月刊短波2011年2月号(第5版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎2月27日FRS-Hollandが特別放送  5版新規
 イタリアのRoberto Scaglione氏によると、オランダの海賊局FRS-Hollandは創立30周年特別放送の3回目を来たる2月27日に実施する。スケジュールは以 下の通り。
 16:52-23:00 7600 5800
 16:52-20:00 48mb 周波数未定
 20:00-23:00 6085
 受信報告には過去2回のものと同じ特別QSLが発行される。宛先は FRS-Holland, P O Box 2702, 6049 ZG Herten, The Netherlands 、E-mailはfrs.holland @ hccnet.nl または frs @ frsholland.nl。(DXLD 1107)

◎Radio Öömrang今年も放送  5版 新規
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、年に1回しか放送しないRadio Öömrangが今年もMB社のWertachal送信所の500kW送信機より、2月22日の01:00-02:00に15215kHzで英米向に放送 を行う。(DXLDyg 2/19)

◎BBC WSの2010年度内廃止期日決まる 5版新規
 英国のChiris Greenway氏によると、BBC Global News DivisionのPeter Horrocks氏は、BBC World Serviceの2010年度中の廃止期日を発表した。内容は以下のとおり。
 1. セルビア語、アフリカ向ポルトガル語 2/25
  2.   アルバニア語 2/28
  3.   マケドニア語3/4
  4.   カリブ海向放送BBC Caribbean 3/25
  5.   中南米向Mundo Radio  2/25
  6    ロシア語、中国語  3/25
  7.   ベトナム語  3/26
 8.   アゼリ語  3/26-27
  9.    インドネシア語・キルギス語・ネパール語・スワヒリ語・ヒンズー語短波放送及びアフリカ大湖地方向短波放送 3/26-27
 10.    欧州向中波648kHz・短波英語放送、ロシア向中波放送 3/26-27
(DXLDyg 2/16) 決まれば実施は早いのですね! あっと言う間に無くなってしまいます。

◎米国God Ministries Internationalが新たなアラビア語宗教放送Radio Dardasha 7開始  3版新規
 ブルガリアのIvo Uvanov氏によるとMedia Broadcastの仲介で新たなアラビア語宗教局Radio Dardasha 7が1月17日より放送を開始した。スケジュールは次の通り。
 12:00-12:30 7325 Wertachal 125kW 120度 中東向
 14:00-14:30 6100 Nauen 125kW 190度 西アフリカ向
 02:00-02:30 9440 Wertachal 125kW 120度 中東向
 04:00-04:30 9430 Wertachal 123kW 180度 西アフリカ向
   米国のGlenn Hauser氏によると、この局は米国God Ministries International( http://backtogod.net/global-ministries/arabic/)が運営するキリスト教伝導のための放送局で、 「dardasha」とは「お喋り」の意味。中東地区のニュース番組が中心で、同局のHP(アラビア語)は http://www.dardasha7.comである。(DXLDyg 1/31)
   NDXCの長谷川清一氏によれば、「Dardasha 7」はTrans World RadioのA10スケジュールにもアラビア語放送「The Hope」として掲載(09:30-10:00 11860 02:30-03:00 11860 05:45-06:15 9485 05:30-06:00 1233)されていた。(DXLDyg 2/2) 局の連絡先はP.O Box 991 Larnaca, Cyprusで、E-mailはdardasha7 @ gmail.com。

◎ PMA-The Cross Radio放送再開 3版追加    4版追加 5版追加
 NDXCの長谷川清一氏によると、長らく送信機の不備で短波放送を停止していた南太平洋Pohnpei島の宗教局 PMA-The Cross Radioが4755.44kHzにて短波放送を再開しているのが1月29日の17:46に確認された。17:58に「You are listening to the Cross Radio」というIDが出た。(DXLDyg 1/29)
  米国のRon Howard氏によると、技術担当者はGalcom International社のBroadcast TechnicianであるDavid Casement氏である。氏によればアンテナは一波長の水平ループ(35feet長)、送信機はArmstrong社製1kWである。短波放送は試験中 であり、定時放送の 時間はまだ決まっていないが、島の生活習慣から24時間放送とはならない。同氏の連絡先はdave @ galcom.org.brである。(DXLDyg 2/4) 
  送信機はArmstrong X1000B 、今回Radio Design LabsのInovonics222 processor(compressor/limiter)を入れたため変調がよくなって聞きやすくなった。(NDXC 長谷川清一氏)
  米国のRon Howard氏がJim Young氏に聞いたところによると、Jim Young氏は同局のSylvia Kalau女史に電話で以下の点を確認した。アンテナトラブルでs/offしていたが、2011年になってGalcom社の技術者によって修理がなされ再 び電波を出せるようになった。既に日本、米国、カンダ、フィンランド、スウェーデン他から受信報告が届いている。QSLの発行は原則E-mailで行って いる。もし印刷したQSLが欲しい場合は特記して欲しい。QTHは The Cross Radio, Pacific Missionary Aviation, Station Manager. P.O. Box 517, Pohnpei, FM 96941, U.S.A.、FAXは+1 691-320-2592、E-mailはpohnpei @ pmapacific.org、URLはwww.pmapacific.orgである。(DXLDyg 2/7)
  米国のRon Howard氏がSylvia Kalau女史に更に聞いたところでは、同局は24時間放送を行わず、島の習慣では現地時間の08:30から20:30頃がベストであると考えているとの こと。従って同局のスケジュールは06:30-18:30になりそうである。(DXLDyg 2/8)
  試験放送は24時間であったが、定期放送は04:00-20:00の予定、しかし電力事情から実際には06:00-20:00になる見込みである。 (WRTH UPD 2/11)
  Cross RadioのSylvia Kalau女史からのメールによればPohnpeiのメールアドレスpohnpei @ pmapacific.orgへ受信レポートを送る場合、音声ファイルのような大容量の添付ファイルは遠慮してほしいとのことでである。同島ではインター ネットはまだダイアルアップのため大容量のファイル添付には対応が出来ないそうでである。Guamオフィスへのメールは大丈夫である。(NDXC 長谷川 清一氏)

◎Hamada Radio Internationalの新スケジュール 3版新規
 1月24日からのナイジェリア向Hamada Radio Internationalの新スケジュールは次の通り。すべて西アフリカ向ハウサ語。WER:Wertachal NAU:Nauen。
 月−金 14:30-15:00 7350 WER 100kW 180度
  月−金 14:30-15:00 9460 NAU 100kW 185度
 毎日 04:30-05:00 9840 WER 100kW 180度
(DX MIX NEWS 2/2)

◎WRTH2011のサプリメント提供 3版 新規 4版追加
 WRTH社はWRTH2011の第1回サプリメント(B10 Update)を2月2日発表した。 http://wrth.com/files/WRTH2011IntRadioSuppl1_B10SchedulesUpdate.pdfより無料で ダウンロード可能。なおWRTH社ではサプリメント発行の費用を賄うために$3または€3または£3の寄付を募っている。寄付は同社のweb ページから行うことができる。(WRTH) サプリメントは細かく更新されており、2月9日には第3版が出ています。また国内向放送のupdateも2月 11日に出ています。

