月刊短波2011年3月号(第5版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎臨時災害放送局情報 4版 新規 5版更新
 新規開設でなくてもコミュニティFM局が「災害FM局」の免許を取得すると、コミュニティFM局の制限出力が20Wのところ、100〜150W程度まで 許可され る。今回の東北関東大震災で免許された東北地方の臨時災害放送局は東北総合通信局のHP(http: //www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/rinziFM.html)に掲載されている。(岩手県 伊藤甲一郎氏) 
 3月28日現在、各地方で免許された臨時災害FM局は以下の通り。免許は交付日より2ヵ月間。だが予定より早く終了することもある。山田以外の 名称はひらがなで「〜さいがいエフエム」。総務省各地方総合通信局HP及びJCBA日本コミュニティ放送協会HP(http: //www.jcba.jp/info/info201103/info201103241600.pdf)より。
 ●秋田県
  77.4MHz よこて(横手市) 20W = (横手かまくらFM) *3月13日19時終了後、再び16日朝8時より再開、同局ブログで判明
 ●岩手県
  77.8MHz はなまき (花巻市) 100W =(FMOne) 3月11日付
   78.7MHz おうしゅう(奥州市)150W =(奥州FM) 3月12日付
   76.7MHz  山田災害臨時ラジオ(IBC岩手放送) 10W = 3月17日付 *盛岡経済新聞記事参照。 http://morioka.keizai.biz/headline/879/
   77.4MHz みやこ(宮古市) 20W 3月19日付 **同局ブログによると、3月13日19時終了後、再び16日朝8時より再開。30日に防災FM放送終了予定。その後、31日に開局特番を放送。4月1日 正式に「横手かまくらFM」として、CFM開局予定。
  78.5MHz  おおふなと(大船渡市)30W 3月28日付 新規開設
 ●宮城県
  79.4MHz  おおさき(大崎市) 50W 3月15日付  新規開設 *河北新報記事(http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110321t15037.htm)参照,、将来的に は、CFM局正式開局を計画中。
 76.7MHz  とめ(登米市) 100W =(はっとFM) 3月16日付
  76.4MHz  いしのまき(石巻市) 100W =(R.adio 石巻) 3月16日付 *地震発生前のスタジオ損傷の模様。
  MSN産経ニュース記事(http: //sankei.jp.msn.com/affairs/news/110325/dst11032522110110-n1.htm)参照
  78.1MHz  しおがま(塩竃市) 100W = (Bay FM) 3月18日付 *地震発生前のスタジオ損傷のため、市庁舎内仮スタジオから運用。
  77.9MHz  いわぬま(岩沼市) 100W = (FMいわぬま) 3月20日付
 80.7MHz  やまもと(山元町)30W 新規開設  3月21日付 *JCBAによると、FMながおか(新潟県長岡市)が支援。
 77.5MHz  けせんぬま(気仙沼市) 30W 新規開設 3月22日付 * 河北新報によると、はっとFM(登米市)が支援。
 78.6MHz  わたり(亘理町) 30W 新規開設 3月24日付 * JCBAによると、FMながおかが支援。
 ●福島県
  76.2MHz ふくしま(福島市) 100W = (FM POCO) 3月16日付
 77.5MHz いわき(いわき市)100W 3月28日付 新規開設 *同市内にある76.2MHzのSea Waveと2波送信で同一内容の送信を行っている模様。
 76.6MHz そうま(相馬市) 30W = (相馬市) 3月29日付 新規開設
 ●茨城県
  76.7MHz  かしま(鹿嶋市) 50W = (FM鹿嶋) 3月12日付 
  84.2MHz  つくば(つくば市) 80W = (ラヂオつくば) 3月14日付 *FM茶笛(埼玉県入間市)が、臨時災害用送信機を貸与。
●宮崎県
 82.3MHz たかはる(高原町) 20W月25日付 新規開設 *新燃岳による火山灰被害が続いている為。
(小林浩氏)

 ◎ラジオNIKKEI第2放送を一時休止 5版 新規
 ラジオNIKKEIでは、東日本大震災の影響で供給が不安定になっている電力を節約するため、平日にラジオ NIKKEI第1と同じ内容を放送しているラジオNIKKEI第2(3945、6115、9760kHz)を、3月24日から4月末日まで休止する。土曜 日と日曜日は従来通り放送する。(ラジオNIKKEI)

◎RNWがBonaire送信所のアンテナより試験送信   5版新規
 Radio Netherlands WorldwideはBonaire中継局のC1アンテナの4方向への指向性試験送信を実施する。C1アンテナは指向性変更作業の結果南米向にも送信でき るようになる。3/27より開始するA11シーズンでVatican Radio及びRadio Japanが新しい送信方向で南米向スペイン語、ポルトガル語放送を実施する予定である。試験送信の詳細は以下の通り。周波数はすべて6170kHz、 250kW、試験放送はスペイン語で行われる。
 3/23・25: 15:30-15:59 140度  16:00-16:30  175度
 3/22・24・26::  15:30-15:59  155度  16:00-16:30  170度
 受信報告はrnwmonitoring @ gmail.comに。南米からの報告歓迎。(MN 3/21)

◎宮城県に続々臨時災害FM局 5版 新規
 朝日新聞、NHK等によると、宮城県亘理郡山元町に3月21日、臨 時災害FM局「やまもとさいがいFM」(通称「りんごラジオ」)が開局した。周波数80.7MHzで出力30W、放送時間は07:00-19:00の予 定。新潟県のエフエム長岡の協力によるとのこと。
 3月22日宮城県気仙沼市には「けせんぬまさいがいFM」が開局した。周波数77.5Mhz、出力30W。
 3月24日宮城県亘理郡亘理町には臨時災害FM局「わたりさいがいFM」が開局した。周波数78.6MHz、出力30W。(JSWC 白石晋一氏他)

◎リビア向にコマンドソロから短波放送  4版新規
 米国193心理部隊は情報戦術輸送機コマンドソロ(EC-130J STEEL74)よりリビア向に6877kHz(SSB)で短波放送を開始した。放 送は英語・フランス語・アラビア語で「停泊中のリビア艦船に告ぐ。港を離れるな。カダフィ軍は国連の敵対的行為停止命令に違反している。もし港を離れた場 合直ちに攻撃撃沈する。命が惜しければ港を離れるな。」というアナウンスを流している。コマンドソロはペンシルバニア州Middletownの Harrisburg基地を拠点にしている。カダフィ側はジャミングを発射して対抗している。(MN 3/20)
  オランダのHugh Stegman氏によると、これは3月20日16:30に米国陸軍によって指令されたものであり、リビア海軍艦船の動きを封じ込めるのが目的である。送信 はコマンドソロ搭載の送信機から行われる。オランダでは聞き取りにくいが受信できてはいる。(DXLDyg 3/20) 戦時と災害時は短波放送が更に威力を発揮するようです。

◎HCJB日本語放送
東 北関東大震災特別延長番組放送 〜3月26日 4版 新規
 HCJB日本語放送では、次の土曜日(3月26日)に特別番組を放送する。通常の07:30から30分間の番組を30分延長し、震災関連の番組を放送する。周波数は 15525kHz。内容は、リスナーの安否情報と国内海外からの「励ましのメッセー ジ」。被災地のリスナーの消息を知っているリスナーはその情報、被災者等への「励ましのメッセージ」、進行中の救助活動の状況などをメールで受け付ける。情報・メッセージ は3月22日(火)〆切でhcjbglobal @ yahoo.co.jpに送る。1MB以下のmp3形式音声ファイルも可。詳細はhttp://japanese.hcjb.org参照のこと。 (JSWC 大武逞伯氏) 

◎Radio Australia日本向特別放送   4版新規
 Radio Australiaは在日オーストラリア人に緊急情報を伝えるために特別短波放送を開始した。これらの放送は通常はパプアニューギニア向に行われていたも のを日本向にも拡張して実施される。また東南アジア向の放送(2回)も日本向に再編成する。送信所はSheppertonでスケジュールは以下の通り。
 08:00-16:00 13690
  08:30-16:00 17750
  09:00-14:00 21725
  16:00-22:00 11945
  16:00-18:00 9710
  20:00-23:00 9560
  23:00-03:00 5995 6080
(MN 3/17)  原発の放射能汚染の恐れにより外国人の日本からの避難が始まっています。

◎Radio Japanも災害放送モードに  4版 新規
 英国のMike Terry氏によると、Radio Japanは短波放送の番組をすべて東北関東大震災関連のニュースに変更して放送している。放送ではこの番組編成を当面継続すると言っている。 (DXLDyg 3/17)
 
◎IBC岩手放送が山田に災害FM局  4版 新規
 IBC岩手放送によると、被災地である山田町でより音質の良いIBCラジオ放送を届けるために「IBC山田災害FM局」が設置され、3月18日夕方より 開始された。周波数は76.6MHzで06:30-18:00に放送する。当面は中波のIBCと同じ内容を流す。(岩手県 伊藤甲一郎氏)

