月刊短波2011年12月号(第6版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

◎「しおかぜ」が緊急放送実施   6版新規
 「特定失踪者問題調査会」(代表、荒木和博・拓殖大海外事情研究所教授)は12月20日の記者会見で、金正日総書記の死去により混乱が予想されるため、 12月23日より1月2日まで1日2回程度、北朝鮮にいる拉致被害者向短波ラジオ放送「しおかぜ」で緊急放送を始めると発表した。日本に手紙や電話などで 情報を送るよう呼びかけるとともに、北朝鮮崩壊に備えた身の安全の確保を促す。(産経News 12/20)
  NDXCの長谷川清一氏によると、緊急放送は通常放送と同じ時間帯・周波数で12月23日、24日、25日、30日、31日、1月1日の22:30- 23:30に6135kHz、その翌日の05:00-06:00に5910kHzで放送される。12月23日の22:30からの放送は、前半が日本語、後 半が韓国語であった。(DXLDyg 12/23)

◎BBC WSでBush House追憶番組 5版新 規
 BBC World Serviceは1941年以来使用していたBush Houseを来年2012年には明け渡すことなっている。70年以上にのぼるBush House時代を追憶する番組がBBC World Serviceの英語放送で来たる12月25〜26日に放送される。 放送時間は25日04:05、20:05、26日07:05、11:05である。 (BBC WS)

◎オランダFRSが12月18日に低電力短波放送 5版新 規
 オランダのFRS-Hollandはここ数年継続している年末の特別短波放送を今年も実施する。スケジュールは12月18日の15:52-22:00で 周波数は7600 5800kHz。短波放送の終了後同じ番組はインターネットhttp://nednl.net:8000/frsh.m3uにて23:52-06:00に ストリーミング放送される。内容はJan van Dijk氏によるドイツ語ショー、Dave Scott氏による昔のロック音楽、Paul Graham氏による60/70年代のFRSの活動回顧、Peter Verbruggen氏による過去の年末放送の回顧、無線界・海賊局界の話題などである。(DXLDyg 12/16)

◎Radar Serbia Radioがわずか40Wの短波放送 5版新 規
 フィンランドのHarri Kujala氏によると、セルビアの海賊局Radar Serbia Radioが12月18日の05:00-08:00に出力わずか40W、2023kHzで試験放送を行う。すべてロック音楽の番組である。http: //hkdx2.blogspot.com/2011/12/radar-serbia-radio-on-air-sat-17122011.html にE-mailアドレスや送信機の写真が掲載されている。(DXLDyg 12/16) 

◎Radio Afghanistanが7200kHzにQSY  5 版追加
 英国のMike Terry氏によると、Radio Afghansitanが11月下旬に7200kHzに出現した。6102kHzより受信状態は非常に改善されている。01:30にs/offしている。 (DXLDyg 11/27)
 Radio Afghanistan(旧6102kHz)は11月27日より7200kHzにQSYした。放送時間は00:30-01:30、言語はパシュトン語、英 語、ウルドー語である。送信所はYakakut(略号:YAK)で、位置は北緯34度32分23秒59、東経69度12分41秒82である。CRI及び AWRの混信を避けるためとしている。(DX MIX NEWS 12/14)
  ドイツの通信当局は12月16日に同放送の送信地探査を実施し、Kabul郊外から発信されていることを確認した。7200kHzを管理している役所は Ministry of Communications and Information Technology (MCIT)で担当はcheif of staffのGhulam Jelani Waziri氏、E-mailはjelani.waziri @ mcit.gov.afである。(WWDXC TP 1045)

◎MV Baltic Radio年末の放送予定 5版新 規
 MV Baltic RadioのTom Taylor氏によると、同局は12月18日に以下のスケジュールで放送を行う。
 17:00-20:00(17:00 Atlantic 2000 International、18:00 Radio Saxonia、19:00 European Music Radio) 9480
 19:00-20:00(European Music Radio) 6140
 22:00-23:00(Radio Saxoniaの再放送)
 12月25日の同様のスケジュールで放送を行うが、6140kHzの使用は同日で終了し、2012年1月以降は毎日曜日9480kHzのみ放送となる。 (DXLD 1150)

◎ブータンが5030kHzも使用 5版新 規
 米国のRon Howard氏によると、Bhutan Broadcasting Serviceが5030kHzを使用している。同一周波数のRTM-Sarawakが停波しているため、12月15日の21:44-24:00 (s/off)。24:00に「This is the new service of the Bhutan Broadcasting Service」という英語アナウンスが出た。その他は現地の方言のような言葉であった。NDXCの長谷川清一氏によると、日本のDXer複数も同日に確 認している。(DXLDyg 12/15)
 Ron Howard氏によると、12月16日には6035kHzでも同局が確認でき、5030kHzと6035kHzで出ていることが分かった。この点について 同局の送信係長であるThinley Dorji氏にE-mailで確かめたところ、100kWの新送信機と50kWの旧送信機を併用しており、毎日09:00-23:00に放送しているとの ことであった。(DXLD 1150)
 インドのAlokesh Gupta氏からのメールによると、6035kHzは旧送信機の50kWを35kWで減力放送、5030kHzは100kWの新送信機から出しているそう である。(NDXC 長谷川清一氏)

◎スウェーデンからクリスマス恒例の長波送信 〜今年は中止 4版新規 6版追加
 
スウェーデンの保存局Grimenton Radio(コールSAQ)は今年も恒例のクリスマス送信を実施する。実施日は12月24日の17:00で、周波数は17.2kHz(CW)。16:30 頃より試験信号を送出する。この送信に対する受信報告にはQSLカードが発行される。(Grimeton Radio SAQ)
 スウェーデンのLars Kålland氏によれば、送信機が87歳と老朽化しているため、今年のクリスマス送信は中止された。代替措置については今後発表される。(DXLDyg 12/24)