◎エジプトの聴取者を見捨てるBBC-WS 3版 新規
 英国のMike Terry氏によると英国の新聞The Gardian誌2月3日版は次のようにBBC-WSを批判した。BBCはエジプト情勢の悪化にも拘わらずエジプト向放送を縮小することを決定した。エジ プト政府によるインターネット、携帯電話の遮断、衛星TV放送の聴取禁止でBBCのアラビア語webサイトにはアクセスが集中(1月24日には130万ア クセスを記録)しているのにである。BBC-WSのアラビア語短波放送はエジプトで40万人の聴取者がいるが、同地域向短波放送は廃止されることになって いる。またアラビア語TVサービスも大幅に時間を縮小することになっている。BBCの公式見解ではインターネットと現地放送局によるFM及びTVの中継が あるから大丈夫としているが、政府が回線を遮断し、中継を禁止した場合に手段がなくなるとの批判が寄せられている。中東・アフリカ向のアラビア語短波放送 廃止で570万人の聴取者が失われると見込まれている。(DXLD 2/3) 現在のBBCの論理では「儲からない放送」で聴取者が減ろうと関係ないということになりそうです。

◎RNWペルシャ語webサイト開設 3版 新規
 イランがオランダ系イラン女優Zahra Bahrami(反体制派として2009年12月に逮捕)を処刑したことで、オランダとイランの関係が悪化していることを受けてRNWは2月3日にペル シャ語のwebサイトを開設した。新サイトはhttp://www.rnw.nl/farsiで、当面は携帯電話向の小さな画面で提供される。このサービ スが開始された背景にはエジプト、チュニジアに見られる中東情勢の緊迫化がある。現在のイランも1979年に民衆の蜂起で成立した国である。このwebサ イトの開設でRNWは11番目の言語を持ったことになる。当面1ヶ月間開設し、評判が良ければ続ける予定である。既に開設したアラビア語のwebサイト用 の記事をペルシャ語に翻訳したものが主として使用される。(MN 2/3)

RNWのペルシャ語サイト 写真は処刑されたZahra Bahrami



◎大サイクロン来襲でABC-Queenslandが緊急短波放送 2 版新規

 オーストラリアのDavid Sharp氏によると、ABC-Queenslandは、オーストラリア北東部への風速82mを越える大サイクロン「Yasi」の来襲によって中継局等が 送信不能になる事態 に備えて、612kHzで行われている通常放送をRadio Australia用の短波周波数でも緊急に中継放送することになった。ローカル放送が受信不能となった場合は9710kHzか6080kHzにダイヤル を合わせるようにアナウンスしている。 (DXLDyg 2/1)
  ABCはRadio Australiaに対し同局のQueensland州北部向地域放送をVictoria州のShepparton送信所から同地域向に短波で送信するよ うに要請した。スケジュールは次の通り。
 06:00-17:30 9710 353度
 17:30-06:00 6080 5度
 送信機は同送信所に新設のContinental社製100kWDRM対応送信機が使用される。(MN 2/2) 石原裕次郎に「風速40米」という歌がありましたが、その倍です!温暖化で今後も大きな自然災害が多発しますので、こういう事が多くなってくると思いま す。短波ラジオを持っていないと命にも影響する訳です。財政難か ら国際放送を廃止しても国内に最低限の短波送信設 備を残しておく必要があることが分かります。 

◎Radio Prague最終日に特別番組  2版新規
 インドのAlokesh Gupta氏によると、65年間続いたRadio Pragueの一般短波放送がなくなる1月31日、「Ending an era: Radio Prague signs off on shortwave」という18分の英語の特別番組が放送された。http: //www.radio.cz/en/section/special/ending-an-era-radio-prague-signs-off-on -shortwaveよりダウンロード可能である。(DXLDyg 1/31) 永久保存版です。

1月31日の受信報告に押される特別の最終日付印 局員の残念な気持ちが伝わって来る 



◎一応短波で継続されるRadio PragueとRadio Sweden 〜WRMIより 2版追加
 米国のWRMIは、英国のWRNの中継という形で1月28日より9955kHzでRadio PragueとRadio Swedenの英語番組を短波で放送する。
 Radio Sweden: 水・木・金 11:30-12:00、Radio Pragueは下記参照。
(DXLDyg 1/29)
 2/1よりのRadio Prague中継スケジュールは以下の通り。
 15:30-16:00 スペイン語 16:00-16:30 英語 18:30-19:00 スペイン語 12:00-12:30 スペイン語
 月−金 19:00-19:30 英語
 日・月 04:30-05:00 英語
 周波数は9955kHz、出力50kW、160度(南米向)。
(MN 2/2) WRNが衛星放送だけでなく短波でも広く放送してくれると一応各局の放送を短波で引き続き聴くことができるのですが。

 ◎BBC World Service壊滅的大リストラ 〜 短波放送はほぼ廃止 650人解雇
 BBC World Serviceは@5言語部門の完全廃止、A7言語部門のラジオ放送廃止、B短波・中波放送の廃止を骨子とする大リストラを実施し、650人の職員を解雇 すると発表した。
 BBC World Serviceの大リストラは昨年10月に英国政府より要請された16%の費用削減に応えたもので、今後3年間に渡り政府の要請を上回る20%の費用削減 を行うことで要請を完全実施するものである。このリストラ計画で政府からの資金援助が打ち切られる2014年4月までに毎年4600万ポンドが削減される ことになる。今年4月から始まる2011年度(英国の年度は日本と同じで4月〜3月)では1900万ポンド削減して費用を2億3670万ポンドに抑制す る。
 リストラに伴いスタッフ 部門(人事、財務、計画、マーケティング等)の人数も現状の2/3に削減する。スタッフ部門も含めて2011年度に削減される人数は450人で、2013 年 度までに合計650人を削減す る。このリストラの影響で現在1億8000万人いる聴取者は2011年度だけで3000万人以上減少すると見られている。
 完全に廃止される部門はアルバニア語、マケドニア語、アフリカ向ポルトガル語、セルビア語、カリブ海向英語の5部門である。
 ラジオ放送が廃止されるのはアゼリ語、中国語(広東語は継続)、ロシア語(インターネット放送で一部は継続)、キューバ向スペイン語、トルコ語、ベトナ ム語、ウクライナ語で、TV放送とインターネット上(携帯も含む)の情報提供に切り替える。
 ラジオ放送を継続する部門でも、2013年度までに短波・中波の放送はビルマ・ソマリア向を除いて廃止する。2011年3月いっぱいで、ロシア向英語放 送、ヒン ズー語、インドネシア語、キルギス語、ネパール語、スワヒリ語、ルワンダ・ブルンジ向サービスの短波放送を廃止する。同時に欧州向に 648kHzで行われている中波放送も廃止する。欧州のリスナーはインターネット放送または衛星放送で聴取することになる。他の地 域のリスナーは現地FM中継、インターネット放送、携帯電話放送で聴取すれば良いとしている。2014年3月いっぱいで英語の短波放送も、廃止する。また 英語放送の番組内容は大幅に削減する。この時点で残る短波放送はビルマ及びソマリア向のそれぞれ1日2時間のみとなる。(MN 1/26)
  英国のMike Barraclough氏によると、BBC有志によりリストラに反対する「Stop the BBC World Service Cuts」というサイトが開設された。http://www.savews.com/ (DXLDyg 1/27) リストラというよりも無料放送部門の 解体に近いといえま しょう。

