月刊短波2011年7月号(第 2版)
編集 赤林隆仁  時間 JST



◎Radio Bulgaria DRM短波放送再開  2版新規
 7月1日よりRadio Bulgariaは海外向放送と国内向第一放送のDRM短波送信を再開した。すべてソフイア送信所からの50kW送信。送信方向はロシア語が30度、他は 306度。
 海外向放送: 00:30-01:00 ロシア語  01:30-02:00 ドイツ語   02:00-02:30 フランス語   02:30-03:00 英語  03:00-04:00 ブルガリア語 9700
 国内向第一放送: 金 13:00-16:00 9700   土・日15:00-18:30   月−木18:00-21:00 ブルガリア語 11900
(DX MIX NEWS 7/3)

◎都市部のDXerに朗報 〜CMCとGIを開発
 2版追加
 都市部のDXerが悩んでいるノイズ対策に有効な高透磁率フェライトコアーを使ったCMC(コモンモードチョークコイル)の製作と使い方がニッ クネーム 「シエスタ」氏により公開されて いる。pdf形式で http://db.tt/TA66FBwよりダウンロードできる。自分の場合近隣のオール電化住宅のエコキュート、大型プ ラズマ TVの輻射ノイズで昼間はもちろん夕方から日付が変わる頃までは49mb以下のDXは不可能であったが、このCMCとGI(ガルバニック・アイソ レータ、 http://twitpic.com/2wkomg参照)を併用するようになっ てからは微弱なLA局はまだノイズに埋もれているものの、オセアニア、東南アジア、南アジア局は聞こえるようになった。ただし120mb以下の 9+のノイ ズには効果があまり見られない。同じCMCを使っている「太平洋」氏は、自身のblogで効果の程をペルセウスのスクリーンショットと共に紹介している。 http://ex-band.cocolog-nifty.com/_2nd_plus/。アンテナの設置状況にもよるがかなりの効果が有ると 見られ る。(NDXC 長谷川清一氏)
 CMC及びGIについて、製作・実験を行っている「シエスタ」氏によると、理論・製作法等の詳しい資料は以下のサイトから得ることができる。
 ●「コモンモードチョークの製作と使い方」:http://db.tt/TA66FBw
 ●「分割型コアを使ったコモンモードチョークの製作.pdf」:http://t.co/j2fwo5s
 ●「ガルバニック・アイソレータの製作と使い方(暫定版).pdf」:http://db.tt/zGcbZwE
 ●「コトヴェールSFU-005-3Pのコモンモード減衰量について.pdf」:http://db.tt/GmZDkqG
(赤林) 6月号で紹介したBCL-LOOP5.0やALA1530と組み合わせると効果を発揮するようです。

◎NATO軍のCommand Solo 10404kHzに出現
 NATO軍による「Command Solo」機からのリビア軍及びリビア国民向空中放送が再び短波で行われた。Ehard Goddijn氏によると、5月31日19:26に10404kHzUSBで英語・アラビア語によるメッセージを出しているのが確認された。放送 は19: 46まで続き、その後ジャミングが出てきた。放送は更に21:00、21:30に繰り返されたらしい。(MN 5/31)
  6月1日には10125kHzUSBに現れてカダフィ軍兵士に向けたメッセージを流していた。この周波数はアマチュア用30mb内だが、カダフィ 軍 はこの帯域を使用している。Comando Soloは以前は6877kHz、5月には10404kHzに出ていたが、カダフィ軍からのジャミングを避けるために周波数を変えていると思われ る。 (MN 6/5)
  6月7日の20:40には再び10404kHzUSBで受信された。ジャミングがかかっており、20:49に一時終了し21:00に再開した。 22:00 からも19分間の放送があったが、ジャミングはかかっていなかった。(MN 6/7)

◎カタールが放送総合webサイト開設
  Qatar News Agency (QNA)は5月30日に新webサイト「Qatar Broadcast」(http://www.qatarbroadcast.com)を開設した。新webサイトはPDA端末(iPhone、 Android)にも対応し、カタールの主要放送局のニュース等をストリーミング放送で聴視することができる。聴視できるのはTV局2局 (Qatar Television、Al Dawri Wal Khass)及びラジオ局6局(Holy Koran、Qatar Radio、QBS、Oryx FM、Sawt Al-Rayyan、Sawt Al-Khaleej)である。このwebサイトはQatar Media Corporation (QMC)が1年前に立ち上げたストリーミングサイトhttp://www.qatarmedialive.comの運用結果に基づき発展的に作 られたも のである。QMCのサイトへのアクセス数は今年1月には10万人あり、内32%はカタール国内、18%はサウジアラビア、13%は米国、5%は英 国・ドイ ツであった。将来的にはVOD(video-on-demand)サービスも行いたいとしている。(MN 5/31) 更にQatar Radioの短波放送を復活させて欲しいものです。

Qatar Broadcastのトップページ



◎オーストラリアで一般用DAB+受信機発売
 オーストラリアの電気メーカーLaser Corporationは5月31日、初のDAB+(Digital Audio Broadcast)対応ポータブルDAB受信機DG200AMを発売した。この受信機はアナログとDAB+デジタル両用で、対応はAMとFMバ ンドのア ナログ局とDAB+バンド、 20個のプリセットメモリーがついている。大きさは200×170×75mm、価格はAU$99.95。現在はアナログで使用し将来DAB+放送 が普及し た時にはそのままデジタル受信機として使える(MN 5/31) DAB+は欧州・豪州で行われている地上波(VHF)デジタルラジオ放送の規格です。短波で行われているDRMとは別です。また日本で行われてい るVHF デジタルラジオ実験放送は日本独自規格です。

DG200AM(取説より)



◎RNWとDWが提携 〜インターネットコンテンツを共同制作
  Radio Netherlands Worldwide(RNW)とDeutsche Welle(DW)は6月1日付で相互に提携することになった。その一環としてアラビア語、中国語、インドネシア語他のインターネットコンテンツ を共同制 作する。中東・中国・インドネシア向のインターネットコンテンツの内容にオランダ特有、ドイツ特有の視点を入れる必要性があまりないというのがそ の理由で ある。両放送機関は報道の自由を守るという観点からも共通の価値観を有している。特に報道の自由がなく、インターネット利用者が投獄されたり処刑 されたり する国では、そのようなリスクを回避してアクセスできる手段を共同開発して行く。(MN 6/1)