◎韓国MND Radio増強 〜6550・6435kHzにも新たな放送 4 版新規
 
従来6135、6230kHzで出ていた韓国国防部の放送MND Radioが6550kHzにも出てきた。6135、6230kHzの放送とは開始・終了音楽が異なる。6135、6230は男声だが、6550kHzは 女声である。2系統の番組が送出されていることになる。更に秋田のDXerが確認したところ女声のバージョンは6435kHzでも出ていることが判明し た。番組の開始音楽は井上氏によれば「口笛」(「휘파람」、曲はhttp://www.youtube.com/watch?v=MBrtIi4FpgU参照)、終了音楽 は天 野氏によれば「我らの願い」(「우 리의 소원」、曲はhttp: //www.youtube.com/watch? v=-MsVdj_grp8参照)である。同時に2波出ているところからこの うち 1波あるいは女声のバージョン全体が新設された長安送信所からのものではないかと推定される。
 スケジュールの全体は以下のようになる。 

 14:00-14:40 6230 男声バージョン
 15:00-15:35 6435 6550  女声バージョン
 16:00-16:40 6135 男声バージョン
 19:00-19:40 6135 男声バージョン
 20:00-20:35 6435 6550 女声バージョン
 21:00-21:40 6230 男声バージョン
(NDXC 長谷川清一氏)

◎WRTH2012版発売 〜IBSジャパンでは月刊短波読者割引価格で販売  3版 新規
 World Radio TV Handbook(WRTH)の2012年版が発売となり、発送が開始された。IBSジャパンでは例年通り「月刊短波読者割引価格」で販売する。
 WRTH2012+日本語解説「WRTHの使い方2012版」 送料とも\3,690(一般価格\3,800)
  WRTH2012+日本語解説「WRTHの使い方2012版」+「ランゲージラボ ロシア語版」 送料とも\4,590(一般価格\4,700)
 である。注文先は郵便振替口座00210-7- 28136、口座名「IBSジャパン」で、振替用紙の通信欄に「WRTH:月刊短波読者割引」と記入す る。(IBSジャパン)
 World Radio TV Handbook 2012版: 672 ページで基本的構成は2011年版と同じ。編集陣に「A Schedules & Web Updates Editor」としてフィンランドのMauno Ritola氏が加っている。地域別・季節別最適周波数表が復活している。今年の受信機評価ではAlinco DX-R8E、Papparadio、Reuter Electric RDR54C、WinRadio Excalibur Pro(WRTH2012最高評価を得ている)、Sangean ATS-909X、Tecsun PL-660 がとりあげられている。特別記事として「受信機の性能測定」、「『アラブの春』に果たしたラジオの役割」、「Tristan da Cunhaの放送」、「デジタルラジオ最新情報」、「Radio Bulgaria」が掲載されている。短波送信所地図も掲載(昨年版と比べ短波送信拠点がかなり減っていることが分かる)。
 WRTHの使い方 2012年版: 12ページ。 WRTH2012の目次、巻頭言(Nichlas Hardyman編集長)、WRTHの使い方(How to use WRTH)、過去50年の回想と2012年の受信状態予測(Geroge Jacobs氏)、WRTH短波受信機ガイド2012が日本語訳されている。更に独自記事として「海外からの日本語放送 時間と周波数」、「2011年ハ イライト」(EDXC、ハムフェアでのJSWC、中国国際放送70周年記念ツアーを紹介)が掲載されている。WRTHのアンケートの日本語版も同封されて おり、これをIBSジャパンに送ると2013年版の特別割引案内が送られてくる。
 ランゲージ・ラボ ロシア語版: A4版35ページ。本邦発の本 格的ロシア語受信報告書の書き方ガイド。BCL専門用語を、受信報告でよく使用する文言を多数紹介。膨大なロシア局攻略に必須の資料である。総合編集・翻 訳は大武逞伯氏、ロシア語部分は昨年までVORハバロフスク支局で日本語番組を制作していた岡田和也・エカテリーナ夫妻である。コピーして使えるロシア語 受信報告用紙つき。(赤林) 

(左)WRTH2012 表紙デザインは英国OxfordのグラフィックデザイナーRichard Boxall氏の工房による (中)WRTHの使い方2012版 (右)ランゲージラボ ロシア語版
       

◎Kol IsraelがQSY 3版新規
 Kol Israelで唯一残っているイラン向けペルシャ語(00:00-01:30)が12月5日以降15760kHzから9985kHzにQSYした。 13850kHzの方はそのままである。冬になり日本では全く聞こえなくなっていたが以降9985kHzは強力に受信できている。初日の5日は00:21 に急にキャリアーが途切れた。(NDXC 長谷川清一氏)

◎Radio Vlaanderen Internationaal年内に全面廃止 2版新規
 ベルギーのRadio Vlaanderen Internationaal(RVi)は2011年12月31日で全面的に廃止され、組織は存続しない。現在Brussels近くのWolvertem 送信所から行われている中波927kHzの国際放送も現地時間の31日いっぱいで廃止される。送信所はNorkring社の所有だが、その後送信時間を貸 すビ ジネスを行うかどうかは不明である。またRVIへのメールは一切返信されない。(MN 11/30)
 ベルギーのGuido Schotmans氏によると、RViのwebサイトではサービスの終了とともに、国内向第一放送と第二放送がインターネットと衛星で放送されることが告 知されている。(WWDXC TP 1043) RViは「リスナーが新メディアへ移行した」として2009年10月に短波放送を全廃しインターネットと衛星に切り替えましたが、本当の理由は「国際放送 は儲からないから止めたい」ためなので、当然のことながらこういう結末になりました。

親しまれたRViのロゴも年内で消滅する


◎MV Baltic Radioの年内放送予定  2版 新規
 MV Baltic RadioのTom Taylor氏によると、同局は来る12月4日(日)に次のように9480kHz(1kW)で放送する。
 18:00-19:00 Radio Gloriaの再放送
 19:00-20:00 MV Baltic Radio
  22:00-23:00 MV Baltic Radioの再放送
 6140kHz(100kW)の放送は12月25日で終了し、新年からは9480kHzのみで継続される。(DXLDyg 12/1)