Bush Houseの玄関に置かれた「BBC World Serviceの死」を悼む花束(http://www.savews.com/ より、「R.I.P」は墓標に書かれる「〜ここに眠る」の意味)



◎英国国内でのBBC-WSの聴取は増加  4版新規

 Press Gazette誌によると、2010年年度第三四半期の英国での受信率調査の結果がRadio Joint Research社より発表された。それによると、英国国内でこの時期にBBC-WSを聴取した人は146万人で、前年度同期の132万人を上回った。 (kinandrewelliott.com 2/3) BBC会長の言にあるようにBBC-WS廃止の真の理由は、聴取率や技術進歩ではなく「無料放送の停止」と思われますので、聴取者が多少増えて も関係ないかも知れません。

◎BBCの648kHzの後利用に名乗り
 BBC Wolrd Serviceの欧州向中波放送648kHzは3月いっぱいで廃止が決まったが、Orfordness送信所から500kWで欧州をカバーするこの周波数 の後利用に早くも英国・オランダの 合同メディアが名乗りをあげている。648kHzを引き継いで「UK International」または「England International」、「London International」の局名で欧州向に「Top 40」タイプの音楽番組を放送するとしている。(MN 1/26) 同送信所には1296kHzのDRM放送用送信機もありますがそれはどうなるのでしょうか?

◎無料の電波放送はなくなる運命 〜BBC会長が指摘
 BBC会長のMark Thomson氏は、Oxford Media Conventionにおいて無料のラジオ・TV電波放送は間もなく時代遅れとなり消滅するので、公共放送はそれに代わる新しいメディアのプラットホーム を開発しておかなければならないと語った。将来の放送はすべて有料の閉じたシステム内で行われるようになり、無料放送は 「YouView」のようなシステム内でだけ可能になる。公共放送はそういう時代が来ることに備えて「YouView」等を採用することを考えておく必要 が あるとしている。(MN 1/19) BBC World Serviceの解体もこの考え方がベースにあると思われます。「YouView」とはBBCが開発中のIP化ラジオ・TVシステムのことです。ラジオ・ TVの番組を高速携 帯回線や光回線等からのIP接続によりSTB(セットトップボックス)経由で受信するもので、無料放送でもSTB使用料や回線使用料を徴収でき、しかも高 いTV塔等コストのかかる電波送信所は不要になるというもので す。全世 界への拡販を考えているようです。

◎BBC Monitoring予算カットでリストラ
 BBC Monitoringは1月17日、予算カットに伴うリストラを発表した。同社の予算は昨年10月に現在の年間2330万ポンドから、2年間で300万ポ ンド削減されることが決まっている。これに伴い全体の16%に当たる72人を人員整理することが決定された。(MN 1/17)

◎ドイツ政府DWに対して短波・中波放送の原則廃止を要求
 ドイツ財務省の諮問委員会はDeutsche Welle(DW)に対して短波・中波放送の原則廃止と海外在留ドイツ人向の放送の中止を求めた。ドイツ国民の税金で賄われているDWは 短波・中波の放送は廃止し、特定の国でのFM放送のみを残すべきとしている。DWはドイツ政府より2億7300万ユーロの年間予算で運用されている。 400ページにのぼる諮問委員会の報告書は次のように指摘している。海外在留ドイツ人はインターネットでいつでも母国の情報を得られるし、海外でドイツの 衛星TV放送も聴取できるためDWが海外在留ドイツ人向の放送を行う理由はなくなった。DWには現在1500人の職員がいるが、人数を圧縮して外国の非ド イツ人がドイツの政策に興味を持つような活動に集中すべきである。2013年までに海外放送のターゲットはアジア、アフリカ、中東、中南米に絞り、短波放 送は最低限必要な地域向のみとして原則廃止すべきとしている。(MN 1/20)

◎RNW Bonaire中継局を2012年に廃止 〜送信はA12まで 4版追加
 ウルグアイのHoracio Nigro氏によると、Radio Netherlands Worldwide(RNW)はスペイン語のお便り番組で、2012年にBonaire中継局を廃止することを明らかにした。廃止の理由は短波受信者が減 少し、この中継局で中継すべき放送の時間数が激減したことによる。RNWでは短波放送全部を廃止することは考えていないが、iPodでもRNWを聴くこと ができる時代に対応した措置であるとしている。(DXLDyg 1/22)
 RNWの番組編成部長Jan Willem Drexhag氏によれば、Bonaire中継局の廃止は2012年10月に予定されている。廃止自体は残念なことであるが、これは財政上の理由である。 Bonaire中継局は設備も良く、北米・中米・南米向送信所としては理想的であるが、最近の送信時間の減少で、送信時間に対する維持コストの比率が増大 し、維持不可能になった。代替措置として仏領ギアナのMontsinery中継局、カナダのSackville送信所を借りて送信するので、RNWが直ち に短波放送を止める訳ではない。(MN 1/25)
  ドイツのKai Ludwig氏によれば、Bonaire中継局の稼働率は低下しており、RNWが12時間、Radio Japanが5時間、米国IBBが4.5時間、DWが4時間(同局のリストラで消滅予定)、Vatican Radioが2時間と、全能力の38%に過ぎない。同中継局は2006年と2007年に設備の更新を行い、400万ユーロをかけてPhilips社製の旧 式送信機2台をThomson社製新送信機に入れ替えたばかりであり、更新費用が無駄になってしまうことになる。(DXLD 1104)
  オランダのJan Oosterveen氏によれば閉鎖時期はA12シーズンの終わり(2012年10月初め)と正式に発表された。(WWDXC TO 1001)

◎VOA突如短波放送を削減 〜インドネシア語・ベトナム語は短波放送廃止
 1月15日VOAはインドネシア語とベトナム語の短波放送を全面停止し、中国語とアフリカ向フランス語放送の短波周波数を削減した。インドネシア語放送 については、インドネシア国内の放送局で中継提供されているTV・ラジオの番組のみが継続された。ベトナム語放送は22:00-22:30、00:00- 01:00、07:30-08:30に行われてきたが、中波放送(22:00-22:30 Thailand 1575kHz、00:00-01:00 Philippines 1170kHz)のみが残る。またAsiasat経由の衛星放送、インターネット放送は継続されるが、07:30からの放送はなくなった。中国語放送は聴 取者数の少ない時間帯である10:00-12:00、16:00-18:00の周波数が削減されたが、後の4時間分はそのままである。衛星放送、インター ネット放送はそのまま継続された。アフリカ向フランス語放送は月−金の14:30-15:30、日・月の05:30-06:00の放送がなくなった。今後 はどの周波数で聞こえるのかについてVOAはwebページ(http://voanews.com)上では情報を公開していない。 (kimandrewelliott.com 1/25) 中国語の改正前の周波数表は掲載されていますが、アフリカ向フランス語は「周波数」が空欄となっています。