◎アンティグアで短波送信所の発ガン性論議
 西インド諸島のアンティグアでは一時存在した高出力の短波送信施設が発ガン率を高めたのではないかという議論が巻き上がっている。やり玉に上 がっている のは1975年に建設され1976年に運用を開始したたBBCカリブ海中継局で6基の巨大なアンテナから250kW送信を行っていた。この中継局 が運用さ れ ていた1992-2002年のアンティグアの発ガン率は10万人当たり176人とピークに達してラテンアメリカ諸国中最大であった。高周波の身体 への影響 は10-20年位遅れて発現するといわれているが、発ガン率がピークになったのは丁度運用開始20周年に当たった頃であるとされている。(MN 6/1)

◎Miraya Radio IRRSからTDPに乗り換え
 スーダン南部向放送Miraya Radioは6月1日より、仲介会社をIRRSからTDPに変更した。それに伴い送信所もスロバキアのRimavska Sobota送信所よりウクライナのMikolaiv送信所に変更された。6月1日よりのスケジュールは次の通り。
 12:00-15:00 11560kHz 250kW 180度
 23:00-02:00 15710kHz 100kW 180度
(DX MIX NEWS 6/1)

◎WTWWに新送信機 〜更に準備中
 WTWW局のGeoge McClintock氏によると、Harris社製SW-100送信機がKTWR Guamより搬入され、今まで使用していた送信機と置き換えられ12100kHzで送信を開始した。新送信機は水冷式に改造されており、24時間 稼働の予 定。Spoken Word of God制作の聖書朗読番組を3時間ブロックで独・仏・西・葡・英語で放送する。中国語放送の開始も考えてはいるがまだ決めていない。ロシア語放送 を20: 00-23: 00に出すことを考えていたが現在はアラビア語を出している。これらに伴いwebサイトを更新すべきだが時間がないので行っていない。もう1台の 送信機と して Continental社製のものが導入される予定で現在改造調整中である。( DXLDyg 6/1)

◎Voice of Asena時間変更
 エチオピア向秘密放送Voice of AsenaのTigrinya語放送は以下のように放送時間を変更した。送信所はロシアSamara、出力は250kW、方向188度。周波数は 15360kHz。
 火曜 02:00-03:00 土曜 02:30-03:00
(DX MIX NEWS 6/1)

◎WRN仲介秘密局の周波数変更
 WRN仲介の以下の秘密局が周波数を変更している。
  Radio Xoriyo Ogadenia(ソマリ語): 火/土曜 00:30-01:00 Kichinev 17590kHz 300kW 160度 東アフリカ向 (旧15540kHz)
  Sudanese Youth Radio (アラビア語): 水/金/日曜 00:30-01:00 Kichinev 17590kHz 300kW 160度 東アフリカ向 (旧15540kHz)
(DX MIX NEWS 6/1)

◎NHK今秋よりラジオのIP配信開始
 NHKは6月2日、ラジオ第一(関東広域向)、第二(全国向)、FM(東京都向)を9月1日よりインターネット配信すると発表した。配信は独自 のスト リーミング方式(専用webからの聴取)で行い民放のradioko.jpには対応しない。当初はPC向のみだが、10月1日からはスマートフォ ン向にも 対応するとともに番組付加情報(番組表等)の提供も開始する。目的はあくまでラジオ難視聴対策で、2年間限定の試行である。配信時のディレイを考 慮し時 報・緊急地震速報は配信しない、また選挙の政見放送・経歴放送、権利未処理コンテンツも配信しない。配信は日本国内のみ。(NHKプレスリリース   6/2)

キャンペーンキャラクターの「ラジルくん」



◎北朝鮮の民主化にはラジオ放送が有効 〜米国特命公使が指摘
 米国の北朝鮮人権問題特命公使の
Robert R King氏は、6月2日に行われた上院外交委員会における「北朝鮮人権法」履行状況に関する公聴会で、「北朝鮮の如き閉鎖社会で外部世界のことを 住民に伝える手段としては放送が有効な手段となっている」とし、BBGが北朝鮮向に行っている北朝鮮向朝鮮語放送の役割を評価した。氏によれば、 2010 会計年度 でBBGはVOAとRFAの朝鮮語放送に合計850万ドルの予算を支出し合計1日10時間の短波・中波放送を行った。内訳はRFAが3.5時間+ 再放送 1.5時間、VOAが4時間+再放送1時間である。また2009会計年度には米国国務省が人権民主化資金から100万ドルを支出し、韓国在住脱北 者による 北朝鮮方言による北朝鮮向放送を支援した。BBGは更に北朝鮮向放送能力を強化する方法を探索しており、また国務省は北朝鮮向に新しいメディアで 情報を届 けられないか研究中である。北朝鮮では逮捕・処刑の個人的リスクが大変高いにも拘わらず国外からの放送を聴く人の人数が増加中であるという確かな 報 告がある。(MN 6/3)

◎Radio Pakistan短波送信の現状と将来
 パキスタンのAslam Javaid氏によると、Radio Pakistanの短波送信所の現状は以下の通りである。
 Islamabad API 3, 4, 9 (100kW) 稼働中 API 5, 6 (250kW ) 稼働中  API 1, 2, 7, 8 (100kW) 停止中
 Rawalpindi 10kW 停止中
 Peshawar 10kW  停止中
 Quetta 10kW  停止中
 Karachi 2基の100kW短波送信機を新規設置中(2012年稼働予定)
(DXLD 1122)
  Aslam Javaid氏によると、Islamabad局からのBaltistan向Balti語及びSheena語番組は中止された。また国外向放送では ウルドー 語放送が中止され、ヒンズー語、ダリ語、パシュトン語、ペルシャ語、中国語、グジャラティ語、ベンガル語、英語のみの放送となっている。但しパキ スタン政 府は現在Karachiに建設中の100kW送信機完成時にはIslamabad送信所と合わせて短波機能を強化する予定である。具体的にはネ パール語、 シンハリ語、タミル語の放送を即時復活し、ロシア語、アラビア語、トルコ語も将来的に復活させる予定である。国内向Balti語及びSheena 語番組も 復活予定がある。またRadio Pakistanのwebサイトでは5系統の番組がライブストリーミングで提供されている。(DXLDyg 6/7)