◎TBC東北放送綱渡り運用 4版新規
 TBC東北放送(JOIR 1260kHz 20kW)は3月11日の東北関東大震災で仙台市若葉区にある送信所のアンテナが津波で水浸しとなり使用不能となった。そこで本社(仙台市太白区八木山) に設置してある予備アンテナに切替え、備蓄していた燃料で自家発電し、5Wの低出力で放送を継続した。しかし3月13日になり燃料の重油が残り少なくなっ たため、系列局のTBSに援助を要請。同時に総務省は重油運送の許可取得で警察庁とかけあった。本社への送電は13日には回復したがその後も5W放送が続 いた。また3月13日USTREAMでも放送を中継するように手配し、15日より正式に流れるようになった。現地に重油が到着し、送信所のアンテナも復旧 したため3月15日午後よりはその重油で供給した電力で元のアンテナより送信を再開した。しかし送信所への電力供給自体は絶たれたままであり、重油は23 日頃までしか持たないので対策に苦慮している。仙台にはNHKもあるが全国放送中心で、被災地での生活・安否情報を24時間伝えるAM放送はTBCだけで ある。(Asahi.com 3/15他)

◎ラジオ福島原町放送局仮復旧 4版新規
 地震で被災したラジオ福島原町放送局(JOFL・801kHz・ 100W)が16日午後、仮復旧した。大きな被害を受けた南相馬市など相双地区にラジオ福島の特別放送の電波が届くようになった。(東亜BCL聯合 石田 直樹氏)

◎Joerg Klingenfuss氏より日本のBCLにお見舞い 4版新規

 ドイツのKlingenfuss Publicationの社長でBCLであるJoerg Klingenfuuss氏から次のようなメッセージが送られてきた。
 過去43年全世界向のBCL出版を行っている者として、日本のBCLの皆様、大変な危険と困難に立ち向かっている日本国民の皆様に心よりお見舞いを申し 上げます。この文章をお読みになった方々がご無事で元気であることを、日本と昔からの友人であったドイツ国民としてお祈り申し上げます。日本には長い間培 われた知識と創造の伝統があります。是非現在の困難な事態を乗り切られんことを期待しております。(ドイツ Joerg Klingenfuss氏)

◎USTREAMを使った被災地からのインターネット放送   4版新規 5版更新
 東北関東大震災被災地域の以下の局が現在USTREAMを使ってイ ンターネット放送を行っている。
 
仙台・TBC東北放送 http://www.ustream.tv/user/TBC1260
 福島・RFCラジオ福島 http://www.ustream.tv/user/rfc1458
 茨城・IBS茨城放送 http://www.ustream.tv/user/ibs_radio
 岩手のIBC岩手放送(JODF・盛岡684kHz・5kW)はP2Pを使ったKeyHoleTVで再送信している。
 ラジオ福島が一部通常編成復帰になるのに伴い、28日(月)を例にすると次の時間帯は東京からのネット受けとなり、USTREAM中継が中断される。 05:30〜06:30(JRN)、06:35〜06:55(NRN)、08:00〜08:15(JRN)、17:00〜17:20(NRN)、 17:30〜17:46(JRN)、22:00〜03:00(NRN)、03:00〜05:00(JRN)。平日は概ねこのスケジュールになると 思われ、深夜帯
は基本的に自社製作番組を放送しないことになる。これ以外の時間は「特別報道番組 がんばろう福島」と題する自社製作番組が放送さ れるが、USTREAMではCM放送中は無音となる。
(東亜BCL聯合 石田直樹氏)

◎東北6県のFM局インターネット放送を開始 4版 新規
 「47NEWS」によると、全国FM放送協議会は16日、東北6県のFM局とTOKYO FMの計7局の放送を、インターネットで全国へ配信するサービスを始めた。被災地で近県の生活情報・被災状況を知るとともに、県外で知人のや親戚の安否を 心配している人たちに情報を伝えるのが目的。PC(Flash Player 10.1以上をインストールしていること)やスマートフォン(AndroidOS2.2搭載)で、TOKYO FMのHP上の専用サイトにアクセスすると無料で聴くことが できる。「iPhone」では利用できない。視聴可能な東北6県の局は、FM青森、FM岩手、Date Fm(仙台)、FM秋田、FM山形、ふくしまFM。(福永光洋氏)

◎FMたいはく復旧・大崎災害FM開局 
4版新規
 大震災で被災した、仙台市の「FMたいはく」(78.9MHz)は3月15日午後、試験電波発射を開始して復旧した。19:45に社長挨拶があった以外 は、音楽と時報の放送であった。16日正午より正式放送が復旧する。
  河北新報16日朝刊によると「おおさき災害FM放送」(79.4MHz)が誕生し、宮城県大崎市を中心に生活情報を発信を開始した。放送時間は不定期で 13:00-14:00、15:00-16:00、17:00-18:00とされている。(JSWC 白石晋一氏) 同様の災害FM放送は奥州市(既 報)、花巻市でも許可されています。

◎白石晋一氏無事 4版新規
 
仙台市在住で東北地方を代表するDXer白石晋一氏は大震災以降連絡がとれなくなっていたが、3月16日、本人からメールが届き無事であ ることが分かった。電気は14日、インターネットは15日に復旧したが、ガス・水道は当分駄目だそうである。真っ暗な仙台で見た夜空の星が印象に残ったそ うである。(赤林) 

◎ラジオNIKKEIがラジオ福島を中継  4版新規 5版更新
 NDXCの長谷川清一氏によると、ラジオNIKKEIは、3月15日より「RFCラジオ福島発〜がんばろう福島 がんばろう東北 がんばろう日本」というタイトルで、ラジオNIKKEI第一とradioko上にてラジオ福島(JOWR 1458kHz、普段の放送を変更して24時間災害放送中)の番組を放送回線をつないでそのまま1日30分〜2時間程度放送する。期日は3月いっぱい。放 送予定は3月15日(火)15:05〜16:00、19:00〜20:10、3月16日(水)15:05〜16:00、19:15〜19:55、3月17 日(木)18:30〜19:55、3月18日(金)15:05〜16:00、19:45〜20:30、3月19日(土)18:30〜19:30、3月20 日(日)19:35〜20:30である。3月21日(月)には長時間放送を予定している。(DXLDyg 3/15)
  ラジオ福島のHPによると3月中は更に次の通り放送する。28日(月)19:00-19:50(50分間)、29日(火)19:00-19:50(50分 間)、30日(水)19:15-19:50(35分間)、31日(木)19:00-19:50(50分間)。(東亜BCL聯合 石田直樹氏)



◎Voice of Russiaが海外からの東北関東大震災海外罹災者向伝言番組開始 3版新規
 
Voice of Russiaは3月12日より、海外在住者が東北関東大震災後の日本にいる家族や知人への伝言を伝える放送を開始した。局は24時間の電話ホットラインを 設け、日本語、英語、ロシア語でのメッセージを受け付ける。メッセージは21:00と22:00ののVOR日本向日本語放送で流される他、アジア・ 欧州諸言語のwebサイトにも掲載される。伝言受付電話番号は+7 495 9506484。またE-mail(letters @ ruvr.ru)でも受け付ける。(MN  3/13)

◎JJY 40kHz停波 3版 新規
 情報通信研究機構の「日本標準時プロジェクト」(http://jjy.nict.go.jp/)によると、福島県の大鷹鳥谷おおたかどや(大鷹鳥谷) 山標準電波送信所(40kHz)は3月12日19:46より停波している。これは福島原発に関する避難勧告が出たための措置である。復旧の見込みは不明。 送信施設の「時刻信号管理室」に人がいて管理していた。 (福永光洋氏) 大鷹鳥谷山は福島第一原発から約16kmの地点にあります。60kHzのはがね山の電波が受信できない電波時計は不正確になります。無人 運用ではなかったのですね。

◎ハム災害通信モードに 3版 新規
 JARLによると、東北関東大震災に際してJA7RL/7 ほかのJARL局において、 主に7.030MHz SSBにより非常通信のワッチを実施している。各バンドの非常用周波数をクリアにするように要請が出されている。またJARL中央局JA1RLと JA3RL局はTwitterによ る情報の収集と発信を行っている。JA1RL (http://twitter.com/JARL_ARESC)、JA3RL (http://twitter.com/JA3RL_Hijyo)。(福永光洋氏)
 
東北関東大震災被災者用に災害放送局2局口頭免許 3版 新規
 時事ットコムによると、総務省は12日、岩手県奥州市と茨城県鹿嶋市から、災害情報を市民に提供するため臨時にFMラジオ局を開設したいと口頭で申請が あり、即時に許可したと 発表した。周波数は奥州市が77.8MHz、鹿 市が76.7MHz。同省によると、非常時には口頭で無線局開設を申請できるが、実際の例は珍しい。(福永光洋氏)
  これらの周波数はコミュニティーFM局「奥州エフエム」、「FMかしま」として既に使用しているもので、新規開設ではないのではないかと思われる。(岩手 県 伊藤甲一郎氏) 奥州エフエム(JOZZ2AX-FM 77.8MHz 、http://www.oshufm.jp)は2007年から、FMかしま(JOZZ3BD-FM  76.7MHz、http://www.767fm.com)は2000年から放送を行っています。多分これらの局が「災害放送局」としても免許を得て、 コミュニティー局から切り替わった という意味だと思われます。