◎Radio Ukraine Internationalは短波放送を1回1周波数に縮減 〜送信所は一応残存
 ウクライナのAlexander Yegorov氏によると、Radio Ukraine Internationalは1月1日より、Mikolaiv送信所からの9410kHz(17:00-20:00 250kW)とLviv Krasne送信所からの9440kHz(08:00-12:00 500kW)を停止し、両送信所からのRUIの送信は消滅した。残りの放送(00:00-03:00 7435 03:00-06:00 6030 06:00-07:00 6140)はすべてKharkiv送信所の100kW送信機からになる。なおLviv Krasne送信所からのVoice of Russia中継(12:00-13:00 7440 英語、19:00-20:00 11655 独語)は継続される。(WWDXC TP 998)
  ロシアのVadim Alekseev氏によると、Radio Ukraine Internationalは2月1日より短波放送を更に1日1回1周波数のみに縮減する。残る短波放送は00:00-03:00 7345kHzのロシア向ロシア語放送のみとなる。それ以外は衛星放送(Astra 4)かインターネット放送(http://www.nrcu.gov.ua)を聴くようにと言っている。(WWDXC TP 1000)

◎ボリビアRadio Juan XXIIIが2月に短波放送再開に
 米国のJamie Labadia氏によると、同氏はボリビアのRadio Juan XXIIIの短波放送再開のために5kW短波送信機とアンテナの設置作業を行っている。短波送信機はPhilips社製BLF-278型。新型の MOSFETを使用したもので、500Wの増幅器を10基並べて5kWを出している。アンテナはLAZY H型。5/8波長のエレメント長を持つものであり、ビームは南北方向で8dBの利得があるため、5kW送信機でも30-40kW並の効率が 期待でき、北米では良好な受信状態が期待できる。2月中旬には試験電波が出せる予定である。(WDXC Contact Magazine via WWDXC TP 997)
 
◎All India Radio巨大化して人員が不足
 現在All India Radioは(AIR)国内238カ所に338台(FM177、中波149、短波54)の送信機を配置している。送信機の数が多いために、調整不良のまま 放送したり、20年といわれる寿命を越えて使われている送信機も少なからず存在するが、職員が不足しており十分対応できないという問題がある。古くなった 送信機は最新のデジタル送信機に入れ替えることになっており、計画ではFM34台、中波40台、短波5台を入れ替える予定になっており、これらが行われれ ば状況が改善する筈である。(MN 1/1)
 英国のMike Terry氏がIndian Televison.comの報道として伝えたところによると、周辺部に配置されたAIRの放送局の内24局はスタジオ設備があるにも拘わらず、制作ス タッフや技術スタッフがいないために単に他局の中継を行っているだけである。(DXLDyg 1/3)

◎Voice of Russiaは「伝統的ラジオ放送」も重視
 Voice of Russiaは年末の番組の中で新しいメディアへの取組に対する考え方を示した。それによれば、現在ラジオは20世紀の初めほどには重要なメディアではな い。しかしラジオは丁度写真や映画が出てきても絵画が残ったように存在し続けている。ラジオは時間を持て余している人にとっては良い娯楽である。 Voice of Russiaは典型的なマルチメディア企業になるべきで、映像、文字、音声を駆使して新しい聴取者を獲得しなければならない。現在はアナログとデジタルの 狭間である。アナログ技術は終焉するかもしれないし、しないかも知れない。英国を含む多くの国ではAM/FM放送は現在のものが好まれており、ラジオのデ ジタル放送は人気がない。そういう状況の中では伝統的なラジオ放送を行いつつ、インターネット放送、携帯電話放送等の新しい方法に対処して行くことが必要 である。それらの新手段を促進するためにも今までのラジオ放送は有用であるといえる。(MN 1/1)

◎Radio México Internacionalがインターネット上に復活
 1月1日より、Radio México Internacionalが番組制作を再開した。同局は2004年6月1日以降短波放送を停止して活動を行っていなかった。ただし番組はインターネット 上のみでスペイン語による24時間放送である。また同時にFacebookとtwitterのページも設けた。短波放送を復活するつもりはないとしてい る。(MN 1/6) 
  現在スペイン語のみだが、英語、フランス語、南米インディアン諸語でも近日中に放送を行う予定である。2004年に短波放送を廃止した理由は予算が捻出で きなかった訳ではなく、当時6台あった短波送信機の内寿命の来た5台を取り替えるために6千万ペソかかることが分かり、費用はあったが、短波放送の費用対 効果が問題となり止めてしまったのが実状である。2009年のメキシコ建国200周年記念に特別インターネット放送を行ったところ世界中から予想外の反応 があった事が今回復活の主因である。(MN 1/12)
  HPはhttp://www.radiomexicointernacional.imer.gob.mx/。

ロゴではラジオのアンテナで聞くことになってるのだが!



◎RFAが卯年QSLカードを発行
 Radio Free Asia(RFA)は2011年の新年を記念してウサギを描いた卯年のQSLカードを発行する。発行期間は1月1日〜3月31日の間に寄せられた受信報 告。手紙による受信報告だけでなくURL( http://www.techweb.rfa)上またはE-mail(qsl @ rfa.org)でも送ることができる。(DXLD 1101)

◎CRIインドでの放送利権獲得に
 インドのAlokesh Gupta氏によると、中国国際放送(CRI)は現在は北京からインドの4言語(ヒンズー語、ベンガル語、ウルドゥー語、タミール語)で放送しているが、 今 後はインド国内各地で現地送信を行うべく周波数の買収を進めている。中国は既にスリランカ、ミャンマー(ビルマ)他7ヵ国でAM/FMによる国内放送を 行っているが、今後インドでもこれを推進する。具体的にはFMで放送しているインドの放送会社を買収して周波数を獲得する。CRIではFMの方がリスナー を増やし易いとしている。(DXLD 1101) インド政府はFM局の外国資本出資比率の規制も緩和する予定です。

◎パキスタンが7100kHzに出現
 インドのJose Jacob氏によると、Radio Pakistanが12月末よりアマチュアバンドの真ん中に当たる7100kHzに出現した。放送はウルドゥー語であった。02:00にAzad Kashmir RadioのIDが出た後Radio Pakistanの全国向ウルドゥー語ニュースとなった。(DXLD 1101)

◎放送局E-mailリストを公表
 ドイツのHans Friedrich Dumrese氏は放送局のE-mailリストを作成して公表している。無料でhttp://www.email.dxer.infoよりダウンロードで きる。変更や追加があれば知らせて欲しいとのことである。(DXLD 1101)