◎Islamabadから新周波数で送信

 パキスタンのAslam Javaid氏によると、Radio PakistanはIslamabadから新周波数3975kHzでAzad Kashmir Radioの送信を開始した。送信機は新調後一時停止中だったAPI-9が使用されている模様。時間は23:00-01:00。3975kHzで は Radio Pakistanの国内向放送も中継されている。(DXLD via WWDXC TP 1017)

◎北米放送局リスト
 米国のGirard Westerberg氏は自らの主催するTV/FM DXのサイト(http://dxfm.com)において、北米(米国・カナダ・メキシコ)の全TV/FM/AM放送局の最新周波数リストを Excel形 式で提供している。米国とカナダのリストは毎週更新し、メキシコのリストは適意修正している。AM局の場合米国版はhttp: //dxfm.com/Database/AM%20USA.zip、カナダ版はhttp://dxfm.com/Database/AM% 20CAN.zip、メキシコ版はttp://dxfm.com/Database/AM%20MEX.zipで入手できる。(DXLD 1122)

◎コロンビア秘密局復活
 コロンビアのRafael Rodríguez氏によると、コロンビアの反政府左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC:Fuerzas Armadas Revolucionarias de Colombia)による秘密放送「Voz de la Resistencia」が6070kHzで復活した。21:02のFARCの歌が放送され、革命歌謡、創立47周年記念番組等が放送された。同 局は 2004年以来短波放送を中止していた。これはボリビア国境地域から同ゲリラが撤退してFM放送に切り替えたためとされていた。今回の短波復活は ボリビア の左翼ゲリラ放送との連携で実現されたものと推測される。(DXLDyg 6/5)

◎TDP仲介秘密局情報
 TDP仲介の秘密局3局に関して以下のような変更が生じた。
 Gunaz Radio(アゼリ語) 5月25日より終了時間変更(2時間短縮) 23:00-02:30 Simferopol 7610kHz  250kW 130度
 Voice of Asena(ティグリナ語) 放送曜日・放送時間変更 火 02:00-03:00  土 02:30-03:00 Samara 15360kHz 250kW 188度 (以前は木・土02:00-03:00)
  Denge Mezopotamya(クルド語) 周波数変更 03:00-05:00 Simferopol 11530kHz 300kW 129度 (以前は7540kHz)
(DX MIX NEWS 6/1)

◎Luxembourgからの短波再び停波か?
 ドイツのKai Ludwig氏によるとLuxembourgのJunglister短波送信所からの送信は6095kHz(50kW、60度)で 14:45-15:00 RTL Radio Luxembourg (DRM)、15:00-15:30 KBSドイツ語 となっていたが5月1日にKBSは中継を中止した。残るは公式には1日15分のDRM放送 のみと なったがイタリアのMauno Ritola氏によると、こちらも出ていないようだ。同局は1993年から2002年までの9年間は停波していたが、その状態に戻りつつある。 Radio Luxembourgは2005年に放送のDRM化を発表し、中波の1440kHzと6095kHzでDRM放送の試験を行っていたがすべて中止 となって しまい、方針を変更したようだ。(DXLD via WWDXC TP 1017)

◎NATO軍リビアAl-Jamahiriyaの放送施設を空爆
 6月6日NATO軍はリビアのTripoliにある国営放送局LJBCと国民議会を空爆し、ラジオ放送局部分の建物は大きく破壊された。カダ フィ軍が軍 用通信を放送波に載せて行っていたため軍事目標とされた。デンマークのAndy Sennit氏が確認したところ同局のwebサイトは維持されており、ニュースも更新されていたが、空爆に関するものはなかった。TV放送のみが 継続され ている模様である。(MN 6/6)

◎BBGが短波放送「日没計画」を推進
 インドのAlokesh Gupta氏が米国boingboingの報道として伝えたところによると、米国BBGはVOA、RFA等の米国の海外向放送手段として短波放送 を完全に 排除する「日没計画」(Shortwave Sun-Setting Strategy)を発表した。それの理由は多くの国で短波放送の有用性が減少している反面、送信施設の維持費用が高いことである。結論として BBGは直 営の短波送信所を廃止して、他送信所の時間貸しを利用するか、送信業務全体を請負業者にアウトソーシングする。短波放送自体の時間を減少させて他メディア に切り替えて行き、分析の結果短波以外に方法のないごく少数の国向だけに短波放送を実施する。短波放送の廃止には政治的な反対が予測されるが計画 を推進すべきとしている。2010-2012年のBBG中期計画によると、BBG関連のラジオ放送聴取者は世界で10億1900万人、TV放送聴 取者は 8150万 人いる。インターネットで聴取している人は240万人おり、聴取者全体の1.9%にまで達している。特にインド、中国ではインターネットでの聴取 者数が増 えており、合計でオーマンやコソボ、モロッコの全人口と同じくらいいるとしている。ただし「日没計画」を進めて行くには、BBGのITネットワー ク自体が 持つ脆弱性(頻繁なアドレス変更、超多数同時アクセス、災害からの復旧等)に革命的改善が必要とされている。(DXLDyg 6/6) 「撲滅計画」でないだけ増しですが。1.9%しかしめていない聴取者のために残り98.1%を犠牲にするのですかね?色々な理由(「コ スト削減 −予算削減−聴取者削減」の削減「三セット」でsunset「日没」か?)をつけています が「無料放送の聴取者にはコストをかけられない」というのが本音でしょう。

◎VOAとRFAで対中国戦略にニュアンスの違い
 米国のRobin Dunningtonが6月7日付NY Timesの記事として伝えたところによると、対中国戦略で米国BBG配下の2つの放送機関VOAとRFAでは際だった戦略の違いが見られる。 VOAは中 国向中国語及び広東語放送を止めてしまい、長らく働いてきた45人の職員を解雇した。中国人の0.1%しか放送を聴いていないので効果がないというのがそ の理由である。VOAと違い米国のニュースよりもむしろ中国に関するニュースを正しく中国人に伝えることを役割とするRFAはVOAが使用してい た中国向 短波放送の周波数を引き継いで放送している。中国で弾圧されている反体制派はトランジスターラジオで密かにRFAのニュースを聞いていることが多 いからだ。しかしRFAのLibby Liu局長でさえ、「中国ではラジオからインターネットへのシフトが急激に進んでいる」と認めている。それに対応してインターネットや携帯電話放 送を強化 しても、中国政府の情報ファイアウォールにより中国の若者はかえってRFAのニュースを聴取することが困難になるとしている。「新しい電子メディ アが成功 する鍵はファイアウォールを打ち破る技術にかかっている」と氏は語っている。(DXLDyg 6/8)