◎Voice of Malaysiaが短波放送中止  〜国内向短波放送も激減 2版 新規 3版追加 5版追加
 英国のMike Terry氏によると、Voice of Malaysiaは現在短波放送を中止しており、放送はインターネット(http://www.vom.com.my)のみで行われている。なお国内向け FM放送の短波中継は継続されている。(DXLDyg 12/1)
 国内向FMの中継も現在中断している周波数が多くなってきてる。確認できるのは5965kHz-Klasik Nacional、9835kHz-Sarawak FM,、11665kHz-Wai FMの3波がだけである。5965, 9835kHzは24hrsサービスを行っているようである。11665kHzは以前はWai FMの終了後0100からSarawak FMを中継していましたが現在は確認できていない。夜間日本でも良好に受信できてファンも多かった英語のTraxx FM 7295kHzも現在は中継を行っていない。6050-Asyik FM、Sarawakの5030-Sarawak FM,、7270-Wai FMも放送を行っていない。Sabahからフィリピン向けに出ているMWのSuara Malaysia Tagalog-1475kHzは放送を行っているか確認できていない。
 RTM-Kajangの国内FM中継は12月8日頃から6050kHzのAsyik FM、 7295kHzのTraxx FMの中継が復活した。しかし7295kHzのTraxx FMは以前に比べてパワーが出ていないようで信号が非常に弱い。(NDXC 長谷川清一氏)




◎RFI廃止の勧告 〜1月には他組織と統合 4版追加
 フランスのJean-Michel Aubie氏によると、フランスの会計検査院(General Inspectorate of Finance)はRFIの国際放送は国家予算のムダであるとして、放送の全面廃止を勧告した。(DXLDyg 11/9)
  RFI労組は11月27日より無期限ストライキに突入した。RFIの解体とそれに伴うFrance24への人員シフトに反対するもので、RFIの放送維持 を主張している。(DXLDyg 11/27)
 RFI労組は12月12日現在もストを続行している。2012年1月に予定されているAudiovisuel Extérieur de la France (AEF)の配下でのRFIとFrance 24のと統合に反対しているものである。AEFは他にTV5Mondeという国際TV放送も統括しているがこても同時に統合される。RFI労組は評判の悪 いAEF内での統合にはリスクがあるとしてFrance24の職員にも反対を呼びかけている。AEFの役員はフランス大統領の倍も給料をもらっており
AEF内で統合してもコストの節約にはならないとしている。AEFの計画ではまずRFI職員206人を移動させてRFI自体のコストを4130万ユーロ削 減し、更に127人を削減するとしているがRFI労組はRFIの極端な弱体化につながるとして反対している。また統合に際してRFIをFeance24近 くに移動する計画についてはそれ自体で2450万ユーロかかると反発している。(MN 12/12)

RFIのHP冒頭にはFrance24へのシフトが明示されている



◎シンガポールはDAB放送を見限る

 シンガポールのMediaCorpは「CD品質」を売り物にしていたDAB方式のデジタルラジオ局を12月で閉局にする。DAB技術は高音質でFM局を 凌駕するというふれこみであったが、デジタルラジオ放送の聴取者が出て来ることはなく、高音質を求める人々はオンラインのストリーミング放送や携帯電話放 送のシフトしたことが明らかになったための措置である。MediaCorpは12年前にいち早くDAB方式のデジタルラジオ放送を開始したが当初からリス ナー数は不振であり、携帯アプリMeRadioで携帯放送を聞く人が増加したことでこの技術に見切りをつけた。(MN 11/1)

◎インドはDRM送信に注力
 インドの Partha Sarathi氏によるとAIRのKhampur送信所はB11シーズンではネパール、スリランカ、東アフリカ等の各方面向にDRM放送が8時間15分も 強化され、既存の3時間45分と合わせて1日12時間の放送となった。但しインドやその近くでDRM放送を聞いているリスナーに合ったことはない。インド 政府 は聞く人がいない放送にカネをつぎ込みすぎているのではと危惧している。特別なDXer以外にネパール語やシンハリ語の放送をDRMで聞く人はいないし アフリカにもDRMリスナーがいるとは思えない。(MN 11/2)  予算を認める政治家側には訳が分からない筈なので、巧妙に送信機強化の口実にしていると言えます。リスナーが少なければAMモードに戻して放送すれば良い のですから。B11シーズンから07:45-08:45に 極東向DRM英語放送(GOS)が11645kHzで新設されています。

◎AIR-Ranchi局短波から撤退
 インドのPartha Sarathi Goswami氏によると、KolkataにあるAIR東部地区の統括局長はAIR-Ranchiは短波放送を再開する予定はないと語った。同局は2年前 に短波放送が中断したままだが、リスナーから特に苦情は出ていないからだという。短波を復活させるためには電話(+91-33-22438547)やメー ルで短波放送がないことに文句を言わなければ廃止されてしまうのだ。
AIR-Kohima、AIR-Itanagar、AIR-Gauhatiなども同じ運命を辿るおそれがあるので、局と良く話を通じておいた方が良い。な お統括局長は同じく停波しているKolkata近くのMogaにある中波送信所(594kHz、1000kW)は送信施設の更新工事中で来年2月には送信 を再開すると語った。(WWDXC TP 1039)

◎解体されるBBC World Service 〜放送機器が競売に
 BBC World Serviceは来年に現在のBushハウスからBBC放送会館に移転することになった。そこでBushハウスで同局が使用していた放送機器が競売に かけられている。主なものは
音声制御卓(Calrec、DHD、 Audix Broadcast製)、スピーカー(Rogers、Harbeth、Fostex、Regielautsprecher製)、マイクロホン (Coles BBC、 Electrovoice、 AKG、Neumann製)などで、他にヘッドホン、設備棚、マイクスタンド、テープデッキ、レコードプイレヤー、ステレオアンプ、音声プロセッサー等多 数 が売りに出されている。(MN 11/7) 正にBBC WSの「終末」が迫ってきたという感じですね。

◎ロシア国内での外国放送中継を規制
 ロシア政府は2011年11月10日より、ラジオ放送の規制を強化する。具体的には外国団体や外国が支配する団体はラジオ放送局を設立できない。また外 国の放送はロシア人が半数以上いる地域ではラジオの周波数を50%以上使用してはならない。更に放送の半分以上はロシア国内で制作されたロシア向のものを 放送しなければならない。この規制は従来TV放送のみに適用されてきたが今後はラジオ局にも適用される。現在この規制に適合していない放送局には免許更新 を行わない。(MN 11/9) RFE/RL等の地元AM/FM局による24時間中継等は事実上困難となります。