◎韓国統一省が国内向インターネット放送を開始
 韓国統一省は今年中に朝鮮半島統一を目指したインターネット放送を開始することを明らかにした。1日1-2時間の放送を実施し、一部はケーブルTVにも 流す予定である。内容は北朝鮮の現状がわかる映像等。そのために海外放送部門からも含めた5人の専門チームを編成し、今年前半には試験放送を行い、年末に は正式放送を開始する。(MN 1/9)

◎VORのCarl Watts氏死去
 Radio Moscowの時代から半世紀以上海外放送リスナーに親しまれたVoice of Russiaの元英語アナウンサーCarl Watts氏が死去した。同氏は1920年代にカナダWinnipegでウクライナ移民の家に生まれたが、その後旧ソ連に渡り旧Radio Moscow、旧Radio Station Peace and Progress、現Voice of Russiaの英語放送アナウンサーとして活躍していた。以前はCarl Yegorevというロシア人の名前で出演していたが、ロシア人にしては英語のアクセントが良いと有名になった。(MN 1/9)

◎ウルグアイにも海賊局
 ウルグアイのHoracio Nigro氏によると、同国のLavalleja州JosePedro Varelaに海賊局Web Radio Infoideasが誕生し6678kHzAM、25W(実効10W位か?)で放送を開始した。アンテナは逆V、放送時間は04:00-09:00あた り。既にアルゼンチン、チリ等で受信された。同局のURLはhttp://infoideasweb10.blogspot.com/、番組はhttp: //www.raddios.com/foro1.php?radio=infoideaswebで流されているものと同じである。(DXLDyg 1/9)



◎キューバがHFCCに加盟していない理由
 RHCのArnaldo Coro Antich氏が、デンマークのAnker Petersen氏の「世界の大半の国はHFCCに入っているのにキューバだけが入っていないのはどうしてか?」との質問に答えた内容によると、端的には HFCCに米国が加盟しているのがその理由である。米国が放送している反キューバのRadio Martiや反キューバ的なVOAスペイン語放送の周波数とRHCの周波数を一緒にして調整に加わりたくはないからである。だからキューバはHFCCを経 由せずGenevaのITUに直接使用周波数を届け出ているのである。(DXW via WWDXC TP 997)

◎Rimavska Sobota送信所からIRRS一応引き続き送信
 昨年末にRadio Slovakia Internationalが短波送信を停止した後にどうなるか注目されていたスロバキアのRimavska Sobota送信所であるが、同送信所を使用して送信を行っているイタリアのIRRSが1月以降もそのまま送信を継続している。6090kHzで行われて いた月−木曜の送信はなくなったが、日曜日の18:00-19:00も送信は行われているのが確認された。

◎Radio Flyの3915kHz送信停止
 米国のIan Baxter氏によると、パプアニューギニアRadio Flyの3915kHzは送信機が壊れたために送信が停止している。うまく修理が済めば1月中にも送信再開の予定。(DXLDyg 1/10)

◎ポーランドは海外放送強化の方針
 オーストリアのPaul Gager氏によると、ポーランド政府は2011年にはEUの一員としてアピールを高める必要があるとして、Polish Radio海外放送のウクライナ及びベラルーシ向放送を強化する方針であると表明した。また現在行われている、ポーランド語、白ロシア語、ウクライナ語、 ロ シア語、ドイツ語、英語、ヘブライ語の放送に加えて、新たに中国語とアラビア語の放送を開始する計画を持っていると発表した。(WWDXC TP 997) 

◎AIBDが新webページ開設 〜出版物を無料提供
 アジア太平洋放送研究所(AIBD: Asia-Pacific Institute for Broadcasting Development、本部はマレイシア)がwebページを一新し、研究成果等の出版物や写真、ビデオ等を無料で公開した。新webページのURLは http://www.aibd.org.my/。(MN 1/12)

◎CRIパキスタンでFM放送開始
 パキスタンのAbid Hussain Sajid氏によると、パキスタン・中国両政府の協定に基づき、1月17日より現地時間の19:05-20:00にCRI英語放送、17:05-18: 00にCRIウルドゥー語放送がRadio Pakistanの「FM93」で放送されることになった。CRIではこれによりパキスタン人は中国の文化・音楽・生活を身近に感じることができるとして いる。(DXLDyg 1/12)
  パキスタンの駐中大使Masood Khan氏によれば、FM93によるCRI全国中継は世界にも例を見ない放送方法で、中国とパキスタンの絆の強さを示しているとしている。CRIの発表で はFM93で1月17日よりCRIが中継されるのはIslamabad、Karachi、Lahore,、Multan、Kohat (Khyder Pakhtunkhwa) の5大都市。また大使はCRIがウルドゥー語放送を強化している事に改めて感謝を表明した。CRIの英語・ウルドー語の放送時間は夕方の聴取率の高い時間 に 設定されている。(MN 1/16) 中国はインド東部州の領有を主張しており、インドと犬猿の仲のパキスタンとの友好関係の強調はこの事と関係があるとされています。

◎ルクセンブルグの1440kHzは現在はAMのみ 〜DRM放送終了
 ドイツのKai Ludwig氏によると、ルクセンブルグMarnachにある1440kHz(300kW)の中波送信機はWRNの仲介で各局のDRM送信に使用されてい たが、撤退が相次ぎ、最後までDRM送信を行っていたKBSもDRM送信を止めてAMに切替えたため、現在はすべてAMモードで送信している。 (DXLDyg 1/11)

◎スウェーデン短波送信所買い手がつかず
 スウェーデンのHörby送信所及びSölvesborg送信所にある短波送信機はすべて売りに出されているが、買い手がつかない状況である。 Sölvesborg送信所の送信機は設置後26年を経過した真空管式(S4006)で、既に変調用の真空管は製造中止となっているため、部品取り用か単 なる鉄くずにしかならない。Hörby送信所の場合には、Sverige Radioが運用会社のTeracomに短波送信の廃止を通告し忘れ、運用スタッフは新聞記事で廃止を知ったと言う状況で混乱が生じた。Hörby送信所 では「売り に出す」とは「送信時間を売る」意味らしいが、それでも買い手がつかず、「Hörby・Sölvesborg両送信所ともに博物館にしてしまえ」とい う議論さえ出ている。(DXLDyg 1/11)

◎Radio EthiopiaにはQSLカード在庫なし
 ギリシアのRobertas Pororelis氏は2010年年末にエチオピアAddis AbabaのRadio Ethiopiaを直接訪問して英語放送部門のスタッフに面会した。英語部門ではラジオだけでなくTV番組も制作していた。技術担当者は7110kHzが 欧州では最も聞きやすい筈だと言っていたが、この周波数では聴いたことがない。技術部長のWorku Gachena氏と英語部門長のKebede Gizachew氏は大変親切に応対してくれ、丁度放送されていたTVのクリスマス番組にも出演させてくれた。自分のためにQSLカードが局内にないか探 してくれたが30分探しても無かった。もう1回受信報告を送ったら今度はQSLカードを送ると言っていた。(DXLDyg 1/13)