◎RNW予算カットで報道方針等を変更
 Radio Netherlands Worldwide(RNW)は報道方針を、報道の自由がない地域の人々に対する情報提供に集中化する。これは政府の公共放送予算削減(約20% のカット とされている)の中で、「言論の自由、オランダの価値」を重視してそれ以外の分野はカット(オランダ語放送の廃止、Bonaire及び Madagascar中駅局の廃止、100人の職員解雇)するという意味である。最近の調査では世界でインターネットにアクセスできるのは人口の 30%に 過ぎず、しかもインターネットのアクセス内容が規制されている国が沢山ある。これに対処するためRNWでは対象地域の現地放送局による中継を増や そうと考 えている。(MN 6/7)

◎Flevo短波送信所をTDFが再利用 〜中国が食指か?
 オランダのJan Oosterveen,氏によると、廃止されたオランダRNWのFlevo送信所は送信会社Novecが管理しているが、このほど送信施設を撤去 するので はなく維持再生する発注を行った。発注先はAlticom社で、同社はWertachalやIssoudun送信所を有するフランスTDFの子会 社であ る。これはTDF社とFlevo送信所の再利用計画の話し合いが進んでいるためと言われている。Flevo送信所から再び短波放送が出る日が近い かも知れ ない。(DXLDyg 6/8) 非公式情報ではTDFを通じて中国が欧州での宣伝拠点として使うことになると言われています。

◎FCCによる米国短波局夏スケジュールの提供サイト変更
 米国の Dan Ferguson氏によると、同国FCCによる米国短波局夏スケジュールの最新版は提供サイトが変わり、http: //www.fcc.gov/encyclopedia/high-frequency-stations-seasonal- operating-frequency -schedulesに6月2日更新の最新版が掲載されている。(DXLDyg 6/8) BBG系の放送を除いた米国民間局の短波周波数390波の情報が掲載されています。

◎VOAの中国語放送廃止に対して議会反発
 VOAの中国語放送廃止に対して反発する議員達(代表は共和党Dana Rohrabacher下院議員)はBBGに書簡を送り廃止の撤回を求めた。VOAの中国語、広東語放送には今後とも年間1500万ドルが支出さ れるべき としている。理由として中国では大都市以外では簡単に短波放送や衛星放送を受信できること。政府にブロックされてしまうインターネットや携帯電話 等の新手 段と比べて短波放送・衛星放送の方が中国人民に情報を届けやすいとしている。中国は強力な「情報万里長城」を構築して政府が認めない外部の情報を 遮断する とともに、強力な監視システムも構築しており、インターネットや携帯電話をメディアとして使う限り個人が何を聴取したかすべて政府に明らかになっ てしまう 仕組みが確立している。YouTubeもFacebookもTwitterもすべて使用できない。だから中東の「ジャスミン革命」のニュースも中 国では全 く伝えられていない。また中国人の68%に当たる10億人は インターネットにアクセスすることさえできない。この事実はBBGが中国語放送廃止の理由として説明している「VOAは非常時に役立つ唯一の情報 ソースだ が、インターネットと比べて短波放送や衛星放送で伝えると政府の妨害に遭いやすい」という説明と矛盾する。こんな愚策を続けていると米国が戦後築 いてきた 自由を求める世界中のリスナーとの絆が破壊されると警告している。(DXLDyg 6/8) 本当の理由は「直接利潤を生まない放送のコスト削減」ですので議論がかみ合わないのですが。

◎VORがワシントンにスタジオ
 Voice of Russiaは米国のニューヨーク(Multicultural Radio Broadcasting WNSW 1430kHz 5kW)とワシントン(Way Broadcasting WZHF 1390kHz 5kW)で24時間のAM放送を開始しているが、このほど首都ワシントンに近代的設備を備えたスタジオをオープンさせ、Andrei Bystritsky局長が出席してオープニングセレモニーが行われた。スタジオでは多くの米国人スタッフが活動することになる。(VOR HP 6/9)
  スタジオはワシントンのダウンタウン、ホワイトハウスからすぐ近くにある。このスタジオ制作の放送は1日6時間で、内3時間は朝、3時間は夜に行 われてい る。米国人に家庭内 だけでなく車の中でもVORを聞いてもらうのが狙いであるため、米国内の各分野の著名人に直接出演してもらう。ホストにも有名な米国人キャス ター (Jessica Jordan、Rob Sachs、Kim Brown氏など)を採用 した。ワシントン支局長のDmitry Gornostaev氏は米国内でVORのジャーナリスト網を構築する計画である。Andrei Bystritsky局長はNational Press Clubで講演し、VOR AM局の開局は米国人に米国とは異なる視点でのものの見方を植え付ける点で重要だと強調した。(VOR 6/10) 米国人「どうせ奴らもその内に予算削減さ!」

VOR HPには中波の受信案内が




◎日本の放送局は中継局の非常用電源に脆弱性

 Asia-Pacific Broadcasting Unionによると、日本の総務省はデジタルTV局及びAMラジオ局に災害時の非常用電源確保を要求する方針である。これは3月11日の東日本大 震災発生 時に中継局の機能が停止して津波や余震の情報が被災者に充分伝わらなかったことを考慮した措置である。経済的に困難な局には財政的な支援も検討し ている。 総務省では6月末の改正放送法施行に省令を出し2018年10月までに非常用電源確保を義務づける。全国に中継局は11,000局あるが、内 100局は予 備電源を装備していないかしていても燃料を準備していないと見られる。東日本大震災の際には東北地方に298局ある中継局の内148局で送信が途 絶した。 途絶理由の90%は燃料切れであった。また現地のCATV局の多くは基幹送信設備が津波の被害を受けて放送不能になった。総務省ではCATV局に は津波の 被害を受ける可能性のある低層階に送信設備を設置しないように指導する予定である。(MN 6/10)