◎リベリアELWA全焼
 リベリアMonroviaにある由緒あるキリスト教局ELWAが11月7日夜全焼した。HCJB GlobalのLee Sonius氏によれば放送設備すべてを失ったとのことである。出火したのは現地時間の夜9時頃で、出火原因は内部の電気系統等ではなく政治的理由による 放火と見られている。ELWAの局長も意図的な犯行によるものとしている。同国では11月6日に大統領選挙の決選投票が行われたばかりで、それと関連があ る可能性も否定できないと言う。放送設備は失われたが、送信機等は別の建物に設置してあったので無事であった。そこには臨時に使用できる小さなスタジオ設 備もあったため、そちらから放送が継続されている。ELWAは1952年創立でリベリアで最も古い放送局であったが、1990年に第一次リベリア内戦で破 壊され、1996年には再度の内戦で再び破壊された。2003年になってHCJBが支援して短波送信機等を復旧して今日に至っていた。3度目の破壊だが、 HCJBは再度復旧の支援を行う予定にしている。(MN 11/11)
FMの94.5MHzと短波の4760kHz(1kW)で放送していました。

◎BBC WSに英国政府から9千万ポンドの補助金 〜放送打ち切りは回避
 BBC World Serviceは2012年度も前年度より少ないものの9千万ポンドの補助金を英国政府から受け取る見通しとなった。補助金が減ったのは前年度に各種サー ビスを廃止し人員をリストラしたためである。13ヵ月前英国政府は、今後補助金を打ち切り、運営資金はBBC自体が負うことになると宣言した。そのため BBC World Serviceは32あった言語部門の内5つを廃止し、3年間で650人をリストラする計画を明らかにした。しかし英国内務省は資金の供給元としてBBC World Serice基金を設立し、英国が重要と見なすパキスタン、ビルマ、パレスチナ等世界14の地域向放送を継続できるようにした。BBC World Serviceの基金はSNSや携帯電話放送にも使われるが従来のラジオ放送メディアにも振り向けられる。どんなメディアであれ、それらの地域の人々に有 用な情報が届けられれば良いという考え方である。中東の「ジャスミン革命」でBBCの役割が見直されたということもある。(MN 11/13)

◎Afia Darfur Radioのスケジュール
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、米国BBGがスーダンのダルフール地域向に行っているAfia Darfur RadioのB11スケジュールは以下の通り。言語はアラビア語スーダン方言。
 12:00-12:30 5885 St.Maria di Galeria  7275Sao Tome  9845 Botswana
  03:00-03:30 9805 Wertachal 11615St. Maria di Galeria  11975 Iranawila
  04:00-04:30 9780 St.Maria di Galeria  9815Wertachal 11830 Sao Tome
(DXLDyg 11/13)  



◎BBG聴取者数が増えたと報告

 米国Broadcasting Board of Governors(BBG)は2011年の聴取者数が前年より2200万人増えて1億8700万人になったと発表した。BBGのWalter Isaacson会長は「BBGの高品質な報道と新しいメディアを活用した聴取者掘り起こしの成果だ」と自賛した。BBGの聴取者数とはVOA、 RFE/RL、Radio TV Marti、RFA、Alhurra TV、Radio Sawaを週に1回以上聞く聴取者数の合計をいう。BBGでは既に発表した5カ年計画で2016年までに聴取者数を2億1600万人にすると豪語してい る。2011年に特に聴取者数が増えたのはアフガニスタンで同国の大人の75%がBBGの聴取者である。エジプトでは「ジャスミン革命」の中、 Alhuura TVの視聴率が15%と2倍に伸びた。インドネシアでは3800万人の聴取者を新たに獲得した。ナイジェリアでは2300万人の聴取者数を確保しており、 ビルマでも聴取率はVOAで26%、RFAで24%を確保しており、数では1000万人となっている。ただしイランでは政府がBBGの全てのメディアに ジャミングをかけているため聴取者数が減少し、またパキスタンでもラジオを聞く習慣がなくなったために減少した。メディア別ではラジオで聞いている人が1 億600万人、TVが9700万人、インターネットが1000万人となっている。インターネット聴取者はイラク、ロシア、インドネシア、エジプト、イラン に多い。(MN 11/16) この国ではBBGといえども「聴取者が増えた」と言わなければリストラされてしまいます。

◎マレーシア人はラジオ好き
  ニールセン社の調査でマレーシア人はアジア太平洋地域で最もラジオ好きであるとの結果が出た。マレーシア人は一週間に平均21時間34分ラジオを聴いてい るといる。また10歳以上の人の10人中9人はラジオを日常的に聴いているとの結果も出た。これはニールセン社が調査を行っているアジア太平洋の6地域中 最高の値であると同社では言っている。調査は2011年3月7日〜10月2日の間に3000人に対して行ったものである。この結果についてニールセン社マ レーシア支社ではラジオは依然として同国の消費者に強いアピール力を持っているとし、今後SNSなどの新しいメディアがリスナーとラジオ局との絆を 利用して伸びてゆく可能性もあるとしている。マレーシア民放連のDatuk Borhanuddin Osman会長は英語放送を中心にラジオ人口はまだまだ伸びていると語っている。(MN 11/15) TVや携帯が出てきたのでラジオが要らなくなる訳ではありません。

◎鼠害でRNW Bonaire中継局一時ダウン
 RNWのBonaire中継局にある複数のThomson社製送信機が鼠の害により一時送信を停止する事態に陥った。鼠によって特殊部品が食 いちぎられたもので、フランスの本社からスペアが届くまでの3-5日間送信を停止した。送信が一時停止され、カリブ海向スペイン語、南米向オランダ語など 1日2時間分の送信が米国Greenville送信所中継に切り替えられた。(MN 11/14)

◎米国Greenville送信所独自QSL発行
 米国Greenville送信所の送信技術者Glenn Swiderski氏によると、同送信所は受信報告に対して送信所のカーテンアンテナを描いた独自QSLカードを発行する。同送信所から行われた送信に対 す る受信報告にのみ発行される。受信報告の宛先は Voice of America Transmitting Station, 3913 VOA Site "B" Road, Grimesland, North Carolina. 27837-8977 U.S.A. で返信料は不要である。(DXLDyg 11/14)