東北関東大震災の放送局等関連被害状況(総務省)  3版新規
 総務省より「平成23年(2011年)東北太平洋沖地震に関する被害状況等について(3月13日10時現在)」 が発表された、それによると、放送局関係の公式被害状況は以下の通り。
  ○ テレビジョン中継局の停波状況: 青森県29か所、岩手県16か所、宮城県18か所、秋田県16か所、山形県12か所、福島県4か所、茨城県14か所、栃 木県1か所、千葉県1か所、なお、親局については、確保されている。
 ○ ラジオ中継局の停波状況: 福島県1か所 
 その他の対応状況は以下の通り。
  ○3月11日(金)22時45分以降順次日本放送協会に対し、「被災地では停電等が続くなどしており、ラジオによる情報伝達が重要になっている。地域住民 が必要とする情報をしっかりと伝えるよう、NHKとして取り組んでもらいたい。」旨、口頭要請。日本民間放送連盟に対し、「東北地方の放送による災害情報 の伝達について、該当地区の会員各社に対し、被災地の停電等の状況も踏まえ、特にラジオによる放送継続と災害情報の伝達に最大限の努力を払って頂くよう、 民放連としても要請頂きたい。なお、総務省からも同様の内容で、東北地区のラジオ各社あて、口頭伝達する。」旨、口頭要請。東北のラジオ各社(青森放送、 エフエム青森、アイビーシー岩手放送、エフエム岩手、東北放送、エフエム仙台、秋田放送、エフエム秋田、山形放送、エフエム山形、ラジオ福島及びエフエム 福島)それぞれに対し、「被災地では停電等が続くなどしており、ラジオによる情報伝達が重要になっている。地域住民が必要とする情報をしっかり伝えるよ う、災害情報の伝達に最大限の努力を払って頂きたい。」旨、口頭要請。
 ○3月12日(土)7時39分以降順次、内閣府に対して、NTT、NHK等の重要施設の自家発電用軽油等について、政府備蓄を回せないか要 請。
 ○3月12日(土)17時40分、パナソニック株式会社において、避難民に対し、ラジオ端末2,700台を提供する用意がある旨を内閣官房危 機管理センターに申し出た。
 ○3月12日(土)、岩手県奥州市及び茨城県鹿嶋市から震災に係る災害情報を市民に提供するための臨時災害放送局(FM放送)の開設につい て、関東総合通信局において、口頭による申請に対して臨機の措置として直ちに許可した。
 ○3月12日(土)、(社)日本アマチュア無線連盟に対し、アマチュア無線機器の提供等について要請。
(福永光洋氏) コミュニティラジオ放送は含まれていないようです。

東北関東大震災後のコミュニティ放送局の状況(3/14夜) 3版新規  5版追 加
  3月14日夜、チェックした東北・関東地方の太平洋沿岸のコミュニティFM放送局のHPでの動向は以下の通りである。
  ●東北地方
  ・青森県八戸市 76.5 BeFM   HPアクセス可+(地震に関する)お知らせ有。***局舎は、1Fに有ったが、津波被害を受けなくて無事。
  ・岩手県二戸市 77.9 カシオペアFM   HPアクセス可 + (地震に関する) お知らせ更新無。
             盛岡市 78.9 ラヂオもりおか  HPアクセス可 +放送再開*局公式「ツイッター」より
             奥州市 77.8 奥州FM  HPアクセス可。 + お知らせ更新無。*但しサーバーは、アメリカ。
  ・秋田県横手市 77.4 よこてさいがいFM  HPアクセス可。 ***3月13日をもって横手市の決定で、放送終了。4月より横手かまくらFMに移行、正式にCFM開局に。
 ・宮城県登米市 76.7 はっとFM  HPアクセス可。
             塩竃市  78.1 Bay Wave  HPアクセス不能。***推測だが、津波による局舎損壊の可能性も想定される。同局局舎は、仙台湾に面している。
             石巻市  76.4 R.石巻  HPアクセス可。+お知らせ更新無。***「昨夜NHKTVで、同局近所の避難所からの中継で、安否情報を受け付けている光景が映り、局舎からかどうかは 不
        明だが、放送を実施中の模様。
             仙台市泉区 79.7 FMいずみ  HPアクセス可。 +お知らせ有。***機材が大破して無音状態が有ったが、12日〜簡易機材を泉区役所3Fに移して緊急放送中。放送時間朝10時〜
                夕方 17時まで。
             仙台市若林区 76.2 R.3   HPアクセス不能。 フロントページが出て来るもののリンクは、エラー。
             仙台市太白区 78.9 FMたいはく  HPアクセス可  + お知らせ更新無。
             岩沼市  77.9 FMいわぬま  HPアクセス可 + お知らせ更新無。*但し、サーバーは、アメリカ。
  ・福島県いわき市 76.2 Sea Wave  HPアクセス可 +  安否情報を放送中。***不要不急の外出を控えてのお知らせ有り。
             福島市 76.2 FMポコ  HPアクセス可 + お知らせ更新無。 
             本宮市 77.7 FMモットコム  HPアクセス可 + お知らせ更新無。 
             郡山市 79.1 ココラジ  HPアクセス可 + お知らせ更新無。 
  ●関東地方
  ・茨城県日立市 82.2 FMひたち  HPアクセス可 + お知らせ更新無。+計画停電も。*** FMひたち(日立市)は、JCBAによると、自家発電で送信中。
             水戸市 76.2 FMぱるるん  HPアクセス可 + お知らせ更新無。+計画停電も。               
             鹿嶋市 76.7 FMかしま  HPアクセス可 + お知らせ更新無。+計画停電も。
             つくば市 84.4 ラヂオつくば  HPアクセス可。 ***14日15:59をもって一旦運用を中止し、同日16時から「つくば災害FM」として運用開始。市原つくば市長の要請で、災害放送局の                 免許が下りた事による処置。(小林 浩氏)

◎リビア政府側放送が8500kHzに出現  
3版追加
 NDXCの長谷川清一氏によると、リビアの政府側 局LJBC は7500kHzから8500kHzに周波数を変更したが、この放送(アラビア語)が日本でも3月11日の02:50頃受信できた。(DXLDyg 3/11)

◎ARDSが旧HCJB送信機で近々復活 〜Craig氏が試験送信開始 3版追加
 オーストラリアのJohn Wright氏によると、5050kHzで放送していたアボリジニ向特別放送ARDSが、HCJBの旧Pifo送信所で使用されていた送信機を使って近々 に復活する予定である。3210kHzで出ているCraig Allen氏の送信機の2台目である。(DXLDyg 2/3)
  オーストラリアのCraig Allen氏によると、3月9日より、3210kHz(送信所はSydneyのSchofields)の放送の送信を停止し、5050kHz(200W) の送信試験を開始した。送信はSchofieldsから10Km離れたSt.Maryにあるダイポールアンテナを使用し、変調度80%で行われている。1 時間間隔でロックミュージックを流している。氏がBathurstで受信した結果は中国の混信を受けながらも良好であった。またBrisbaneの John Smith氏らも受信に成功した。(DXLDyg 3/9)
  オーストラリアのIan Baxter氏によると、5050kHzの送信は3月12日で終了し、3210kHzに戻った。3210kHzでは讃美歌が聞こえている。(DXLDyg 3/12)

◎スウェーデンに短波復活 〜Radio Nord放送3/8開始  2版 新規 3版追加
 スウェーデンのRonny Forslund氏は、「Radio Nord(1960年代の海賊局)復活計画」を立ち上げているが、このほどスウェーデン郵政省より中波1512kHz及び短波6060kHzで期間限定放 送免許が与えられ、3月8日の17:48より放送を開始することになった。放送内容は1961年にRadio Nordが海賊放送を始めた時と同内容にする予定。放送開始前に試験送信を行う可能性もある。中波送信機は出力1kWでKvarnbergetに、短波送 信機は出力10kWでSalaに設置される。受信できた場合は http://www.radionordrevival.blogspot.comに書き込んで欲しい。QSLカードは後日用意する予定にしている。 (DXLDyg 3/3) 
    この放送は「海賊放送開始50周年記念」として行われるもので、中波の1512kHzとパラである。放送準備のために中波送信用の37mバーチカルアンテ ナがストックホルムの北西にあるKvarnbergetに3月5日立てられた。短波送信機は3月6日に試験電波を出したがアンテナと建物との距離が短すぎ て不具合が生じ、建物から150m離して設置した。短波による本格的試験送信は3月7日に行われオランダHilversumでは23:00-24:00に 良好に受信できた。放送内容のストリーミングは以下の局のwebでも行われる。Radio Merkurs(ラトビア Riga 1485 kHz) http://www.radiomerkurs.lv、Cityradion(Gävle 102.7MHz) http://www.cityradion.nu、Radio Lidingö (97.8MHz) http://www.radiolidingo.se、Radio Österåker (103.7MHz) http://radio.osteraker.se。(MN 3/7)
 3/7の21:30より6060kHzで変調試験が開始された。北欧のリモペル(リモートペルセウス)利用で良好に受信できた。日本では四川PBSがお りこの時間では困難、02:00以降まで放送してくれればチャンスはある。(NDXC 長谷川清一氏) 期間は不明です。Radio Swedenの廃止で短波免許の付与基準が緩まっているようです。今後はこのような「趣味の短波放送」が増加して行くというのがトレンドでしょう。




