏によると、フィンランドのOld Time Radioが15070kHz(300W)で土曜日〜日曜日に放送を開始した。パラに6300、1670kHz付近にも出ている。連絡先は oldtime48 @ gmail.comである。フィンランドでは良好に受信された。(DXLD 1050) オランダの海賊放送FRSと同じ周波数です。

◎米国BBGより2010年言語別サービス報告書発行
 ロシアの Aleksandr Diadische氏によると、米国BBGがVOA、RFE/RL等を通じて行っている各言語放送に関する言語別報告書の2010年簡易版「BBG 2010 Annual Language Service Review Briefing Book」が発行されて、pdf形式で無料提供されている。各言語別に、メディア別聴取者数、対象地域の政治状況、メディアの状況がまとめられている。 130ページ。 http://media.voanews.com/documents/2010_AnnLanguageServiceReviewBriefingBook.pdf よりダウンロード可能。(DXLD 1050)





◎IRCA Mexican Log第15版発行
 メキシコのすべてのAM放送局の周波数、コールサイン、所在地、昼間・夜間電力、スローガン、放送時間、系列を記述した米国の中波クラブIRCA (International Radio lub of America)の「Mexican Log」第15版が発行された。周波数順リスト、所在地索引、送信地索引付き。一般向の価格は送料共で$14.50、申込は IRCA BOOKSTORE, 9705 MARY NW, SEATTLE WA 98117-2334, USAに。手数料$1でPayPalによる支払い(phil_tekno @ yahoo.com)も利用可能。(DXLD 1050)

◎ZNBC短波放送やっと復活
 米国のRon Howard氏によると、長らく送信機の故障でQRTしていたザンビアZNBCの短波放送が復活しているのが、ポルトガルのCarlos Gonçalves氏、日本の長谷川清一氏等世界各地のDXerによって確認されている。第一放送の5915kHz、第二放送の6162kHz(旧来 6165kHz)ともに受信されている。(DXLDyg 12/19 12/20)

◎BBGが越境携帯電話放送の可能性調査
 米国のBroadcasting Board of Governors (BBG)はインターネットや携帯電話の使用が禁止または制限されている地域の周辺から越境して携帯電話のメッセージをどれ位届けられるかの調査を行って いる。可能性が実証されればこの分野での技術を持った通信業者に委託して携帯電話放送を実施させる予定である。現状の商業ベースの携帯電話サービスを改善 して新たな分野を開発する試みとして注目されている。(MN 12/21) どこの国がターゲットでしょうか?

◎Radio Sadaye Zindagiが周波数変更
 BVBNから放送されているアフガニスタン向キリスト教放送Radio Sadaye Zindagiは12月22日より周波数を11830kHzから9445kHzに変更した。送信所はWertachal、送信方向は90度、出力 250kW。時間は01:00-01:30で不変。 (DX MIX NEWS 12/21)

◎日本政府朝鮮半島有事には韓国北朝鮮向放送局とも連携
 日本政府は朝鮮半島有事には拉致被害者救済のために、韓国の民間北朝鮮向放送局と情報連携を行う検討をしていることが12月25日明らかになった。 (MN 12/25)

◎RTM Sarawak FMが9835kHzに出現
 NDXCの青木茂紀氏は12月23日RTM Sarawak FMが9835kHzで出ている事を確認した。その後調査では09:00前から23:00過ぎまで一日中確認された。番組内容は 5030kHzとパラだが、9835kHzの方が少し遅れている。Kuchingから衛星経由で本土Kajangに送り、新送信機(DRM対応、 100kW)から出ているものと推測される。Kuchingにある7130kHz用送信機はハムバンド内にあるために停止しているが、調子があまり良くな く時々送信停止、変調停止状態になっていたことがあったので、この送信機の代替の可能性もある。そのためか以前出ていたRTMのDRM放送は受信できてい ない。(NDXC 長谷川清一氏)

◎Shortwave LogにWRTH2011掲載スケジュール反映
 米国のRobert L Sillett氏(N3OEA)によると、同氏が1991年より提供している「Shortwave Log」に最新版WRTH(2011年版)掲載スケジュール(国際放送局・秘密放送局のみ)が反映された。ソフトウェアセットとして提供されているので、 多に40台の受信機をオンラインでコントロールして受信するプログラム、デジタルオーディオレコーディング・エンコーディング機能が付属している。最新版 (4.011)のダウンロードはhttp://www.shortwavelog.comより無料で行うことができる。(DXLDyg 12/26)