◎TWR-Monacoの現状
 フランスのChristian Ghibaudo氏によると、FontbonneにあるTWR-Monaco用短波送信所は放送の送信を停止しているものの、閉鎖されていはいない。 Monte Carlo RadiodiffusionのM. Paul Martoに聞いたところでは新しい送信所の顧客がつくのを待っている状態であるという。Fontbonne送信所から現在行われている短波送信は海岸局 Manaco Radioの音声による天気予報(英仏語)が8728kHz(SSB)で毎日15:30、21:03、02:30、またRadio Monacoのニュースが月−金曜の21:00-21:03に4363、8728、13146、17260 kHz(SSB、10kW)で行われているだけである。
(DXLDyg 11/14)

◎RNZIがDRM放送用に18910kHzを登録
 Radio New Zeland International(RZNI)のTechnical ManagerであるAdrian Sainsbury氏によると、同局はHFCCにDRM放送専用周波数として18910kHzを登録した。この周波数では9月と10月の07:00- 09:00も3-4回のDRM試験放送が実施された。11月以降はもっと頻繁にDRM放送が出る予定である。但しB11でこの周波数を使って定期放送をす るつもりはない。(WWDXC TP 1040)

◎スイスの標準電波HBGが今年いっぱいで廃局
 米国のAlbert Muick氏によると、スイスの長波標準電波局HBG(周波数75kHz)は今年12月31日で廃局となる。理由は送信費用がかか ることと、カバーエリアが広くないことの2点である。廃局になるまでQSLカードを発行するとのことなので、機会のある人は獲得しておくことが望ましい。 (WWDXC TP 1040) ドイツのDCF77と同じコードで送信されており、廃止されても支障は少ないと言われています。
 
PranginsにあるHBGの20kW送信所(Wikipediaより)



◎ウルグアイSODREの現況
 ウルグアイのHoracio Nigro氏によると、同国SODRE局の9620kHz用送信機はここ2年間故障していて電波が出ていない。真空管が故障したが代替管が入手できないか らである。現在ソリッドステート型の500W送信機に入れ替えることが計画されている。また6125kHzの方は近頃まで出ていたが、真空管(813)が 故障したためやはり停波している。結局現在のところウルグアイから短波放送は出ていないことになる。来年はウルグアイで放送が開始されてから90周年とな るため短波復活を兼ねて記念放送を行う事を局に提案しようと思っているが、官僚的な体質なため実現は困難な状況である。(DXLD 1145) このまま永久に短波が出なくなる可能性の方が大なような気もします。

◎Voice of PeopleのB11スケジュール
 ジンバブエ向秘密局Voice of PeopleのB11スケジュールは次の通り。いずれもMadagascar送信所、50kW、265度。言語は英語、ショナ語、ンデベレ語。
 13:00-14:00 11610
  01:00-01:30 9345
  03:00-04:00 9345
(DX MIX NEWS 11/8)

◎Radio Baltic Waves International B11スケジュール 〜RJも中波中継継続
 ウクライナのAleksandr Diadischev氏によると、リトアニアのRadio Baltic Waves InternationalのB11スケジュールは以下の通りである。
 612kHz(Vilnius送信 50kW)
    12:00-14:00  Radio Liberty 白ロシア語
  21:00-24:00 VOR ロシア語 (12/31まで)
  00:00-06:00  Radio Liberty 白ロシア語
 1386kHz(Sitkunai送信 500kW)
    12:30-13:00  Radio Japan ロシア語
  23:30-24:00  Polish Radio 白ロシア語
  04:00-05:00  Polish Radio 白ロシア語
    05:00-06:00  Polish Radio ポーランド語
 受信報告に対してはeQSLを発行する。宛先はradio @ balticwaves.cjb.net。
(DXLDyg 11/17)
 
◎DW Sines送信所閉局の記録がビデオに
 英国のMike Terry氏によると、去る10月29日にDWのSines中継局が閉局した時のビデオがCT4RKのCarlos氏によって撮影・アップロードされた。 30のDRM同時送信が可能な最新送信施設であるにも拘わらず閉局する様が描かれている。「The night of nights of Duetche Welle Sines」と題された9分間のビデオは http://www.southgatearc.org/news/november2011/sines_hf_station_closes_down.htm 上にて公開されている。(DXLDyg 11/17) 勿体ないことです。

◎Voice of RussiaがISと開始音楽を変更
 Voice of RussiaはインターバルシグナルをB11シーズンより変更した。インターバルシグナルは従来の「展覧会の絵」の第10曲「キエフの大門」(ムソログ スキー)のメロディーによる 楽器音から、ラフマニーノフの「パガニーニの主題による狂詩曲(Рапсодия на тему Паганини для фортепиано с оркестром)」のメロディーによるスプートニク衛星の回転音に変更された。(DXLDyg 11/17)
 英国のDavid Kenick氏によると「キエフの大門」のISが完全に消滅した訳ではないアラビア語放送の開始には依然として使われている。(DXLDyg 11/20)

◎韓国春川送信所は国防部管理であることが判明
 韓国春川から放送されているMND Radioに関してITUの10月3日Update版「Reference Table Freq. Management Org.」に周波数管理担当者氏名、電話番号、FAX番号、E-mailアドレスが公表された。それには韓国国防部の電話番号が掲載されていることから、 この送信所から放送されている「MND Radio」は間違いなく国防部ラジオということが判明した。
 掲載内容は、代表者:Mr. GyuCheol Kim (김규철、金圭鐵?!) 電話番号: +82 2 748 2633  +82 2 748 2609  E-mail: gckim55 @ naver.comである。
(NDXC 長谷川清一氏)
 NDXCの長谷川清一氏によると、MND Radioの最新スケジュールは以下の通りである。
 14:00-14:40 6230
 16:00-16:40 6135
 19:00-19:40 6135
 21:00-21:40 6230
(DXLDyg 11/18)
  フィンランドのMauno Rotla氏によると、上記のE-mailアドレスは無効であり、メールは届かない。(DXLD 1147)

◎韓国長安送信所を追加登録
 ITUの11月2日版「Global HF Transmitter Site Table」によると、韓国では7月の春川送信所に続いて、新たに長安送信所(略称JAA JongAn)が追加登録された。位置は北緯37度2分、統計 126度51分である。 現在この送信所がどの放送を行っているのか、あるいは放送予定なのかは不明。北向け放送の新送信所という可能性もある。(NDXC  長谷川清一氏) ソウルのはるか南、水原の南西、京畿道華城市長安面が所在地と思われます。