◎新たな北朝鮮向放送が6230kHzに出現 3版新規
  3/6より21:00-21:41に北朝鮮向新地下局が6230kHzで受信されている。北の軍人達に「あなた達の指導者を信頼 できるか?」と問うたり、中東の「ジャスミン革命」の解説を行っている。(NDXC 長谷川清一氏) 

◎Gunaz Radio周波数行ったり来たり  2版 新規
 TDPが仲介しているアゼルバイジャン向放送Gunaz Radio(アゼリ語)は、7510kHzと7610kHz間を行ったり来たりしている。
 2月21日〜24日には7610kHz、25日〜27日には7510kHzに戻り、28日以降は再び7610kHzに戻った。時間は23:30-04: 30、送信所はウクライナのMykolaiv Luch、出力は250kW、130度。
そもそも7510kHzに01:00-01:10に出ているRadio Pakistan、02:30-03:00に出ているFEBAの混信を防止するためであった筈である。(DX MIX NEWS 3/1)

◎VOA中国語短波放送を9月いっぱいで全廃 〜広東語放送も廃止検討
 Washington Times紙によると、BBGの予算要求を受けて2月15日、米国政府は1942年より続いていたVOAの中国語短波放送を2011会計年度に当たる9月 いっぱいで全廃することを発表した。VOA局長のDan Austin氏もこれに同意した。中国が世界中で宣伝攻勢を強める中でのこの決定は議会で反発を呼びそうである。RFAの短波放送は継続される。 (DXLDyg 2/16)
 米国のGlenn Hauser氏によると、中国語短波放送の廃止についてBBGは次のように説明している。この措置で800万ドルもの費用が節減となる。短波廃止の理由 は 中国が米国に次いで世界第二位のインターネットユーザーを抱えていることが大きい。中国政府がブロックしているにも拘わらずproxyサーバー等を用いて BBGのwebサイトには多くの中国からのアクセスがある。webと携帯電話に集中することで更に多くの聴取者を得られることを期待できる。短波で聞きた い人はRFAを聞けば良い。またBBGでは中国語放送に続き、広東語サービスの全廃を考えている。広東語放送を聴きたい人もRFAを聞けば良く、 書けば 漢字は同じであるのでwebサイトも一つで良いから経済的だ。(DXLD 1107) VOAと宣伝放送の色彩が強いRFAでは報道姿勢に違いがあります。 ブッシュに続きオバマも「VOA嫌い」らしく、前政権に続き「VOA潰し」が続いています。漢字が同じ(実際には「食」と「吃」、「走」と「行」など異な るものがあるし、広東語特有の漢字もある)な のでHPを統一するなど乱暴なように見えます。今回の廃止は米中首脳間の政治的密約によるものだという意見もあります。

◎中国BBC/VOAの中国語放送廃止を歓迎
 中国の英字紙China DailyはBBC及びVOAが中国語放送を廃止することを歓迎すると論評した。それによると中国は現在マルチメディアの世界に入っており西側の中国語放 送は何の影響も中国に与えておらず、廃止は当然である。中国のラジオ・TV界ではマルチメディア化が急速に伸張しており、もはや中国に短波放送を聴く人な どいなく なった。BBCやVOAが経済的理由で中国語放送を廃止したというのは間違いで、西側の誤った価値や民主主義の考え方を押しつける両局の放送を中国人が 拒絶した結果である。両局の放送は世界中に西側の偏った虚語妄言をまき散らしている。(MN 2/20)  経済力・軍事力を背景に「英米と雖も何等惧るるに足らない」の雰囲気ですね。 

◎米国2012会計年度のBBG要求まとまる
 今年10月から実施される米国の2012会計年度でのBroadcasting Board of Governors (BBG)の予算要求がまとまった。要求総額は7億6700万米ドルで2011会計年度に比べて2.5%の増加である。要求の要点事項は以下の通りであ る。
 拡張される部分:
  ・全世界衛星送信システムの拡張
  ・全世界news-sharing網の構築
  ・新メディアへの全面的切替え
  ・VOAのデジタル化促進
 削減される部分:
  ・中国向放送の見直し(費用対効果、市場性)と削減
  ・VOAクロアチア向放送の廃止
  ・BBGの全世界送信体制の見直し
(BBG Press Release 2/14) 短波放送の廃止促進と衛星放送・インターネットへの傾斜強化という方向です。

◎Greenville送信所は延命か 〜予算増額要求
 米国のGlenn Hauser氏がBBGの予算要求をチェックしたところ、Greenville送信所の予算は2010年度、2011年度の約400万ドルから2012年 度は450万ドルに増額されてお り、少なくとも来年度に閉鎖されることはなさそうである。(DXLD 1107)

◎VOAのwebサイトに「イランのハッカー」が侵入  〜損害は軽微
 2月22日早朝VOAのwebサイトに「イランサイバー軍」と称するハッカーが侵入し、30ヵ国以上で同局のインターネットサービスが利用不能となっ た。ジンバブエでは 「Studio 7」の画面の代わりに、「イランサイバー軍」のロゴ(Ir.CAは「Iranian Cyber Army」の略)の入った画面が表示され、右にアラビア語で「ヒズボラは勝利した」、下に英語で「我々がやった事を思い知ったか! クリントン女史よ、米 国 の中央にいては抑圧された 国家の本音など聞こえないであろう、イスラム世界は米国に騙されやしない、イスラム諸国に対する妨害を直ちに止めるように求める」と表示されていた。この 侵入は22日の04: 00- 08:00の間に行われ、画面には更に書き換えたとするVOAの使用している93のドメイン名が掲載された。聴取者が影響を受けた国はニュースサービスの 対象となってい るインド ネシア、ソマリア、カンボジア、イランなど30ヵ国にのぼった。「イランサイバー軍」と称するハッカーは2009年にもTwitterに侵入し1時間使用 不能にしたことが あ る。(New  Zimbabwe 2/22) 
 VOAのKim Elliott 氏によればハッキングが始まったのは2月22日の03:00前からで、22日の10:00にも再度攻撃を受けた。また一部ページは23日00:00になっ てもハックされたままであった。(DXLDyg 2/22)
 BBGによればこれはDNS攻撃と呼ばれるもので、VOANews.comのwebサイトにアクセスした聴取者を「Iranian Cyber Army」のサイトに自動的にリダイレクトするという方法が使われている。この方法はVOAのサーバーや内部システムには影響を与えないため、攻撃の結果 データが失われたり書き換えられたりした事実はなかった。誰に責任があるか詮索中である。(MN 2/23) 本当に「イランからの攻撃」かどうは不明です。短波放送がインターネットや衛星放送に形を変えれば、ジャミングもこのような形に変化して行くのでしょう。


ハックされたVOA画面(kimandrewelliott.comより) 



◎シンガポール受信 料制度を撤廃
 2月18日シンガポール政府は国民からの不満が強かった国営放送の受信料制度(過去48年間続いた)を撤廃する決定をした。財務大臣のTharman Shanmugaratnam氏によれば、1960年代に受信料制度が導入された時の対象は当時高価だったTV受像器を持つ中産階級や上流階級のみであっ た。しかし現在はすべての国民がTV受像器を持つようになり、DVD、mp3プレイヤー等他のメディアの普及により、低所得者層からでも、TVを見ていな くて も年間S$110、カーラジオを聴いていなくても年間S$27を取り立てる現行の受信料制度は合理性を欠くようになった。国営放送Media Development Authorityが2009年に徴収した受信料の総額は2009年度で1億3250万シンガポールドルであった。なおMedia Development Authorityは今後政府支出により3,000時間の公共放送を確保して、無料のTV番組放送、Capital Radio 95.8FMのラジオ放送を継続する予定。なおオランダでは今世紀初めに受信料制度が撤廃され、公営放送は政府支出と広告放送でまかなわれている。(MN 2/18) ドイツでは全世帯から一律に徴収しています。

◎太陽黒点の復活望み 薄 〜2016年以降はゼロ
 BDXC 
Propagation Report February 2011によれば、NASAの太陽黒点予想が修正され、現在の太陽黒点レベルは気候の寒い時期が続いた1675-1715年における異常な低レベル時とほ ぼ同じであるとされた。現在のサイクル24における平均太陽黒点数の最大値は59と下方修正され、2013年6-7月頃到来するとされている。高い周波数 が使えない時期が続いているものの、黒点最大年まであと2年のところにいる訳である。平均太陽黒点数(SSN)が30以下を太陽活動低調期というが、サイ クル23がピークに達した後に太陽活動低調期に入ったのは2005年4月であり、6年以上その状態が継続している。これは過去200年間で最も長い低調期 である。2011年末には低調期を脱して中調期になるのではとされている。太陽黒点数は太陽磁場の強度に影響されるが、太陽磁場の強度はこのところずっと 減少傾向である。この傾向に従えば2016年には太陽黒点数はゼロになり、その後数十年間はその状態が続くと科学者は予測している。同じ状態は1675- 1715年に起り、この時は小氷河期といわれるほど気温が低い状態が続いた。(DXLDyg 2/1) 2007年頃の予想ではサイクル24の太陽黒点数は史上最大になり、2012年頃ピークに達して「短波の春が来る」と言われていたのですが! 一向に回復 しない日本の長期デフレと似ているような。