◎Africa No.1 6月11日より正常放送に
 ガボンのAfrica No.1は経営危機により1ヶ月以上番組が途絶えたり混乱していたが6月11日に元に戻った。Bachir Aboubakeur社長はガボン政府とリスナーに感謝するメッセージを放送した。(MN 6/11)

◎BBCトラストの新会長WS存続に理解
 BBCトラストの新会長となったPatten卿はThe Telegtraph紙の取材に対し、BBCのスポーツチャンネルやデジタルチャンネルの削減は是認するが、World Serviceの削減には反対であると表明した。氏は外務長官のWillian Hague氏に対して、World Serviceのアラビア語、ソマリ語、ヒンズー語番組こそ正に「BBCここにあり」を示すものとして存続を要求するともりであると語った。英国 外務省は 5月にジャスミン革命等の大きな変革が起こっている中でのWorld Serviceへの資金提供中止は再考する必要があると表明している。(MN 6/12)

◎2011年版海賊放送年鑑
 海賊放送界のWRTH、2011年版の海賊放送年鑑「Pirate Radio Annual」が出版された。A5変版184ページと2010年版より60ページ増となっている。巻頭記事として「海賊局のビーコン」、「60年 代海賊局 WKKDの軌跡」、「1710kHzを受信する」を掲載、データ部分では北米161局、欧州13局を取り上げている。昨年版と同様に84局のオー ディオク リップを新規収録したCDが付録につく。価格はUS$16.0、海外向送料はUS$10.0である。希望者は Cabinet Communications, P.O.Box 109, Blue Ridge Summit, PA 17214, U.S.A.に直接送金するかPayPal(クレジットカード利用)で info @ hobbybroadcasting.comに送金する。(米国 Andrew Yoder氏:発行者)

◎中国で放送局での窃盗行為に厳罰
 中国最高人民法院は6月5日に各裁判所に対し、ラジオ・TV局での職員による窃盗行為に対して特別な厳罰で望むように命じた。それによれば放送 局での窃 盗行為で災害予報が遅れたりして、公共の安全が損なわれた場合には3-7年の懲役刑に処するように求めている。また放送局の機能を損なった場合に も懲役刑に処すことを求めている。最高人民法院によれば
2006年以来中国では局員によるTV中継線の窃盗が5000件、国営の光ファイバー線や局の放送機器の窃盗が1000件以上起きている。(MN 6/13)

◎Ho Chi Minhからの短波
 タイ駐在の Al Muick氏によると、ベトナムの海岸局Ho Chi Minh Radioは英語により海上気象通報を18:20頃まで7906kHzUSBで出しているのが確認できた。(DXLDyg 6/12)

◎秘密局La Voix de Djiboutiの記者投獄
 「国境なき記者団」によると、シブチの反体制派秘密局で欧州から短波で放送しているLa Voix de Djiboutiの記者6名が、同国のGabode刑務所に裁判なしで投獄されている。6名は政府破壊運動に参加したとの理由で2月9日に逮捕さ れた。 「国境なき記者団」では言論の自由が抑圧されていると非難したが、同国の司法当局は政府破壊運動参加は刑法によれば15年の懲役刑なので当然であ るとして いる。逮捕された記者が違法行為を行った証拠は示されていない。同局は木曜日の21:00-22:00に21525kHzでソマリ語、アファール 語、アラ ビア語、フランス語、英語で放送している。なお同局のHP(http://www.lavoixdedjibouti.com)にアクセスして オーディオ ファイルを再生すると、システムがフリーズするので注意。(MN 6/14)

◎ノルウェイVigra中波送信所6月いっぱいで廃止
 ノルウェイの公共放送NRKは6月30日で、1935年より行っていたVigra送信所からの630kHzの中波放送を終了する。この放送局は 海上の漁 船が気象通報を得るために放送していたが、NRKは衛星経由で気象通報を流すようになったために廃止されるものである。送信アンテナはVigra 空港の近 くにあり220mの高さがある。空港側では航空機の飛行に危険なためアンテナの撤去を以前からNRKに求めていた。放送終了後鉄塔は今年中に撤去 される。 Røst送信所からの675kHzの放送も2012年12月31日に終了する。Røst送信所の施設は1999年にBodø送信所から移されたも のだが、 放送終了後どうするのかは決まっていない。VigraとRøstからの中波放送終了後はNRKのAM放送はIngøy送信所の153kHzとス ピッツベル ゲン島Svalbardの1485kHzのみとなるが、北部地域では衛星の受信状態が悪いため廃止の予定はない。

◎B11シーズンに向けた短波調整会議Dallasで開催
 英国のMike Terry氏によると、B11シーズンに向けた短波調整会議(HFCC:High-Frequency Coordination Conference)はArab States Broadcasting Union(ASBU)総会と共催で来たる9月12-16日に米国のDallsで開催される。米国で開催されるのは初めてであり、全米短波放送連 盟 (NASB:National Association of Shortwave Broadcasters)と同地に本社のあるContinental Electronics社が共同でホストを勤める。世界40ヵ国から100人の代表が参集する予定で、NASBは全米の短波関係団体に展示への参 加を募っ ている。参加者はContinental Electronics社の工場見学やFt. Worth Stockyardsの観光も行う予定。(DXLDyg 6/14)

◎IRRSの6月スケジュール
 NEXUS IRRSの6月10日以降の短波放送スケジュールは以下の通り。土曜日、日曜日はTiganesti送信所(ルーマニア)、毎日は不明だが多分前 者と同 じ。
 土曜日 17:00-18:00 9510  第一土曜日のみRadio Joystick、他は European Gospel Radio/ International Public Access Radio
  日曜日 18:30-21:00 9510 European Gospel Radio/ International Public Access Radio
  毎日 03:00-05:00 7290 Brother Stair The Overcomer Ministry
(DX MIX NEWS 6/13)