◎パキスタンでVORリスナーが全国組織結成の動き
 パキスタンではVoice of Russia(VOR)ウルドー語放送のリスナーを組織化する動きが盛んである。11月13日には全パキスタンVOR聴取者会議がイスラマバードで開催さ れ、パキスタン全土から地元のVORリスナーズクラブのメンバーが参集した。パキスタンに50以上のVORリスナーズクラブがあり、各クラブは10-70 人程度のメンバーで構成されている。クラブのメンバーには生徒や学生、技術者、教師、地域社会のリーダー等が多い。個々のクラブには歴史の古いものもある が、現在はVORの援助で統一した国内連合組織を結成しようとしている。(MN 11/18) パキスタンで影響力を強める中国(中国人の最も好きな国はパキスタン)に対してソ連復活を目指すロシアも反撃に出ている感があります。

◎米国コミュニティFM局で日本語番組
 米国イリノイ州アーバナ(Urbana)の低出力のコミュニティFM局(WRFU-LP、104.5MHz)で日本語ラジオ番組「ハルカなショー」が 2011年4月1日より行われている。現地時間で金曜日18:00-19:00(日本時間では土曜日09:00-10:00)の放送で、「日本での暮らし やカルチャー、人と人をつなぐさまざまな活動を、日本とアメリカとのあいだのライブなおしゃべりと、音楽をとおして紹介していきます。」としている。番組 担当者はイリノイ大学客員研究員での文化人類学者、現甲南大学文学部の西川麦子教授であり、現地で放送を制作していたが9月に日本に帰国した後は遠隔操作 で番組制作を続けている。番組のサイトはhttp://web.me.com/haruwa/で、podcastにより過去の番組も聞くことができる。 (JSWC  平原哲也氏)

西川麦子キャスター(同局日本語HPより)



◎VORがイスタンブールでFM放送

 Voice of Russia(VOR)はトルコのイスタンブールに新たに事務所を設置し、FM放送局を開局した。初代所長のAndrei Bystritskiy氏が先頃報道陣にお披露目を行った。今後101.4MHzのRadio Kuzeyの放送時間を借りて現地時間の15:00-16:10にVORトルコ語放送(内容はロシア国内・世界のニュース、ロシア語講座など)等を放送す る。(MN 11/20) ボスポラス海峡を越えて黒海に出れば対岸はもうロシアです(見えませんが!)




◎「週末世界短波海賊局祭り」1月に開催

 去る11月5・6日に日本向に行われた海賊局の集中送信が、来年は「週末世界短波海賊局祭り」(Global HF-Pirate-Weekend)として1月14・15日に企画されている。今回は北米大陸各局も巻き込んだ大がかりなものになる予定である。(埼玉 県 シエスタ氏)

◎JJY 60kHz 10周年記念QSLカード発行
 通信情報研究機構では九州のはがね山標準電波送信所開局10周年を記念して、2011年10月1日〜2012年3月31日の60kHzのJJY標準電波 受信報告に対して記念QSLカードを発行する。10月1日以降すでに発送した人は再送の必要はない。カードの発送は2012年1月以降となる。受信報告は SASEを必ず同封して小金井に送ること。(通信情報研究機構)

◎ペルーのRadio Universal短波放送開始
 ペルーのCarlos Gamarra Moscoso氏によると、同国Cuzcoの新局radio Universalに6090kHzで短波放送免許が下りた。現在10:30-12:00に試験放送を行っている。受信報告には同氏がQSLカードや開局 記念ペナントを発行する。宛先はAv. Garcilaso 411, WANCHAQ, CUSCO PERUの同氏に。返信は書留で出すため郵送料US$5を同封して欲しい。(DXLDyg 11/21) また出力は5kW、短波でのみ放送する。(DXLDyg 11/22) 6090kHzの他中波1150kHz、FM103.3MHzでも放送しているようです。ストリーミング放送がhttp: //radiouniversalcuzco.com.peで出ています。




◎VOAのビルマ語webサイト訪問者数増加 〜政府が制限を緩和

 VOAビルマ語部は、ビルマ政府が9月にVOAに対するアクセス制限を中止した後同局のビルマ語webサイトに対するアクセスが急激に増加したと発表し た。アクセス数は8月には64万回であっtのが、10月には80.7万回と26%増加した。アクセス数はビルマ国内+世界の合計だが、VOAがビルマ政府 によるブロックを回避するため設置したプロキシーサーバー経由のアクセス数は含まれていない。また同部が主催するYoutubeやTwitterを含む SNSサイトへの訪問者も増加したている。同局では「ビルマの人民はVOAを公平な報道をする放送として信頼しており、政府のアクセス制限解除で更に直接 対話の機会が増す」と期待している。またVOAは最近ではビルマ政府首脳との直接インタビュー番組も放送するようになった。野党指導者アウンサン・スー・ チー女史もVOAには常に投稿や出演を行っておりリスナーからの質問に答えたりしている。(MN 11/23)

ビルマ語サイトではTV放送も見える


 
◎セントヘレナの実情
 Andy Sennit氏によると、大西洋上の「絶海の孤島」であるセントヘレナ島に今後5年以内に飛行場を設置する計画が動き出した。現在同島を訪れる観光客は年 間1000人足らづだが飛行場が出来れば30000人に増えると期待されている。島では人口減少が続いて約4000人に減ってしまっている。 Radio St.Helenaに勤めており、短波放送に出演したこともあったTony Leo氏は29年間同局に勤務した後2004年に退職したが、現在は同島のFM局Saint FMで毎週木曜日の00:00-02:00に出演している。 この放送はストリーミングでhtpp://www.saint.fmで聞くことができる。ただい回線容量が依然として少ないらしく音声が大きくなったり小 さくなったりして、まるで短波放送で聞いているようだ!(MN 11/24)