◎Cotton Tree News新たな資金提供者を模索
 シエラレオネで放送しているCotton Tree News(CTN)はスイスのNGOであるFoundation HirondelleとSierra Leone大学マスコミ学部との共同で運営されている。既に4年間にわたり1日6時間のニュース・情報番組を制作し、シエラレオネ国内各地の放送局に提供 してきており、同局のメディアの発展にも大きく貢献している。CTNの資金は当初は英国国際開発省(DFID)とスイス政府、現在はEUとドイツ・アイル ランド政府から拠出されているが、その期限は2011年1月31日である。Foundation HirondelleとSierra Leone大学では、同大学のFourah Bay College構内にCentre for Media Excellenceを設立し、そこで番組制作を行うことでCTNを本格的な全国放送局にして行きたいとしている。現在そのための費用を試算中だが、当面 は現在の予算規模で番組制作を続け、新たな資金提供者を探して交渉を行うことにしている。(MN 1/31)

◎「Hitler's Radio War」発刊
 英国のRoger Tidy氏によると、同氏著の戦時中のナチスによる放送について述べた「Hitler's Radio War」が1月31日に発刊された。英国、米国、インド、中東、フランス、ギリシア、ユーゴ、ソ連、南アフリカ、中南米におけるナチスの公式、非公式な放 送宣伝活動とその内容、謀略放送に従事した「Lord Haw-Haw」(戦後処刑)、「Mary of Arnhem」(戦後Axis Sallyとして処罰)などの人物についても触れている。ロンドンのRobert Hale Ltd発行。A5変版30ページ。£20.00。(DXLDyg 2/1) 日本Amazonでは送料共\2,735。


◎WRNがRadio Cairoに対応
 米国のGlenn Hauser氏によると、WRNはインターネットでRadio Cairoの英語放送中継を開始した。アクセスは http://www.wrn.org/listeners/#radio-cairo/へ。
(DXLDyg 2/3)

◎キューバが米国向け郵便を遮断
 キューバは米国向郵便の取扱いを無期限に遮断した。イエメンから「手紙爆弾」が送付されたために米国の郵便検閲が強化された事に対する対抗措置とされて い る。キューバ政府によると、米国の検閲措置で米国宛に差し出された郵便物の大半が差し戻されておりそのコストが馬鹿にならなくなったための措置であるとい う。キューバ・米国間の郵便はキューバ革命以後42年間遮断されており、2009年の第三国経由で再開されたばかりであった。(DXLD 1105) RHCからのカードや手紙を米国のDXerは受け取ることができないという訳です。

◎ロシアがハムバンド内に新周波数  〜7265kHzに変更
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、Russian TelecomはSt.Petersuburgからハムバンド内の7200kHzで17:00-00:00(200kW、215度)に新たな電波の発射を 開始した。Golos Rossiiのロシア語番組が出ている。(DXLD 1105)
 NDXCの長谷川清一氏によると、秋田のDXerが2月9日に7265kHzにQSYしているのを確認した。(DXLDyg 2/10)
  ロシアのAlexsey Vesnin氏によると、アマチュア無線団体等の抗議を受けてGolos Rossiの周波数を7200kHzから7265kHzに変更した。(WWDXC TP 1001)

◎ワシントンでもVORの現地中継
 Voice of Russiaは米国Virginia州ArlingtonのWZHF-AM局の放送時間をすべて買取り、首都ワシントンを対象とする24時間放送を開始し た。周波数は1390kHz。(DXLD 1005) 同局は1947年創設で、ラテン系住民向スペイン語放送を行っていました。出力は5kW。

◎Radio Slovakia Internationalが新webサイト
 フランスのJM Aubier氏によると、12月末で短波を廃止したRadio Slovakia Internationalは2月1日より新webサイトに移行した。URLはhttp://www.newweb.rozhlas.sk/radio- international-skである。(DXLD 1005)

新webの入口ロゴ 「Radio」の文字が小さくなっている
言語を切替え、何段階かを辿ると英語のインターネット放送を聴くことができる


◎ノルウェイはFMのアナログ放送終了しDABに移行
 ノルウェイは2017年にFMでの現在のアナログ放送を停止し、放送をデジタル(DAB)に移行する。これは欧州全体で進められている放送のデジタル化 計画であるEureka 147に準拠した措置で、ノルウェイ国内では80%の放送局が準拠済であり、2017年には99.8%として計画を完了させる。欧州では既に英国が 2015年にアナログラジオ放送全廃を決定、フランスの2013年までにデジタル受信機設置の義務化(カーラジオは2015年まで)を決定している。ドイ ツは現在移行期日を決定中である。(MN 2/5) これに対して、聴取者はDABへの移行を望んでもいないし、受信機も市場に出回っていない状況で出来るわけがないという批判があります。欧州にラジオを 持って行っても現地受信さえできなくなる日が来るのでしょうか!

◎Apex社より広帯域スキャナー35GR発売
 Apex社はかねてから予告していた広帯域スキャナー35GRを2月中旬より先行発売、2月25日より正式販売する。業務用ながらコンパクト 性と低コストを追求し、受信機 としての基本機能にこだわった設計を行っている。特徴としては以下の点がある。@10kHz 〜 3600MHzを連続カバー、A中間周波(IF)信号出力可能(455kHzまたは10.7MHz)、B低ノイズ 32ビットMCU による高速動作、C多彩なコマンドを搭載、Dオーディオチューナーに高品位 AF回路搭載(ローパスフィルタ・ハイパスフィルタ4種類)、E別売コリンズメカフィル搭載可能、FステレオFM受信可能、GSDR用12kHz オフセット出力可能、HPCコントロール用USB端子装備、などがあげられる。主な仕様は次の通り。受信周波数:10kHz〜3600MHz (1Hz〜999.999kHzステップ)、受信方式:トリプルスーパーヘテロダイン(第一IF 746/374MHz、第二IF 10.7MHz、第三IF 455kHz)、選択度:2.4/5.5/7.0/15/30/110/220kHz、復調モード: FM/AM/USB/LSB/CW、安定度:1.0ppm以内、メモリー数:1000ダイナミックレンジ: 88-90dB、短波帯受信感度:- 110dBm、重さ:1.7kg、大きさ:131(W)x80(H)x224(D)mm。価格は送料とも\249,800。電源は別売(ALINCO DM-305MV \6,800を推奨)、別売コリンズメカフィルCMF65(AM用6.7kHz)・CMF05(CW用0.5kHz)は各\8,500。 同一機能だが完全にPC制御専用の35GR-RM(\244,800)も同時発売。この機種の業務用としての開発目的はアンテナ入力端の電力レベルを測る ことであり、感度や相互変調特性など、相反する特性を可能な限り妥協せずに高次元でバランスしている点に特徴があるため、高い周波数帯域で相互変調が多発 するといような現象が回避されている。アンテナ入力端の入力レベルをかなり正確に、ほぼ全帯域で測ることができるデモ用制御ソフトを近々開発提供する予定 である。詳細・注文はhttp: //item.rakuten.co.jp/apexradio/35gr/より。(Apex Radio)

35GRの正面・背面写真(Apex社HPより)
正面はAR3000に似ているが性能は非常に高くなっている 
   


◎Practical Wireless創刊号公開
 英国のMike Terry氏によると、有名な英国のラジオ雑誌「Practical Wireless」の創刊号(1932年9月、現在のような月刊誌になったのは1941年)が http://www.wikiradio.org.uk/wiki/images/3/35/Practical_Wireless_Issue_01.pdf  で無料公開されている。特に5ページの「世界の放送」の記事が興味深い。(DXLDyg 2/7) 環境によってはアクセスを拒絶される現象が発生します。

◎VORスイスで中波放送
 Voice of Russiaは廃止されたスイスのMonte Ceneri中波送信所(585kHz)から送信する免許をスイス政府から取得した。放送は3月1日より開始される。放送のターゲットは外国人と在外ロシ ア人で、放送はスイス国内だけでなく北イタリアにも届く。放送内容はスイス通信省(OFCOM)の規制を受ける。昨年12月にスイスは中波からの撤退と、 その後の空き周波数の分配を決定した。(MN 2/10)