◎Radio Pakistanが中波ラジオ放送強化
 パキスタンPBC(Pakistan Broadcasting Corporation)のMurtaza Solangikai会長はパキスタンのHyderabad、Multan、Larkanaに新たに100kW中波送信機を設置して日中は300マイル、 夜間は600マイルまで強力にカバーすることを表明した。このことでHyderabad送信所からの電波はインドのGujarat州、Larkana送信 所からの電波はRajastanに隣接するインド諸州をカバー範囲にすることができるとしている。また日本と米国からの資金援助でIslamabadに 新たな500kW中波送信機を導入する予定であることも明らかにした。一連のラジオ放送強化計画によりパキスタン国内のラジオ放送局の数は14から34に 激増する予定である。(MN 1/15)
 
◎混乱が続くチュニジアの短波状況
 米国のGlenn Hauser氏によると、大統領が追放されるなど混乱の続いているチュニジアであるが、RTT(Radiodiffusion Television Tunisienne)の短波放送は、WRTH2011によれば11:00-14:10 12005、13:00-15:26 7275、15:00-17:10 7335、01:00-05:00 9725 12005、02:00-06:10 7225、04:00-08:10 7345 となっている。1月15日現在04:00からの7345kHzのみが確認されたが、信 号が弱く変調が浅かった。アラビア語のHP http://www.rtci.tn/ 及び http://www.radiotunisienne.tn/ (双方共に同一内容)は機能している。また米国のMike Cooper氏によればGalaxy19衛星を使ったKuバンド上でもアラビア語、フランス語ともに放送は継続している。(DXLDyg 1/15)

◎7MHz帯アマチュアバンド内違法放送局リスト
 ドイツの Ulrich Bihlmayer氏(DJ9KR)は7.0-7.2MHzのアマチュアバンド内で国際法に違反して放送している短波局リストの最新版を発表した。 http://www.iarums-r1.org/iarums/7100r1.pdfよりダウンロード可能。違法局の情報は http://peditio.net/intruder/bluechat.cgiから入力して欲しいとしている。(DXLDyg 1/15)

◎スウェーデンSAQ新年特別北米向送信の結果
 スウェーデンSAQのLars氏によると、1月4日行われたスウェーデンのGrimenton Radio/SAQの超長波17.2kHzによる北米向試験送信の結果、北米よりは6通の受信報告が寄せられ、内4通がSAQを本当に受信したと認められ た。その中にはアラスカからのものも含まれていた。次回の送信は7月3日に予定されている。(DXLDyg 1/14)

◎Radio FardaがUAEより中波送信開始  〜Kuwait中継局の設備遅れが原因
 米国のイラン向放送Radio Fardaは1月1日よりUAEのAl Dhabbayya送信所より1314kHz(1000kW)の中波送信を開始した。時間は23:00-09:00。元々はIBBのKuwait中継局か ら2008年 8月に1386kHzで送信開始を予定していたが、実現が予定より26ヶ月以上遅れているため業を煮やしてこちらに切り替えたらしい。(MN 1/17)
 すでに欧州では受信されている。(WWDXC TP 998)
 ドイツのKai Ludwig氏によると、Kuwait送信所の設備遅延は米国政府内でも問題になっており、2010年春に監査委員からの質問に対してBBG担当者は「秋 には完成」と答えたが、何年の秋とは回答しなかった。(DXLD 1103) 

◎Radio PragueのLitomysl送信所は廃止
 Radio Pragueのお便り番組で1月16日にアナウンスされたところによると、1月31日の短波送信中止後Litomysl送信所は廃止となり、運営スタッフ は解雇される。現在設備を解体してしまうか、将来の運用再開可能性のためにそのままにしておくかは協議中である。(MN 1/17)

◎米国に新たな宗教短波局
 FacebookでStinson Familyという団体が、資金がたまったので全世界向の短波放送を開始すると発表した。局はバージニア州のLebanonに設立され2011年末には放 送を開始する予定。
放送主体はSpring City Baptist Church及びIndependent Baptist Mediaとなる。(MN 1/17)

◎拡張バンドにメキシコ新局
  メキシコHuixquilucan,にXバンドの新局Radio Anáhuacが誕生した。コールサインXEANAH、1670kHz、出力1kWで1月20日に正式開局した。試験電波は数日前から出ていたようで、メ キシコのDXer Héctor García Bojorge氏は1月17日に発見した。この局はAnáhuac Universityのメディア関連学部の学生が運営しており、局は通信学部のCAD校舎内にある。既に2004年からweb上では24時間放送を実施し ていた。放送ターゲットは主として大学関係者である。局の連絡先はE-mailではanahuacradio @ hotmail.com、S-mailではAv. Universidad Anáhuac #46, Col. Lomas Anáhuac, Huixquilucan, Edo. de México, Méxicoである。(DXing.info 1/30)

討論番組の収録 後方には同局のロゴが (Anáhuac大学のHPより)



◎Kall Krekel送信所から期間限定でDeutche Radio Ulaanbaatarが出る!
 ドイツ在住の35000人のモンゴル人向に、Kall KrekelにあるRadio 700の短波送信所より、Deutche Radio Ulaanbaatarが短波6005/6085kHzで1月24日〜2月20日に送信される予定である。この局は2008年3月に設立され週3日1時間 の放送を首 都BerlinにおいてFM98.9MHzで行っており、昨年11月からは http://www.radio700.info上でインターネット放送も開始した。(WWDXC TP 998)
 ドイツのChristian Milling氏によると、上記短波送信の詳細スケジュールは以下の通りである。
 1/26 1/28 2/2 2/4 2/7 2/9 2/11 2/14 2/16 2/18の22:00-23:00 6005kHz
  1/25 1/27 1/29 2/1 2/3 2/5 2/8 2/10 2/12 2/15 2/17 2/19の18:00-19:00 6085kHz
  Deutche Radio UlaanbaatarのQTHはGaltai Galsan DRUB, Centralpost p/b 711, Ulan-Bator, Mongolia、E-mailはdeutschesradioub @ galsan.info。Ostbelgien及びEifel地域ではRadio 700のFM90.1MHz、101.7MHzでも聴くことができる。更にRadio 700でインターネット放送(http://www.radio700.eu)も行われる。(WWDXC TP 999)

Deutche Radio Ulaanbaatar(D.R.UB)の宣伝ポスター




◎GTRK Tyvaの情報

 ロシアのKovalenko氏によると、KyzylにあるTyva共和国のGTRK Tyvaからのローカル放送が6100kHzで08:10-09:00、09:10-10:00、15:10-16:00に行われているのを確認した。他 は Radio Rossiiの中継。同局のwebサイトは開設されていない。(WWDXC TP 998) 

◎中国が新しいニューメディアネットワークを設立 
 中国政府は新しいニューメディアネットワーク組織、中国国際広播電視網絡台(CIBN:China International Broadcasting Network)を1月18日公式に設立した。本部は北京。CIBNは現在でも世界最大の多言語サイトとなっているCRI Onlineの発展形と位置づけられ、61カ国語でwebsite、オンライン放送、携帯電話放送を統合した対外放送メディアとなる。また中国国際広播電 台(CRI)は同時に100%子会社、国広環球伝媒控股有限公司(GMG:Global Broadcasting Media Group)を設立しCIBNへの資金供給と実際の放送運用を担当させる。以上の措置でCRIを単なる国際放送局から世界的なメディア企業に拡大する意図 がある。(MN 1/18)