◎短波受信者を遠ざけるVOA   3版追加
 VOAのHP(http://www.voanews.com)にはfrequenciesの項目が設けられているが、現在はアクセスしても短波・中波 以外のメディアによる受信方法しか出てこない。ラジオでVOAを聴きたくても何時どの周波数で聞こえるかが全く分からなくなった。これは米国の鉄道業者が 1960年代に乗客を追い出して当時儲かった貨物輸送だけに切り替えた事例と似ている。短波受信者に情報を与えずに、ラジオを捨てさせ、TV、インター ネット、携帯電話に意図的にシフトさせて予算を削減しようとするものである。では人は何故VOAをラジオで聴きたいのであろうか?確かに仕事場やインター ネットカフェではインターネット情報にアクセスできるが、家にはラジオしかないかコンピュータに接続するのが面倒くさいのでラジオで聴く、あるいはイン ターネットで放送を聴くのが嫌いか、接続料金を払う(特に携帯電話の場合)のが嫌だからである。短波スケジュールを扱わないことで、確実に聴取者数を減ら すことは出来るだろう。それを望まないのならばせめてRFE/RL並の周波数案内程度はして欲しいものだ。(kimandrewelliott.com 12/24) 
 インドのAlokesh Gupta氏によると、この批判を受けた後アクセスしにくい隠しページのような場所に周波数表が掲載された。
http://author.voanews.com/english/about/frequenciesAtoZ_a.cfm (DXLDyg 1/11)

◎BDXCより無料新規5出版物
 British DX Club(BDXC)は次の5出版物の最新版を無料で公開した。
 Africa on Shortwave : アフリカの短波局の詳細を国別に紹介。最新B10スケジュールを反映。過去に短波放送を行っていた局にも言及。 45ページ。
 Broadcasts to Afganistan on Shortwave : アフガニスタンに向けて短波放送を行っている局を、局別に紹介。B10スケジュールを反映。6ページ。
 External Services & Foreign/Minority Languages on Mediumwave : 欧州・アジア・アフリカの中波による海外放送及び少数民族語によるローカル放送を周波数順に収録。日本語放送も出ている。19ページ。
 South Asia on Tropical Bands :  トロピカルバンド(60mb)で出ている南アジア(インド、パキスタン、ネパール、スリランカ、ブータン、バングラデシュ)局を主として周波数順に収 録。6ページ。
 United Kingdom on Shortwave : 英国内の短波送信所から発射されている放送を時間順にリスト。6ページ。
 同クラブのサイトhttp://www.bdxc.org.ukよりpdf形式にて無料でダウンロード可能。 (BDXC)

       


◎Star Radio周波数変更
 米国のJamie Labadia氏によると、リベリアのStar Radioは周波数を従来の4025kHzから3960kHzに変更した。75mbは4100kHzまで拡張されたため4025kHzでも良いのである が、諸般の事情で周波数変更を余儀なくされた。出力は定格2.5kWのところを半分の1.2kWで出ている。この電力にしないと送信中に発電機が燃料切れ を起こしてしまうからである。しかも電力を使用する他の安全装置、安定化装置などは外して運用せざるを得ないため、一部の装置は故障してしまってい る。(DXLD 1051)

◎SAQ新年にも特別送信 
 昨年のクリスマスイブに実施されたスウェーデン超長波局SAQ(17.2kHz)の特別送信には195通の受信報告が寄せられ、その中で7通は北米から のものであった、ドイツからの受信報告が63通で一番多かった。SAQでは新年も特に北米に向けた特別送信を実施する。期日は1月4日の09:00であ る。この送信に対しても受信報告を受け付ける。(SAQ)

◎WINB新年からスケジュール拡張
 米国の商業短波局WINBのHans Johnson氏によると、同局は1月1日より新周波数9405kHzを使用開始し、12:30-20:30に宗教局Radio 2:11の番組を放送する。受信報告にはWINBから特別QSLカードが発行される他、Radio 2:11からもQSLを発行する。(MN 12/30)

◎PAL Radio Guidesの新版発行
 アジア・太平洋地域の全ての中波・短波局の情報(放送時間、言語、所在地、他)を扱ったPAL Radio Guidesの最新版がニュージーランドのRadio Heritage FoundationのHP(http://www.radioheritage.net)上で公開された。情報は米国のシアトルでBruce Portzer氏によって確認の上とりまとめられたものである。(DXLD 1052)

出展略称
 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 MN: Media Network
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  JSWC: Japan Shortwave Club
  NDXC:: Nagoya DXers Circle

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美しくもあり淋しくもある クリスマスツリーになってしまったオラン ダRNW旧Lopik短波送信所のアンテナ
(ドイツ Wolfgang Bueschel氏提供)



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