◎VOAが「blog network」
 短波からインターネットへのシフトを指向しているVOAは、「blog network」という概念を打ち出した。今まで散在していた英語のブログ(「Digital Frontiers」、「dynamic online discussion of privacy」、「identity and freedom in the digital age」)を統一し、更に全てのVOAのブログサイトにリンクできるようにした。VOAのブログにアクセスすれば他のブロガーが何に興味を持っているか一 目 で分かるようにする。またブログを通じてVOAのジャーナリストとも直接交信できるようにする。VOAのDanforth W. Austin局長は、VOAのニュースを何時でも検索して興味を持ったものに集中したり論議したりできるとしている。http: //blogs.voanews.comよりアクセス可能。(MN 2/10)

Blogs@VOANewsの画面



◎Vatican Radio放送開始80周年
 Vatican Radioは2月12日に放送開始80周年を迎えた。1931年に無線の父Guglielmo Marconiの設計した送信設備から電波を出し始めて以来、ファシズムの時代、第二次大戦、冷戦時代を通じて法王庁のメッセージを世界に伝達し続けてき た。2月10日にはバチカン美術館主催の80周年記念特別会議が開催された。その席で法王庁総務局のMonsignor Peter Bryan Wells補佐官は、次のように述べた。Vatican Radioの今後向かう道はpodcastからiPadに至る新しいコミュニケーション機器や、Facebook、Twitter等のネットワーク手段に 対応して行くことにある。
これらの新しい方法は既存のラジオ放送と競合するものではなく、並立させるべきものである。ラジオ放送はこれらの新しいメディアを脅威ではなく影響を拡げ る新たな機会と捉えるべきである。(MN 2/11) 是非そう願いたく、St.Maria di Galeria短波送信所を維持してもらいたいものです。

◎北マリアナ諸島の2送信所が「不法借地」状態
 2月7日付のSaipan Tribune紙によると、北マリアナ諸島議会で北マリアナ諸島当局者はIBBの北マリアナ送信所(Saipan島、Tinian島にある"Robert E.Kamosa"送信所)が現在「不法借地」の状態であると報告した。それによると、同送信所は25年の借地契約が2006年に終了したが、IBBは契 約更新を拒否し、25年前の水準に当たる低い借地料を支払い続けている。これは現在の相場の4〜6割にしか当たらない不当に安い値段であるとしている。現 在マリアナ諸島当局はIBBに今後15年間の借地契約の交渉に入るのかどうかを打診中であるという。 (kimandrewelliott.com 2/7)

◎BBC-WS欧州向648kHzを正式廃止
 BBC World Serviceは3月27日を以て648kHzで行われている欧州向英語放送を廃止すると発表した。これは2010年10月末に出された大規模なリストラ 計画の一環である。廃止の理由は中波聴取者の減少で、代わりに衛星放送かインターネットで聞けば良いとしている。BBC-WSの英語放送はBBC国内向第 4放送で夜間中継されているので、どうしてもラジオで聞きたければこれを受信する他はなくなる。(MN 2/12)

◎アルゼンチン南極局一時QRT
 アルゼンチンEsperanza基地のRadio Nacional Arcangel San Gabriel(15476kHz)は、現時点で放送を行っていないが、近日中に回復するものと思われる。(WRTH UPD 2/11)

◎ベラルーシの国内向短波放送状況
 ベラルーシの国内向短波放送は2月現在次の周波数で行われている。
 第一放送(BR1)  12:00-05:00 6010 6040 6070 6190 7235 7280
                         01:00-07:00 6080 6115
  第二放送(BR2 Kanal Lultura) 01:00-07:00 7265
(WRTH UPD 2/11)

◎中国・中央人民広播電台のスケジュール変更状況
 中央人民広播電台の第1放送は6000kHzに代わって4460kHzを使用している。
 第5放送は新スケジュール 05:55-02:05(旧は09:05-15:15 18:55-09:05)、第6放送は06:55-01:05(旧は05:55-10:05 12:55-03:05)で放送している。
 第8放送の新スケジュールは06:00-02:00(06:00 韓国語、08:00 モンゴル語、10:00 カザフ語、12:00 モンゴル語、13:00 韓国語、14:00 カザフ語、15:00 韓国語、16:00 モンゴル語,
18:00 カザフ語、19:00 韓国語、21:00 モンゴル語、23:00 カザフ語)
  第13放送のウィグル語は分離され、09:00-03:00に阿克蘇(アクス)/伊犁(グルジャ)/ 喀什(カシガル)では720kHz、阿図什(アルトゥ)/於田(ケリヤ)/皮山(ピシャン)では855kHz、阿合奇(アキ)/庫車(クチャ)/莎車(ヤ ルカンド)では945kHzで放送される。短波は20:00-03:05 9420、08:55-11:00 9655、08:55-11:00 20:00-03:05 9890、11:00-20:00 13700、10:00-20:00 15390で放送。(WRTH UPD 2/11)

◎黒竜江人民広播電台同一周波数放送
 中国の黒竜江人民広播電台は異なる送信所からの同一周波数送信を1476kHz及び873kHzで行っている。スケジュールは06:00-09:00及 び22:00-24:00が韓国語、09:00-22:00が中国語小説節目。(WRTH UPD 2/11)

◎NBC Port Moresbyの短波放送止る
 NBC Port MoresbyのKarai Networkの短波放送4890kHzと9675kHzが停波している。理由や見通しは不明である。(WRTH UPD 2/11)

◎Yakutskの短波一波に
 Yakutskの短波周波数の内6150、7140、7200kHzが聞こえなくなった。確認されているのは7230kHzのみである。(WRTH UPD 2/11)

◎ロシア夏時間を廃止
 3月27日より、ロシアは標準時間を1時間進めて夏時間になるが、ロシア政府はそれ以降夏時間制度を廃止することになった。つまり3月28日に1時間進 めた時刻が標準時となり、10月末に1時間時計を戻す必要がなくなることになる。(WRTH UPD 2/11) 「夏時間廃止」と言っても現在の標準時間になる訳ではなく、「今年の夏時間のまま固定」です。また 昨年には時刻帯(極東地区では1時間遅くなっている)も 変更されていますので ロシア局にレポートする時には注意が必要です。

◎ナイジェリアFRCN局情報
 FRCN Kadunaの4770kHzは現在のところQRTしている。FRCN Abujaは7350kHzから7275kHzにQSYした。放送時間は14:30-21:00に縮小されている。(WRTH UPD 2/11)

◎エリトレア政府衛星放送受信を禁止
 チュニジアやエジプトの政変に恐れをなしたエリトレア政府は、国内のTVラジオメディアでのチュニジア・エジプトに関する報道を一切禁止しているが、更 に国内での衛星放送の受信禁止命令を出した。特にレストラン、喫茶店等人の集まる場所で衛星放送を見せた場合には営業免許停止等の厳しい処分に処すとし た。インターネット回線はないので、この処置でエリトレアでは短波ラジオを持っていないと国外の情報に一切アクセスできなくなった。(MN 2/8) どこかの放送機関は「短波がなくなっても衛星放送やインターネットで聞けば良い」と言っておりましたが。

◎Tonga Broadcasting Commissionの放送設備を韓国が更新
 Tonga Broadcasting Commissionの送信アンテナと付属機器を入札の結果韓国の会社が更新することになり2月14日に覚え書きが交わされた。それによると、 Nuku’alofa の西郊Popua村にある同局のAM送信所の施設が建設後50年と老朽化し、この数年他の島での受信状態が極端に悪化したため、54万米ドルをかけてマス トその他を交換することになった。現在のアンテナマストは1960年にオーストラリアの会社によって建立されたもの。トンガでは天気予報など生活に必要な 情報はラジオ放送に頼っているために改善が急がれていた。工事は3月に開始される。(MN 2/14)

◎マレーシアが短波デジタル本放送を実施予定
 マレーシアでは新型のDRM対応短波送信機が設置され、DRM本放送の開始が間近になっている。今年初めからDRM試験放送を実施していたが、 Continental Electronics社製の短波送信機の設置調整が完了し次第DRMの本放送を開始する予定で、政府の許可を待っている状態である。これと同時にマレー シア政府は大量のDRM対応受信機も発注した。100kWのものが3台発注されたDRM対応短波送信機はKajang送信所に設置され、アナログ・デジタ ル両用となる。(MN 2/15)

◎RNWインドで携帯番組配信
 Radio Netherlands Worldwide(RNW)は1億2500万人の加入者を持つインドの携帯電話会社 Reliance Communications (RCom) との間で、RComの携帯ポータルサイト「Radio World」内にRNWが24時間ストリーミング番組を提供すること、定期的に国際ニュースを提供することで合意した。RNWとしては初の携帯電話会社か らの配信となる。(MN 2/17)

◎BBC WSの短波放送重要な事件発生時に復活を検討
 英国Guardian紙の報道によると、短波放送の全廃を宣言したBBC World Serviceはエジプトでの民衆革命等に鑑み、重要な事件が起きた地域向には期間限定で短波送信を復活させる検討をしている。エジプトではBBCアラビ ア語短波放送の聴取者は約40万人いたが、同局が予算削減の一環として中東向短波放送を廃止すると発表して以来数週間で聴取者数が大幅に減少した。BBC 国際ニュース部Peter Horrocks氏は中東地域等で重要な事件が起きた場合に短波送信が出来るような短波送信施設を確保すべく探していると語った。(MN 2/17) アイルランドのようにイベントがある時だけ臨時放送という方法です。全廃よりは増しであると言えます。臨時放送があった場合は「月刊短波」にもいち早く掲 載したいと思いますが。