◎France24のiPadアプリ全世界で15万件のダウンロード
 France24/RFI LabはiPad用の専用アプリ「France24」を2010年4月3日より提供しているが、1月19日までにダウンロード数が15万件に達したと発表 した。主なダウンロード先はフランスが50%、次いで米国、ベルギー、スイス、カナダ、英国、モロッコ、日本、イタリアの順であった。このアプリは無料で 提供され、携帯電話回線経由で英語・仏語・アラビア語の3チャンネルを聴取できる。文字、音声。ビデオで四六時中いつでもアクセス可能な点が特徴である。 (MN 1/19) 詳しくはhttp://lab.france24.com/tags/ipad参照。

◎Radio Mashaal開始一周年
 米国によるパキスタン−アフガニスタン国境地域向専門放送Radio Mashaalは開始1周年を迎える。同局は2010年8月に聴取者調査を実施したが、その結果ではパシュトゥン語を話すパキスタン人の内の5%が同局を 聴 いていた、同局では現在は10%が聴いていると推測している。同局を聴いているのは殆どが30〜40歳代の男性であるため、 Amanullah Ghilazi局長やRFE/RLのAkbar Ayazi副局長は若い聴取者層の獲得も重要と見ている。パキスタンでは若い人もラジオを聴くため、若年層が教育や雇用の機会を得るのに有用な内容の情報 番組を新設してこの層での人気を獲得しようとしている。(MN 1/20)

◎RTM-Sarawak短波も新周波数
 865kHzのSarawak FMに続いて今度はRTM-SarawakのWai FMの中継が11665kHzで確認できた。1月19日の17:30頃に11665kHzで不明のマレー語・インドネシア語局が秋田のDXerにより初め て受信され、その後のモニターでSarawakのWai FMであることが確認できた。Sarawakからの7270kHzと同内容だが11665kHzのほうが微妙に遅れており、Kajang送信所からの中継 と思われる。1月21日のモニターでは19:02にs/onし01:00までWai FMの中継、01:00の国歌に続きSarawak FMの中継に切り替わったが01:08にf/outあるいはs/offしたようで確認できなくなった。01:00からはSarawak FMを中継している9865kHzと完全にシンクロしていたのでKajang送信と見てよいと思われる。Wai FMはIban語の放送と言われているが聞いた感じではマレー語との区別がつかない。このほど発表されたHFCCの最新リストをチェックしたところ 9835kHzのSarawak FMともどもHFCCに申請されていることが判明した。両波共にKajangからの送信でビーム93度、100kWでターゲットはITUゾーン54NEで カリマンタン向けとなっていた。
 9835kHz 09:00-01:00 100kW 93度 Kajang RTM 
  11665kHz 09:00-01:00 100kW 93度 Kajang RTM
  送信時間は09:00-01:00となっているが9835kHzは01:00以降も出ており、終了は04:00あたりである。(NDXC 長谷川清一氏)

RTM-Sarawakの中国風新年ウサギキャラ 



◎Radio Martíで商品売買番組
 Radio Martíは「El Revoltillo」(商品争奪戦)という新番組を開始した。これは共産主義のキューバでは得られないサービスを提供することで キューバの聴取者を確保する試みである。リスナーの中で物を売りたい人と買いたい人を仲介するフリーマーケット番組で、現金、物々交換、サービス交換 等何でも可能である。キューバではインターネットアクセスが制限されているため、交換リクエストはe-mailや電話で受け付ける。番組は毎日00: 30-01:00に放送される。(BBG Press Release 1/22)

◎DWのギリシア語放送延命
 ドイツ政府はDWに現在要求している2013年までのリストラの中にギリシア語放送の廃止は含まれていないことを明らかにした。当初の政府勧告の内容に はギリシア語放送の廃止が含まれていた。現在DWのギリシア語放送は毎日30分行われており、ギリシア及びキプロスの40局が中継している。(MN 1/21) 欧州の経済危機の負担を一気に背負うドイツとしてはその源に対する放送は廃止できない訳です。

DWギリシア語スタッフ(同局HPより)



◎ZNBC 今度はFM放送も受信不能に
 短波送信機の故障をきっかけにFM中継の増備を始めたザンビアのKapiri Mposhi地区では1月2日よりZNBCの第一放送も第二放送も聞こえなくなってしまった。これは送信機を管理するZamtel社の施設に落雷があった ためで、この地区と周辺地区では放送が届かなくなってしまった。政府では復旧作業を可能な限り続けるとしている。ZNBCではこの地区の住民に第一放送は 短波の5915kHz、第二放送は6165kHzで聴くように呼びかけている。(DXLDyg 1/20) 短波送信機が故障した時に廃止しないで修理しておいて本当に良かったですね。広い国土を有する国ではFM放送で全土をカバーすることは不可能なため、国内 向放送用にも短波を残しておく必要があるということでしょう。

◎米国が北朝鮮向放送への支援を半減
 韓国からの北朝鮮向放送の一つである自由北韓放送に対する米国政府からの昨年の資金援助額は40〜50万ドルと半減した。これは同局が2004年に設立 されて以来初めてのことであった。米国側は計算間違いが原因としている。この局は脱北者中心に設立された局で、米国からの資金で外国の放送施設の周波数 を借り、北朝鮮向に韓国や世界の情報を放送している。局では援助を削減されると放送を継続できなくなるとしている。(MN 1/24)

◎WRNはRadio Pragueロシア語放送のMoscow中継継続
 ウクライナの Aleksandr Diadischev氏によると、Radio Pragueが短波放送を廃止する1月31日以降もWorld Radio Network(WRN)はMoscowにおける同放送の中波中継を継続する。周波数は738kHz(5kW)で、中継時間は10:00、14:00、 16:00、21:30の4回(番組は30分間)である。なお12月31日に短波放送を廃止したRadio Slovakia Internationalのロシア語放送も同周波数で10:30と23:30にWRNにより中継されている。(DXLDyg 1/24)

◎RRI-Makassar復活
 米国加州のRon Howard氏によると、停波していたRRI-Makassarが4750kHzにて復活した。00:00にはJakartaからのニュースがあり、 00:59にLove Ambonでs/offした。00:00まではBangladesh BetarがQRMする。(DXLDyg 1/24)

◎13363kHzでRadio Rivadaviaを中継
 米国のGlenn Hauser氏によると、アルゼンチン海軍の無線局より13363kHzLSBで08:30頃Radio Rivadaviaが中継されているのが受信された。(DXLDyg 1/24)

◎カナリア諸島のRNAがQTH変更
 イタリアのRoberto Pavanello氏によると、カナリア諸島Las PalmasのRadio Nacional de EspañaのQTHが変更されている。新QTHはPlazoleta Milton 1, ES-35005 Las Palmasである。電話は+928 453000、局長はClara Rivero Medina女史である。(WWDXC TP 999) 短波で放送していた事もありました。

◎ノルウェイに残存の2中波局廃止に
 ドイツのKai Ludwig氏によると、Vigra島の630kHzは来る6月30日に廃止される。送信所はすぐに解体され、年末には更地になる予定。最後に残る Rost島の675kHzは2012年12月31日に廃止されることが決まっている。Vigra島送信所の232mの送信鉄塔は空路の邪魔とされ、 2007年より撤去要求が航空関係者から出ていた。そのため停止直後の解体となる。撤去されるアンテナは送信機の更新(AEG Telefunken社製S-4002)に伴って1985年に立てられたものである。Rost島送信所のアンテナは1997年に廃止されたDecca局 (127kHz)のものを再利用したものである。(WWDXC TP 999) 短波の次は中波が無くなり、その内にラジオ放送自体が無くなりそうな雰囲気です!