◎サイクル25は来ない?
 米国の科学者によると、今後太陽黒点サイクルは17世紀以来の「休眠期」に入り、地球全体が小氷河期に入って気温が低くなる現象が現れる。過去 の観測に よれば太陽活動は2012年頃にピークを迎えると予測されていたが、最近の観察では既に静かな状態になってしまっているとされている。通常太陽黒 点数は 11年周期で増減を繰り返すが、これは太陽の磁極が22年周期で反転を繰り返していることによる。ところがこの反転が止まることがあり 1645-1715 年の70年間は太陽黒点が観測されなかったが、今回は再びその「休眠期」に入るという説が有力である。もし「休眠期」に入ると電離層のイオン濃度 が低下 し、太陽表面での爆発に伴う粒子が直接地球に降り注ぐ率が高くなる結果短波放送の伝搬、衛星通信、GPS、航空管制にも影響が出る可能性がある。 また平均 気温も全地球的に低下するので、温室効果ガスによる温度上昇が一時的に相殺されるという説もあるが、2100年までに太陽活動が原因で0.3度下 がるのに 対して温室効果ガスの作用で4.5度上がるという予測もある。ただし上記の予測に懐疑的で、サイクル25は必ず来ると主張している学者もある。 (MN 6/15) 現在の状況から言うとサイクル25が来ても今後数年間は高い周波数がぱっとしない時期が続き、こなければ21世紀中はずっとこのままであると言え ます。そ うなると「BCLブーム」(太陽黒点数が増えるとやって来るらしい!)など再来する筈もなく、低い周波数で、ノイズ対策を行いながら珍局を掘り出 す 「BCLマニア」が増えること必定ですかな?

◎Radio Fly 3915kHz復活
 米国のRon Howard氏によると、6月15日の17:57-21:28に3915kHzでパプアニューギニアのRadio Flyが復活していることを確認した。同局のRoseanne Kulupi 女史が約束通りKiungaの1kW送信機を修理し終わったらしい。5960kHzより信号が強い 時間もあった。NDXCの長谷川清一氏も同日の18:50頃復活を確認している。(DXLDyg 6/15)
 スウェーデンのThomas Nilssons氏が同女史から受け取ったメールによると、6月15日に3915kHzの送信機を再稼働させ、現在は5950kHzのパラで運用 してい る。(DXLDyg 6/21)

◎Radio FlyのRoseanne Kulupi女史退職
 米国のRon Howard氏によると、パプアニューギニアRadio Flyの技術者兼アナウンサーであったRoseanne Kulupi女史が運営母体のOk Tedi Mining社を6月30日に退職することになった。彼女は3915kHzを自ら復活させ、またDXerからの問い合わせに答えてくれる等親切に 対応して くれいた。(DXLDyg 6/28)

◎Radio FlyのQSLカード間もなく発送
 米国のRon Howard氏によると、Radio FlyのQSLカードは既に印刷が済み、OK Tedi社の幹部がサインしているところである。発送は7月中旬頃となる。届いている受信報告にはすべて返信される予定。またこれから受信報告を 送る場合 の担当者はJames Kaltobie氏で、氏のE-mailはJames.Kaltobie @ oktedi.comである。(DXLDyg 6/30)

◎Roland Schulze氏死去
 ドイツのDX界で活躍したRoland Schulze氏が肺ガンのため6月15日Stuttgartで死去した。70歳であった。"Fine Tuning"誌やDSWCIの古くからのメンバーで、パプアニューギニア局に強かった。1994年には一家でフィリピンに移住しアジア・太平洋 地域の DX情報を伝えたが、2005年ドイツに帰国した。Collis製受信機とドレークR8B、ALA1530が最後のシャックとなった。昨年に体調 を壊し Katharinen病院に入院していたが、病状が更に悪化した2月以降は自宅で療養していた。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)

◎デンマークは中波から長波にシフト
 デンマークの Stig Hartvig Nielsen氏によると、国営Danmarks Radio(DR)は6月11日に、243kHzの長波放送を復活した。Kalundborg送信所にはNeutel社製50kWの新長波送信機 が設置さ れ、旧設備と入れ替えられた。これに伴い最後まで残っていた中波の1062kHz(同一送信所、250kW)は6月27日で廃止される。 Kalundborg送信所の旧長波設備(300kW)による送信は2007年2月に打ち切られていた。しかし同一周波数(Erzurum 200kW)を使用していたトルコが2008年10月に長波放送を廃止し、243kHzが空きチャンネルとなったため、50kWで対象海域をカ バーできる と判断したもの。(DXLDyg 6/16)
  中波放送と同様243kHzで放送される番組は天気予報、船舶通報、朝のラジオ体操だけである。2007年に放送を廃止した後の旧300kW長波 送信機は DRM試験放送放送用に使用されていた。また中波の1062kHzは放送は出ないものの周波数は予備用として確保しておく。DRの運用責任者 Puk Astrud氏によれば長波は通常でもオスロやハンブルグ迄届くため唯一のAM放送として残すには長距離まで安定して届くという点で中波より都合 が良いと している。DRの調査ではAMで同放送を聴いている聴取者は1.2%以下、しかも聴いている人の半分は1ヶ月に1回以下とされている。 Kalundborg送信所には送信機2台分の設置余地しなかいため、250kWの旧中波送信機、300kWの旧長波送信機の何れか一方は撤去の 運命にあ る。(MN 6/18) 短波を廃止してしまったDRですが、現地に行かなくても受信できる可能性が増えましたね。

◎怪しい中国音楽電波出現
 NDXCの長谷川清一氏によると6月中旬から「火龍ジャミング」とは異なる中国音楽局が受信されている。中国音楽を数時間に渡り延々と流してい る。6月 19日の19:00からは5945kHz、20日の01時からは26000kHzという変な周波数で強力に受信された。(DXLDyg 6/19)

◎米国26MHz局の現状
 米国の Brian Alexander氏によると、23:00頃米国Texas州の次の26MHz局が受信された。25910kHzFM  WBAP(Dallas)、 25990kHzFM KSCS(Ft.Worth)。(DXLDyg 6/19)

◎WWV/WWVHの宇宙天気予報放送継続か
 米国MAREのKen Zichi,氏によれば、米国NOAAのSapce Weahter Prediction Centerは米国標準電波局WWV/WWVHで放送している宇宙天気予報(Solar Terrestrial Indices)の中止を計画していたが、検討の結果当面従来通り継続されることになった。 また従来提供されていた2800MHzで観測された太陽束(solar flux)の値に加え2695MHzで観測された値も追加されるなど内容も充実する。詳細はhttp://www.swpc.noaa.gov /wwv/ 参照のこと。(DXLDyg 6/17)
 
◎中南米DXerがユネスコに短波放送維持の請願提出
 ウルグアイのHracio Nigro氏によると、ベネズエラを中心とする中南米のDXerがユネスコ対して短波放送を世界無形文化遺産として保護維持する請願を提出するこ とになっ た。電子メールによる署名を集めて6月中にベネズエラCaracasにあるUNESCO支部に提出予定である。コスタリカのBerny Solano氏、コロンビアのHumberto Arango氏、ベネズエラのJorge García Rangel 氏、Santiago San Gil González氏らが賛同している。(DXLDyg 6/17) 短波放送もいよいよ「世界遺産」か?!