◎NASB 2011年次総会はカリブ海クルーズの船上で
 米国及び世界の放送関係者と聴取者が一堂に会するNASB(National Association of Shortwave Broadcasters)/DRM USA共催の年次総会が来る5月13-16日に史上初めてMiamiからBahamaへ航行するカリブ海クルーズ 船「Royal Caribbean's Majesty of the Seas」の船上で開催される。NASBでは短波クラブにも参加を呼びかけており、Finnish DX ClubのRisto Vahakainu氏及びArto Mujunen氏、日本短波クラブの大武逞伯氏、EDXC前事務局長のMichael Murray氏の参加が決まっている。放送局からはWEWN、WWCR、TWR、HCJB、IBBの代表者も参加する予定である。船上では総会の他、ラテ ンアメリカの短波放送、フロリダの短波放送、北極・南極での短波受信、DRMについてのセミナーも開催される。またNASBが昨年行った世界短波聴取者調 査の結果も発表される。クルーズ船は航海の途中バハマのNassau、Great Stirrup Cayに寄港する。参加費用は船賃、食事代、税込み一人$365.41で、標準では内側の2人用船室が割り当てられる。もっと良い船室の場合は追加費用 が必要。 参加の詳細はNASBのHP(http://www.shortwave.org)を参照の上問い合わせること。(DXLD 1107)

船上総会が開催されるRoyal Caribbean's Majesty of the Seas



◎HCJBエクアドルで新たな送信地点確保に全力
 オーストリアのChristoph Ratzer氏によると2月11日、HCJBドイツ語放送部門はエクアドルの環境保護当局とPichincha山への送信所建設で合意した。環境保護当局 は保護の度合いから地域をA〜Cに分類しているが、規制の緩いA地域ならば立地可能と見て共同で調査を進める。周辺の環境への短波電波発射による影響が少 ないことが証明されれば当局に設計図面を提出し、具体的な作業に入る。その場合のプロジェクト体制が必要なため、欧米各国の関係者から援助を募っている。 送信地が確保できた場合3基の短波送信機と4基のアンテナを設置する予定である。新たな短波送信先としてはアマゾン川流域を考えている。(WWDXC TP 1002)

◎国立VOA放送博物館生き残りをかけてビデオ作成
 米国Ohio州のWest ChesterのBethany送信所跡にある国立VOA放送博物館は費用削減の影響で支援が必要な状態にある。旧Bethany送信所の歴史的役割を訴 えて、支援を拡大してもらうために同博物館では18分の紹介ビデオを制作公開した。博物館は現在Ohio Cultural Facilities Commissionの管理下にあり、閉館されていて見学はできない。ビデオはYouTube上で公開されている。http: //www.youtube.com/watch?v=icrr6lZBMuQ&feature=player_embedded#at=343  (MN 2/20) 

◎Radio Slovakia International他局からの短波中継を模索 〜IRRSも選択肢
 英国のRoger Tidy氏が「Listeners' Tribune」の報道として伝えたところによると、昨年末で短波放送を廃止したRadio Slovakia Internationalは他局中継という手段で短波に復活できないか模索中である。候補としてはRadio Miami International(WRMI)中継による英語・スペイン語放送か、イタリアIRRS中継による欧州向放送ということになる。IRRSはスロバキ ア国内の送信所を使用しており、もし同局がIRRS中継を行うとすれば、自国の送信所から他国の放送局に中継してもらうという不思議なことになりそうであ る。(DXLDyg 2/20) 後述記事の如くIRRSもスロバキア送信を停止する予定らしいです。

◎Galei Zahal周波数変更
 英国のAlan Holder氏によれば、イスラエル軍局Galei Zahalは2月13日より新周波数15810kHzを使用し始めたが、2月16日には更に15850kHzにQSYした。これは15185kHzに 00:00までデジタル信号を流すユーティリティ局が出てきたための回避措置である。他に局がいないために信号は弱いがクリアに受信できる。 6973kHzとパラ。元々は15785vkHzで出ていたものである。(DXLDyg 2/19)

◎BBC WSアフリカ大湖地方向は一転継続
 英国のMike Terry氏によると、3月末に廃止予定であったBBC WSのアフリカ大湖地方向短波放送はコンゴ民主共和国内の難民キャンプの中にはFM放送が届かない場所もあることから継続することになった。他のサービス 用の送信施設から電波を送ることができるので、この措置による費用増は軽微で済む。(DXLDyg 2/19)

◎RRI Fa-Fak復活
 NDXCの長谷川清一氏によると、昨年8月よりQRTしていたインドネシアのRRI Fak-Fakは4790kHzで復活した。2月19日の20:45に気付いた。(DXLDyg 2/19)

◎台湾のPCJ Mediaが新たな短波放送を企画
 台湾のPJC Mediaは中南米、東欧、アジア太平洋地域をターゲットとした新たな短波放送サービスを計画している。このところ長年続いてきたBBCやVOAなど大所 の公共的な放送が続々とこれらの地域向短波放送を廃止してインターネットやpodcastに切り替える動きが盛んである。PCJはこうしてできた隙間を新 たなビジネスチャンスと捉えており、新たに5言語の放送を創設し、短波放送とインターネットを併用して隙間を埋めようと思う。
 5言語とそのターゲットエリアは次の通り; 中東向ペルシャ語 中国向中国語 中南米向スペイン語 東欧向ウクライナ語/ロシア語 中東・中国・中南 米・東欧向英語
(PCJ Media Press Release via DXLDyg 2/21) PCJ MediaはKeith Perron氏の運営によるもので、既に新Happy Station ShowをWRMIから放送しています。新たなスケジュール等はhttp://www.pcjmedia.comを参照のこと。

BBCの短波放送廃止に厳しく反論するKieth Perron氏(PCJのHPより)



◎フィリピンDZRK局復活
 フィリピンのTabukにあるDZRK Radyo ng Bayan Tabuk(837kHz)はKalinga地方唯一の国営中波局であったが、昨年10月の台風Juanで送信施設が被害を受けQRTしていたが、このほ ど4ヶ月振りに復旧した。Broadcast Operations SupervisorのJose Rostigue Jr氏によると、現在の出力は7kWで近隣のIsabela、Cagayan、Apayao地方も含めてカバーできていると言う。出力はもっと出せるが電 力事情が悪いため抑えてある。送信鉄塔は300フィートあったが、折れてしまったためやむなく195フィートに短縮した。低くなったアンテナでターゲット 地域をカバーするために、アンテナの形式をトップロードの垂直アンテナに変更した。送信復活は2月12日で、その時の出力は2〜3kWであったが、調整を 続けた結果7kWまでになった。(MN 2/21)

◎WWRB 120mbにQSY
 米国WWRB局のDave Frantz氏によると、同局は近日中に現在使用中の3215kHzを廃止して、2390kHzにQSYする。既にアンテナの絶縁を2390kHzに対応 できるように改造し、10kWのキャリアを出す試験を終えた。最終的には190フィート高のrhombicアンテナから340度の方向で発射する予定であ る。なお新しく取りつけた絶縁装置が自局用飛行場の離着陸装置に悪影響を与えることが分かったので調整が続けられている。(DXLDyg 2/21)
  カナダの Gilles Letourneau氏によると、2月24日12:55にMontrealでは2390kHzがBCLラジオ(TecsunPL-600)のみでも受信で きた。
 Dave Frantz氏によると、2月24日現在フルパワーが出ている。自局用飛行場の離着陸装置問題は解決した。Harris社製SW-100F送信機は全く問 題なく稼働している。(DXLDyg 2/24)  変更理由は?