◎Democratic Voice of Burma資金枯渇で苦悩
 ノルウェイにOsloに本拠地を置く、ビルマ民主派の放送 Democratic Voice of Burma (DVB)はノルウェイ政府からの援助が減少したためTV・ラジオの番組を削減し、一部従業員の解雇を行うことになった。2月末からはTVで放送されてい る娯楽番組と朝のラジオ番組が削減される。DVBは1982年に設立されノルウェイ政府及び国際援助団体からの援助で運営されてきた。ノルウェイ政府の財 政難で今年の援助額は前年より15%減の2000万クローネとなった。夜のラジオ放送と24時間TV放送は維持するという。ビルマの農村地域ではラジオの 情報だけに頼っているため夜のラジオ放送だけは維持さいたいと局では言っている。寄付や支援に頼る以上常にこの種の問題に遭遇することは避けられないが、 その都度対処して行くしかないとAye Chan Naing局長は語っている。(MN 1/15)

◎ラオスの軍局放送開始
 1月25日、ラオスに新しい軍局Lao People's Army Broadcasting Stationが誕生した。この局はラオス防衛省の見解を全国に伝えるのを目的としている。280万ドルの政府費用と9ヶ月の期日をかけて、首都 Vientianeの本局(FM99.7MHz、10kW、5kW送信機も予備)と全国28カ所の中継局を建設。本局と中継局間は光ファイバーで結ばれ る。(MN 1/26) 短波での放送もあると良いのですが。
 
◎WRTHよりBargraph Frequency Guide CD
 WRTHより「Bargraph Frequency Guide CD」が新たに発売された。これは数年前に発行された「WRTH Frequency Guide」をCD版にしたもので、B10スケジュールと国内向短波放送を周波数別の時間棒グラフにしたもの。グラフは言語別に18種類に色分けされてい る。pdf形式で検索機能もついている。価格は送料共で£9.99、http://www.wrth.comに直接申し込むことができる。(WRTH)




◎Perseusに新機能 〜リモートサーバー

 Perseus用の新版ソフトウェアV4.0aが仮リリースされている。最大の特徴はリモートサーバーの利用が可能なことで、画面上に「Net」のボタ ンが設けられ、自分もサーバー登録することで、世界中のサーバー登録したPerseus受信機で聞いている内容を受信できる機能が追加されたことである。 これにより世界のどの局でも、局近くにあるDXerのサーバー経由で受信内容を確かめることができる。但し自分のPCをリモートサーバー登録するには、 @PCのIPアドレス固定、Aファイアウォール解除、Bルーターに対するポート開放の手続き(PCのネットワーク環境によって方法は異なる)が必要であ る。正式リリースはされていないため、Microtelecom社の公式ページには掲載されていないが、http: //microtelecom.it/perseus/Perseusv40a.zipよりダウンロードすることができる。運用した結果の不具合やリスク は自己責 任となる。(赤林)

◎Clayton Howard氏死去
 
HCJBのDX番組「DX Party Line」のホストとして長年親しまれたClayton Howard氏が1月27日、米国オクラホマ州Tahlequahで死去した。92歳であった。氏は1941年から1984年までHCJBにエンジニアと して奉職した。その間20年以上に渡り妻のHelenさんとともにDX番組「DX Party Line」のホストをつとめ世界中のDXerから親しまれた。
 氏は1918年に中国広東省で米国からの宣教師の家に生まれた。9歳の時に家族とともに帰国し、1939年にWheaton大学工学部を卒業、その後 Chicago大学大学院で物理学を学んだ後、当時エクアドルに10kW送信機を設置したばかりであったHCJBに応募し、1941年よりQuitoの HCJBに勤務した。その後技術者としてcubical quad antennaの開発、遠隔放送の開発に当たるとともにHCJB送信所の大規模化に大きな役割を果たした。後に大規模放送拠点となるPifoを選定したの も氏であった。1942年9月にHelen Marie Prestidgeさんと結婚した時には結婚式の模様が短波で世界に生放送された。独特の低音も評価されて英語とスペイン語の音楽番組に自ら出演するよう になり、1960年代半ばには有名な「DX Party Line」の番組を創設して、自らホストとなった。また妻のHelenさんとともにリスナーズクラブANDEX立ち上げ「ANDEX Magazine」を発行した。1984年6月に引退、番組ホストはJohn Beck氏に引き継ぎ帰米した。この時は氏が当時最も嫌っていた旧ソ連のRadio Moscowでさえ「アンデスの伝説的人物が引退した」と賞賛した。帰米後10年間Floridaで過ごした後、TahlequahのGo Ye Villageキリスト教退職者センターに入居していた。昨年1月3日には67年間連れ添った妻のHelenさんが89歳で死去した。3人の子供の内、 Chuck Howard氏は現在もHCJB職員としてQuitoに在住している。また Ruth Anne Leaf 氏は最近まで日本で布教活動に当たっていた。(HCJB Global 1/28) 良い人生を送られたものと思います。

HCJBで放送中のClayton/Helen Howard氏(MNより)



◎A-11 HFCC会議開催地をプラハに変更
 米国のGlenn Hauser氏によると、A-11期の周波数調整を行うHFCC会議が2月14-19日にチェコのプラハで開催される。当初はチュニジアのチュニスで開催 される予定であったが、現地情勢の緊迫化を受けて、日程はそのままに急遽開催地が変更された。そのため参加予定者はビザ、交通機関、宿泊場所の変更に右往 左往している。(WWDXC TP 1000)

◎RNWがエジプト向特別放送
 エジプト政府がインターネットと携帯電話を遮断した事に対応して、Radio Netherlands Worldwide(RNW)は同地域向アラビア語の衛星放送と在留オランダ人向短波放送を強化する。衛星放送はHotbird 6、Arabsat BADR 4、NileSat 101が使用され04:00-08:00の間にテキスト放送も含めて実施される。またエジプト在留の8000人のオランダ人向に以下の特別短波放送(オラ ンダ語)を実施する。
 15:00-16:00 9830  01:00-02:00 5955 9750  02:30-03:30 11615 11655
(MN 1/29)


出展略称
 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 MN: Media Network
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX: Hard-Core-DX
  JSWC: Japan Shortwave Club


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