◎VOAクロアチア語放送廃止
 VOAは過去19年間続いたクロアチア語放送を11月23日で廃止した。同放送は旧ユーゴスラビア紛争を期に1992年2月20日より開始されたが、ク ロアチアがEUに加盟し問題がなくなったために廃止されることとなった。廃止に際して当時同放送を創設したVOAの現David Ensor会長は「バルカン半島で戦争が続いていた暗い日々に、クロアチアの人々に広く公平な報道を提供していた」と評価した。クロアチア語放送は旧 ユーゴスラビア向放送の一環としてラジオ放送が当初開始されたが、すぐにオンラインによるTV放送も開始された。これはVOAのオンラインによるTV放送 の 最初となった。TV番組の「News Flash」、ラジオ番組の「Breakfast Show」は人気報道番組で最後まで放送されていた。また娯楽番組では毎週土曜日放送の「American Cultural Magazine」が人気で700回にわたり放送された。(BBG Press Release 11/23) 現在はpodcastのみが細々と制作されています。

VOAクロアチア語放送のスタッフ達



◎ロシアは極北向にDRM短波放送に注力

 ロシアでは人口が希薄な上に広大でインフラが未整備な「極北(Far North)地域」(シベリア北部)向の放送手段が問題となっている。「極北地域」では更に極地特有の雑音が多い上にFM等の電波伝搬が不安定と放送技術 上も問題を抱えている。ロシア政府は全土での放送の高品質化を目指しており136億8400万ルーブル(約700万ユーロ)を投じてラジオ放送のDRM化 を進めており、2014年には全土でこれを実施する計画を立てている。ところが極北地域は中波やFM放送でカバーし切れないため、短波放送を採用するとこ とにしている。そのため現在ある短波送信所を極北向放送に活用することにし、Chita州のAlexandrovka送信所に新型の250kW送信機を導 入し25mbと31mbで放送することになった。この送信機はAM/DRM兼用で1現在53kHzで放送されているDRM放送を中継することも可能であ る。同様にイルクーツク地方のBurjatiaやサシャ地方のYakutskからもDRM短波送信を行う計画である。(WWDXC TP 1041)

◎Yakutskからe-QSL受領
  スペインの Mauricio Molano氏はロシアの GTRK-Sakha(Yakutsk)よりe-QSLを受け取った。Radio Rossii-Sakhaの番組を7230kHzで受信した報告に対するものである。Radio Rossii-Sakhaは地元のラジオ局「NVK Sakha」ではなくRTVの支社である「GTRK-Sakha」(webサイトはhttp://gtrksakha.ru)で制作されている点に注意す る必要がある。NVK Sakhaに受信報告を送っても返信は期待できない。受信報告は7230kHzでローカルIDが10:40に出たのを受信したものである。局長のCh. N. Dyakonov氏によれば正しい受信報告が届いたのは初めてとのことである。GTRK-Sakhaのローカル番組は06:10-07:00、12:33 -13:00、17:10-18:00にヤクート語とロシア語で行われている。E-mailはgtrksakha @ yandex.ruである。(DXLDyg 11/23)

◎RTRS-St. Petersburgが特別QSLカード
 RTRS-St. PetersburgのMikhail Timofeyev氏によると、同送信所は開設10周年記念の特別QSLカードを発行する。同送信所からの中継波に対する受信報告を受け付ける。詳細は http://spb.rtrn.ru/info.asp?view=7007参照のこと。(WWDXC TP 1042)

◎DSWCIが第2回国際DXコンテスト実施
 デンマークのDSWCIは第2回国際DXコンテスト「全大陸制覇大旅行2011」を開催する。対象期間は2011年12月2日09:00〜12月18 日09:00まで。会員・非会員の別なく参加可能である。原則対象周波数範囲は2300-26100kHzで、この範囲外の周波数での受信は得点が半分に なる。参加料は3ユーロまたはIRC4枚または5米ドルであり、コンテスト参加用紙に同封して送る。送付先は Jaroslav Bohac, Svestkova 2828/7, 400 11 Usti n.L., CZECH REPUBLICである。〆切は12月30日消印まで。一等〜三等までには賞品が、参加者全員には得点を記述した参加証が発行される。要領は以下の通り。 @指定された国の放送局を1局だけ最低15分受信してログに記録する、海賊局・秘密局は対象外とする。Aその局のDX番組(上限は4番組)を受信するとポ イントが更に加算される。 コンテスト参加用ログはhttp://www.dswci.org/contest/2011grandtour.docで取 り出せる。詳しい参加要綱 はhttp://www.dswci.org/contest/2011grandtour.pdf参照のこと。受信対象国はフィンランド、ドイツ、スペ イン、英国、ガボン、ギニア、リビア、イスラエル、ヨルダン、イラン、日本、北朝鮮、韓国、カナダ、コスタリカ、ハワイの16地域。(WWDXC TP 1042)

◎米国のアマチュア用5MHzバンドに新周波数
 英国のMike Terry氏によると、米国FCCは11月18日米国における5MHzアマチュアバンドの認可周波数の変更を発表した。それによると、従来認可されていた 5366.5kHzUSBが廃止され、代わりに5357.0kHzUSBが認可された。またUSBだけでなく、RTTY(上側波帯利用のみ)、データ通 信、CWの各モードも許可された。最高認可出力は100W。発表後30日間は公聴にかけるため実行されない。(DXLDyg 11/26)

◎Radio Dniprovskaya HvylyaのB11スケジュール
 ロシアのDmitry Kutuzov氏bによると、ウクライナのRadio Dniprovskaya Hvylya(ドニエプル川の 波)は土・日曜の16:00-18:00 に11980kHzで短波放送を行っている。出力は250WでモードはSSB。連絡先はradiodh @ rambler.ruで、QSLカードを発行している。(DXLD 1147)  この局はウクライナのZaporozhjeにあり、以前から短波放送を行っています。11980kHzも以前使用したことがある周波数です。以前は 5kWでしたが250Wに減力されている模様です。

◎Vatican Radioが印度向DRM放送
 インドのAlokesh Gupta氏によると、Vatican RadioはB11シーズンよりインド向DRM放送を月−土曜日の00:30-00:50に15190kHzで実施している。内容は英語によるミサ。イン ド政府がDRM短波放送を推進しているのに合わせた措置である。(DXLD 1147)