◎希望之聲廣播電台が短波放送を拡張
 BBCが4月より中国語放送を廃止、VOAが10月より中国語・広東語放送を廃止するのに伴い、台湾・米国に本拠地を置く希望之聲廣播電台(中国が目の 敵にしている法輪功と関係があるとされている)は中国聴取者のニーズに合わせて短波放送を拡張すると発表した。中国電網信息中心によれば、中国のインター ネットユーザーは4億5000万人いるのに対して大人でインターネットを使用していない人は7億3000万人もいる。またインターネットユーザーの60% は30歳以下の若年者で大都市居住者である。50歳以上の人、農村地域、中小都市居住者の大半や、2億3000人いると言われる出稼ぎなどで流浪している 人々はインターネットアクセス手段を持たないか使い方を知らないので、短波放送の有効なターゲットとなる。中国の統計によれば中国の家庭には合計5億台の ラジオ受信機があり、短波・中波の放送が聴取可能である。(MN 2/22) China Dailyの発表と正反対の内容ですね。

◎Radio Free Sarawak周波数変更
 NDXCの長谷川清一氏が、秋田のDXerに確認したところでは、秘密局Radio Free Sarawakは20:00-21:00の放送でDushanbe中継の6205kHzを 15420kHzに変更した。この周波数はその直前(19:00-20:00)にPalauが使用しているものと同じである。(DXLDyg 2/16)

◎Radio Free Sarawakの「黒幕」判明  〜マレーシア当局者は否定
 秘密局Radio Free Sarawakの後ろ盾にどのような人物がいるのか最近まで不明であったが、英国の新聞Evening Standardはこの局の「黒幕」がClare Rewcastle Brown女史とPeter John Jaban氏であることを伝えた。Clare Rewcastle Brown女史は51歳、Gordon Brown元英国首相の義理の妹で、サラワクで生まれ8歳までそこで育った。女史のブログは日に18000のアクセスがある。女史によれば番組制作はロン ドンCovent Gardenにあるスタジオで5人のスタッフにより制作されている。ノートPCと音声ミキサーでmp3形式のファイルを作成することで簡単に番組を制作で きる。女史は1983年にはBBC World Serviceに入社し、ジャーナリストとして勤務していた。Brown元首相からは心情的な支持は受けているが、金銭的な援助は貰っていないという。 Peter John Jaban氏は現地で首刈り族として恐れられたDayak族の末裔で、1996-1999年には現地のCATS FM局でIban語のDJを行っていた。同局の現在のスケジュールは19:00-21:00  15420kHz(Palau送信)となっている。(MN 2/22)(ABU 2/24)
 Radio Free Sarawakはマレーシア政府の政策を厳しく批判する内容の番組を流してるが、マレーシア政府はMalaysian Communication and Multimedia Commission (MCMC)に同局の調査を命じた。文化通信相のJoseph Salang氏によれば、同局の本拠地がロンドンというのは全くの嘘で、実際にはマラッカから違法に運用されていると見られる。国内から出ている違法な放 送は放送法により受信を阻止できるので、無免許国内局として厳正に対処する方針という。(MN 2/27)

◎Monitoring Timesより2011 Radio Buyer's Guide発行
 Monitoring Times 社は「2011 Radio Buyer's Guide」を発行した。A4版16ページでBCL受信機・アンテナ等も若干数掲載されている。冊子版は送料別で$5、オンライン版(pdf形式)は無料 でhttp://www.monitoringtimes.comよりダウンロードできる。

 


◎IRRS送信所変更か?
 イタリアのItalian Radio Relay Service(IRRS)は2月25〜28日に9510、9435kHzで中東・北アフリカ・欧州中東部向放送の試験を 行った。ドイツのWolfgang Bueschel氏によれば、スロバキアのRimavska Sobota 短波送信所から送信しているIRRSは、昨年末にRSIの送信を停止した同送信所が閉鎖される可能性があるため、他の送信所に切り替える方針らしい。そも そもIRRSの送信所借用期限は3月26日(B10いっぱい)と考えられ、従って今回はA11以降で切り替える相手先送信所からの試験送信と思われる。 アルメニアGarvar送信所あたりではないか? (DXLDyg 2/24)

◎Radio EducadoraがQSY
 スウェーデンのHenrik Klemetz氏によると、ブラジルのRadio Educadoraが3255kHzから3355kHzにQSYしている。但し内容はRadio Difusora Acreana(4885kHz)である。同局の局長に問い合わせた結果、両局は同系列であり、EducadoraはAcreanaの番組を中継すること が 多々あることが判明した。欧州では現地(ボリビアとの国境近く)の日没に当たる08:00頃良好に入感する。(DSWCI DXW via DXLDyg 2/24)

◎民主ビルマの声放送ノルウェイから撤退
 援助の減少で財政危機に陥っている民主ビルマの声放送(The Voice of Democratic Burma)はノルウェイの本部を閉鎖し同国での番組制作を停止した。本部をどこに移すのかは決まっていない。同局はOsloのスタジオで番組制作を行い 衛星及び短波でビルマに放送していた。ビルマ国内では良く組織されたレポーターは、政府につかまれば懲役20〜40年を食らうリスクを乗り越えて活動して いた。同局によればノルウェイ国内だけでなく、ノルウェイ国外からの援助も減少の一途を辿っており、Osloで番組制作を続けるには100万ドル程度の資 金が足りないとしている。但し現状ではTV番組の制作はOsloでまだ継続されている。(DSWCI DXW via DXLDyg 2/24)

◎アルジェリアに新短波送信機設置
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、アルジェリアのOurgla(長波198kHzの送信アンテナを既設置、北緯31度55分 東経5度4分、コードORG)と Bechar(北緯31度34分 東経2度21分、コードBEC)に250kWの新短波送信機が設置されることになった。メーカーは不明。昨年同国は Ain Beida(531kHz)とLes Trembles(548kHz)に米国Harris社製600kW中波送信機を導入したばかりである。新短波送信施設はブルキナファソ、マリ、チャド、 ニジェール、中央アフリカ向放送に使用される予定である。なお2003年まで使用されてきたBouchaoui送信所には14基、1995年まで使用され てきたOuled Fayet送信所には2基のカーテンアンテナが残存している。
 A11には次のスケジュールで登録されている。
  Ourgla送信所(250kW、147度): 13:00-15:00 7265 04:00-08:00 9420 15:00-16:00 9835 03:00-04:00 11715
  Bechar送信所(250kW、146度): 13:00-15:00 7415 04:00-08:00 9705 15:00-16:00 9815 03:00-04:00 11815
(DXLD 1108) 同じ時間帯が予定されており、送信所として一体運用の可能性があります。フランスのIssodun送信所から出ていたアルジェリアの波はこちらに移るので しょうか?

◎スウェーデンHörby送信所売りに出る
 スウェーデンのBroadcast Invest Ltd.はRadio Swedenの短波送信廃止で不要となったHörby短波送信所(土地114エーカー、500kW短波送信機3台、アンテナ、建物込み)を売りに出してい る。欧州の買い手を探している。(DXLD 1108)

◎バチカン放送短波送信所電波汚染問題で伊最高裁が賠償命令
 Vatican RadioのSt.Maria di Galeria短波送信所が法的基準を超えて周囲に高周波をまき散らしていたとされる問題で、イタリア最高裁判所は法律違反を認め、Vatican Radioに対して地元自治体であるCesano町に賠償を行うように命じた。しかし下級審で出た同局責任者の拘留刑の判決は破棄した。この問題は 2001年に顕在化し、St.Maria di Galeria短波送信所周辺が電波汚染されて住民の白血病が増加していると提訴された。白血病と電波との関係は立証されなかったが、周辺の電界強度が法 的基準を超えていることが認定され、Vatican Radioに慰謝料の支払いが求められていた。Vatcan Radio側はEUの電界基準は満たしていたと反論したが、当時イタリアはこれより厳しい電界基準を設定したばかりであり裁判ではVatican Radioの主張は認められなかった。 (MN 2/26)

◎BFBS入札競売に!
 英国Guardian紙の報道では、British Forces Broadcasting Service(BFBS)が入札競売に付されることになった。これは英国国防省内で予算削減措置の一環として打ち出されたもので、BFBSの設備で収益 を生み出せれば放送関係企業以外でも参加して良いという条件である。現在Babcock社、Sercoグループ、BTグループ等が入札に興味を示してい る。1943年のBFBSが設立されて以来こんな事は初めてである。競売先は2013年には決定される。(MN 2/26) BFBSの放送は今後なくなるということらしいです。

◎Christchurch大地震 放送局の被害
 2月22日に起きたニュージーランドChristchurchの大地震では、放送局も被害を受けた。http: //www.radioheritage.netでは同地にある中波局10局、FM局40局の状況リストを作成した。word文書としてダウンロードでき る。市の中心部あったスタジオが被災した局が多く、スタジオに近づけないためにPlainsFM等の局は放送不能となっている。送信所は被害を免れたとこ ろが多いが、市の東側(Aranui、South New Brighton、Sumner)にあった低電力のコミュニティ局は送信所もろとも被害を受け放送停止のところが多い。低電力FM局の内Power Hit Radio(87.7MHz)は、WellingtonやQueenstownの放送局の協力も得て、St AlbansとMairehau 地域に避難場所・宿泊の情報を流している。またLytteltonのVolcano Radio 88.5 FMは地震直後に復旧し、地震関連情報を流し続けている。(MN 2/27)

◎ドイツに新短波局Radio6150
 ドイツのStephan Schaa氏によると、新短波局「Radio6150」が誕生した。周波数は6150kHz、政府の免許を受けた正式放送局である。出力は6kWの予定だ が、現在はわずか5W(5kWではない)で試験送信を行っている。内容は英独蘭語の繰り返しアナウンス。5980kHzの「Hamburger Lokalradio」、6005kHzの「Radio 700」, 6085kHzの「Radio Gloria」(現在はFree Radio Service Hollandとなった)に続く4番目のドイツ小電力短波局である。ドイツでの短波放送の発展は著しい!(DXLDyg 2/27) 2月27日の20:00に受信されたという報告があります。受信報告の宛先はqsl @ radio6150.deです。



出展略称
 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 MN: Media Network
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX: Hard-Core-DX
  JSWC: Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
  ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
 BBG: Broadcasting Board of Govenors
  WRTH: World Radio TV Handbook



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