◎DWのロシア語放送6月末で終結
 米国のSergei氏によると、DWのIngo Mannteufelロシア語課長は6月16日ロシア語放送を6月30日で廃止すると発表した。以降はpodcastで提供される番組が細々と制 作される だけになる。DWによればロシアは戦略上のターゲットとしては大きいが予算が認められないために仕方がないとしている。当初の予定ではロシア語放 送は9月 末のA11シーズンいっぱい継続する予定であったがが、急遽予定より3ヶ月早く終了となった。その理由は明らかにされていない。(DXLDyg 6/17)

6月末で放送打ち切りを伝えるDW HPの画面(「今後はインターネットとDW-TVで」と書いてある)



◎Radio El Salvador Internacional設立

 アルゼンチンのArnald Slaen氏によると、エルサルバドルは6月16日、世界銀行からの借款によりメキシコのMexican Institute of Radio (IMER)の支援を受けて国営ラジオTV局Radio El Salvador Internacionalを設立した。政府の政策に左右されない独立した公共メディアを目指すとしている。(DXLDyg 6/17)  "Internacional"と銘打っているので短波放送でも始めるのでしょうかね? メキシコの支援じゃRMIと同じようなpodacastか? 昔Radio Nacionla de El Salvadorの短波放送がありましたね。

◎RNWの処断が決まる 〜言論不自由国向専用放送局に
 オランダ政府はRadio Netherlands Worldwide(RNW)の役割について、海外にいるオランダ人向の情報提供、世界に向けたオランダ紹介の機能を停止し、言論の自由を維持す るため、 言論の自由が無いか脅かされている地域向にのみ放送を行うべきとの決定を下した。その詳細は以下の通り。決定は議会での議決を経て2013年1月1日 より実施 される。(MN 6/18)

◎謎のバルカン音楽局 〜送信機のテストか?
 世界各地のBCLによりバルカン半島の音楽を流す高出力の試験放送らしき局が17870、17600、15400、15100kHz等で受信さ れてい る。一説によればクロアチアのRIZ社が送信機の試験を行っているとのこと。送信地は中東らしい。(WWDXC TP 1018)

◎BBC World Serviceに対して政府予算増額  〜中東向アラビア語放送の廃止を回避
 英国政府は6月22日はBBCアラビア語放送が中東・北アフリカにおけるジャスミン革命に重要な役割を果たしたとして同放送に対する予算を年間 220万 ポンド増額して、360万ポンドにすることを決定した。英国政府はBBC WSに対する予算の16%カットと、各言語サービスの廃止、650人の人員削減を数ヶ月前に決定したばかりであったが、「世界情勢が変わったた め」にアラ ビア語放送は以前の状況のまま存続させることになったこの地域向放送の予算に対しては今後2年間は165万ポンド以上の予算をつけることを確約し た。4月 に下院の外国委員会でBBC WS廃止政策が英国のソフトパワーを損なう誤った経済政策であるとの指摘を受けたことも増額の一因である。BBCでは今回の予算増額決定はBBC WSはヒンズー語放送、ソマリ語放送の維持にも良い影響を与えると歓迎している。(MN 6/22)




◎オマーンに高出力中波送信機増備

 オマーン情報省は第二次国内送信機増計画として、現在Seebにある送信機の置換用にBarka、Bidiyah、Bahla、Al- Buraimi地 方 に1560万ドルをかけて高出力の中波送信機を導入することを決定した。各地の出力、周波数、カバー範囲は以下の通り。運用開始は2012年下半 期の予 定。
 Burka: 1242kHz 500kW  首都Muscut地区、Al Batinah地方
 Bidiyah: 558kHz 500kW 首都Muscut地区、Sharqiyah地方、Dakhiliyah地方の一部
 Balha: 1278kHz 100kW Dakhiliah地方、Dahahirah地方の一部
 Al-Buraimi: 639kHz 100kW Al-Buraimi地方、Musandam地区、Dhahirah地方
(MN 6/22)

◎Grimeton Radio/SAQが定例記念送信

 来る7月3日(日)は「Alexanderson Day」であるため、Alexanderson Altenatorを保持しているスウェーデンの保存局Grimeton Radio/SAQから17.2kHzにて18:00-21:00に特別記念送信がCWで行われる。実際の送信は17:30頃より開始される。受 信報告は 手紙ではAlexander - Grimeton Veteranradios Vaenner, Radiostationen Grimeton 72, SE-432 98 GRIMETON, SWEDEN (宛先は昨年以前と異なるので注意!)またはinfo @ alexander.n.seに。(Radio Station Grimenton SAQ)

◎米加州中波局で新たな日本語放送開始
 North Country Timesによると、米国California州SandiegoのKFSD局(1450kHz 1kW)が6月6日に日本語放送を開始した。Los Anglesで日本語放送を行っているTSJが番組制作を担当し、月〜金曜の現地時間15:00-16:00に行われている。内容はローカル番組 及び TBSラジオ「生島ヒロシおはよう一直線」。同局では現地時間06:00-12:00には韓国語番組を既に放送中、今後ベトナム語放送を検討する という。 (平原哲也氏)

番組宣伝ロゴ(SandiegoYuyu.comより)



◎RNWはリストラが足りない 〜国営化論も オランダ外務大臣発言
 オランダの外務大臣 Uri Rosenthal氏は、RNWに課せられた唯一の役割−言論不自由国での言論の自由促進−は大変重要ではあるが、この役割だけならば削減予算の 1400 万ユーロでも多すぎ、600万ユーロもあれば充分だと語った。氏はまたRNWが外務省所轄の国営局になっても文句を言う人はいないと語った。氏は かねがね 報道機関は政府から独立した存在であるべきだと主張してきていたのだが。(MN 6/24)