◎グアテマラRadio Verdadが定時日本語番組
 Radio Verdad(4055kHz)では昨年より不定期に放送される日本語の宗教番組が受信されているが、Radio Verdadの局長からの電子メールによると、10月8日より定期放送として毎
週土曜日の20:25頃から放送するように担当者に指示したとのこと。あいにく同時期よりオンライン放送が不調になったため、長らく確認できなかったが、 11月26日には21時前(開始時刻は未確認)から21:57まで日本語番組が聞えた。番組は局長の娘さんがBible Societyのウェブサイトからダウンロードしている“Story of Jesus”とのこと。26日はキリストの誕生前から復活までの話であった。なお、終了時には番組名のクレジット・アナウンスはなかった。局長曰くこれは 日本のリスナー向けの放送で、日本からの受信報告が多数送られてくることから、日本語の番組を放送することにした由。(JSWC 平原哲也氏)

◎英国「Radio User」誌が星浩二氏のブログを紹介
 英国の有名な短波雑誌「Radio User」の2011年12月号に、日本のBCL星浩二氏のブログ「Radio Listening in Overseas」(http://listening-overseas.air-nifty.com/radio、2011年5月開始、すべて英語 で、海外 現地受信の記録や執筆活動を掲載)が紹介された。星浩二氏は「BCLライフ」で海外現地受信を紹介するなど地理を専門としたユニークなBCL活動で 知られており、最近は「ラジオマニア2011-2012」(三才ブックス刊)誌上で「福岡VSプサン、AM遠距離受信対決」を執筆した。同誌の連載記事を 担当しているChrissy Brand氏が取り上げたもので、コラム「Radio Websites」上で「世界各地のBCLのブログ巡り」と題して、ブラジル、フィンランド各BCLのブログと共に紹介され、ラジマニアの記事についても 説明してい る。「Radio User」は、英国のPW Publishing社(http://www.radiouser.co.uk/)が刊行する月刊誌で、短波だけでなく、航 空無線・軍用無線まで幅広く掲載している。星氏によると「Radio Listening in Overseas」のアクセスの6割は日本 かららしいが、3割は英語圏、1割は英語圏以外の欧州系・中国・韓国となっており海外からのアクセスが多いサイトであるとのことである。(赤林)

Radio User誌12月号



◎「ラジオマニア 2011-2012」発行

 2011-2012年版の「ラジオマニア」が発売された。日本国内のラジオ放送の受信に重点が置かれており、番組、パーソナリティ、受信技術等を多面的 に 解説している。4つの章立てで、第1章は「ラジオはこう作られる」、第2章「受信機材を極める!」、第3章「ラジオをもっとおもしろくするためのテクニッ ク」、第4章は20年前の1991年のラジオ番組表となっており資料的価値もある。特別付録としてCD「CDプレーヤーで聴けるAMラジオ・秋の新番組ダ イジェスト」付。A5版177ページ。価格\1,500。(三才ブックス)アマゾンでは送料無料で取り寄せられます。星浩二氏が外国で聞く国内中波放送に ついて興味ある考察を行っています。




◎北朝鮮が新たな宣伝放送サイト?! 〜朝鮮日報が報道

 朝鮮日報によれば、北朝鮮は新たな宣伝放送サイトnorthkoreanradio.comを開設した。このサイトではVoice of Korea英語放送で2009年6月〜2010年7月に放送された50分番組23本を聞くことができる。北朝鮮は既に今年4月15日の金日成の誕生日 にVoice of Koreaが新たなwebサイトを開設すると予告していた。またVoice of Koreaのいくつかの番組は既にYou Tubeにアップロードされており。10月24日にはリビアの独裁者カダフィの死去に関してカダフィ大佐と金日成が帝国主義からの独立を叫んでいる映像が 配信された。韓国ではnorthkoreanradio.comへのアクセスはブロックされているが、 radionorthkorea.comへはアクセスできる。韓国の警察当局は北の情報を流すサイトを監視して特に有害なものはブロックするように通信当 局に要請しているが、雨後の筍の如く出没しており、すぐにすべてを遮断することは不可能と述べている。
 この報道についてAndy Sennitt氏は間違いであるとしている。まず韓国で認められているradionorthkorea.comの方はWorld News Networkの制作による北朝鮮向放送の情報サイトで、北朝鮮の宣伝放送ではない。またnorthkoreanradio.comは米国のペンシルバニ ア州から発信されているもので、米国のBCLによる「面白サイト」らしく、北朝鮮政府とは関係がない。(MN 11/28)

◎Klingenfuss Publicationの2012年新出版物 3版追加
 Klingefuss Publicationでは2012年用の次の新出版物を12月5日に発行し発送を開始した。
 Super Firquency List CD 2012: 30MHz 以下の短波放送及び短波ユーティリティ局の全周波数をリストしている。放送局は7127波、ユーティリティ局は昨年発行された「2011/2012 Guide to Utility Stations」に掲載された8531波に新たに930波を追加、更に過去に使用された22106波をリストしている。強力な検索ソフト、デジタルデー タ画面数百枚を付録として収録。価格送料とも€30。
 2012 Shortwave Frequency Guide: 上記CDに収録された周波数データの冊子版。昨年版よりも活字が見やすく改善されている。412ページ。放送局のスケジュールがすぐに分かる点では廃刊さ れたPasport to World Band Radioに代わるものだとしている。価格送料とも€40。
 2012 Frequency Database for Perseus LF-HF Software-Defined Receiver: ペルセウス受信機用15658波の放送局・ユーティリティ局の周波数 データベース。ユーティリティ局はコールサインが表示されるようになった。価格送料とも€50。
 1997-2012 Digital Data Decoder Screenshots on CD: 150カントリー約700局、計8,400枚のデジタルデータ復調画面を過去15年分収録した。 jpgまたはgifデータでスライドショー形式で提供。全部見るには数日かかる分量である。価格送料とも€130。
 また2011/2012 Guide to Utility Stations(558ページ、価格送料とも€50、現在も発売中)のユーザーには300波以上の更新情報が含まれている無料のサプリメント「Supplement January 2012 to the 2011/2012 Guide to Utility Radio Stations」がweb上でpdf形式で提供される。注文はhttp: //www.klingenfuss.orgに。 (Klingenfuss Publication)

(左)Super Firquency List CD 2012 (右)2012 Shortwave Frequency Guide
   





出展略称

 DXLD DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 MN Media Network
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW
Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX
Hard-Core-DX
  JSWC
Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
  ABU
: Asia-Pacific Broadcasting Union
 BBG: Broadcasting Board of Govenors
  WRTH
: World Radio TV Handbook




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