◎オランダ政府RNWには大鉈 〜予算70%カット
 6月24日に発表されたオランダ政府の予算では全体で2億ユーロの予算が削減され、ラジオ・TV部門は20%カットの1億2700万ユーロの予 算しか認 められなかった。このため多くの放送楽団が解散を余儀なくされる事態となった。Radio Netherlands Woeldwideには更に大鉈が振るわれ、今までの年間4600万ユーロが70%カットの1400万ユーロと、放送部門の中では最大の削減率と なった。 このため職員250人が緊急に解雇され、放送は大幅縮減を余儀なくされることになった。(MN 6/24)

◎放送アンテナ本の古典無料ダウンロード
 米国のDavid R. Alpert氏によると、lulu.comよりアンテナ工学の古典本「Radio Antenna Engineering」(1952年版 Edmund LaPorte著)がpdf形式で無料ダウンロード可能である。(DXLDyg 6/25)

◎在日米軍アナログTV放送一足先に終了
 AFN Japanによると、2011年7月24日の日本でのアナログTV放送終了を前にして空中波で放送している在日米軍アナログTV放送はAFN- Okinawa、AFN-Iwakuniが6月30日、AFN-Misawaが7月1日で終了する。終了後は基地内のケーブルTVか衛星放送で直 接受信す ることになる。既に2週間前から聴取者に周知しているという。AFNによると、日本国内のAFNアナログTVの聴取者数は把握されていないが、 観ている のは定年退職者位だろうとしている。基地外に在住の軍関係者は軍からの緊急通報をTVで知ることができなくなるが、この件についてAFNではラジ オ放送で 代替できるし、軍属及び定年退職者は希望すれば衛星TV放送を受信できるとしている。また基地内では従来のチャンネルと日本のチャンネルがアナロ グ変換し てCATVで流されているので米国仕様のアナログTV受像機しか持っていなくても支障はない。ただし本国制作のAFN Sportsは2011年末にはデジタルハイビジョン化される予定であるので、基地内のCATVも予算がつけばデジタル化して行く方向である。 (MN 6/26)

◎RNWリストラ反対請願に多数の署名
 オランダ政府の予算削減により廃止される予定のオランダ語放送の継続を求める請願に11,000人の署名が集まった。署名を集めている行動委員 会の Iede de Vries氏によると、他の言語の放送を聴いているリスナーからも更に7,000人分の署名が集まっているという。またこれとは別に実業界や政界 でも請願 が出されている。Iede de Vries氏はこの請願を6月27日議会に提出した。議会では政府の予算削減措置の審議がこれから行われる。また世界中の聴取者から数百通の手紙 が下院に 直接寄せられている。またRNWの番組を中継している世界の3,000局以上の放送局が支援を表明している。下院議員の大半はRNWの存在も何を 行ってい るかも知らない状態なので結論は先送りにされる見通しなので、その時間を利用して予算削減のもたらす悪影響について説明する予定である。(MN 6/27)

◎ポーランドも携帯放送開始
 Polskie RadioはAndroid携帯とiPhone向の携帯放送受信アプリの提供を開始した。このアプリを使うとすべての国内向及び海外向放送が受信 できる。 英語のストリーミング放送は携帯向に12:30、16:00、21:00、02:00、04:30に行われる。国内向放送にはテキストサービスも ついてい る。海外向英語放送にも近々に提供される予定である。(MN 6/29)

◎swiss.infoの予算は大幅削減
 swiss.infoを運営するSwiss Broadcasting Corporation (SBC)は予算を大幅に削減して要員数を1/3以下に減らす決定を行った。swiss.infoの前身はSwiss Radio Internationalであり、「時代遅れの短波放送からインターネットにシフトするために」設立された。現在9ヵ国語(英・独・仏・伊・ア ラビア・ 中・日・西・葡)に対応しており、2013年にはロシア語も加える予定であった。SBCによればswiss.infoの年間予算は21012年に は 2600万スイスフランから1700万スイスフランに削減され、職員数も126人から86人に削減される。swiss.infoの予算は50%が SBCか ら残り50%はスイス政府から出ている。(DXLDyg 6/29) 「短波放送が時代遅れだからインターネットに」というのも口実であり、単にカネにならない外国向の放送や情報提供を止めたいというだけなのです ね。

◎RRI Fak Fak復活
 NDXCの長谷川清一氏によると、RRI Fak Fakが4790kHzで復活しているのが6月30日の20:30より確認できた。21:00にニュースが出る。オーストラリアのDavid Sharp氏も同日の17:00に確認した。信号強度は良好だがFMがかった変調で聞き苦しかった。同局が出てくるのは数ヶ月ぶり。 (DXLDyg 6/30)

◎ウガンダのUBC Radio復活
 オランダのMartien Groot氏によると、6月30日の04:40より7195kHzでウガンダのUBC Radioが復活しているのが確認できた。英語ニュースやポップスの合間に「This is UBC Radio」というアナウンスが頻繁に出た。NDXCの長谷川清一氏によると、前日の同一時刻に復活した模様である。(DXLDyg 6/30)

◎Ngoma Radio増力
 BVBNのNgoma Radioは6月2日より送信出力を250kWから500kWに増力した。送信所(Issodun)、時間、周波数は変わらない。
 日曜 02:00-03:00 15235  04:00-05:00 11750 何れも東アフリカ向Luganda語 
(WWDXC TP 1020)

◎Hamada Radio International増強
 Media Broadcast社の送信所からナイジェリア向に行われているHamada Radio Internationalに6月2日より04:30からの放送が追加され、全体スケジュールは以下のようになった。
 月−金 14:30-15:00 11970 Nauen 100kW
 月−金 23:00-23:30 21480 Wertachal 125kW
  毎日 04:30-05:00 11945 Wertachal 100kW
(WWDXC TP 1020)


出展略称
 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 MN: Media Network
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX: Hard-Core-DX
  JSWC: Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
  ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
 BBG: Broadcasting Board of Govenors
  WRTH: World Radio TV Handbook


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